JPS5857524B2 - 改良ポリアミド系繊維の製造法 - Google Patents
改良ポリアミド系繊維の製造法Info
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- JPS5857524B2 JPS5857524B2 JP12948678A JP12948678A JPS5857524B2 JP S5857524 B2 JPS5857524 B2 JP S5857524B2 JP 12948678 A JP12948678 A JP 12948678A JP 12948678 A JP12948678 A JP 12948678A JP S5857524 B2 JPS5857524 B2 JP S5857524B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ポリアミド系繊維の有する優れた機械的、物
理的あるいは化学的性質、特に強度、光沢、透明性及び
吸湿性等を保持し、しかも製造コストの著しく低減され
た改質ポリアミド系繊維の製造法に関する。
理的あるいは化学的性質、特に強度、光沢、透明性及び
吸湿性等を保持し、しかも製造コストの著しく低減され
た改質ポリアミド系繊維の製造法に関する。
従来、ポリアミド系繊維は、その優れた繊維特性により
衣料用としてはもちろん、産業用もしくはインテリア用
として大量に生産販売されているが、他の汎用繊維であ
るポリエステル及びアクリル系繊維に比べて、その繊維
製造原料価格の高騰が大きく、また繊維性能もヤング率
、耐候(光)性などが劣るなどの原因のため、衣料用と
してはもちろん比較的優位にあった産業用インチリヤ用
としても、シェアを失いつつあるというのが現状である
。
衣料用としてはもちろん、産業用もしくはインテリア用
として大量に生産販売されているが、他の汎用繊維であ
るポリエステル及びアクリル系繊維に比べて、その繊維
製造原料価格の高騰が大きく、また繊維性能もヤング率
、耐候(光)性などが劣るなどの原因のため、衣料用と
してはもちろん比較的優位にあった産業用インチリヤ用
としても、シェアを失いつつあるというのが現状である
。
このような製造コスト、特に繊維性能上の欠点を改良す
るために、従来多数の提案が為されてきたが、これらの
提案の中でポリアミドにポリエチレン、ポリスチレンあ
るいはアクリロニトリルスチレン共重合体などを配合す
ることにより、得られる繊維のヤング率や染色性を改良
する方法(特公昭4l−7893)、同じく得られるポ
リアミド未延伸糸の平衡伸び率を低下させることによっ
て捲取りおよび延伸工程の安定化を図り、生産性を向上
させる方法(特公昭45−3297)および同じくポリ
アミド未延伸糸の複屈折率を小さくし、延伸性を大きく
し生産性を向上させる方法(特公昭49−1657)が
知られている。
るために、従来多数の提案が為されてきたが、これらの
提案の中でポリアミドにポリエチレン、ポリスチレンあ
るいはアクリロニトリルスチレン共重合体などを配合す
ることにより、得られる繊維のヤング率や染色性を改良
する方法(特公昭4l−7893)、同じく得られるポ
リアミド未延伸糸の平衡伸び率を低下させることによっ
て捲取りおよび延伸工程の安定化を図り、生産性を向上
させる方法(特公昭45−3297)および同じくポリ
アミド未延伸糸の複屈折率を小さくし、延伸性を大きく
し生産性を向上させる方法(特公昭49−1657)が
知られている。
しかしながら、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(
PSt)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(As
)のような疎水性の熱可塑性重合体はポリアミドに対し
て混和性であるとは云え、極く少量を繊維中に均一に混
合、分散せしめることが難しく、ポリアミド系繊維の有
する光沢、透明性などの優れた物性を失わせたり、製糸
