JPS585804B2 - 氷上及び雪上での自動車用タイヤのスキツドを防止しグリツプを増大せしめるための装置 - Google Patents

氷上及び雪上での自動車用タイヤのスキツドを防止しグリツプを増大せしめるための装置

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JPS585804B2
JPS585804B2 JP53137388A JP13738878A JPS585804B2 JP S585804 B2 JPS585804 B2 JP S585804B2 JP 53137388 A JP53137388 A JP 53137388A JP 13738878 A JP13738878 A JP 13738878A JP S585804 B2 JPS585804 B2 JP S585804B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
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    • B60B15/02Wheels with spade lugs
    • B60B15/10Wheels with spade lugs with radially-adjustable spade lugs; Control mechanisms therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C27/00Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels
    • B60C27/02Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels extending over restricted arcuate part of tread
    • B60C27/04Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels extending over restricted arcuate part of tread the ground-engaging part being rigid
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は氷上及び雪上での自動車用タイヤのスキツド(
横すべり)を防止しグリップ(路面把握力)を増大せし
めるための装置に関する。
雪に覆われた急な上り及び下り勾配を走行するとき、ス
ノーチェーンの他に、粘着性タイヤと呼ばれる冬季用タ
イヤが自動車に使用される。
スノーチェーンは、しばしば自動車用タイヤに固定する
ことが困難で且つ路面を損傷しないように使用されなけ
ればならない即ち路面の雪または氷に覆われた部文に続
く路面の乾いた部分ではずされなければならないので、
好ましくはない。
さらに乾いた路面を走行するときスノーチェーンは高度
の摩耗を受け且つ高速走行を許さない。
特に、例えば氷の面が凍った路面に降る霧雨によって生
ぜしめられて、路面が急に氷で覆われると、スノーチェ
ーン及び冬季用タイヤを使用することは殆んど不可能で
ある。
スパイクで覆われたタイヤはいつも使用できるわけでは
ない。
スノーチェーン及び冬季用タイヤの他に、発進補助具が
知られているが、これらはスノーチェーン及び冬季用タ
イヤの代用品ではない。
これらの発進補助具は、タイヤに取付けられたクランプ
帯金を含むだけであり、単に自動車を泥または雪から短
い距離だけ駆動することを可能ならしめるのに役立つだ
けである。
従って本発明の課題は、自動車用タイヤに取付け可能で
、氷上及び雪上で自動車用タイヤのスキツドを防止しグ
リップを増大せしめるために使用され得、必要なときは
いつでも容易に使用され得て、どんな自動車用タイヤに
も簡単に取付け可能で、その製造が経済的でスノーチェ
ーンまたはスパイクタイヤで走行する場合よりも高速度
を可能ならしめ、且つ冬季用タイヤよりも効果的である
、装置を提供することにある。
本発明によればこの課題は、ケーシング内に配設された
バネ鋼等の如き弾性材料でできている少なくとも二つの
アンチスキツドアームを有する車輪リムと固着してまた
は着脱可能に連結されているハブキャップ状で且つ円板
状のケーシングを含んでいて、使用位置において放射状
でその終端位置でタイヤのトレッド部分にある該アンチ
スキツドアームが、タイヤのまるい形状に適応して帯状
にタイヤの周囲領域のトレッド部分に沿って固定的に当
接するように構成され、または機械式、空気式、油圧式
