JPH09242821A - エンジンマウント - Google Patents

エンジンマウント

Info

Publication number
JPH09242821A
JPH09242821A JP4608196A JP4608196A JPH09242821A JP H09242821 A JPH09242821 A JP H09242821A JP 4608196 A JP4608196 A JP 4608196A JP 4608196 A JP4608196 A JP 4608196A JP H09242821 A JPH09242821 A JP H09242821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
bracket
groove
engine mount
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4608196A
Other languages
English (en)
Inventor
Wahei Otani
和平 大谷
Kenji Murase
建司 村瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP4608196A priority Critical patent/JPH09242821A/ja
Publication of JPH09242821A publication Critical patent/JPH09242821A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Springs (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付金具の熱伝導率を低くして、熱によるゴ
ム材の劣化を抑制し、耐久性に優れるエンジンマウント
を提供する。 【解決手段】 振動抑制体としての本体ゴム部1を挟ん
で上下に取付金具2,3を取着したエンジンマウントに
おいて、エンジン側の取付金具2を、熱伝導率0.03
〜0.08cal/cm・sec℃の金属板により形成
する。この取付金具2のエンジン側ブラケット11の接
合面側に板厚の20%未満の深さの溝4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車用のエ
ンジンマウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のエンジンマウントとして、振
動抑制体としての本体ゴム部を挟んで上下に取付金具を
取着したタイプのマウントが知られている。このタイプ
のエンジンマウントは、振動源の荷重を本体ゴム部で支
承して防振作用を果すもので、防振性能に応じた本体ゴ
ム部のばね定数が設定される。
【0003】この種のエンジンマントの上下の取付金具
としては、一般的な鉄鋼材が用いられ、該鉄鋼材の金具
に本体ゴム部が加硫成形により接着されて使用される。
【0004】しかしながら、この鉄鋼材は熱伝導率が比
較的高く、そのため鉄鋼材よりなる取付金具の近傍の本
体ゴム部、特にエンジン側の取付金具の側においては、
エンジンから伝導する熱を受けてゴム材が劣化しやす
く、耐久性を損なうおそれがあった。
【0005】なお、取付部材に断熱材としての樹脂の使
用も考えられるが、高熱の雰囲気の使用になるエンジン
マウントとしては使用に適さないものであった。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、取付金具の熱伝導率を低くして、熱によるゴム材の
劣化を抑制し、耐久性に優れるエンジンマウントを提供
することを目的として発明したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は上記
の課題を解決するエンジンマウントであり、請求項1の
発明は、振動抑制体としての本体ゴム部を挟んで上下に
取付金具を取着したエンジンマウントであって、エンジ
ン側の取付金具が、熱伝導率0.03〜0.08cal
/cm・sec℃の金属板よりなることを特徴とする。
このような熱伝導率の金属材として代表的なステンレス
鋼は、耐水性等の点からも好ましく使用できる。
【0008】このエンジンマウントによれば、エンジン
側の取付金具は、従来の通常の鉄鋼材よりなるものに比
してかなり熱伝導率が低く、そのためエンジン側ブラケ
ットから伝導する熱が本体ゴム部に伝わりにくく、本体
ゴム部の温度上昇を抑え、ゴム材の劣化を抑制できる。
【0009】請求項2の発明は、前記のエンジンマウン
トにおけるエンジン側の取付金具が、エンジン側ブラケ
ットの接合面側に板厚の20%未満の深さの溝を有する
金属板よりなることを特徴とする。
【0010】この場合、取付金具とエンジン側ブラケッ
トとの接合面積が少なくなるとともに、取付金具とブラ
ケットとの間に空隙を保有することで、そのブラケット
から取付金具への熱伝導をさらに減少できる。またこの
溝が外部に連通していると、溝内の空気流通による冷却
効果で、前記の熱伝導による温度上昇を抑えることがで
きる。
【0011】なお、前記の溝の深さが板厚の20%以上
になると、取付金具としての強度が不足し、取付金具が
破損するおそれがあるので、前記の深さに設定しておく
のがよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基い
て説明する。
【0013】図1は本発明の1実施形態のエンジンマウ
ントを示す縦断正面図、図2は同一部を断面した側面図
である。
【0014】図において、(1)はエンジン等の荷重を
支承し防振作用を果す振動抑制体としての本体ゴム部で
あり、防振性能に応じたバネ定数を持つゴム材が使用さ
れる。(2)(3)は前記の本体ゴム部(1)の上下に
該ゴム部の加硫成形と同時に一体的に接合された取付金
具であり、それぞれエンジン側ブラケットと車体側のフ
レームとに固定されて使用される。
【0015】図示する実施例の場合、上側の取付金具
