JPS586599B2 - テイユウテンギンロウ - Google Patents
テイユウテンギンロウInfo
- Publication number
- JPS586599B2 JPS586599B2 JP50052535A JP5253575A JPS586599B2 JP S586599 B2 JPS586599 B2 JP S586599B2 JP 50052535 A JP50052535 A JP 50052535A JP 5253575 A JP5253575 A JP 5253575A JP S586599 B2 JPS586599 B2 JP S586599B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silver
- brazing
- silver solder
- present
- solder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Conductive Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は一般銀ろうに比して、低温度でのろう付け作業
に好適で、しかもろう付け性が良く殊にろう材の加工性
がすぐれた低融点銀ろうに関する。
に好適で、しかもろう付け性が良く殊にろう材の加工性
がすぐれた低融点銀ろうに関する。
近来、銀ろうの需要は年々増加の傾向にあり、かつ、被
ろう付け材料の種類が多種多様になり、また段階的ろう
付けを必要とする場合も多く種々の融点を有する銀ろう
が要望され、また溶融温度やろう付け性を満足させると
共にろう材を各種形状に成形するためのすぐれた加工性
、成形性も要求されている。
ろう付け材料の種類が多種多様になり、また段階的ろう
付けを必要とする場合も多く種々の融点を有する銀ろう
が要望され、また溶融温度やろう付け性を満足させると
共にろう材を各種形状に成形するためのすぐれた加工性
、成形性も要求されている。
そこでこれらの問題点を解決せんがために加工性の良い
しかも融点の異なるろう付け合金が種々開発されている
が未だ満足すべきものは殆んど見当らない状態である。
しかも融点の異なるろう付け合金が種々開発されている
が未だ満足すべきものは殆んど見当らない状態である。
元来銀ろうは溶融温度600℃以上のものが殆んどであ
り、ハンダと銀ろうとの間の400〜600℃の溶融温
度を有する銀ろうは極めて少なく、使用されているとし
ても粉末状ろう材である。
り、ハンダと銀ろうとの間の400〜600℃の溶融温
度を有する銀ろうは極めて少なく、使用されているとし
ても粉末状ろう材である。
しかしながら粉末状ろう材はろう付け部に対するろうの
供給が一定せず、且つ、作業性も悪い等の欠点があった
。
供給が一定せず、且つ、作業性も悪い等の欠点があった
。
銀ろうの用途が益々広範になり、ろう付け作業が複雑化
するに伴い従来の溶融温度600℃以上の比較的高温度
の銀ろうのみにては、それらの要求に適応することは困
難であり、例えば,ステップろう付け、補修ろう付け等
を始め、高温度銀ろうと併用可能な低融点銀ろうが強く
要望されていた。
するに伴い従来の溶融温度600℃以上の比較的高温度
の銀ろうのみにては、それらの要求に適応することは困
難であり、例えば,ステップろう付け、補修ろう付け等
を始め、高温度銀ろうと併用可能な低融点銀ろうが強く
要望されていた。
本発明はかかる点に着目してなされたもので、重量比で
銀30〜50%、銅10〜25%、亜鉛10〜25%
カドミウム15〜30%およびガリウム若しくはゲルマ
ニウム1〜15%の組成分からなり、しかも溶融温度が
400〜600℃であることを特徴とする低融点銀ろう
を提供することを目的とするものである。
銀30〜50%、銅10〜25%、亜鉛10〜25%
カドミウム15〜30%およびガリウム若しくはゲルマ
ニウム1〜15%の組成分からなり、しかも溶融温度が
400〜600℃であることを特徴とする低融点銀ろう
を提供することを目的とするものである。
本発明はまた低融点銀ろうであるのみでなく、良好な作
業性と接着性を有し、殊に加工性にすぐれ、冷間加工ま
たは熱間加工により容易に線、板に加工ができて、広範