、電動式作動装置等により旋回せしめられるように構成
されて、該アンチスキツドアームの端部が外側にグリッ
プ部を備えている、氷上及び雪上で自動車用タイヤのス
キツドを防止しグリップを増大せしめる装置により解決
される。
リムに固着されまたは固定的に連結され得る該ケーシン
グはリムに固着され得その中心の周りに回動可能である
円板を有し該円板をギャップ状間隙の形成によって間隙
をおいて保持するベース円板を含んでいて、該間隙内で
その回転縁部に隣接して該ベース円板はその連結端部付
近で旋回可能で且つ引出し状態でタイヤの外側からタイ
ヤ外形を越えて突出している一定の間隔で相互に配設さ
れた少なくとも二つのアンチスキツドアームを有してい
て、各々のアンチスキツドアームがバネ鋼でできていて
且つ接線方向の最初の位置から放射方向の位置へ回転円
板の手動または自動回転の場合にも旋回レバーによって
該アンチスキツドアームの自由端がタイヤトレッドとそ
の曲面の間に在るように引出され得て、アンチスキツド
アームの数に一致している数の旋回レバーの各々がその
外周縁部に隣接して回転円板にその両端部の一方で連結
されていて該旋回レバーの他端部が作動位置でタイヤへ
のアンチスキツドアームの当接のためにアンチスキツド
アームとクランク機構の如く連結されていて、作動装置
により回動可能である回転円板は固定抑止装置によりア
ンチスキツドアームの引出し位置に保持され且つ引張り
バネにより最初の位置へ自動的に回動して戻され得る。
本発明による装置の結果として、氷上及び雪上における
車輪のグリップが改善されると共に自動車タイヤのスキ
ツド防止が達成される。
バネ鋼帯金でできている少なくとも二つの放射状に向け
られたアンチスキツドアームがタイヤの外側からタイヤ
外形を越えて突出しているために、該アームの端部はタ
イヤ外形と路面または他の路床の如き走行面との間に置
かれる。
さらにグリップを増大せしめるために、アンチスキツド
アームの端部は外側にスパイク状であってもよいグリッ
プ部を備えている。
円板状のケーシングをリムに取付けることだけが必要で
回転円板を作動せしめるとアンチスキツドアームがケー
シングの内側領域から外へ揺動し弾性的にタイヤに当接
するので、本アンチスキツド装置を取付けることは簡単
である。
ケーシングの回転円板を回転せしめるためのクランクに
よる手動操作に加えて、アンチスキツドアームは引出し
位置で半U字形を呈するが、そのアンチスキツドアーム
の引出しは、自動車計器板のスイッチにより操作され得
る対応する作動及び駆動装置によるアンチスキツドアー
ムの完全自動引出しも可能である。
アンチスキツドアームは同様に引込まれてもよい。
アンチスキツドアームの引出し位置において回転円板が
バネ張力を受ける場合、アンチスキツド装置に備えられ
た回転円板のための固定抑止装置のみが作動せしめられ
るので、バネ張力のために回転円板が回転せしめられア
ンチスキツドアームが引込まれる。
回転円板を回転せしめると、アンチスキツドアームに連
結された旋回レバーが該アームの引出し及び引込みを引
起こすと同時に該旋回レバーがアームの引出し状態でタ
イヤ外形へのアンチスキツドアームの当接を生せしめる
このアンチスキツド装置の製造は、少数の部品しか含ま
ないので、安価である。
アンチスキツドアームが引込まれると、走行時に邪魔に
ならない。
走行運転は決して損われることがない。
アンチスキツドアームが引出されても、高速運転が可能
である。
配置と形状によってアンチスキツドアームは自動的にタ
イヤの圧縮運動に適応する。
本アンチスキツド装置は静かな運転を可能にし、自動車
に対しても路面に対しても害になることはない。
これはあまりスペースを取らず、リムの変更の必要なく
最も標準的なリムのために構成され得る。
本発明のさらに有利な発展形態は特許請求の範囲から得
られる。
本アンチスキツド装置のさらなる発展形態によれば、歯
車クランクのための回転円板にある挿入開口とベース円
板の開口領域にある円周ラックとを含んでいて、該歯車
クランクが該開口を貫通する端部領域において該円周ラ
ックと噛合する歯車を有している、回転円板のための手
動式作動装置が備えられている。
この作動装置はアンチスキンドアームの容易な手動によ
る引出しを可能にする。
アンチスキツドアームの自動的な引出しは、ベース円板
に面している回転円板の壁面に配設され且つ回転円板と
ベース円板の間の間隙に在るピッチ円状のラックを含ん
でいて、該ラックがその近傍でベース円板に備えられた
開口を貫通し車輪懸架装置に固定的に連結された駆動装
置に連結されている歯車に噛合している、回転円板のた
めの作動装置によって可能になる。
本発明のさらなる実施例によれば、回転円板は自動的に