状態および糸質の安定性が悪化して単糸切れ(毛羽)、
コブ糸 ボイド形成など糸欠点が生じ易くなるなど工業
的には採用が難しいという問題があった。
PSt)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(As
)のような疎水性の熱可塑性重合体はポリアミドに対し
て混和性であるとは云え、極く少量を繊維中に均一に混
合、分散せしめることが難しく、ポリアミド系繊維の有
する光沢、透明性などの優れた物性を失わせたり、製糸
状態および糸質の安定性が悪化して単糸切れ(毛羽)、
コブ糸 ボイド形成など糸欠点が生じ易くなるなど工業
的には採用が難しいという問題があった。
本発明者らは上記欠点乃至問題点について鋭意検討を行
った結果、ポリアミドと熱可塑性樹脂の組合せ、熱可塑
性樹脂の種類、配合方法、溶融紡糸、製糸条件等を選択
することにより、極く少量の熱可塑性樹脂を均一、かつ
微細に混合せしめることかでき、かかる混合状態のポリ
アミド系繊維は、ポリアミド系繊維の有する特性を実質
的に保持し、しかも製造プロセスおよび糸質の安定化と
生産性が著しく向上することを見出し、本発明を、提案
するに至ったものである。
った結果、ポリアミドと熱可塑性樹脂の組合せ、熱可塑
性樹脂の種類、配合方法、溶融紡糸、製糸条件等を選択
することにより、極く少量の熱可塑性樹脂を均一、かつ
微細に混合せしめることかでき、かかる混合状態のポリ
アミド系繊維は、ポリアミド系繊維の有する特性を実質
的に保持し、しかも製造プロセスおよび糸質の安定化と
生産性が著しく向上することを見出し、本発明を、提案
するに至ったものである。
すなわち、本発明は、硫酸相対粘度(ηr)が2.2〜
42のポリアミドと0.30〜1.20の極限粘度(〔
η〕30℃のクロロホルム溶液)および少なくとも10
0℃の二次転移点を有し、アクリロニトリル(以下AN
と略す)を共重合成分として含有する熱可塑性重合体と
を混合し、得られた混合物(以下、この混合物をマスタ
ーポリマという)に前記ポリアミドと同一もしくは異種
のポリアミドを混合して、前記熱可塑性重合体の含有量
が、約0.2〜20重量%の範囲内である重合体混合物
を調製し、次いで少なくとも400m/分で溶融紡糸し
、得られた未延伸糸を冷延伸することを特徴とするポリ
アミド系繊維の製造味である。
42のポリアミドと0.30〜1.20の極限粘度(〔
η〕30℃のクロロホルム溶液)および少なくとも10
0℃の二次転移点を有し、アクリロニトリル(以下AN
と略す)を共重合成分として含有する熱可塑性重合体と
を混合し、得られた混合物(以下、この混合物をマスタ
ーポリマという)に前記ポリアミドと同一もしくは異種
のポリアミドを混合して、前記熱可塑性重合体の含有量
が、約0.2〜20重量%の範囲内である重合体混合物
を調製し、次いで少なくとも400m/分で溶融紡糸し
、得られた未延伸糸を冷延伸することを特徴とするポリ
アミド系繊維の製造味である。
本発明に用いられるポリアミドとしては、4゜6.66
.610など溶融紡糸可能な各種のポリアミドを挙げる
ことができ、特に限定されるものではない。
.610など溶融紡糸可能な各種のポリアミドを挙げる
ことができ、特に限定されるものではない。
また、これらのポリアミドは1種のみならず、2種以上
の混合物であっても差しつかえない。
の混合物であっても差しつかえない。
一方、熱可塑性重合体としては、ポリアミドに対して混
和性であるが、実質的に相溶性を有しておらず、少なく
とも100℃、好ましくは110℃以上、更に好ましく
は120℃以上の二次転移点(以下、Tgと略す)を有
し、共重合成分としてANを含有するポリマ、具体的に
はAN/メタクリル酸メチル(MMA)、AN/ビニル
トルエンffTo)、AN/α−メチルスチレン(α−
MST)。
和性であるが、実質的に相溶性を有しておらず、少なく
とも100℃、好ましくは110℃以上、更に好ましく
は120℃以上の二次転移点(以下、Tgと略す)を有
し、共重合成分としてANを含有するポリマ、具体的に
