JPS585671B2 - ヒト卵胞刺激ホルモンの製造方法 - Google Patents

ヒト卵胞刺激ホルモンの製造方法

Info

Publication number
JPS585671B2
JPS585671B2 JP55116942A JP11694280A JPS585671B2 JP S585671 B2 JPS585671 B2 JP S585671B2 JP 55116942 A JP55116942 A JP 55116942A JP 11694280 A JP11694280 A JP 11694280A JP S585671 B2 JPS585671 B2 JP S585671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
stimulating hormone
human
follicle
human follicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55116942A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5743695A (en
Inventor
杉本要
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK filed Critical Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Priority to JP55116942A priority Critical patent/JPS585671B2/ja
Priority to US06/290,861 priority patent/US4383034A/en
Priority to KR1019810003033A priority patent/KR860000899B1/ko
Priority to GB8125626A priority patent/GB2085888B/en
Priority to CH5391/81A priority patent/CH650023A5/fr
Priority to FR8116059A priority patent/FR2489152B1/fr
Priority to IT49156/81A priority patent/IT1143229B/it
Publication of JPS5743695A publication Critical patent/JPS5743695A/ja
Publication of JPS585671B2 publication Critical patent/JPS585671B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/59Follicle-stimulating hormone [FSH]; Chorionic gonadotropins, e.g. HCG; Luteinising hormone [LH]; Thyroid-stimulating hormone [TSH]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヒト卵胞刺激ホルモン(human fol
licle−stimulating hormone
,human follitropin)の製造方法に
関する。
ヒト卵胞刺激ホルモンは、罹丸での精子形成の促進、卵
巣での卵胞の発育、成熟およびエストロゲンの生産分泌
の促進作用を有する。
ヒト卵胞刺激ホルモンを安価に大量生産する方法は、未
だ確立されていない。
本発明者は、ヒト卵胞刺激ホルモンを安価に大量に供給
するために、鋭意研究を続けたところ、意外にもヒト卵
胞刺激ホルモン産生能を有するヒト由来の細胞は、イン
ビトロでの組織培養法により得られた細胞よりも、ヒト
以外の温血動物を利用して増殖した細胞の方が、ヒト卵
胞刺激ホルモン産生量が著しく高く、細胞当り約2〜5
0倍にも達することを見いだし本発明を完成した。
すなわち、本発明はヒト卵胞刺激ホルモン産生能を有す
るヒト由来の細胞をヒト以外の温血動物体内に移植し、
またはその温血動物の体液の供給を受けながら増殖させ
、得られる細胞に卵胞刺激ホルモン誘導剤を作用させて
ヒト卵胞刺激ホルモンを産生せしめることを特徴とする
ヒト卵胞刺激ホルモンに関するものである。
本発明の方法は、インビトロで培養させる場合とは違っ
て、誘導生成されるヒト卵胞刺激ホルモンの量が犬であ
るだけでなく、高価な血清などを含む栄養培地が不要、
