JPS5856850A - 塗装アルミメツキ鋼板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルミメッキ鋼板にＺｎやＭｎの金属粉末を添
加した高耐食性下塗塗料を施した上に、更に上塗塗料を
施した高耐食性の塗装アルミメッキ鋼板に関するもので
ある。

板は耐食性が劣シ長期間外装材として大気中に暴露され
ると加工部や塗膜の傷付き部よシ塗展フクレが生じる。

一方、ステンレス鋼板やその塗装板は耐久性は良いが著
しく高価である。亜鉛メッキ鋼板と価格的に余シ差がな
く耐食性が良いと言われているアルミメッキ鋼板に塗装
されたものは着色亜鉛鉄板に比べ塩水環境では白錆、赤
錆や塗°展フクレの発生が少なく耐食性は良いが、湿潤
環境では加工部や傷付き部で原板の鉄地が露出した部表
面にアルミの酸化皮膜が生じ、原板の鉄よシも溶出電位
が高くなることによってアルミ層の鉄面に対する犠牲防
食効果を起こさなくなるためである０ 本発明では１種以上の防錆顔料を含む下塗塗料に酸化皮
膜を形成しても鉄よりも溶出電位の低いｚｎｌＭｎの金
属粉末を添加された混合物をアルミメッキ鋼板に塗布し
焼付けた後、上塗塗料を塗布焼付けることによシ湿潤環
境での耐食性を著しく改良し１、更に塩水環境でも耐食
性が著しく改良された。

第１図は、本発明に係る塗装鋼板の一例の断面図である
。図面中１はアルミメッキ鋼板、２は化成皮膜層、３は
金属粉末５が添加された下塗塗膜層、４は上塗塗膜層で
ある。

本発明に係る塗装金属板は基材に亜鉛鉄板の′代わりに
耐食性の′良いアルミメッキ鋼板を用い、更に下塗塗料
としてＺｎ、Ｍｎの金属粉末を添加したものを用い、下
塗塗料中の防錆顔料との相乗効果によってアルミメッキ
鋼板の湿潤環境での欠点を補い耐久性を向上させたもの
である。

本発明に用いるアルミメッキ鋼板のアルミメッキ層は鋼
板基材に溶融アルミメッキされたものが箔をクラッドし
たものなどであってもよく、また一般建築用などに使用
されている溶融アルミメッキ鋼板の場合、アルミニウム
にシリコン金属を含む主として耐熱用のものと、純アル
ミ＋＝−ウムを主成分とする主として耐候用のものとが
あるが何れに相当するものであってもよい。

本発明に係る金属粉末はメッキの基材である鉄よシも溶
出電位の低いＺｎ及びＭｎが効果がある。

粒径としては平均粒径が１−１０μであることが好まし
く、１μ未満でも効果は認められるが金属粉中の酸化量
が増大し効果が劣ると共に高価となる欠点がある。

一方、平均粒径が１０μを超えると上塗塗膜の表面が金
属粉末の影響で凹凸になシ、光沢が著しく低下すると共
に金属粉末の添加量が多いと上塗塗料を通常の膜厚（１
０〜２０μ）での塗装が難がしくなる。平均粒径が１０
μ以下でも粒径分布が広く粒径の太きいものが多く含ま
れているものは平均粒径が大きくなると同様好ましくな
い。好ましくは粒径２０μ以上のものが０．５重量％以
下程度含有のもの殖好゛ましい。

金属粉末の添加量は下塗塗料中の樹脂１重量部に対し０
．５〜１５重量部の割合が良い。添加量は２〜５重量比
が最も好ましく１重量此程度では稍々効果が劣り０．５
重量比未満では殆んど効果が無い。一方、添加量が多い
と下塗塗膜の加工性が悪くなシ加工部の耐食性が劣り１
０重量比程度では加工部の耐食性が劣シ始め、添加量が
１５重量比を超えると著しく加工性が悪くなる。

本発明に係る下塗塗料中の防錆顔料としてはジンククロ
メート　ストロンチウムクロメート　クロム酸カルシウ
ムなどのクロム酸塩が最も効果を大きくするが、リン酸
塩、ポリリン酸塩、モリブデン酸塩なども効果を示す。

