JPS5858072B2 - 新規脱水素酵素及びその製造法 - Google Patents

新規脱水素酵素及びその製造法

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JPS5858072B2
JPS5858072B2 JP18615381A JP18615381A JPS5858072B2 JP S5858072 B2 JPS5858072 B2 JP S5858072B2 JP 18615381 A JP18615381 A JP 18615381A JP 18615381 A JP18615381 A JP 18615381A JP S5858072 B2 JPS5858072 B2 JP S5858072B2
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bacillus
dehydrogenase
acid
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enzyme
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英夫 上山
弘毅 堀越
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【発明の詳細な説明】 本発明(1、最適利用pHをほぼ8.5附近に有し、且
つガラフタル酸(galactaric ac 1a
)lこ対し基質特異性を有する新規脱水素酵素A及びそ
の製造法lこ関するものである。
従来、ガラフタル酸を特異的lこ資化利用する微生物を
用いてガラフタル酸に対し基質特異性を有する脱水素酵
素を採取する方法及び該脱水素酵素(こついては全く知
られていない。
本発明者等は、先lこガラフタル酸を含む培地で、バチ
ルス(Bacillus)属lこ属するガラフタル酸資
化利用性菌を培養し、その策養物より培養菌体を回収す
ることを特徴とする細菌菌体の製造法を完成したが(特
願昭56−73,821号明細書参照)、その産生物質
について鋭意研究した結果、ガラフタル酸lこ対し基質
特異性の極めて高い新規脱水素酵素を採取することに成
功し、本発明を完成するlこ至った。
本発明lこおいて、「新規脱水素酵素A、]とは、以下
に記載する理化学的性質を有する酵素で、特微的な性質
として最適作用pHをほぼ8.5附近に有し、且つガラ
フタル酸iこ対し基質特異性の極めて高い新規脱水素酵
素を指称するものとする。
以下に、本発明について詳述する。
ガラフタル酸(ムチン酸)は、ガラクトースの糖酸であ
り、木材などに含まれるガラクタン、及びガラクトース
、ラクトース、ラフィノース、ガラクトース、植物粘液
質などガラクト−ス又はその誘導体を含む物質を硝酸酸
化することにより大量tこ得られる物質である。
本発明方法lこ用いる微生物は、以下に詳述されるよう
に、ガラフタル酸を資化利用するものであり、バチルス
属に属する菌種であって、この菌種として、前記バチル
ス・エスピー・G−1(Bacillus sp、G
−1)(以下、「G−1菌」と称する)及びバチルス・
エスピー・G−2(Bac i l l us s
p、 G−2) (以下、「G−2菌、1と称する)が
挙げられる。
なお、前記G−1菌及びG−2菌の他fこその自然的又
は人為的変異種もガラフタル酸の資化利用性を有する限
り、本発明方法に用い得ることは当然である。
前記G−1菌及びG−2菌は、昭和56年3月19日、
工業技術院微生物工業技術研究所へ、それぞれ、微工研
菌寄第5925号及び微工研菌寄第5926号として寄
託された。
前記G−1菌及びG−2菌は、次の菌学的性質を有する
なお下記の菌学的諸性質の試験及び分類方法はすべて「
バージニーズ マニュアル オブ デタミネイティブ
バクテリオロジー」(第8版、1974年) (Ber
gey’s Manual ofDeterminat
ivee Bacteriology(8th edi
tion、1974))に準拠して行なわれた。
0バチルス・エスピー・G−1菌の菌学的性質(a)
形態(肉汁寒天斜面培地) (1)細胞の大きさは、0.6〜0.8μ×2.0〜3
.0μの桿菌である。
(2)細胞の多形性はない。
(3)運動性があり鞭毛は周毛である。
(4)胞子の犬ぎさは0.7μ×0.7μで、胞子のう
は細胞の端に形成される。
(5)ダラム染色性は変動性である。