または大幅に節約でき、更に細胞増殖中の維持管理もき
わめて容易である。
すなわち、ヒト卵胞刺激ホルモン産生能を有するヒト由
来細胞をヒト以外の温血動物体内に移植し、またはその
動物の体液の供給を受けることのできるチャンバーに収
容し、通常の飼育をすれば、温血動物体から供給される
栄養物を含有する体液を利用してその細胞が容易に増殖
しうるのである。
更に、インビトロで培養させる場合と比較して、この細
胞の増殖が安定していること、その増殖速度の大きいこ
と、得られる細胞量が大きいこと、更には細胞当りのヒ
ト卵胞刺激ホルモン産生量の大きいことが特徴である。
本発明で使用するヒト由来の細胞は、ヒト卵胞刺激ホル
モン産生能を有し、かつヒト以外の温血動物の体内に移
植して容易に増殖するものであればよい。
例えば、ヒト下垂体前葉の好塩基性細胞、またはこれを
EB Virus、エックス線などで腫瘍化させるか、
または下垂体前葉好塩基性細胞腺腫の患者から得られる
腫瘍性好塩基性細胞などの本来ヒト卵胞刺激ホルモン産
生能を有する細胞および肺癌細胞などの異所性ヒト卵胞
刺激ホルモン産生能を有する細胞、更にこれら細胞を培
養株化させた細胞などが好適である。
また、これら細胞のヒト卵胞刺激ホルモン産生能を持つ
遺伝子を例えば、ポリエチレングリコールやセンダイウ
イルスなどを利用する細胞融合の手段や、DNA リガ
ーゼ、制限酵素(ヌクレアーゼ)、DNAポリメラーゼ
などの酵素を利用する遺伝子組み換えの手段などによっ
て、より容易に継代培養しうる培養株化されたヒトリン
パ芽球様細胞に導入して使用することは、その増殖速度
が大きいだけでなく、細胞当りのヒト卵胞刺激ホルモン
産生能が約2〜10倍、またはそれ以上にも高まるので
特に好都合である。
これらヒトリンパ芽球様細胞の利用は、ヒト以外の温血
動物に移植する時に、その宿主動物の細胞と混りにくい
軟腫瘤を形成しやすく、摘出後の分散も容易なので、生
きたヒトリンパ芽球様細胞の採取にきわめて有利である
このようなヒトリンパ芽球様細胞には、ヒト白血病もし
くはヒト悪性リンパ腫由来の細胞株が適しており、例え
ばナマルバ(Namalva)細胞、BALL−1細胞
、NALL−1細胞、TALL−1細胞、JBL細胞な
どの公知ヒト由来細胞株が、特に有利に使用しうる。
本発明のヒト卵胞刺激ホルモンの製造方法に使用する温
血動物は、ヒト卵胞刺激ホルモン産生能を有するヒト由
来の細胞が増殖しうるものであればよく、例えば、ニワ
トリ、ハトなどの鳥類、イヌ、ネコ、サル、ヤギ、ブタ
、ウシ、ウマ、ウサギ、モルモット、ラット、ハムスタ
ー、普通マウス、ヌードマウスなどの呻乳類などが使用
できる。
これら動物にヒト由来の細胞を移植すると、好まし《な
い免疫反応を起すおそれがあるので、その反応をできる
だけおさえるために、使用する動物は、できるだけ幼若
な状態、すなわち卵、胚、胎児、または新生期、幼少期
のものの方が好ましい。
また、これら動物に例えば、約200〜600レムのエ
ックス線若しくはガンマ線を照射するか、または抗血清
若しくは免疫抑制剤などを注射するなどの前処置をほど
こして、免疫反応を弱めて移植してもよい。
使用する動物がヌードマウスの場合には、成長したもの
であっても免疫反応が弱いので、これらの前処置を必要
とすることなく、培養株化されたヒト由来の細胞が移植
でき、急速に増殖できるので特に好都合である。
また、ヒト由来の細胞を、例えば先ずハムスターに移植
し増殖させた後、この細胞を更にヌードマウスに移植す
るなどのように、ヒト以外の温血動物間で移植して、ヒ
ト由来の細胞の増殖をより安定化したり、更にそれらか
ら誘導生成されるヒト卵胞刺激ホルモン量を増加させる
ことも自由である。
この場合、同種間、同属間は勿論のこと同綱間、同門間
移植であってもよい。
ヒト由来の細胞を移植する動物体内の部位は、移植した
細胞が増殖し得る部位であればよく、例えば尿液腔、静
脈、腹腔、皮下など自由に選ばれる。
また、直接動物体内にヒト由来の細胞を移植することな
く、動物細胞の通過を阻止し得る多孔性の濾過膜、例え
ば孔径約10−7〜10−5mを有するメンプランフィ
ルター、限外瀘過膜またはホローファイバーなどを設け
た公知の各種形状、大きさの拡散チャンバーを動物体内
、例えば腹腔内に埋設して、動物体からの栄養物を含む
体液の供給を受けつつ、そのチャンバー内で公知の培養
株化されたヒト由来の細胞を何れも増殖させることがで
きる。
また、必要に応じて、この拡散チャンバー内の栄養物を
含む体液を動物体内のそれと接続し潅流させるようにし
た拡散チャンバーを、例えば動物体表に取付け、拡散チ