はAN/メタクリル酸メチル(MMA)、AN/ビニル
トルエンffTo)、AN/α−メチルスチレン(α−
MST)。
AN/アクリル酸メチル(MA)、AN/α−MST/
MMA 、AN/スチレン(ST)/MMA。
MMA 、AN/スチレン(ST)/MMA。
AN/α−MST/ST、α−MST/MMA/メタク
リロニl−IJル(m−AN)などの共重合体を例示す
ることができる。
リロニl−IJル(m−AN)などの共重合体を例示す
ることができる。
ここで、熱可塑性重合体のTgが100℃よりも低くな
ると後述するように、未延伸糸のタテ膨潤が十分に抑制
されず、延伸工程での生産性の向上を図ることが困難に
なるほか、延伸系の初期引張り抵抗値か十分向上しなく
なるので好ましくないのである。
ると後述するように、未延伸糸のタテ膨潤が十分に抑制
されず、延伸工程での生産性の向上を図ることが困難に
なるほか、延伸系の初期引張り抵抗値か十分向上しなく
なるので好ましくないのである。
また、本発明においては、熱可塑性重合体は予め、ポリ
アミドに混合して得られるマスターポリマをさらに該ポ
リアミドと同一もしくは異種のポリアミドに混合し、最
終的に熱可塑性重合体の含有量が約0.2〜2゜0重量
%の範囲量になるように調製する必要かある。
アミドに混合して得られるマスターポリマをさらに該ポ
リアミドと同一もしくは異種のポリアミドに混合し、最
終的に熱可塑性重合体の含有量が約0.2〜2゜0重量
%の範囲量になるように調製する必要かある。
すなわち、本発明の目的とするポリアミド単独繊維と実
質的に同一の繊維性能を保持し、しかも、該ポリアミド
単独繊維、特に未延伸糸の吸水、吸湿に伴うタテ膨潤性
を抑制し、製糸工程にお1ケる品質、性能の安定化と生
産性の向上を図るためには、できる限り熱可塑性重合体
の配合割合を小さくし、かつ均一、微細に繊維中に分散
せしめる必要があるが、このような少量の熱可塑性重合
体のポリアミドの均一混合は、単純ブレンドによっては
達成されず、上記混合手段を採用してはじめて可能にな
るのである。
質的に同一の繊維性能を保持し、しかも、該ポリアミド
単独繊維、特に未延伸糸の吸水、吸湿に伴うタテ膨潤性
を抑制し、製糸工程にお1ケる品質、性能の安定化と生
産性の向上を図るためには、できる限り熱可塑性重合体
の配合割合を小さくし、かつ均一、微細に繊維中に分散
せしめる必要があるが、このような少量の熱可塑性重合
体のポリアミドの均一混合は、単純ブレンドによっては
達成されず、上記混合手段を採用してはじめて可能にな
るのである。
さらに具体的には、ポリアミドと熱可塑性重合体とはそ
れぞれ、ポリアミドのηrが22〜4.2および熱可塑
性重合体の〔η〕が0.3〜1.20の範囲内にあるも
のを選び、約10〜95重量部、好ましくは20〜90
部、より好ましくは50〜80部のポリアミドと約90
〜5重量部、好ましくは80〜10部、より好ましくは
50〜20部の熱可塑性重合体をスクリュータイプのエ
クストルダーなどの混合手段で一旦混合し、次いでこの
マスターポリマに同一もしくは異種のポリアミドを混合
し、熱可塑性重合体の混合割合が約0.2〜20重量%
の範囲になるように混合することによってはじめて、ポ
リアミド中に熱可塑性重合体を均一、かつ安定に混合、
分散せしめることができるのである。
れぞれ、ポリアミドのηrが22〜4.2および熱可塑
性重合体の〔η〕が0.3〜1.20の範囲内にあるも
のを選び、約10〜95重量部、好ましくは20〜90
部、より好ましくは50〜80部のポリアミドと約90
〜5重量部、好ましくは80〜10部、より好ましくは
50〜20部の熱可塑性重合体をスクリュータイプのエ
クストルダーなどの混合手段で一旦混合し、次いでこの
マスターポリマに同一もしくは異種のポリアミドを混合
し、熱可塑性重合体の混合割合が約0.2〜20重量%
の範囲になるように混合することによってはじめて、ポ
リアミド中に熱可塑性重合体を均一、かつ安定に混合、
分散せしめることができるのである。