(2)は、エンジン側のブラケット(11)に対しボル
ト、ナット等のネジ締結手段(12)等により固定され、
また下側の取付金具(3)には、車体側のフレームやブ
ラケットに対する締結用の取付ボルト(13)が突設され
ている。
【0016】前記の上下の取付金具(2)(3)のう
ち、上側の取付金具(2)は、従来の鉄鋼材製のものに
代えて、熱伝導率が0.03〜0.08cal/cm・
sec℃の金属材料、例えばステンレス鋼よりなる金属
板が用いられている。なお、下側の取付金具(3)につ
いては、前記同様のステンレス鋼等を用いることも可能
であるが、車体側のフレームやブラケットはそれほど温
度が高くならないので、熱伝導率の低い金属材料を使用
する必要はなく、従来同様の鉄鋼材を使用するのがコス
ト面からは好ましい。
【0017】また、図示する実施形態の場合、前記の上
側の取付金具(2)には、ブラケット(11)との接合面
側に、板厚の20%未満の深さの溝(4)を1もしくは
複数設けている。この溝(4)は、前記のブラケット
(11)との接合面の中央部で伝導熱が高くなるので、少
なくとも前記接合面の中央部付近に設けておくのが好ま
しく、また図のようにブラケット(11)との接合面の外
側部に開口させて空気流通可能に設けておくのが、空気
流通による冷却効果を期待でき好ましい。
【0018】前記の溝(4)は、1方向に形成しておく
ほか、縦横の格子状に形成することもでき、また断続状
に形成しておくこともできる。この溝(4)の幅はブラ
ケットの取付強度を考慮して決定すればよく、溝間の凸
部分の強度が弱くならないように設定する。
【0019】上記の構成によるエンジンマウントを、従
来と同様に上側の取付金具(2)をエンジン側ブラケッ
ト(11)に固定し、下側の取付金具(3)を車体側のフ
レームやブラケットに固定して使用した場合、前記の溝
(4)を有さないものであっても、ステンレス鋼等より
なる取付金具(2)の熱伝導率がかなり低くて、ブラケ
ット(11)の熱が本体ゴム部(1)に伝わりにくく、本
体ゴム部(1)の過度の温度上昇を抑制でき、耐久性を
高めることができる。
【0020】特に、前記のように溝(4)が設けられて
いると、溝(4)による取付金具(1)とブラケット
(11)との間の空隙保有と、該溝(4)内の空気流通に
よる冷却効果で、ブラケット(11)から取付金具(2)
への熱伝導抑制の効果がさらに大きくなり、前記の熱伝
導による本体ゴム部(1)の温度上昇を効果的に防止で
き、耐久性を一層高めることができる。
【0021】例えば、上側の取付金具(2)が、板厚1
2mm、熱伝導率0.057cal/cm・sec℃の
ステンレス鋼で、ブラケットの接合面側に溝を有さない
金属板よりなるもの(実施例1)、およびブラケット接
合面側に溝深さ1.5mm、溝幅3mm、溝間隔3mm
で溝(4)が設けられている前記同材料の金属板よりな
るもの(実施例2)と、実施例1と同寸法の鉄鋼材より
なるもの(従来品)とについて、それぞれ一般的な走行
パターンにおける本体ゴム部(1)の内部温度の頻度
(実働時間)分布を調べると、次の表1のようになっ
た。
【0022】前記の内部温度は、上側の取付金具(2)
から3mmの本体ゴム部(1)内の点の温度とし、その
頻度を%で表示した。なお、下側の取付金具(3)につ
いては、いずれも同じ鉄鋼材よりなるものとした。
【0023】
【表1】 上記の表1から明らかなように、従来品は85℃、90
℃での温度割合(実働時間)が多くなるが、溝を有さな
い実施例1の場合、85℃以上は0%となり、また溝を
有する実施例2の場合、80℃以上は0%となった。
【0024】これにより、実施例1,2の場合、ゴム材
が熱を受ける時間が従来品に比してかなり短くなり、例
えば100℃に換算した劣化時間は、従来品の約1/2
にもなり、ゴム材の劣化防止に効果があることが判明し
た。
【0025】
【発明の効果】上記したように本発明のエンジンマウン
トによれば、エンジン側の取付金具として熱伝導率の低
い金属板を用いたことにより、本体ゴム部の熱による劣
化を防止でき、その耐久性を高めることができる。特に
取付金具のエンジン側ブラケットの接合面側に溝を形成
した場合、ブラケットからの熱伝導抑制の効果が高く、
ゴム材の劣化をさらに効果的に防止でき、耐久性を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態のエンジンマウントを示す
縦断正面図である。
【図2】同上の一部を断面した側面図である。
【符号の説明】
(1) 本体ゴム部 (2) 上側の取付金具 (3) 下側の取付金具 (4) 溝 (11) エンジン側ブラケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動抑制体としての本体ゴム部を挟んで上
    下に取付金具を取着したエンジンマウントであって、エ
    ンジン側の取付金具が、熱伝導率0.03〜0.08c
    al/cm・sec℃の金属板よりなることを特徴とす
    るエンジンマウント。
  2. 【請求項2】エンジン側の取付金具が、エンジン側ブラ
    ケットの接合面側に板厚の20%未満の深さの溝を有す
    る金属板よりなる請求項1に記載のエンジンマウント。
JP4608196A 1996-03-04 1996-03-04 エンジンマウント Withdrawn JPH09242821A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4608196A JPH09242821A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 エンジンマウント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4608196A JPH09242821A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 エンジンマウント