アンチスキツドアームの引出し位置から最初の位置に回
動せしめられ得る。
引出されたアンチスキツドアームに回転円板を固定せし
めるために、一方では手動により他方では対応して制御
される駆動装置により作動可能な固定抑止装置が備えら
れている。
本発明の例示され且つ限定され得ない実施例が図面に関
連して以下に説明される。
第1図及rト第2図からわかるように、本発明によるア
ンチスキツド装置10は、引込み及び引出し可能である
アンチスキツドアーム41,42,43,44.45及
び46を受容し且つ自動車用タイヤ13のリム11に固
着されているケーシング15を含んでいる。
リム11はブレーキ部分12を備えている(第7図参照
)。
タイヤ13のトレッド部分は符号14で示されている。
ハブキャップ状で且つ円板状に構成されたケー゛シング
15は、円形のベース円板20と該ベース円板の中心に
関して回動可能である回転円板30とを含んでいる。
ベース円板20はリム11に固着されている(第7図参
照)。
ベース円板20の外周縁部は符号20aとして示されて
いる。
ベース円板20はリムの側面形状に対応した形状を持ち
得る。
回転円板30は、ガイド等によりベース円板20に保持
され矢印X及びXH第3図参照)の方向に回動可能であ
るが、キャップ状に構成されていて環状の下向き屈曲縁
部33を有している。
その中心に回転円板30は円形開口39と、ベース円板
20の方向へ該開口39の環状縁部39aのところで下
向きに屈曲した環状縁部33とを有している(第7図参
照)。
回転円板30は、キャップ状間隙35が回転円板30と
ベース円板20との間に形成されるように、ベース円板
20に取付けられる。
ベース円板20に面している回転円板30の内壁面は符
号32で示されている。
回転円板30の該環状下向き屈曲縁部33はその外周縁
部30aの領域にではなく第7図及び第8図からわかる
通りその中心31に隣接して形成されている。
環状の下向きに屈曲した回転円板部分33を越えて突出
している回転円板部分は符号30bで示されている。
ベース円板20をリム11に螺着するための開口を備え
られたベース円板20への回転円板30の確実なガイド
のために、回転円板30はボールベアリングまたはロー
ラーベアリング37によってベース円板20にガイドさ
れる。
ボールベアリングまたはローラーベアリング37を受容
するために、回転円板30の下向き屈曲部33の環状縁
部は、ベース円板20の一つまたは複数の環状凹部29
に対向する一つまたは複数の環状溝36を有している。
ボールベアリングまたはローラーベアリング37のボー
ルまたはローラーは、環状溝36及び環状凹部29によ
り形成されている空間内に配設されている。
しかしながら、閉鎖ハウジングがベース円板と共に形成
されるように回転円板30が下向き屈曲部33をその外
周縁部30aの領域に有するようにすることも可能であ
る。
この場合には、アンチスキツドアーム41乃至46の引
出し及び引込みのために対応する開口が環状下向き屈曲
部33に備えられている。
溝部36及び凹部29は好ましくは旋回レバーの引込み
領域に備えられている。
第1図及び第2図からわかる通り、本発明の実施例にお
いて六本のアンチスキツドアーム41乃至46がケーシ
ング内に備えられている。
けれどもアンチスキツドアームの数は任意に選択され得
る。
しかしながら、少なくとも二本のアンチスキツドアーム
がなければならない。
すべてのアンチスキツドアームは同じ間隔を有している
各々のアンチスキツドアーム41乃至46の端部41a
,42a,43a,44a,45a及び46aは点21
,22,23,24.25および26でベース円板20
に連結されている。
この連結点21乃至26はベース円板の外周縁部20a
の近傍に備えられている。
アンチスキツドアーム41乃釡46を第3図において矢
印Y方向に揺動し得るようにするために、該アンチスキ
ツドアーム41乃至46に連結せしめられた旋回レバー
51,52,53・54,55及び56が備えられてい
る。
各々のアンチスキツドアームは旋回レバーとクランク機
構の如く連結されている。
各々の旋回レバー51乃至56の端部51a,52a,
53a,54a,55a及び56aは回転円板30の外
周縁部30aの近傍で点61,62,63,64.65
及び66において回転円板30に固着されている(第2
図参照)。
各々他の旋回レバ一端部51b,52b,53b,54
b,55b及び56bは点71,72,73,74,7
5及び76においてアンチスキツドアーム41乃至46
に連結されていて、該アーム及び旋回レバー51乃至5
6はアンチスキツドアームが引込み位置にある場合に第
1図に示された位置を占める。