混合すべきマスターポリマの形状としては、チップ状、
ビーズ状、フレークもしくは粉末状のいずれであっても
よいが、好ましくは、ポリアミドと同一もしくは近似し
た形状、特にチップ状のものがよく、混合方法としては
、上記各種形状のマスターポリマとポリアミドを混合波
溶融してもよいし、ポリアミドを溶融し、これにマスタ
ーポリマを混合してもよく、特に限定されるものではな
い。
ビーズ状、フレークもしくは粉末状のいずれであっても
よいが、好ましくは、ポリアミドと同一もしくは近似し
た形状、特にチップ状のものがよく、混合方法としては
、上記各種形状のマスターポリマとポリアミドを混合波
溶融してもよいし、ポリアミドを溶融し、これにマスタ
ーポリマを混合してもよく、特に限定されるものではな
い。
かくして、熱可塑性重合体を配合したポリアミドは常法
により溶融紡糸されるが、ここで重要なことは、紡出糸
条が吐出される口金孔(面)から通常吐出糸条に付与さ
れる冷風の供給される距離を約50071XIIl以下
にする必要があることである。
により溶融紡糸されるが、ここで重要なことは、紡出糸
条が吐出される口金孔(面)から通常吐出糸条に付与さ
れる冷風の供給される距離を約50071XIIl以下
にする必要があることである。
すなわち、本発明方法により得られる未延伸糸はポリア
ミド中に含有される熱可塑性重合体が繊維の長さ方向に
沿って、均一、微細に連続した線状もしくはスジ状形態
に配合されることによって、未延伸糸のタテ膨潤性が著
しく減少され、捲取りパッケージ並びにそれに続く冷延
伸工程における調湿を簡易化し、延伸スピードの大巾な
増大を可能にするのであるが、前記吐出糸条の冷却間距
離が500驕を越えるときは、熱可塑性重合体が連続し
た線状に伸びた形状になり難く、タテ膨潤性の大巾な減
少が期待できなくなるので好ましくないのである。
ミド中に含有される熱可塑性重合体が繊維の長さ方向に
沿って、均一、微細に連続した線状もしくはスジ状形態
に配合されることによって、未延伸糸のタテ膨潤性が著
しく減少され、捲取りパッケージ並びにそれに続く冷延
伸工程における調湿を簡易化し、延伸スピードの大巾な
増大を可能にするのであるが、前記吐出糸条の冷却間距
離が500驕を越えるときは、熱可塑性重合体が連続し
た線状に伸びた形状になり難く、タテ膨潤性の大巾な減
少が期待できなくなるので好ましくないのである。
この場合、他の紡糸条件としては常法でよいが、好まし
くは、紡糸温度が260〜300℃、湿度が30〜90
%RHの雰囲気下、少なくとも400m/分、好ましく
は1000〜250om/分の紡糸速度で紡糸するのが
よい。
くは、紡糸温度が260〜300℃、湿度が30〜90
%RHの雰囲気下、少なくとも400m/分、好ましく
は1000〜250om/分の紡糸速度で紡糸するのが
よい。
かくして得られる本発明の未延伸糸は、熱可塑性重合体
を含有しないポリアミド未延伸糸にくらべて寸法安定性
が良く、吸湿しても伸長しないため、安定して巻取るこ
とができる。
を含有しないポリアミド未延伸糸にくらべて寸法安定性
が良く、吸湿しても伸長しないため、安定して巻取るこ
とができる。
すなわち、本発明になるポリアミド未延伸糸中には前記
熱可塑性重合体が繊維軸方向に沿って実質的に連続して
、スジ状に分散しており、このスジ状に分散した熱可塑
性重合体が、未延伸糸の吸湿に伴う寸法変化(タテ膨潤
性)を抑制するものと考えられる。
熱可塑性重合体が繊維軸方向に沿って実質的に連続して
、スジ状に分散しており、このスジ状に分散した熱可塑
性重合体が、未延伸糸の吸湿に伴う寸法変化(タテ膨潤
性)を抑制するものと考えられる。
具体的には、未延伸糸をボビン等に捲取るに際し、通常
付与される油水分を付与し、次いで20〜30℃、40
〜90%R−Hの雰囲気下で少なくとも2倍、好ましく
は3倍以上に延伸することができる。
付与される油水分を付与し、次いで20〜30℃、40
〜90%R−Hの雰囲気下で少なくとも2倍、好ましく
は3倍以上に延伸することができる。