ャンバー内のヒト由来の細胞の増殖状態を透視できるよ
うにすることも、また、この拡散チャンバ一部分のみを
着脱交換できるようにして動物を屠殺せずに寿命一杯細
胞を増殖させて、動物個体当りの細胞生産量を更に高め
ることもできる。
これらの拡散チャンバーを利用する方法は、ヒト由来の
細胞が動物細胞と直接接触しないので、ヒト由来の細胞
のみが容易に採取できるだけでなく、好まし《ない免疫
反応を起す心配も少ないので、免疫反応を抑制する前処
置の必要もなく、各種温血動物を自由に利用できる特徴
を有している。
移植した動物の維持管理は、その動物の通常の飼育を続
ければよく、移植後と言えども特別の取扱いは何ら必要
としないので好都合である。
ヒト由来の細胞を増殖させるための期間は通常1〜20
週である。
移植する培養株化された細胞が腫瘍細胞であるかリンパ
芽球様細胞である場合には、その増殖速度が特に犬であ
り、通常1〜5週の期間で目的を達成することができる
このようにして得られるヒト由来の細胞数は、動物個体
当り約107〜1012、またはそれ以上に達すること
も見い出した。
換言すれば、本発明で使用するヒト卵胞刺激ホルモンの
製造方法により増殖させたヒト由来の細胞数は、動物個
体当り移植した細胞数の約102〜107倍、またはそ
れ以上にも達し、インビト口で栄養培地に接種して増殖
させる場合の約101〜106倍、またはそれ以上にも
達して、ヒト卵胞刺激ホルモンの製造のためきわめて好
都合である。
このようにして増殖させたヒト由来の生細胞にヒト卵胞
刺激ホルモン誘導剤を作用させてヒト卵胞刺激ホルモン
を産生させる方法は自由である。
例えば、腹腔内の腹水に浮遊状で増殖したヒト由来の細
胞を採取し、または皮下で増殖した腫瘤を摘出し、分散
させた後採取し、この細胞を約20〜40℃に保った栄
養培地に細胞濃度が約104〜1,08/mlになるよ
うに浮遊させ、これに卵胞刺激ホルモン誘導剤を約1〜
50時間作用させることによってヒト卵胞刺激ホルモン
を誘導生成させればよい。
卵胞刺激ホルモン誘導剤は、例えば、リジン、アルギニ
ン、トリプトファン、ロイシン、カザミノ酸、などのア
ミノ酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウ
ム、硫酸マグネシウムなどの塩類、黄体形成ホルモン放
出ホルモンなどのホルモンなどが適宜使用される。
なお、本発明によってヒト卵胞刺激ホルモンと他のホル
モン、例えばヒト黄体形成ホルモンとを同時に産生させ
ることも自由である。
このようにして誘導生成されたヒト卵胞刺激ホルモンは
、公知の精製分離法、例えば、塩析、透析、濾過、遠心
分離、濃縮、凍結乾燥などを行なうことによって容易に
精製分離し、採取することができる。
更に、高度の精製を必要とする場合には、例えば、イオ
ン交換体への吸着・脱着、ゲル濾過およびアフイニテイ
ク口マトグラフイー、等電点分画、電気泳動などの公知
の方法を更に組み合せればよく、最高純度のヒト卵胞刺
激ホルモンを採取することも可能である。
このようにして得たヒト卵胞刺激ホルモンは、単一物質
でまたはこれにその他の一種若しくは二種以上の物質を
含有せしめ、例えば注射薬、外用薬、内服薬、診断薬な
どとしてヒトの疾患の予防治療に有利に利用できる。
ヒト卵胞刺激ホルモンの産生量は、C,Faiman、
R.J.Ryan,J.Clin,Endocrino
l,Metab,、Vo1,27、444− 447(
1967)に記載されているラジオイムノアツセイ法に
準じて測定し、国際単位(IU)で示した。
また、ヒト黄体形成ホルモンの産生量は、A.R.Mi
dgley,Jr,、Endocrinology.V
ol,79、10−18(1966)に記載されている
ラジオイムノアツセイ法に準じて測定し、国際単位(I
U)で表示した。
以下、2〜3の実施例を述べる。
実施例1 成長したヌードマウスの皮下に、下垂体前葉好塩基性細
胞腺腫の患者から摘出、細切、分散させて得た腫瘍性好
塩基性細胞を移植した後、通常の方法で4週間飼育した
皮下に生じた腫瘤約102を摘出して細切した後、トリ
プシン含有生理食塩水に懸濁して細胞を分散させた。
この細胞を、牛胎児血清10v/v%を補足したEar
le培地199(pH7.2)で洗浄した後、卵胞刺激
ホルモン誘導剤としてL−アルギニンを30mM存在せ
しめた同培地に細胞濃度約105/mlになるように浮
遊させ、37℃で15時間保ってヒト卵胞刺激ホルモン
を誘導生成させた。
その後、細胞を超音波処理し、得られる上清を用いてヒ
ト卵胞刺激ホルモンの量を測定したところ、浮遊液ml
当り約500mIUの産生量であった。