しかしながら、回転円板30が矢印X1(第3図参照)
の方向に旋回されると、アンチスキツドアーム41乃至
46は旋回レバー51乃至56によりケーシング15内
から引出されて第2図に示された位置を占める。
アンチスキツドアーム41乃至46の引込み及び引出し
は、アンチスキツドアーム41と関連する旋回レバー5
1に関して第3図に示されている。
位置Aにおいてアンチスキツドアーム及び旋回レバーは
引込み位置にある。
回転円板30が矢印X1の方向に回転せしめられると、
アンチスキツドアーム41は位置Bを越えて引出し位置
Cまで旋回せしめられるので、アンチスキツドアーム4
1はタイヤ13に横付けされ、その自由端41bにより
タイヤ13のトレッド14に帯状に当接する(第7図及
び第8図参照)。
回転円板30のX1方向への回転の際にアンチスキツド
アーム41乃至46が放射方向の位置Cを越えて通過す
ることを妨げるために、各々のアンチスキツドアームは
その端部41a乃至46aに停止部材27を有している
該停止部材27が十分効果的であるように、各々のアン
チスキツドアーム41乃至46は第3図に示されている
ように二本アーム形レバーとして構成されている。
そして連結点21を越えて延びている部分41Cが停止
部材27を支えている。
他のすべてのアンチスキツドアームはアーム41と同様
に構成されている。
引出し位置において、アンチスキツドアーム41乃至4
6は、その自由端41b,42b,43b,44b,4
5bおよび46bによりタイヤ13のトレッド14に当
接する(第2図参照)。
各々のアンチスキツドアーム41乃至46は例えばバネ
鋼の如き弾性材料でできているので、該アームの弾性構
造の結果として該アームが使用位置における下向きに屈
曲した形状から不使用位置に達した際の直線状及び平面
状の形状に戻り得るから、アンチスキツドアームもケー
シング15内に引込まれ得るように適宜な固有弾性に加
えて各各のアンチスキツドアーム41乃至46の自由端
部41b乃至46bを旋回レバー51乃至56によって
タイヤ13のトレッド14の領域に下向きに屈曲せしめ
ることも可能である。
アンチスキツドアーム41乃至46の端部領域4lb乃
至46bにおけるこの変形を達成するために、旋回レバ
ー51乃至56は大きな初応力を受けている、即ち、ア
ンチスキツドアーム41乃至46の引出し状態において
該アームが第7図及び第8図に符号A及びBにて示され
ているタイヤ変形位置を呈するように該アームの長さが
選定されている。
しかしながらアンチスキツドアームが最初から僅かに下
向きに屈曲した端部位置を有し従ってアンチスキツドア
ーム41乃至46が引出されたときにアンチスキツドア
ームの端部がタイヤトレッド14の近傍に置かれるよう
にアンチスキツドアーム41乃至46を前以って形成す
ることも可能である。
このように前以って形成されたバネ鋼を使用するために
該アームをケーシング15内に戻し長く延びた形状にす
ることが可能である。
アンチスキツドアームが再び引出されると該アームは使
用されているバネ鋼の弾性のためにアーチ形に変形せし
められる。
バネ鋼以外の材料を使用することも可能なので、旋回レ
バー51乃至56はバネワイヤまたは対応する適当な合
成材料で作られてもよい。
アンチスキツドアーム41乃至46はベース円板20に
着脱可能に連結されているので、損傷したまたは摩耗し
たアームは容易に交換され得る。
自由端41b乃至46bにおいてアンチスキツドアーム
41乃至46は外側にグリップ部40を有しているので
、優れた把握効果が得られる。
このグリップ部40はスパイクとして構成されてもよい
(第7図参照)。
回転円板30はアンチスキツドアーム41乃至46の引
込みまたは引出しのために、その手動回転のための作動
装置80を備えている。
第3図及び第4図によれば、作動装置80は回転円板3
0に歯車クランク82が挿入され得る挿入開口81を有
している。
挿入開口81の近傍において、ベース円板20は、該開
口81に挿入される歯車クランク部分の自由端82aに
設けられた歯車84に噛合せしめられた円周ラツク83
を備えている。
歯車クランク82が開口81に挿入されると、歯車84
が円周ラツク83と噛合するように回転円板30は歯車
クランク82の対応する作動に応じて矢印XまたはX1
の方向に回動され得る(第3図参照)。
第5図及び第8図は自動式作動装置80を示している。
この実施例では、円周ラツク83は回転円板30の内壁
面32に配設されている。
ラツク83は、点87でベース円板20に取付けられて
いてその一部がベース円板20の開口28を貫通してい
る歯車85と噛合している。
歯車85は駆動装置86により駆動される。