ここで本発明方法で得られる未延伸は延伸性にすぐれて
おり、熱延伸又は冷延伸のいずれの延伸も可能であるが
、冷ピンもしくはピンレス方式等の冷延伸方式により5
0〜600m/分の延伸速度で延伸するのがよい。
おり、熱延伸又は冷延伸のいずれの延伸も可能であるが
、冷ピンもしくはピンレス方式等の冷延伸方式により5
0〜600m/分の延伸速度で延伸するのがよい。
すなわち、このような冷延伸によって、未延伸糸中に含
有される熱可塑性重合体は、連続した線状の形態から、
たとえば、平均径が約500A以下、長さが約1000
〜8000Aの微細な線状粒子に転換し、ポリアミド単
独繊維と実質的に同一の繊維性能に加えて、外観、光沢
を示すのである。
有される熱可塑性重合体は、連続した線状の形態から、
たとえば、平均径が約500A以下、長さが約1000
〜8000Aの微細な線状粒子に転換し、ポリアミド単
独繊維と実質的に同一の繊維性能に加えて、外観、光沢
を示すのである。
しかも、得られた延伸糸は初期引張り抵抗度が約30〜
40 g/dであり、ポリアミド単独繊維の欠点である
弾性的性能が著しく改良されるのである。
40 g/dであり、ポリアミド単独繊維の欠点である
弾性的性能が著しく改良されるのである。
以下実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
なお実施例中、未延伸のタテ膨潤率(%)は次式により
求めた値である。
求めた値である。
上式中
to:紡糸巻取り直後の未延伸糸の糸長
t1:延伸室に24hr放置後、30m9/dの荷重下
で測定した糸長 実施例 1 AN/α−MST/MMAの組成が重量比で10/40
150 、Tgが126.7℃、〔η〕(クロロホルム
溶液の極限粘度、at30℃、以下同じ)が0.64の
共重合体20重量部と硫酸相対粘度(98%硫酸1%溶
液at 25℃、以下同じ)が2.5のTiO2などの
添加剤を全く含有しないナイロン6チップ80重量部を
混合し、得られたマスターチップを同じ形状のナイロン
6チップに配合し、共重合体の含有量がそれぞれ、0.
2 、1.0゜2.0及び5.0%である混合チップを
作成した。
で測定した糸長 実施例 1 AN/α−MST/MMAの組成が重量比で10/40
150 、Tgが126.7℃、〔η〕(クロロホルム
溶液の極限粘度、at30℃、以下同じ)が0.64の
共重合体20重量部と硫酸相対粘度(98%硫酸1%溶
液at 25℃、以下同じ)が2.5のTiO2などの
添加剤を全く含有しないナイロン6チップ80重量部を
混合し、得られたマスターチップを同じ形状のナイロン
6チップに配合し、共重合体の含有量がそれぞれ、0.
2 、1.0゜2.0及び5.0%である混合チップを
作成した。
この混合チップを常法により、紡糸温度265℃で0.
25φ−24Hの口金を用いて溶融紡糸し、油剤処理を
施したのち、20℃、40%RHの雰囲気中、紡速12
00m/分で巻きとった。
25φ−24Hの口金を用いて溶融紡糸し、油剤処理を
施したのち、20℃、40%RHの雰囲気中、紡速12
00m/分で巻きとった。
えられた未延伸糸の油分は0.9%、水分は3.5%で
あった。
あった。
次いで、未延伸糸を25℃、65%RHの延伸室で調湿
した後、延伸糸の伸度が約45%になるように延伸倍率
を3.03〜3.31倍の範囲内で450m/mの速度
で冷延伸した。
した後、延伸糸の伸度が約45%になるように延伸倍率
を3.03〜3.31倍の範囲内で450m/mの速度
で冷延伸した。
未延伸糸のタテ膨潤率、捲取りパーケージの解じょ性、
延伸糸の強度、初期引張り抵抗度、並びに延伸糸から得
られた編地の染色性、発色性を第1表に示す。
延伸糸の強度、初期引張り抵抗度、並びに延伸糸から得
られた編地の染色性、発色性を第1表に示す。
なお編地の編成条件は次の通りである。
機 種 樋口製19G2段両面 丸編磯釣本数120
0本 m/c回転数 12.5rpH 糸 速 56〜57m/馴 給糸本数 6本 張 力 5(27本) 比較例 1 実施例1においてナイロン6に混合する熱可塑*中性重