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09242821A true JPH09242821A (ja) 1997-09-16

Family

ID=12737046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4608196A Withdrawn JPH09242821A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 エンジンマウント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09242821A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013217438A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Tokai Rubber Ind Ltd エンジンマウント
US9551396B2 (en) * 2013-07-16 2017-01-24 Sumitomo Riko Company Limited Vibration damping device
GB2545721A (en) * 2015-12-23 2017-06-28 Icon Polymer Ltd Vibration damping component, assembly and method
KR20220014084A (ko) * 2020-07-28 2022-02-04 쌍용자동차 주식회사 자동차의 엔진 마운팅 구조

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013217438A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Tokai Rubber Ind Ltd エンジンマウント
US9551396B2 (en) * 2013-07-16 2017-01-24 Sumitomo Riko Company Limited Vibration damping device
GB2545721A (en) * 2015-12-23 2017-06-28 Icon Polymer Ltd Vibration damping component, assembly and method
KR20220014084A (ko) * 2020-07-28 2022-02-04 쌍용자동차 주식회사 자동차의 엔진 마운팅 구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2375582A (en) A cover to dampen the noise of a combustion engine and a method of manufacture thereof
JPH1038001A (ja) ゴムマウント用ブラケットおよびその製造方法
KR100514891B1 (ko) 차량용 롤로드
JPH09242821A (ja) エンジンマウント
JP2007055400A (ja) 車両前部構造
JPH10227213A (ja) 車両用冷却器の支持装置
JPH094664A (ja) エンジンマウント装置
JPH0811558A (ja) 走行作業機の防振装置
KR100461453B1 (ko) 버스차량의 쿨링 모듈 장착구조
JPH11291771A (ja) 冷却装置支持構造
JPS58105825A (ja) リアエンジンマウント部構造
JPS6116130A (ja) ラジエ−タマウント構造
JP4179570B2 (ja) エンジンマウントのヒートインシュレータ
KR100369016B1 (ko) 자동차의 히터유닛 실링 구조
CN215521322U (zh) 一种汽车鼓风机用消音设备
JP3246201B2 (ja) エンジン用マウントブラケット
JPH0241053Y2 (ja)
CN207178027U (zh) 牵引汽车护风圈总成
CN113415147B (zh) 一种悬置安装结构及车辆
KR102095256B1 (ko) 자동차용 엔진 마운팅 브라켓
CN215096986U (zh) 一种改进型高强度农机发动机支架
JPS6113706Y2 (ja)
CN209955745U (zh) 一种高精密汽车发动机冷却系统总成中的散热器支架
KR100798841B1 (ko) 하이드로포밍 공법으로 제조된 캐리어 구조
KR100514157B1 (ko) 냉각장치의 지지구조

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506