この駆動装置は電動型であり得るが、他の駆動装置も可
能である。
駆動装置86により、回転円板30は矢印XまたはX1
の方向に回転され得る。
引張りバネ100は、アンチスキツドアームの引出し位
置から引込み位置への回転円板30の自.動復帰を可能
にする。
これらの引張りバネ10,0は、各々のバネ100がそ
の一端101によリ回転円板30に、他端102により
ベース円板20に固定されるように回転円板30及び/
またはベース円板20の周囲に分配されている(第6図
参、照)。
回転円板30がアンチスキツドアーム41乃至46が引
込まれている位置をとると、引張りバネ100は張力を
受けない。
歯車クランク82によりまたは駆動装置86により回転
円板30が矢印X1の方向に回転されると、アンチスキ
ツドアーム41乃至46が引出されるようにバネ100
は伸張せしめられ最初の位置に戻って回転円板を回転せ
しめて戻そうとする。
回転円板30の最初の位置への自動的な戻り回転を妨げ
るために、固定抑止装置90がケーシング15内に備え
られている。
装置90は、回転円板30の内壁面32に形成された停
止カム91と、点93でベース円板20に回動可能に取
付けられた二本アーム形停止レバー92とを含んでいる
第6図の位置Aにおいてこの二本アーム形停止レバー9
2は停止カム91に作用することにより回転円板30の
戻り回転を妨げる。
しかしながら、停止レバー92が位置Bに移動せしめら
れると、停止カム91は停止レバーの端部92aから解
放されるので、引張りバネ100はアンチスキツドアー
ム41乃至46がケーシング内に旋回せしめられるまで
矢印X方向に回転円板30を回転せしめる。
停止レバー・92は第6図において符号94で示されて
いる機械式(構造的張力)、空気式、油圧式または電磁
式装置により作動され得る。
この自動式制御装置94は他方の停止レバ一端部92b
と協働する。
送信機制御され得る作動機構94を使用することも可能
である。
ベース円板20、回転円板30とアンチスキツドアーム
41乃至46さらに旋回レバー51乃至56を有するケ
ーシング15は、第8図に示されているようにホイール
ナットを使用してリム11に固着される単一ユニットと
して構成され得る。
固定がリム開口部のカバー板により行なわれることも可
能である。
第8図の構成は、市販のリムへの本発明によるアンチス
キツド装置のあとからの取付けを可能にする。
この場合回転円板30を復帰せしめるための作動装置9
4は自動車の計器板に配設されたスイッチ装置とリード
線95により連結されているので、車内から回転円板3
0を作動せしめて何時でもアンチスキツドアーム41乃
至46を引込ませることが可能である。
このアンチスキツド装置はリム11に螺着されホイール
ナットにより締結されたベース円板20によりリム11
に固着されている。
第7図の実施例においてアンチスキツド装置はリムの一
部となっていて、即ちベース円板20が同時に前側リム
円板を構成するようになっている。
そして回転円板30はベース円板として構成されている
リムに回転可能に保持され回転せしめられる。
回転円板30の外側は装飾キャップとして構成されても
よい。
各々のアンチスキツドアーム41乃至46の弾性構造の
ために、その端部領域はタイヤの変形に無関係に特にタ
イヤ外形に適応する。
第7図及び第8図はAにて無負荷タイヤの場合のアンチ
スキツドアームの変形を、Bにて負荷タイヤの場合の該
アームの適応を示している。
さらに各々のアンチスキツドアーム41乃至46の終端
位置は回転円板30に備えられた停止カム38により制
限される(第2図参照)。
アンチスキツドアーム41乃至46とタイヤトレッドと
の間の粘着を得るために、アームのトレッドに面した端
部領域が各々のアームのタイヤトレツド及びタイヤ徊壁
との当接面の全長に亘って延びていて、ゴムまたは合成
材料でできていて且つ形成体201の形状である外形2
00を備えている(第9図乃至第11図参照)。
形成体はアンチスキツドアームの長手方向に直角に延び
ている浮上りリブとして構成され得該アームに取付けら
れる(第9図及び第10図参照)。
さらに形成部201aは、タイヤ外形に当接する即ちタ
イヤ外形の溝に係合するようにアンチスキツドアーム4
1乃至46に取付けられ得るので、アンチスキツドアー
ムは作動位置にあるときタイヤに固着される。
後者の実施例は例えば冬季用タイヤの如き大きな外形を
有するタイヤの場合に特に有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はリムに配設されたアンチスキツドアームが引込
み位置にあるアンチスキツド装置を備えた自動車用タイ