合体に代えて次の(A) 、 (B) 2種の重合体を
用いて他は同様に紡糸、延伸した。
0本 m/c回転数 12.5rpH 糸 速 56〜57m/馴 給糸本数 6本 張 力 5(27本) 比較例 1 実施例1においてナイロン6に混合する熱可塑*中性重
合体に代えて次の(A) 、 (B) 2種の重合体を
用いて他は同様に紡糸、延伸した。
(A)MA/MMA (配合割合50150(重量比)
30℃ Tg53.1℃、[η] 0.44)HCl3 (B) AN/VTo (配合割合50 / 50
、Tg30℃ 100℃、〔η] 0.52) HCl3 上記重合体を混合紡糸してえられた未延伸糸の性能、延
伸糸の物性を第2表に示す。
30℃ Tg53.1℃、[η] 0.44)HCl3 (B) AN/VTo (配合割合50 / 50
、Tg30℃ 100℃、〔η] 0.52) HCl3 上記重合体を混合紡糸してえられた未延伸糸の性能、延
伸糸の物性を第2表に示す。
実施例 2
硫酸相対粘度が2.2 、2.6 、3.3 、4.4
であるナイロン6チップをそれぞれ70重量部と、3°
℃ 〔η〕cHc13が0.28 、0.35 、0.58
、0.92゜1.20 、1.30であるAN/α−
MST/ST共重合体(重量比組成27/61/11
’)を、それぞれ30重量部とを溶融混練し、得られた
マスターチップを上記それぞれのナイロン6に配合し、
共重合体の含有率が1.0%である混合チップを調製し
紡糸原料とした。
であるナイロン6チップをそれぞれ70重量部と、3°
℃ 〔η〕cHc13が0.28 、0.35 、0.58
、0.92゜1.20 、1.30であるAN/α−
MST/ST共重合体(重量比組成27/61/11
’)を、それぞれ30重量部とを溶融混練し、得られた
マスターチップを上記それぞれのナイロン6に配合し、
共重合体の含有率が1.0%である混合チップを調製し
紡糸原料とした。
0,3φ−12Hを有する口金により、紡温265℃、
1050m/―で20℃。
1050m/―で20℃。
40%RH下に巻取った。
油分0.8%、水分4.5%付着未延伸糸を27℃、7
0%RHの雰囲気下調湿後の縦膨潤率を第3表に示す。
0%RHの雰囲気下調湿後の縦膨潤率を第3表に示す。
実施例 3
ナイロン6チップ(硫酸相対粘度2−61 T+020
.3%含有)にAN/α−MST/MMA共重合体(重
量比組成27 / 62 / 11 、Tg 113℃
。
.3%含有)にAN/α−MST/MMA共重合体(重
量比組成27 / 62 / 11 、Tg 113℃
。
30℃
〔η〕。
HCl 30−55 )を重量比10010〜0/10
0の種々の割合で混合し、40m/mφスクリュータイ
プエクストルーダに供給した。
0の種々の割合で混合し、40m/mφスクリュータイ
プエクストルーダに供給した。
270℃で溶融混練後ガツトを取出し、水冷後ペレタイ
ザへ導入してマスターチップを得た。
ザへ導入してマスターチップを得た。
次いで上記ナイロン6チップに共重合体の量が繊維全体
中に0.5%になるようにマスターチップを添加し混合
したものを紡糸原料とした。
中に0.5%になるようにマスターチップを添加し混合
したものを紡糸原料とした。
紡糸温度265℃で、0.25φ−24Hの口金により
紡糸し、油分10%、水分4.5%付与後23℃、55
%RH下に1050 m /minで巻取った。
紡糸し、油分10%、水分4.5%付与後23℃、55
%RH下に1050 m /minで巻取った。
得られた未延伸糸を27℃、75%RH下、延伸倍率3
.50〜4.04倍の範囲で冷延伸を行なった。
.50〜4.04倍の範囲で冷延伸を行なった。
この時の延伸毛羽の発生頻度を第4表に示した。
本発明糸は優れた延伸性の向上効果を有するほか、独特
の光沢を有し、初期引張り抵抗度はブランク糸の28.
3g/dに対して、34.5〜389g/dという高い
改良効果を示した。
の光沢を有し、初期引張り抵抗度はブランク糸の28.
