JPH0332580Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、プレキヤストコンクリート壁等の基
礎に関するものである。

（従来技術の問題点） 従来、プレキヤストコンクリート壁の基礎は、 建設現場にて型枠を組み、鉄筋を配し、コンク
リートを流し込み、硬化後に型枠を脱型するとい
う工程により築造し、その上にプレキヤストコン
クリート壁を据付固定するが、基礎築造における
工程が複雑で且つ工期が長いという問題点があ
る。

（考案の目的） そこで、本考案はその欠点を解消できるもので
あり、現場での基礎築造工程を簡略にすると共に
短い工期でプレキヤストコンクリート壁用基礎を
提供できるものである。

（実施例） 以下、本考案の詳細を図示実施例で説明する。
第１図において、１はプレキヤストコンクリート
壁であり、地中に没する壁面に貫通穴１ａを有し
ている。２はプレキヤストコンクリート基礎部材
であり、貫通穴１ａに勘合する突部２ａ及び充填
穴２ｂを有している。

これを施工する際は、プレキヤストコンクリー
ト壁１を埋設する所定深さまで地盤を掘削し据
付、貫通穴１ａの下端迄埋め戻し、プレキヤスト
コンクリート基礎部材２の突部２ａを壁面の両方
向から交互に貫通穴１ａに挿入し、基礎を形成す
る。

そして、プレキヤストコンクリート基礎部材２
の底面と地盤を密着させるべく充填穴２ｂにモル
タル等を充填後、地表面迄埋め戻す。

本例は、このように構成したため、現場での工
程を簡略でき、従来のように型枠大工、鉄筋工等
の技能工を必要としない。また、プレキヤストコ
ンクリート基礎部材２に充填穴２ｂを設けモルタ
ル等を充填することにより地盤と基礎底とを密着
させるので、基礎底面の安定性も従来と変わらな
い。

（本案の構成） 本例は、前記のように構成したが、本考案にお
いてはこれに限定されない。例えば、貫通穴及び
嵌合する突部の形状は問わない。また、プレキヤ
ストコンクリート基礎部材の形状も適宜であり、
第２図のように構成してもよい。

要するに、本考案は、プレキヤストコンクリー
ト壁の地中部分に地震力等の水平力に充分抗する
ことのできるプレキヤストコンクリート基礎部材
を挿入し、且つ基礎底面と地盤を密着させる充填
穴を設けたことを特徴とするプレキヤストコンク
リート壁用基礎である。

（考案の効果） したがつて本考案によると、簡単な現場作業で
プレキヤストコンクリート壁の基礎を短い工期で
築造できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図はプレキヤストコンクリート基礎部材の別例の
斜視図である。 １：プレキヤストコンクリート壁、１ａ：貫通
穴、２：プレキヤストコンクリート基礎部材、２
ａ：突部、２ｂ：充填穴、３：地表面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一部を地中に埋設するプレキヤストコンクリー
   ト壁の地中に没する壁面に適宜間隔で貫通穴を設
   け、該貫通穴に嵌合する突部及び鉛直方向に充填
   穴を有したプレキヤストコンクリート基礎部材を
   該貫通穴に挿入することにより形成されることを
   特徴とするプレキヤストコンクリート壁用基礎。