ヤの平面図、第2図はリムに配設されたアンチスキツド
アームが引出し位置にあるアンチスキツド装置を備えた
自動車用タイヤの平面図、第3図は種々の位置における
アンチスキツドアームを有する自動車用タイヤの部分図
、第4図は手動操作し得る回転円板作動装置を備えたベ
ース円板と回転円板を含んでいるアンチスキツド装置の
部分断面図、第5図は自動回転円板作動装置を備えたベ
ース円板と回転円板を含んでいるアンチスキツド装置の
部分断面図、第6図は回転円板固定抑止装置を備えたア
ンチスキッド装置の部分断面図、第7図は無負荷及び負
荷タイヤの車輪リムに固着されたアンチスキツド装置の
断面図、第8図は無負荷及び負荷タイヤに着脱可能に連
結され一つの要素として構成されているアンチスキツド
装置の断面図、第9図は形成体を有するアンチスキツド
アームをタイヤトレッドに対向する面から見た図、第1
0図は第9図のアンチスキツドアームの側面図、第11
図は形成体を有するアンチスキツドアームの他の実施例
をタイヤトレッドに対向する面から見た図である。 10……アンチスキツド装置、11……リム、12……
ブレーキ部分、13……タイヤ、14……トレッド、1
5……ケーシング、20……ベース円板、21乃至26
.61乃至66,71乃至76……連結点、27……停
止部材、28……開口、29……凹部、30……回転円
板、31……中心、32……内壁面、33……屈曲縁部
、35……間隙、36……溝部、37……ベアリング、
38……停止カム、39……開口、40……グリッフ部
、41乃至46……アンチスキツドアーム、51乃至5
6……旋回レバー、81……挿入開口、82……歯車ク
ランク、83……円周ラック、84.85……歯車、8
6……駆動装置、90……固定抑止装置、91……停止
カム、92……停止レバー、94……作動装置、95…
…リード線、100……引張りバネ、200……外形、
201……形成体、201a……形成部訂

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 a)車輪リムが固着され得るベース円板と該ベー
    ス円板に対して中心点の周りに旋回し得る回転円板とに
    より形成されているケーシングと、b)少なくとも二つ
    の相互に等間隔に配設されたアンチスキツドアームと、 から成り、 各アンチスキツドアームがベース円板に旋回可能に取付
    けられており且つ旋回レバーの一端にクランク機構の如
    く枢着されていて、該旋回レバーの他端が回転円板とそ
    の外周縁部で蓮結されていて、回転円板のベース円板に
    関する回動の際にアンチスキツドアームが車輪周囲に対
    して引込まれた位置(最初の位置)から放射方向の作動
    位置へ引出され得る、氷上及び雪上で自動車タイヤのス
    キツドを防止しグリップを増大せしめる装置において、 c)ベース円板20と回転円板30との間に、最初の位
    置でアンチスキツドアーム41と旋回レバー51を受容
    する間隙35が形成されており、d)旋回レバー51及
    びアンチスキツドアーム41がバネ鋼から成り且つ、旋
    回レバー51がアンチスキツドアーム41をその最初の
    位置における殆ど伸びた形状から作動位置におけるタイ
    ヤのトレッド部分に突出する屈曲した形状へ変形せしめ
    得るように、寸法が選定されていることを特徴とする、
    氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防止しグリッ
    プを増大せしめる装置。 2 ケーシングが、リムに固着され得その中心の周りに
    回動可能である円板を有し該円板をギャップ状間隙の形
    成によって間隔本おいて保持するベース円板を含んでい
    て、該間隙内でその回転縁部に隣接して該ベース円板が
    その連結端部付近で旋回可能で且つ引出し状態でタイヤ
    の外側からタイヤ外形を越えて突出している一定の間隔
    で相互に配設された少なくとも二つのアンチスキツドア
    ームを有していて、各々のアンチスキツドアームがバネ
    鋼でできていて且つ接線方向の最初の位置から放射方向
    の位置へ回転円板の手動または自動回転の場合にも旋回
    レバーによって該アンチスキツドアームの自由端がタイ
    ヤトレッドとその曲面の間に在るように引出され得て、
    アンチスキツドアームの数に一致している数の旋回レバ
    ーの各々がその外周縁部に隣接して回転円板にその両端
    部の一方で連結されていて該旋回レバーの他端部が作動
    位置でタイヤへのアンチスキツドアームの当接のために
    アンチスキツドアームとクランク機構の如く連結されて