な用途に適用できる銀ろう材を提供せんとするものであ
る。
業性と接着性を有し、殊に加工性にすぐれ、冷間加工ま
たは熱間加工により容易に線、板に加工ができて、広範
な用途に適用できる銀ろう材を提供せんとするものであ
る。
次に本発明銀ろうの各成分の範囲につき説明すれば次の
通りである。
通りである。
銀ろうにおいて、銀の含有は耐食性の確保に重要であり
、30(重量)%以下では耐食性が劣り、50(重量)
%以上では一般的に溶融温度が高くなり、400〜60
0℃の確保が困難となる。
、30(重量)%以下では耐食性が劣り、50(重量)
%以上では一般的に溶融温度が高くなり、400〜60
0℃の確保が困難となる。
又銀の含有量の増加はろう材の価格を高騰させるので好
ましくない。
ましくない。
銅、亜鉛は強度及び靭性の改善に効果的であるが10〜
25(重量)%以外ではろう材の加工性に影響を及ぼし
かつ、溶融温度を高める結果となり不適当である。
25(重量)%以外ではろう材の加工性に影響を及ぼし
かつ、溶融温度を高める結果となり不適当である。
カドミウムにおいては15(重量)%以下では溶融温度
を高め、30(重量)%以上では加工性を害するので適
当でない。
を高め、30(重量)%以上では加工性を害するので適
当でない。
次にガリウム、ゲルマニウムから選ばれた成分は本発明
の銀ろうに対し、拡がり性、加工性の改善と低融点の確
保に役立つものであるが、これらの選ばれた成分の15
(重量)%以上の添加は何れもろう材の加工性を害し、
また上記成分の下限1(重量)%以下では本発明の目的
とする600℃以下の溶融温度を確保することが困難と
なる。
の銀ろうに対し、拡がり性、加工性の改善と低融点の確
保に役立つものであるが、これらの選ばれた成分の15
(重量)%以上の添加は何れもろう材の加工性を害し、
また上記成分の下限1(重量)%以下では本発明の目的
とする600℃以下の溶融温度を確保することが困難と
なる。
本発明は以上詳述せる如き組成分により溶融温度は40
0〜600℃の低融点で、しかも流動性、接着性、作業
性が良好で殊に加工性のすぐれた低融点銀ろうの提供を
可能ならしめたもので、まさに画期的な銀ろうと称すべ
きものである。
0〜600℃の低融点で、しかも流動性、接着性、作業
性が良好で殊に加工性のすぐれた低融点銀ろうの提供を
可能ならしめたもので、まさに画期的な銀ろうと称すべ
きものである。
本発明の銀ろうは上述の如く銀、銅、亜鉛、カドミウム
を主成分とした合金にカリウム、ゲルマニウムの一種ま
たは二種の成分を添加した組成分からなることを特徴と
するものであって、いわばJISのBAg−1及びBA
g−2の改良型の銀ろうと称すべきものではあるがBA
g−1,BAg−2に比較して浴融温度を400〜60
0℃と可成り低下せしめたことにより一般の高温度銀ろ
うとの併用を可能にしたものであり、更に前記の添加成
分によりベース材料に対する銀ろうのぬれ性、拡がり性
を改善して流動性を良好にし、同時にろう材の加工性も
改善して鉄、非鉄合金等の広範且つ、複雑化された銀ろ
うの用途に適用できるようにしたものである。
を主成分とした合金にカリウム、ゲルマニウムの一種ま
たは二種の成分を添加した組成分からなることを特徴と
するものであって、いわばJISのBAg−1及びBA
g−2の改良型の銀ろうと称すべきものではあるがBA
g−1,BAg−2に比較して浴融温度を400〜60
0℃と可成り低下せしめたことにより一般の高温度銀ろ
うとの併用を可能にしたものであり、更に前記の添加成
分によりベース材料に対する銀ろうのぬれ性、拡がり性
を改善して流動性を良好にし、同時にろう材の加工性も
改善して鉄、非鉄合金等の広範且つ、複雑化された銀ろ
うの用途に適用できるようにしたものである。
次に本発明の実施例につき詳細説明する。
実施例
(1)本発明に係る資料として第1表に示したNo1よ
りNo10までの組成分に相応する10種類の各種銀ろ
うをおのおの500gカドミウム収塵装置付き電気炉に
て溶解しカーボン鋳型に鋳造した。
りNo10までの組成分に相応する10種類の各種銀ろ
うをおのおの500gカドミウム収塵装置付き電気炉に
て溶解しカーボン鋳型に鋳造した。
次いで、そのインゴットを冷間及び熱間加工により0.