(6)抗酸性は陰性である。
(b) 培地における生育状態 (1)肉汁液体培地 菌環を形成し、沈渣を生じる。
菌体は灰白色を呈する。
(2)肉汁寒天平板培地 発育は旺盛で、菌体は灰白色を呈するが、色素は培地中
に拡散しない。
表面は平滑で、光沢があり、コロニーの周縁は金縁一波
状を呈する。
(3)肉汁寒天斜面培地 (2)と同様の生育状態を示し、拡布状に生育する。
(4)グルコース肉汁寒天平板培地 (2)と同様である。
(5)肉汁ゼラチン穿刺培地 pH7lこおいては、ゼラチンを液化して、表面で発育
し、菌体は灰白色を呈する。
pH10においては、ゼラチンを液化しない。
(6)ペプトン水 pH7およびpH10においては表面に菌環を形成して
、沈渣を生じる。
菌体は灰白色を呈するが、色素は培地中に拡散しない。
リドマスミルク jトマス色素を僅かに赤変し、凝固する。
(8)バレイショ培地 菌体は灰白色を呈する。
(c) 生理的性質 (1)硝酸塩の環元 環元する。
(2)脱窒反応 陰性 (3)メチルレッド(MR)試験 陰性 (4)フォーゲス・プロスカラエル(VP)反応陰性 (5)インドールの生成 陰性 (6)硫化水素の生成 陽性 (7)でんぷんの加水分解 陽性 (8)クエン酸の利用性(Koser 培地及びCh
ristensenの培地) いずれも利用しない。
(7) (9)無機窒素源(アンモニウム塩、硝酸塩、尿素等)
の利用性 利用する。
(10)色素の生成 色素は生成しない。
(1υ リドマス、メチレンブルー 2,6−ジクロル
フェノール、インドフェノールなどの色素の還元 リドマスを僅かに赤変する他、変化なし。
(■2)ウレアーゼ 陰性 03)オキシダーゼ 陽性 (14)カタラーゼの生成 陽性 (151生育の範囲 生育し得る条件は、pH7,0〜11.0.温度25〜
45℃で好気的であり、最適生育条件は、pH9,5近
辺・温度37℃前後である。
(16)酸素に対する態度 好気性 (17) O−Fテスト(Hugh Leifso
n法による) 酸化的並びに環元的に生育する。
好気的並びtri元的にガスの生成はない。
(18)牛乳の凝固 凝固する。
09)アンモニアの生成 陰性 (20)ゼラチン、カゼインの液化 液化する。
(21) 塩化ナトリウムの耐性 5%塩化ナトリウム上で生育するが、10%以上の塩化
ナトリウム上では生育しない。
(d) 炭素源の利用性 L−アラビノース D−キシロース D−グルコース + D−マンノース + D−フルクトース + D−ガラクトース + ラクトース マルトース + サッカロース + (10) )レバロース +(11)
D−ソルビット (12) D−マンニット +(13)イ
ノジット 04)グリセリン + 0■ デンプン + 06)ラフィノース 卸 イヌリン (18)デキストリン + (19)繊維素 CI’l サリシン + 以上の炭素源より好気的並びに嫌気的(こガスの生成は
おこなわない。
(注)二十利用する(酸を生成する) 殆んど利用しない(酸を生成しない) ○バチルス・エスピー・G−2菌の菌学的性質(a)
形態(肉汁寒天斜面培地) (1)細胞の大きさは、0.6〜0.8μ×2.0〜3
.0μの桿菌である。
(2)細胞の多形性はない。
(3)運動性があり鞭毛は周毛である。
(4)胞子の大きさは0.7μ×0.7μで、胞子のう
は細胞の端tこ形成される。
(5)ダラム染色性は変動性である。
(6)抗酸性は陰性である。
(b) 培地における生育状態 (1)肉汁液体培地 画壇を形威し、沈渣を生じる。
菌体は灰白色を呈する。
(2)肉汁寒天平板培地 発育は旺盛で、菌体は灰白色を呈するが、色素は培地中
に拡散しない。
表面は平滑で、光沢があり、コロニーの周縁は金縁〜液
状を呈する。
(3)肉汁寒天斜面培地 (2)と同様の生育状態を示し、拡布状に生育する。
(4)グルコース肉汁寒天平板培地 (2)と同様である。
(5)肉汁ゼラチン穿刺培地 pH7#こおいては、ゼラチンを液化して表面で発育し
、菌体は灰白色を呈する。
pH1oiこおいては、ゼラチンを液化しない。
(6)ペプトン水 pH7およびpH10においては表面に菌種を形成して
沈渣を生じる。
菌体は灰白色を呈するが、色素は培地中に拡散しない。
(7) リドマスミルク 変化せず。
(8)バレイショ培地 菌体は灰白色を呈する。
(C) 生理的性質 (1)硝酸塩の環元 環元する。