    いて、作動装置により回動可能である回転円板が固定抑
    止装置によりアンチスキツドアームの引出し位置に保持
    され且つ引張りバネにより最初の位置へ自動的に回動し
    て戻され得るようにしたことを特徴とする、特許請求の
    範囲1に記載の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツド
    を防止しグリップを増大せしめる装置。 3 各々のアンチスキツドアームの旋回レバーの長さが
    、回転円板が回動するときに該アンチスキツドアームが
    該回転円板とベース円板の間の間隙内に引込まれ且つ引
    出し位置においてタイヤトレッドに当接し得るように、
    選定されていることを特徴とする、特許請求の範囲1ま
    たは2に記載の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツド
    を防止しグリップを増大せしめる装置。 4 アンチスキツドアームの停止部材が各々のアンチス
    キツドアームの揺動領域でベース円板に備えられている
    ことを特徴とする、特許請求の範囲1から3の何れかに
    記載の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防止し
    グリップを増大せしめる装置。 5 各々のアンチスキツドアームの終端位置を限定する
    ために回転円板に停止カムが備えられていることを特徴
    とする、特許請求の範囲1から4の何れかに記載の氷上
    及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防止しグリップを
    増大せしめる装置。 6 歯車クランクのための回転円板にある挿入開口とベ
    ース円板の開口領域にある円周ラックとを含んでいて、
    該歯車クランクが該開口を貫通する端部領域において該
    円周ラックに係合する歯車を有している、回転円板のた
    めの手動式作動装置が備えられていることを特徴とする
    、特許請求の範囲1から5の何れかに記載の氷上及び雪
    上で自動車タイヤのスキツドを防止しグリップを増大せ
    しめる装置。 7 回転円板のための自動式作動装置がベース円板に面
    していを回転円板の壁面に配設され且つ回転円板とベー
    ス円板の間の間隙に在るピッチ円状のラックを含んでい
    て、該ラックがその近傍でベース円板に備えられた開口
    を貫通し車輪懸架装置に固定的に連結された駆動装置に
    連結されている歯車と噛合していることを特徴とする、
    特許請求の範囲1から5の何れかに記載の氷上及び雪上
    で自動車タイヤのスキツドを防止しグリップを増大せし
    める装置。 8 回転円板が引張りバネ等によりアンチスキツドアー
    ムの引出し位置に保持され得、各々の引張りバネの一端
    が回転円板に固着され他端がベース円板に固着されてい
    ることを特徴とする、特許請求の範囲1から7の何れか
    に記載の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防止
    しグリップを増大せしめる装置。 9 アンチスキツドアームの引出し位置における回転円
    板のための固定抑止装置が、ベース円板に対向する回転
    円板の壁面に形成されていて且つ該ベース円板に旋回可
    能に取付けられた二本アーム形停止レバーを係合せしめ
    られ得る停止カムを含んでいて、該停止カムと協働する
    停止レバ一端部がベース円板の開口を通して挿入され得
    るようにしたことを特徴とする、特許請求の範囲1から
    8の何れかに記載の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキ
    ツドを防止しグリップを増大せしめる装置。 10停止レバーが自動式作動装置により解放され得るこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲1から9の何れかに記
    載の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防止しグ
    リップを増大せしめる装置。 11 アンチスキツドアームが交換可能にベース円板と
    連結されていることを特徴とする、特許請求の範囲1か
    ら10の何れかに記載の氷上及び雪上で自動車タイヤの
    スキツドを防止しグリップを増大せしめる装置。 12 ベース円板、回転円板及びアンチスキツドアーム