3g/dに対して、34.5〜389g/dという高い
改良効果を示した。
実施例 4
ナイロン6チップ(硫酸相対粘度2.6.TiO20,
3%含有)にA N / V T o共重合体(重量比
組30℃ 成30/70.Tg11.1℃、〔η) 0.59
)HCl3 を重量比70/30の割合で混合し、溶融混練後マスタ
ーチップを得た。
3%含有)にA N / V T o共重合体(重量比
組30℃ 成30/70.Tg11.1℃、〔η) 0.59
)HCl3 を重量比70/30の割合で混合し、溶融混練後マスタ
ーチップを得た。
上記ナイロン6チップに共重合体が繊維全体中に0.5
%になるよう混合し、実施例2と同一の方法で繊維化し
、延伸倍率3.75倍で450m/+o++の延伸速度
で冷延伸した。
%になるよう混合し、実施例2と同一の方法で繊維化し
、延伸倍率3.75倍で450m/+o++の延伸速度
で冷延伸した。
ナイロン6/共重合体比70/30の割合で調製したマ
スターチップを使用した本発明糸は、比較糸(ブランク
糸、延伸倍率3.25倍)に比べて延伸時の延伸張力は
変動内が極めて小さく、品質の均一性が良好なことを示
したほか、紡糸巻取り時の未延伸糸の品質の経時変化を
表わすところの延伸ドラ間の変動が認められず、経時安
定性が良好なことを示した。
スターチップを使用した本発明糸は、比較糸(ブランク
糸、延伸倍率3.25倍)に比べて延伸時の延伸張力は
変動内が極めて小さく、品質の均一性が良好なことを示
したほか、紡糸巻取り時の未延伸糸の品質の経時変化を
表わすところの延伸ドラ間の変動が認められず、経時安
定性が良好なことを示した。
実施例 5
ナイロン6チップ(硫酸相対粘度2.6 、 Ti02
0.03%含有)SO重量部とAN/ST/MMA共重
合体(重量比組成24 / 4 / 72 t Tg3
0℃ 110℃、〔η:] 0.62)20重量部を溶
融HCl3 混練しマスターチップを調製した。
0.03%含有)SO重量部とAN/ST/MMA共重
合体(重量比組成24 / 4 / 72 t Tg3
0℃ 110℃、〔η:] 0.62)20重量部を溶
融HCl3 混練しマスターチップを調製した。
得られたマスターチップ1重量部とナイロン6チップ2
0重量部を混合し、実施例1と同じ方法で繊維化を行な
った。
0重量部を混合し、実施例1と同じ方法で繊維化を行な
った。
未延伸糸、延伸糸および高次加工性を第5表に示す。
次に延伸糸の単糸間の伸度バラツキをしらべた結果、2
σ以下であるほか、本発明糸を繊維軸方向へ引裂いたと
きの縦断面を走査電顕で撮影した写真を第1図に示す。
σ以下であるほか、本発明糸を繊維軸方向へ引裂いたと
きの縦断面を走査電顕で撮影した写真を第1図に示す。
共重合体は繊維全体に、かつ繊維軸方向に沿って均一に
分散し、その大きさは、直径500A以下、長さ100
0〜8000人であった。
分散し、その大きさは、直径500A以下、長さ100
0〜8000人であった。
以上のように本発明糸は、生産性を向上させ、得られた
延伸糸は初期引張り抵抗度が向上改善され、独特の透明
性と発色性を有し、さらに品質の均一性が高く、高次加
工工程でのトラブルがない改質ナイロンであることを示
した。
延伸糸は初期引張り抵抗度が向上改善され、独特の透明
性と発色性を有し、さらに品質の均一性が高く、高次加
工工程でのトラブルがない改質ナイロンであることを示
した。
実施例 6
ナイロン6(硫酸相対粘度2.6 、 TiO□0.3
%含有)70重量部とAN/α−MST/MMA共重合
体(重量比組成10 / 75 / 15 、Tg30
℃ 123℃、〔η) 0.69)30部からマス
HCl3 ターチップを調製し、この1重量部とナイロン66(硫
酸相対粘度2.7)30重量部を混合して紡糸原料とし
た。
%含有)70重量部とAN/α−MST/MMA共重合
体(重量比組成10 / 75 / 15 、Tg30
℃ 123℃、〔η) 0.69)30部からマス
HCl3 ターチップを調製し、この1重量部とナイロン66(硫
酸相対粘度2.7)30重量部を混合して紡糸原料とし
た。
常法により溶融紡糸して繊維化し、3.5倍に冷延伸し
た。
た。
得られた延伸糸は初期引張り抵抗度が向上改善され、独
特の透明性と発色性を有し、かつ均一な品質を有する改
善ナイロンであった。
特の透明性と発色性を有し、かつ均一な品質を有する改
善ナイロンであった。
実施例 7
ナイロン6チップ(硫酸相対粘度2.6 、 TiO2
** 0.3%含有)65重量部とAN/α−MST/ST共
重合体(重量比組成27/62/11 。
** 0.3%含有)65重量部とAN/α−MST/ST共
重合体(重量比組成27/62/11 。
30℃
Tg125℃、〔η) 0.56)35重量部か
HCl3 らマスターチップを調製し、これを共重合体の含有量が
繊維全体中に1.5%占めるようにナイロン6に添加混
合し紡糸原料とした。