(2)脱窒反応 陰性 (3) メチルレッド(MR)試験 陰性 (4)フォーゲス・プロスカラエル(vp)反応陰性 (5)インドールの生成 陰性 (6)硫化水素の生成 陰性 (7)でんぷんの加水分解 陽性 (8)クエン酸の利用性(Koser培地及びChri
stensenの培地) いずれも利用しない。
(9)無機窒素源(アンモニウム塩、硝酸塩、尿素等)
の利用性 利用する。
00)色素の生成 色素は生成しない。
リドマス、メチレンブルー、2,6−ジクロルフェノー
ル、インドフェノールなどの色素の還元 変化なし。
(1カ ウレアーゼ 陰性 (13)オキシダーゼ 陽性 α山 カタラーゼの生成 陽性 (151生育の範囲 生育し得る条件は、pH7,0〜11.0、温度25〜
45℃で好気的であり、最適生育条件は、pH9,5近
辺、温度37℃前後である。
(11) (16)酸素をこ対する態度 好気性 (17)0−Fテスト(Hugh Leifson法に
よる) 酸化的並びに環元的に生育する。
好気的並び(こ環元的にガスの生成はない。
08)牛乳の凝固 凝固しない。
09)アンモニアの生成 陰性 (20)ゼラチン、カゼインの液化 液化する。
(2) 塩化ナトリウムの耐性 5%塩化ナトリウム上で生育するが、10%以上の塩化
ナトIJウム上では生育しない。
(d) 炭素源の利用性 (I L−アラビノース 2 D−キシロース 3 D−グリコース 4 D−マンノース 5 D−フルクトース 6 D−ガラクトース 7 ラクトース (8マルトース (9サッカロース (10)トレハロース (Ll) D−ソルビット (12) D−マンニット (13)イノジット (14)グリセリン aつ デンプン 06)ラフィノース (17)イヌリン 08)デキストリン (19)繊維素 (20)サリシン 以上の炭素源より好気的並びに嫌気的にガスの生成はお
こなわない。
(注)二十 利用する(酸を生成する) 殆んど利用しない(酸を生成しな い) 以上の微生物の菌学的諸性質から前記文献の分類方法l
こ従って使用微生物を検索するに当り、前記のG−1菌
及びG−2菌をバチルス(Bac i l 1 us)
属に属する公知の菌種と比較した。
前記G−1菌(1、バチルス・ズブチリス(Bacil
lus 5ubtilis)、バチルス・プミルス(
Bacillus pumilus)、バチルス。
リヘニフオーミス(Bacillus lichen
i−formis)、バチルス・セレウス(Bac 1
11uscereus)、バチルス・アンソラシス(B
aci−11us anthracis)、バチルス
・スリンジエンシス(Bacillus thuri
ngiensis)、バチルス・メガテリウム(Bac
illus meg−a t e r 1 um)、バ
チルス・ステアロサーモフィラス(Bacillus
stearothermophilus)及びバチルス
・フィルマス(Bacillusfirmus)と類似
している。
しかしながら、G−1菌は、アラビノース及びキシロー
スから酸の生成をせず、且つグリコースからのアセトイ
ンの生成がないのに対し、バチルス・ズブチリス及びバ
チルス・リヘニフオーミスは共(こ、アラビノース及び
キシロースからの酸の生成があり、且つグリコースから
のアセトインの生成がある点、バチルス・フィルマスは
、アラビノース及びキシロースから酸の生成がある点、
G−1菌は、でんぷんの加水分解を行い、且つ硝酸塩の
還元を行うのに対し、バチルス・プミルスは、いずれも
行わない点1こそれぞれ特徴的な差異を見出すことがで
きる。
又、G−1菌はバチルス・セレウス、バチルス・アンソ
ラシス、バチルス・スリンジエンシス、バチルス・ステ
アロサーモフィラス及びバチルス・メガテリウムと比較
して、菌体の大きさ、内生胞子の形態及びその位置が異
なり、更lこ、G−1菌は、マンニットからの酸の生成
があるのに対し、上記いずれの菌種も、共(こ酸の生成
がない点において特徴的な差異を見出すことができる。
一方、前記G−2菌は、バチルス・マロカナス(Bac
illus maroccanus)、バチルス。
アルカロフイラス(Baci flus alcalo
ph −i 1us)及びバチルス−7クロイデス(B
acillusmacroides)と類似している。
しかしながら、G−2菌は、硝酸塩を還元し、且つでん
ぷんの加水分解をするのに対し、バチルス・アルカロフ
イラスは、硝酸塩を環元しない点。
又バチルス・マクロイデスは、硝酸塩の還元及びでんぷ
んの加水分解のいずれも行わない点、G−2菌i;j、
バチルス・マロカナスと比較して、その菌体の大きさが