5mm t × 5 0mmwの板に成形して実験試料
を作成し、各々の溶融温度を求めて第1表に示した。
5mm t × 5 0mmwの板に成形して実験試料
を作成し、各々の溶融温度を求めて第1表に示した。
(2)次に第1表に示した資料No1,4,7の組成分
の銀ろうにつき650℃における銅及び黄銅に対する拡
がり試険を行ない、その数値を第2表に示した。
の銀ろうにつき650℃における銅及び黄銅に対する拡
がり試険を行ない、その数値を第2表に示した。
(3)次に本発明の銀ろうとJISのBAg−1の拡が
り値とを比較するため650℃と750℃におけるBA
g−1の銅及び黄銅に対する拡がり試験を行ない、その
数値を第3表に示した。
り値とを比較するため650℃と750℃におけるBA
g−1の銅及び黄銅に対する拡がり試験を行ない、その
数値を第3表に示した。
以上の拡がり試験はJIS−Z−3191により実施し
たものである。
たものである。
以上実施例の試験結果を示した第1表、第2表1第3表
により明らかなようは本発明の銀ろうの溶融温度は一般
銀ろうより低く、目的の400℃〜600℃の範囲内に
あり、且つ、銅及び黄銅に対する拡がり面積はBAg−
1よりもすぐれていることがわかる。
により明らかなようは本発明の銀ろうの溶融温度は一般
銀ろうより低く、目的の400℃〜600℃の範囲内に
あり、且つ、銅及び黄銅に対する拡がり面積はBAg−
1よりもすぐれていることがわかる。
また加工性に関しては上述せる添加成分が4%までは冷
間加工が可能であり,それ以上になれば300℃〜40
0℃の熱間加工で容易に成形することができ極めて良好
である。
間加工が可能であり,それ以上になれば300℃〜40
0℃の熱間加工で容易に成形することができ極めて良好
である。
以上詳述せるところにより明らかな如く本発明の銀ろう
は溶融温度400〜600℃の低融点にもかかわらず、
銀ろうとしての特性を十分みたしており、且つそれらの
特性により安定したろう付け作業ができると共に、一般
銀ろうとの併用を必要とするステップろう付け作業等に
も広く利用することができ、殊にそのすぐれた加工性に
より線、板等各種形状のろう材の成形加工を容易にし、
複雑化した広範な用途に利用できる等のすぐれた効果と
特徴を有するものである。
は溶融温度400〜600℃の低融点にもかかわらず、
銀ろうとしての特性を十分みたしており、且つそれらの
特性により安定したろう付け作業ができると共に、一般
銀ろうとの併用を必要とするステップろう付け作業等に
も広く利用することができ、殊にそのすぐれた加工性に
より線、板等各種形状のろう材の成形加工を容易にし、
複雑化した広範な用途に利用できる等のすぐれた効果と
特徴を有するものである。
Claims (1)
- 1 重量比で銀30〜50%、銅10〜25%、亜鉛1
0〜25%、カドミウム15〜30%及びガリウム若し
くはゲルマニウム1〜15%の組成分からなることを特
徴とする低融点銀ろう。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50052535A JPS586599B2 (ja) | 1975-05-02 | 1975-05-02 | テイユウテンギンロウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50052535A JPS586599B2 (ja) | 1975-05-02 | 1975-05-02 | テイユウテンギンロウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51128664A JPS51128664A (en) | 1976-11-09 |
JPS586599B2 true JPS586599B2 (ja) | 1983-02-05 |
Family
ID=12917451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50052535A Expired JPS586599B2 (ja) | 1975-05-02 | 1975-05-02 | テイユウテンギンロウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS586599B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104411450A (zh) * | 2013-01-18 | 2015-03-11 | 优美科股份公司及两合公司 | 合金 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55138486U (ja) * | 1979-03-24 | 1980-10-02 | ||
JPS55126396A (en) * | 1979-03-24 | 1980-09-30 | Tokuriki Honten Co Ltd | Brazing material |
DE4323227C1 (de) | 1993-07-12 | 1994-07-28 | Degussa | Verwendung einer kadmiumfreien Silberlegierung als niedrigschmelzendes Hartlot |
-
1975
- 1975-05-02 JP JP50052535A patent/JPS586599B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104411450A (zh) * | 2013-01-18 | 2015-03-11 | 优美科股份公司及两合公司 | 合金 |
CN104411450B (zh) * | 2013-01-18 | 2018-06-15 | 优美科股份公司及两合公司 | 合金 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51128664A (en) | 1976-11-09 |
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