HCl3 らマスターチップを調製し、これを共重合体の含有量が
繊維全体中に1.5%占めるようにナイロン6に添加混
合し紡糸原料とした。
一方、上記ナイロン6チップ98.5重量部と共重合体
1゜5重量部を混合しマスターチップ化工程を経ずに単
純チップ混合しただけのものも紡糸原料とした。
1゜5重量部を混合しマスターチップ化工程を経ずに単
純チップ混合しただけのものも紡糸原料とした。
これら二つの紡糸原料を溶融紡糸し、900m/mで巻
き上げた。
き上げた。
得られた未延伸糸を常法により3.75倍に冷延伸して
、70D−24fの延伸糸を得た。
、70D−24fの延伸糸を得た。
延伸糸の糸質を第6表に示す。
実施例 8
硫酸相対粘度が2.6のナイロン6チップ80重量部と
、〔η〕C注円が0.25. 0.52,0.71゜0
.95であるAN/α−MST/ST共重合体(重量比
組成27/62/11 Tg 125℃)20重量
部をそれぞれ溶融混練し、得られたマスターチップを上
記ナイロン6に配合し、共重合体の含有率が1.0%で
ある混合チップを調製し、紡糸原料とした。
、〔η〕C注円が0.25. 0.52,0.71゜0
.95であるAN/α−MST/ST共重合体(重量比
組成27/62/11 Tg 125℃)20重量
部をそれぞれ溶融混練し、得られたマスターチップを上
記ナイロン6に配合し、共重合体の含有率が1.0%で
ある混合チップを調製し、紡糸原料とした。
口金パックは、0.25φ−24Hを有する口金面から
紡出された糸条が冷風によって急冷されるまでの間のヒ
ータブロックおよび、または断熱材によって保温されて
、徐冷または加熱を受ける距離を0.40.80.15
0.300゜および500mとするものを使用し、紡温
265℃で常法により溶融紡糸し、油剤処理を施した後
、20℃、40%RH下、900m/mで巻き取った。
紡出された糸条が冷風によって急冷されるまでの間のヒ
ータブロックおよび、または断熱材によって保温されて
、徐冷または加熱を受ける距離を0.40.80.15
0.300゜および500mとするものを使用し、紡温
265℃で常法により溶融紡糸し、油剤処理を施した後
、20℃、40%RH下、900m/mで巻き取った。
得られた未延伸糸は、油分0.6%、水分4.2%であ
った。
った。
これを25℃、65%RHの雰囲気下24時間放置した
ときの未延伸糸の縦膨潤率を第7表に示す。
ときの未延伸糸の縦膨潤率を第7表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 硫酸相対粘度(ηr)が2.2〜4.2であるポリ
アミドとクロロホルム溶液の極限粘度(〔η〕)が0.
30〜1.20であり、少なくとも100℃の二次転移
点を有し、共重合成分としてアクリロニトリルを含有す
る熱可塑性重合体とを混合した後、この混合物に前記ポ
リアミドと同一もしくは異種のポリアミドを混合して、
熱可塑性重合体を約0.2〜2.0重量%の範囲量含有
する混合重合体を作成し、次いで該混合重合体を少なく
とも400m/分の速度で溶融紡糸し、えられた未延伸
糸を冷延伸することを特徴とする改質ポリアミド系繊維
の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12948678A JPS5857524B2 (ja) | 1978-10-23 | 1978-10-23 | 改良ポリアミド系繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12948678A JPS5857524B2 (ja) | 1978-10-23 | 1978-10-23 | 改良ポリアミド系繊維の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5557014A JPS5557014A (en) | 1980-04-26 |
JPS5857524B2 true JPS5857524B2 (ja) | 1983-12-20 |
Family
ID=15010662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12948678A Expired JPS5857524B2 (ja) | 1978-10-23 | 1978-10-23 | 改良ポリアミド系繊維の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5857524B2 (ja) |
-
1978
- 1978-10-23 JP JP12948678A patent/JPS5857524B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5557014A (en) | 1980-04-26 |
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