著しく異なる点、又G−2菌[ま、上記いずれの菌種と
も、その内生胞子の形態及び位置が異なる点1こ特徴的
な差異を見出すことができる。
以上の検索結果を総括すると、G−1菌、G2菌は、形
態その他の諸性質から、バチルス属に属する微生物とす
ることが妥当であるが、前記のとおり種々の特徴的な菌
学的性質及びpH7,0〜11.0の如き広範囲のアル
カリ性において生育する性質から判断して、明らか(こ
バチルス属1こ属する公知の菌種と区別されるため、こ
れらを新菌種として設定することが適当であると結論さ
れた。
次に培養条件として重要な点(バ培養液のpHである。
実験結果から前記G−1菌及びG−2菌を培養するに当
ってその生育繁殖はpH条件Iこよって非常tこ影響を
受けるので、培地のpHは、はぼ7.0〜11,0の範
囲から選ばれた値1こ調整することが必要であることが
確かめられた。
かくて上記の培養条件の下に前記微生物を接種し、適当
な条件、例えば、18時間、37℃で振盪培養を行ない
、次いで、10,000r0m、p、で10分間遠心分
離後、水洗し、再度遠心分離して菌体を集め、蒸留水で
洗浄後、1/IOM、pH8,5のトリス緩衝液(Tr
is buffer)で懸濁し、該懸濁液を超音波処
理して菌体内酵素系の抽出を行う。
この抽出液を再度、遠心分離法1こよって上澄液を分離
して該上澄液を菌体内酵素液とし、次いで硫酸アンモニ
ウム1こよる飽和分画を行い、次いでDEAE−セルロ
ース、ウルトロゲンAcAを用いてカラムクロマトグラ
フィー及びゲル済過を行うことlこよって脱水素酵素の
精製標品を得ることができる。
なお、菌体の破砕(こ当っては超音波処理方法のみなら
ず、通常知られている物理的方法が適用し得ることは当
然である。
このよう(こして得られた脱水素酵素A(以下、「本酵
素」という。
)は、以下Iこ記載する如く、最適作用pHがはソ8.
5附近で、ガラフタル酸に対する基質特異性が極めて高
い性質を有する既知文献未載の新規脱水素酵素(deh
ydrogenase)であることを証明された。
0本酵素の理化学的性質 1 作用及び基質特異性 本酵素は、前記G−1又はG−2菌が、基質のガラフタ
ル酸を炭素源として発育した菌体より得られる脱水素酵
素であり、後述の酵素活性測定法(5)(こより、多数
の糖類及びその誘導体をこ対する本酵素の基質特異性を
調べたところ、第**1表のとおりの結果が得られた。
この結果、特tこガラフタル酸1こ対して基質特異性が
極めて高いことが明らかにされた。
表中の数値は、酵素活性単位を示す。
2、最適pH及び安定pH範囲 10−’M ) IJス緩衝液を用い、30°Cにて各
pHIこおける相対活性を調べたところ第1図のとおり
の結果が得られた。
この結果、本酵素の最適pHは、はぼ8.5附近である
ことが明らかにされた。
又、本酵素液の種々のpH溶液を30℃、60分間処理
した後、10−1トリス緩衝液でpH8,5とし、本酵
素の残存活性を調べたところ第2図のとおりの結果が得
られ、pH8〜9の範囲1こ安定pHが存在することが
明らかlこされた。
3、作用適温の範囲 本酵素液を101Mトリス緩衝液によりpH8,5とし
、各温度tこおける残存活性を調べたところ、第3図の
とおりの結果が得られ、本酵素の最適作用温度は、40
℃附近であることが明らか1こされた。
4、失活条件(温度安定性) 本酵素液を10−1MトIJス緩衝液によりpH8,5
をこ調整し、20〜60℃の各温度にて10分間処理後
、残存活性を測定したところ第4図のとおりの結果が得
られ、本酵素の温度安定性は45℃以下であることが明
らか1こされた。
5、力価の測定法 本酵素の酵素活性は、3X10’MNAD又はNADP
O,3rnl; pH8,5,10−1Mトリス緩衝
液1ml;水1.Oml;酵素液0.1Tll; 10
−”Mガラフタル酸溶液0.5ml; 3X 10 ’
MMgSO4・7H20溶液0.1 mlよりなる反応
系を用いて、340nmの吸光度の増加を測定し、■n
モルNADH2,NADPH2生生成/外分1単位(l
unit)とした。
6、阻害、活性化および安定化 本酵素は、ピラゾール、O−フェナンスロリン、P−メ
ルクリ安息香酸によって阻害され、NAD又はNADP
を補酵素とし、Mgイオン1こより活性化される。
安定化は硫酸アンモニウム(こより行われる。
7、酵素の精製法 前記G−1又はG−2菌の培養菌体を、遠心分離法(こ