防錆顔料を含まない金属粉末だけの下塗塗料では耐食性
効果は極めて小さい。

下塗塗料の樹脂タイプとしてはエポキシ樹脂系。

アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系、フェノキシ樹脂
系、ウレタン樹脂系など何れのタイプでもよいが、高分
子系の加工性の良い樹脂タイプが好ましい。

以下、実施例によシ詳細に説明する。

使用したアルミメッキ金属板は板厚０．６ｍｍでメッキ
厚み２０μと３５μとの溶融アルミメッキ鋼板。

メッキ厚み５０μのアルミクラツド鋼板及びメッキ厚み
２０μの溶融亜鉛メッキ鋼板である。

塗装前処理は通常のアルミニウム用前処理剤、即ち日本
ペイント　（株）製（商品名）アロジンΦ１０００を用
いた。

下塗塗料は市販の樹脂、顔料＋Ｚｎ粉末ＩＭｎ粉末を購
入し実験用ボールミルで粉砕混合し作成した。

塗装はパーコーターにて膜厚５〜８μに塗布し、板温２
００土１０℃で３０秒間焼付けた。

上塗塗料は関西ペイント（株）製のポリエステル樹脂塗
料（商品名）ＫＰカラー１４０６エナメルと大日本イン
キ化学工業（株）製（商品名）ＮＤ型を使用し所定の塗
装焼付条件で実施した。

塗装原板の種類及び本発明実施例の性能試験の結果を共
に表１２表２に示す。

性能試験の試験方法は次の通シである。

金属板素地に達する傷を付けた試験板及び端部を折り曲
げ時に試験片を４枚挾んだものを１８０℃折シ曲けたも
のについてＪＩＳ：’ｚ２３７１に規定されている塩水
噴霧試験方法及びＪＩＳ　　Ｚ２２４６に規定されてい
る湿潤試験方法によって２．０００時間まで試験を行な
い耐食性を試験した。

その評価基準は次の通シである。

◎印　　フクレ　発錆の全く無いもの。

○印　　極く僅かにフクレ発錆のあるもの。

Δ印　　フクレ　発錆が可成り認められるもの。

Ｘ印　　全面にフクレ、発錆が著しいもの。

本試験の結果により本発明の塗装金属板はアルミメッキ
鋼板に安価なｚ、ｎやＭｎの金属粉末を添加された防錆
顔料を含む下塗塗料を施し、更にその上に上塗塗料を施
すことにより従来の着色亜鉛鉄板やアルミメッキ鋼板に
通常のＺｎやＭｎの金属粉末を含まない塗料を施したも
のに比し著しく耐食性が優れていることが判った。

従って傷の付き易い成形加工、施工を経て海岸地帯や工
場地帯などの腐食環境が厳しく着色亜鉛鉄板が使用され
難い場合でも屋外建材用に使用されても塗膜のフクレ発
錆も少なく長時間使用可能でありその価値は極めて大き
いものである。

【図面の簡単な説明】

転回は本発明に係る塗装金属板の一例の断面−である。 １は　アルミメッキ鋼板 ２は　化成皮膜層 ３は　防錆顔料を含む下塗塗膜層 ４は　上塗塗膜層 ５は　下塗塗料に添加された金属粉末

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　アルミメッキ銅板に、クロム酸塩・リン酸塩・ポリ
   リン酸塩・モリブデン酸塩の中から選ばれｆｃ１種以上
   の防錆顔料と平均粒径１０μ以下の金属粉末が塗料中の
   樹脂１重量部に対し０．５〜１５重量部の割合で混合さ
   れている下塗塗料と更にその上に上塗塗料が塗付焼付け
   られている塗装アルミメッキ鋼板。 ２　金属粉末がＺｎである特許請求の範囲第１項記載の
   塗装アルミメッキ鋼板。 ３　金属粉末がＭｎである特許請求の範囲第１項記載の
   塗装アルミメッキ鋼板。 ４　金属粉末がＺｎとＭ、との混合物である特許請求の
   範囲第１項記載の塗装アルミメッキ鋼板。