JPS585810Y2 - コンクリ−トブロツク塀 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、基礎上に王室ブロックを配設し、その上に普
通ブロックを積上げることにより強固なコンクリート環
としたものである。

従来、ブロック塀を構成するには、塀を構成する部分の
土砂を掘さくシ、鉄部に現場打コンクリートを打設して
、基礎を構成し、これに鉄筋を埋設し、該鉄筋に、ブロ
ックの孔を挿通するか、或は両端の半円溝で鉄筋を囲む
ように積上げ、ブロック積の一定の間隔の背面には、第
８図に示すように直角にブロック控壁を地上に積上げて
、直線部分のブロックと一体に構成していた。

その控壁によって、コンクリートブロック塀の強度を保
って地震や振動に対して崩壊を防止していた。

よって控壁のため塀の内部より見た場合は控壁がどうし
ても、うつとしい感じがし、また、これによって敷地の
有効面積が少なくなり、土地の利用価値が低下する等の
不都合があった。

しかしながら、本考案は、掘さくした土中の基礎より適
当の間隔に立設した鉄筋間に、普通のブロックと同一の
型の相対する辺部を連結する中央部とよりなり、辺部の
両端に半円溝を設け、平面からみて王室ブロックを、そ
の半円溝で鉄筋を囲むようにして地表面直下まで１乃至
数段積上げ、その塀の外側に位置する一方の辺部上に、
普通ブロックを多数段積上げ、普通ブロック、王室ブロ
ックの半円溝内にモルタルを充填し、土砂を王室ブロッ
クの上まで埋戻したことによって、強固なコンクリート
ブロック塀を構成し、土地を有効に利用し、前記の不都
合を解消したものである。

その構造を図面について説明するに、１は、掘さくした
土中に現場打したコンクリート基礎である。

２は平面からみて王室ブロックであって、普通のブロッ
クと同一の型を有する辺部３，３と、その辺部３，３を
連結する中央部４とからなり、それらの上下面は同一平
面であり、その辺部３の両端面には半円溝５が形成され
、辺部３、中央部４の上面には凹溝６が形成されている
ものであり、基礎１より一定の間隔（辺部３の長さの間
隔）に設けられた鉄筋を囲むように、辺部３，３の端面
を突合せて地表面の直下まで１乃至数段積重ね、そして
凹溝６にも配筋してモルタルを充填し、その外側の辺部
３上に普通のブロック７を多数段積上げ、二型ブロック
２の半円溝５および普通ブロック７の貫通孔、半円溝８
内にモルタルを充填し、二型ブロック２を土中に埋戻し
たものである。

本考案は前記のような構造であるので、基礎１上に二型
ブロック２を積上げ、その塀の外側に位置する一方の辺
部３上に普通ブロック７を積上げ、凹溝６、半円溝５，
８にモルタルを充填することによって容易に施工するこ
とができる。

そして構築されたものは、基礎１、二型ブロック２、普
通ブロック７が全て一体となり、端面からみてＬ形状と
なり、その下部、すなわち二型ブロック２の中央部４と
、普通ブロック７を積上げた反対側の辺部３は土中に埋
設されているので、土中に埋設されする面積が多く振動
や地震に対しても強く抵抗して倒れることがない。

従来のブロック積は建築基準法により、ブロック積の背
面に４０ｃｍ以上の控壁を一定の間隔に設けなければな
らないが、本考案においてはその必要がないし、地上の
ブロック積の背面には何等の控壁が突出してないので、
うっとうしさがなく、また、土地の利用範囲も広く有効
に使用できる等の効果を奏する。

なお、辺部３、中央部４の上面に凹溝６を設け、この内
部にも鉄筋を配設し、基礎１より突設した鉄筋と一体に
し、その内部にもモルタルを充填すれば一段と強固なブ
ロック積とすることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の一実施例を示すものであって、その第
１図は、本考案の斜視図、第２図はその平面図、第３図
は側面図、第４図は本考案に使用される二型ブロックの
斜視図、第５図はその平面図、第６図は側面図、第７図
は第５図Ａ−Ａ線断面図、第８図は従来のブロック積塀
の平面図である。 １・・・・・・基礎、２・・・・・・二型ブロック、３
・・・・・・辺部、４・・・・・・中央部、５，８・・
・・・・半円溝、７・・・・・・普通ブロックである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掘すくシた土中に現場打コンクリート基礎１を打設し、
   その内部より普通ブロック７の長さに相当する間隔に鉄
   筋を突設し、基礎１上に、普通のブロック７と同一の型
   を有する辺部３，３と、その相対する辺部３，３とを連
   結する中央部４とよりなり、それらの上下面は同一平面
   であり、辺部３の両端には半円溝５を有し、平面からみ
   て王室ブロック２の一辺部３の半円溝５を鉄筋を囲むよ
   うにして地表面の直下まで１乃至数段積上げ、塀の外側
   に位置する辺部３の上部に普通ブロック７を多数段積上
   げ、普通ブロック７の両側の半円溝８と、王室ブロック
   ２の半円溝５内にモルタルを充填し、掘さくした土砂を
   埋戻して王室ブロック２を地表面下に埋設したことを特
   徴としたコンクリートブロック塀。