より集め、これをトリス緩衝液(pH8,5)に懸濁し
、超音波処理により菌体内酵素抽出を行う。
再度遠心分離後上澄液を硫酸アンモニウム1こよる飽和
画分の分画を行い、DEAE−セルロースでカラムクロ
マトグラフィーを行い、得られた溶出液をゲル濾過する
こと1こよって最終酵素標品とする。
8、分子量 ゲル濾過法1こよる本酵素の分子量は、約iso、oo
oと測定された。
9、本酵素は結晶化されていないので、結晶構造は明ら
かでない。
10元素分析 本酵素の元素分析値は次のとおりである。
C:52.0%、Hニア、1%、N:14.5%以上の
とおり、本発明は、前記G−1又はO1菌の如きバチル
ス属tこ属するガラフタル酸資化利用性菌を培養し、そ
の培養液よりpH8,5附近に最適pHを有し、且つガ
ラフタル酸1こ対し極めて基質特異性の高い新規な脱水
素酵素及びその製造法を提供することを可能とするもの
である。
以下、本発明を実施例tこより詳述する 実施例 1 ガラフタル酸を炭素源とした場合の使用培地は、次の通
りである。
ガラフタル酸 10g ポリペプトン 1g 酵母エキス 1g KH2PO41g M g S O4・7H200,3,9 NI−(4NO31g Na2CO310g 全容量 11 (培地のpHは10.0である) 300のml容フラスコに上記の培地50mAをとり、
これを殺菌し、前記G−1菌(微工研菌寄第5925号
)を無菌的に接種して、37℃で18時間振盪培養を行
った。
得られた培養物を、]、 0.00 Or、pomで1
0分間遠心分離後、水洗し、10−IM) IJス緩衝
液に懸濁した。
この懸濁液を、10kc、10分間超音波処理して菌体
内酵素の抽出を行い、10.00 Or、p 、mで1
0分間再度遠心分離して上澄液を分離した。
この上澄液を硫酸アンモニウムを用いて0〜0.5飽和
画分。
次いで0.5〜0.7の飽和画分の分画を行い、後者の
両分を10−1M1−リス緩衝液(1)H8,5)で平
衡化シたDEAE−セルロースカラムを用い、カラムク
ロマトグラフィーを行った。
次いで、得られた溶出液を濃縮して、ウルトロゲンAc
A34を用いてゲル濾過を行って本酵素の精製標品を得
た(収率30%) 実施例 2 実施例11こおいて、G−1菌に代えて、G−2菌(微
工研菌寄第5926号)を用いて同様(こ培養、精製を
行ったところ、収率28%で本酵素標品を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による酵素の最適pHを示すグラフ、
第2図は、本発明1こよる酵素の安定pHを示すグラフ
、第3図は、本発明による酵素の最適作用温度を示すグ
ラフ及び第4図は、本発明による酵素の温度安定性を示
すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の理化学的性質を有する新規脱水素酵素A。 1)作用及び基質特異性 ガラフタ酸lこ対する基質特異性が特に高い。 2)最適pH 最適pHは、はぼpH8,5附近である。 3)安定pH 安定pHは、pH8〜9の範囲である。 4)作用適温の範囲 最適作用温度は、40℃附近である。 5)失活条件(温度安定性) 45℃以下で安定であり、60℃、10分で完全lこ失
    活する。 6)阻害、活性化および安定化 ピラゾール、0−フェナンスロリン、P−メルクリ安息
    香酸tこよって阻害される。 NAD又はNADPを補酵素としM、?イオンによって
    活性化される。 硫酸アンモニウムlこより安定化される。 7)分子量 分子量は、約180,000(ゲル済過法)である。 8)元素分析 C:52.0%、Hニア、1%、N:14.5%2 バ
    チルス属に属する新規脱水素酵素A生産菌を培養し、そ
    の培養物より新規脱水素酵素Aを分離する、採取するこ
    とを特徴とする新規脱水素酵素Aの製造法。 3 バチルス属lこ属する新規脱水素酵素A生産菌がバ
    チルス・エスピー・G−1(Bac i l 1uss
    p、G−1)(微工研菌寄第5925号)である特許請
    求の範囲第2項記載の製造法。 4 バチルス属lこ属する新規脱水素酵素A生産菌がバ
    チルス・エスピー・G−2(Bac i l 1uss
    p 、 G−2) (’f工研菌寄第5926号)で
    ある特許請求の範囲第2項記載の製造法。
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