JPS585802Y2 - チエイン締付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は電気工事・電気通信工事等の高所作業に於いて、
チェノを利用して電柱・パンザーマスト等を締着し作業
用の足場を取付けたり、又は鋼材等の資材の締付用に使
用するチェイン締付装置の改良に関する考案である。

従来この種のチェインによる締着方法はその着脱操作に
於いて、チェイン掛止具が不本意に回動してチェインを
掛止具に掛は外し難い欠点があり、高所の不安定な場所
に於いては特にその操作に困難を極めていた。

本案は斯様な従来品が持つ欠点を除去し、装着時にはチ
ェイン掛止具を一定位置で保持させ、又脱着時には締付
手段を弛めることによりチェインと離れる方向に回動し
、それら着脱時の操作性を高めるチェイン締着装置を提
供することをその目的とするものである。

以下本案の態様を第一実施例に基づいて詳記すれば、締
付ネジ２２に摺動駒２３と締付ハンドル２１とを嵌合し
て締付手段２を形成し、チェイン１のノングを包持する
保合部３１を設けてチェイン掛止具３を形成し、取付板
４の一端部に前記締付手段２の締付ネジ２２を結合し他
端部に前記チェイン掛止具３を結合した構造のチェイン
締付装置において、前記したチェイン掛止具３の枢着軸
７にバネ６を軸支させ、該バネ６の両道端をチェイン掛
止具３の壁面と取付体４とにそれぞれ係止させてチェイ
ン掛止具３を締付対象物側へ附勢させた構造を有してい
る。

尚、上記した取付板４には足場等を取付ける取付用孔４
１が施されている。

本案のチェイン締付装置を使用するには、作業の対象に
なる例えば電柱・パンザーマスト等の適当な位置に取付
板４を当てがってチェイン１で電柱を巻き、取付板４に
設けたチェイン掛止具３にチェインを嵌め込み、締付ネ
ジ２２の締付ハンドル２１を締め込んでチェイン１を緊
張させ電柱等に締着さす。

上記の操作に際してチェイン掛止具３はそれに設けられ
たバネ６により電柱を押圧する方向に作用し、常に一定
の位置に停止しているのでチェイン１の掛止具３への嵌
み込みは極めて容易に行なえる。

その後、前記の操作により電柱に取付けた締付装置の取
付板４に作業用の足場等を取付けてその装着作業を終え
る。

その後作業者はこの足場に乗り作業を行なうのである。

又取外す場合は前記の逆の操作を行なえばよいのである
が、この取外す場合に本案の締付装置は顕著な持性を発
揮する。

先ず、締付手段２の締付ハンドル２１を弛めて締着して
いた電柱と取付板４とに間隙を設けてやると、チェイン
掛止具３はバネ６の作用により矢印Ａ方向へ回動する。

その後チェイン１を矢印Ｂ方向へ引くことによりチェイ
ン掛止具３よりチェイン１を容易に取り出すことができ
る。

本案のチェイン締付装置はその締付を解除してやれば、
チェイン掛止具３が自動的にチェイン１と離れる方向に
回動する構造となっている。

即ち、締着時にはチェイン掛止具３を一定位置に保持さ
せてチェイン１の嵌合を容易にせしめ、又脱着時にはチ
ェイン１を外し易い方向に回動するので、従来品の様に
チェイン掛止具３が不本意に且つチェイン１を外す方向
に一緒に回動することがないので、高所の不安定な場所
でも容易にその操作を行なえる。

第３図は本案の第二実施例を示すものでチェイン掛止具
３に設けたバネ６をチェイン掛止具３の上下壁を挾む様
に構成して、作用効果を一層強力にした点に於いて上記
第一実施例と異なるがその他の構造及び作用効果は均等
である。

又第４図は本案の第三実施例を示すもので、締付ハンド
ル２１を設けた締付ネジ２２に摺動駒２３を螺合させて
締付手段２を構成し、前記締付ネジ２２の頭部に設けた
回動部分にチェイン１を取付け、該チェイン１を掛止す
るチェイン掛止具３を締付手段２の摺動駒２３に枢着７
させ、その枢着部７にバネ６を軸支させた点に於いて上
記第一実施例と異なるがその他の構造及び作用効果は均
等である。

上記した第三実施例に於いて締付ネジに足場を嵌入させ
て簡易な足場とすることも、又その足場を外すことによ
り鋼材等の資材の締付用にも利用することができる。

尚、本案の各実施例ではバネ６をチェイン掛止具３の枢
着軸７に軸支させて構成しているが、別に突出軸を設け
てそれに軸支させても作用効果は均等である。

又本案はその構造が極めて簡単であり、容易に従来品を
改良して取付けが可能である等々の顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

添附図面は本案の実施例を示すもので第１図はその平面
図、第２図は第１図に於けるＡ部の正面図、第３図は本
案の第二実施例を示す正面図、第４図は第三実施例を示
す正面図である。 図中の符号１はチェイン、２は締付手段、３はチェイン
掛止具、４は取付板、５は締付装置、６はバネ、７は枢
着部である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）締付ネジ２２に摺動駒２３と締付ハンドル２１と
   を嵌合して締付手段２を形成し、チェイン１の１ングを
   包持する保合部３１を設けてチェイン掛止具３を形威し
   、取付板４の一端部に前記締付手段２を結合し、該取付
   板４の他端部と前記締付手段２の摺動駒２３とに各々チ
   ェイン１とチェイン掛止具３のいずれかを取付けた構造
   のチェイン締付装置５において、チェイン掛止具３が締
   付対象物側へ回動する如く附勢したバネ６を取付けた構
   造を特徴とするチェイン締付装置。
2. （２）チェイン掛止具３に設けたバネ６は、掛止具３の
   枢着軸７、或いは別に設けた突出軸に軸支し、バネ６の
   両道端をチェイン掛止具３とチェイン掛止具３を取付け
   た取付板４、或いは締付手段２の摺動駒２３とに係止し
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項に記
   載のチェイン締付装置。
3. （３）チェイン掛止具３に設けたバネ６は、チェイン掛
   止具３の上下を挾み込むように一体に成形したことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項に記
   載のチェイン締付装置。