JPS586281B2 - 可変抵抗器の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は操作時における軸方向のガタツキをなくすよう
に構成した可変抵抗器の製造方法に関するものである。

従来における可変抵抗器について第１図とともに説明す
る。

まず、図において１は絶縁性の操作軸、２は上記操作軸
１の軸受で、キャップ状の金属カバー３の底面部に装着
されている。

４は上記金属カバー３の開口部にそのカバー３の取付け
足を折曲げることにより取付けられた取付基板、５はそ
の取付基板４の一表面上に装着された抵抗体６は前記金
属カバー３と取付基板４の空間内に位置する操作軸１の
先端部に取付けられた金属製の刷子で、上記抵抗体５上
を操作軸１の回動につれて摺動する。

７は上記刷子６と常時接している金属製の接触子、８は
この接触子７から取出された中端子である。

この構造の可変抵抗器では、操作軸１は常に接触子７、
刷子６により金属カバー３側に押しつけられているため
、操作時に操作軸１を押すと、操作軸１と取付基板４と
の隙間だけ該操作軸が押しこまれるという欠点がある。

この欠点をなくすため最近第２図に示すような構造の可
変抵抗器が提案されてきた。

すなわち、操作軸１と取付基板４間の隙間をなくすため
、操作軸１の先端部と取付基板４の間に絶縁材相の軟か
い板９を入れ組立てたものである。

この構造では操作軸１の軸方向のガタツキという欠点は
なくすことができるが、作業性、材相費などからみてコ
ストアップになる問題があった。

本発明は前述のような従来における欠点を除去すべく創
案されたものであり、以下その一実施例について第３図
〜第５図とともに従来例と同一箇所には同一番号を附し
て説明する。

まず、第３図に示すように本発明の場合、操作軸１とし
てその先端凹部１０が金属カバー３の開口端１１よりも
少し外に出るようにしたものを用意する。

また、操作軸１はカバー３の底面部に直接装着されてい
る。

第３図で１２はカバー３の取付け足、１３はその取付足
１２の折曲げと操作軸１の先端凹部１０を変形させる作
業を行なうかしめ治具、１４は受台である。

そして、操作軸１を通したカバー３を受台１４に乗せ、
治具１３を適当な圧力で押し付けると操作軸１の先端凹
部１０は治具１３の凸部１３′により変形され、治具１
３の平面部１３″がカバー３の開口端部に当ると変形は
止まる。

今、かしめ治具１３を取外すと操作軸１の変形した先端
凹部１０はカバー３の開口端１１よりも僅かに低くなっ
た第４図に示すようなものを得ることができる。

ついで、必要な部品を取付済みの取付基板４を組合せ、
カバー３の取付け足１２を折曲げると第５図に示す完成
品が得られる。

ここで、かしめ治具１３の凸部１３′の高さを調整する
ことにより、１／１００ｍｍ程度の精度で適当な隙間を
得ることができる。

以上のように本発明方法により製作された可変抵抗器は
構成されているものであり、操作軸としてその先端凹部
が金属カバーの開口面よりも少し外に出るものを用意し
、この操作軸の先端凹部を変形させることにより取付基
板と該操作軸の先端凹部との間に僅かな隙間を設けたも
のであるから、部品寸法のバラツキに関係なく、またコ
ストアップをすることなく、操作時における操作軸の軸
方向のガタツキをなくすことができるものである。

さらに、操作軸の先端を凹部としているので、該操作軸
の横振れに対しても少なくできるという効果を発揮する
ものである。

なお、軸受を介して操作軸を金属カバーの底面部に装着
してもよいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来における可変抵抗器の断面図、第
３図および第４図は本発明方法に係る可変抵抗器の製造
工程を示す断面図、第５図は同完成品の断面図である。 １・・・・・・操作軸、２・・・・・・軸受、３・・・
・・・金属カバー、４・・・・・・取付基板、５・・・
・・・抵抗体、１０・・・・・・先端凹部、１１・・・
・・・開口端。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ キャップ状をした金属カバーの底面部に直接または
   軸受を介して操作軸を貫通させ、上記金属カバーの開口
   端より少し外にでる長さの操作軸の先端凹部にかしめ治
   具の凸部をそめかしめ治具の平面部が前記金属カバーの
   開口端に当るまで押し付け、前記操作軸の先端凹部を前
   記金属カバーの開口端より僅かに低くなるように変形さ
   せ、抵抗体などを取付けた取付基板を前記金属カバーの
   開口端に装着してなる可変抵抗器の製造方法。