    と共にケーシングがリムに連結され得る組立てユニット
    を形成していることを特徴とする、特許請求の範囲1か
    ら11の何れかに記載の氷上及び雪上で自動車タイヤの
    スキツドを防止しグリップを増大せしめる装置。 13ケーシングのベース円板がリムに固着されていて一
    つのリム要素であることを特徴とする、特許請求の範囲
    1から11の何れかに記載の氷上及び雪上で自動車タイ
    ヤのスキツドを防止しグリップを増大せしめる装置。 14回転円板が中心に円形開口と、該開口を画成する環
    状の下方を向いた縁部とを有していることを特徴とする
    、特許請求の範囲1から13の何れかに記載の氷上及び
    雪上で自動車タイヤのスキツドを防止しグリップを増大
    せしめる装置。 15回転円板がボールベアリングまたはローラーベアリ
    ングによってベース円板にガイドされていることを特徴
    とする、特許請求の範囲1から14の何れかに記載の氷
    上及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防止しグリップ
    を増大せしめる装置。 16回転円板が下向き屈曲縁部の端部において環状溝部
    または溝領域を有していて、ベース円板が該溝部または
    溝領域に対向する領域にボールベアリングのボールを受
    容するための環状凹部または帯状に形成された凹部を有
    していることを特徴とする、特許請求の範囲15に記載
    の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防止しグリ
    ップを増大せしめる装置。 17溝部と凹部がアンチスキツドアームの引込み領域に
    備えられていることを特徴とする、特許請求の範囲16
    に記載の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防止
    しグリップを増大せしめる装置。 18回転円板がその外側を装飾キャップとして構成され
    ていることを特徴とする、特許請求の範囲1から17の
    何れかに記載の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツド
    を防止しグリップを増大せしめる装置。 19 アンチスキツドアームが、その自由端の外側にグ
    リップ部、スパイク等を有していることを特徴とする、
    特許請求の範囲1から18の何れかに記載の氷上及び雪
    上で自動車タイヤのスキツドを防止しグリップを増大せ
    しめる装置。 20各々のアンチスキツドアームが半U字形の予め屈曲
    せしめられたバネ鋼型材を含んでいることを特徴とする
    、特許請求の範囲1から19の何れかに記載の氷上及び
    雪上で自動車タイヤのスキツドを防止しグリップを増大
    せしめる装置。 21 アンチスキツド装置が六本のアンチスキツドアー
    ムと該アンチスキツドアームの数に一致している数の旋
    回レバーを有していることを特徴とする、特許請求の範
    囲1から20の何れかに記載の氷上及び雪上で自動車タ
    イヤのスキツドを防止しグリップを増大せしめる装置。 22 タイヤとアンチスキツドアームとの間の摩擦を増
    大せしめる外形がタイヤのトレッド及び側壁に対向する
    各々のアンチスキツドアームの端部領域に備えられてい
    ることを特徴とする、特許請求の範囲1から21の何れ
    かに記載の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防
    止しグリップを増大せしめる装置。 23各々のアンチスキツドアームの外形がゴムまたは合
    成材料の形成体を含んでいることを特徴とする、特許請
    求の範囲22に記載の氷上及び雪上で自動車タイヤのス
    キツドを防止しグリップを増大せしめる装置。 24形成体がタイヤ外形に係合する形状を有しているこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲22または23に記載
    の氷上及び雪上で自動車タイヤのスキツドを防止しグリ
    ップを増大せしめる装置。
JP53137388A 1977-11-09 1978-11-09 氷上及び雪上での自動車用タイヤのスキツドを防止しグリツプを増大せしめるための装置 Expired JPS585804B2 (ja)

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