なお、この上清には、ヒト黄体形成ホルモンの活性も認
められ、その量は浮遊液ml当り約400mIUの産生
量であった。
これに対して、腫瘍性好塩基性細胞を牛胎児血清10v
/v%を補足したEarle培地199(pH7.2)
に37℃でインビトロで培養させて得た対照の細胞を用
いて、前記同様にヒト卵胞刺激ホルモンを誘導生成させ
たところ、浮遊液ml当り約80mIUの産生量にすぎ
なかった。
実施例2 下垂体前葉好塩基性細胞腺腫の患者から摘出、細切、分
散させて得た腫瘍性好塩基性細胞とリンパ芽球様ナマル
バ細胞(Namalva cell)とを140mM
Nacl,54mM KCI、1mMNaH2PO4、
2mM CaC12を含有する塩類溶液にそれぞれ約1
03/mlになるように浮遊させ、これに予め紫外線で
不活化したセンダイウイルスを含有する前記塩類溶液を
、水冷下で混合し、約5分後に37℃恒温水槽に移して
、約30分間攪拌しつつ細胞融合を起させ、リンパ芽球
様ナマルバ細胞にヒト卵胞刺激ホルモン産生能を導入し
た,このリンパ芽球様ナマルバ細胞を成長したヌードマ
ウスの腹腔内に移植した後、通常の方法で5週間飼育し
た。
生じた腫瘤約152を摘出し、卵胞刺激ホルモン誘導剤
としてml当り約10nPの黄体形成ホルモンを使用し
たこと以外は実施例1と同様に処理してヒト卵胞刺激ホ
ルモンを誘導生成させた。
浮遊液ml当りの産生量は約1600mIUであった,
なお、本浮遊液には、ヒト黄体形成ホルモンの活性も認
められ、その量は浮遊液ml当り約1400mIUであ
った。
対照として細胞融合を起させたリンパ芽球様ナマルバ細
胞を実施例1と同様にインビトロで培養し、ヒト卵胞刺
激ホルモンを誘導生成させたところ、浮遊液ml当り約
80mIUの産生量にすぎなかった。
実施例3 新生児のハムスターにウサギから公知の方法で調製した
抗血清を予め注射し、ハムスターの免疫反応を弱めた後
、その皮下に、実施例2の方法に準じてヒト卵胞刺激ホ
ルモン産生能を導入したリンパ芽球様JBL細胞を移植
し、その後通常の方法で3週間飼育した。
生じた腫瘤約101を摘出し、実施例1と同様に処理し
てヒト卵胞刺激ホルモンを誘導生成させた。
浮遊液ml当りの産生量は、約1500mIUであった
なお、本浮遊液にはヒト黄体形成ホルモンの活性も認め
られ、その量は浮遊液ml当り約1300mIUであっ
た。
対照として細胞融合を起させたリンパ芽球様JBL細胞
を実施例1と同様にインビトロで培養し、ヒト卵胞刺激
ホルモンを誘導生成させたところ、浮遊液ml当り約1
10mIUの産生量にすぎなかった。
実施例4 新生児ラットの静脈内へ、実施例2の方法でヒト卵胞刺
激ホルモン産生能を導入したリンパ芽球様ナマルバ細胞
を移植した後、通常の方法で4週間飼育した。
生じた腫瘤約401を摘出し、実施例2と同様に処理し
てヒト卵胞刺激ホルモンを誘導生成させた。
浮遊液ml当りの産生量は約1200mIUであった。
これに対して、対照のインビトロで培養し、誘導生成さ
せたものは、浮遊液ml当り約80mIUの産生量にす
ぎなかった。
実施例5 成長した普通マウスに、約400レムのエックス線を照
射してマウスの免疫反応を弱めた後、その皮下に実施例
1と同様に調製した腫瘍性好塩基性細胞を移植し、その
後通常の方法で4週間飼育した。
皮下に生じた腫瘤約151を摘出し、実施例2と同様に
処理してヒト卵胞刺激ホルモンを誘導生成させた。
浮遊液ml当りの産生量は約500mIUであった。
これに対して、対照のインビト口で培養し、誘導生成さ
せたものは、浮遊液ml当り約80mIUの産生量にす
ぎなかった。
実施例6 孔径約0.5ミクロンのメンプランフィルターを設けた
内容量約10mlのプラスチック製円筒型拡散チャンバ
ー内に、実施例3の方法でヒト卵胞刺激ホルモン産生能
を導入したリンパ芽球様JBL細胞を生理食塩水で浮遊
させ、これを成長したラットの腹腔内に埋設した。
このラットを通常の方法で4週間飼育した後、この拡散
チャンバーを取り出した。
これにより得られたヒト由来の細胞濃度は、約2X10
9/mlであって、インビトロでの炭酸ガスインキュベ
ーター中で培養する場合の約103倍以上にも達するこ
とがわかった。
本細胞を実施例2と同様に浮遊液として処理しヒト卵胞
刺激ホルモンを誘導生成させた。
浮遊液ml当りの産生量は約1300mIUであった。
なお、本浮遊液にはヒト黄体形成ホルモンの活性も認め
られ、その量は浮遊液ml当り約1600mIUであっ
た。
これに対して、対照のインビトロで培養し、誘導生成さ
せたものは、浮遊液ml当り約110mIUの産生量に
すぎなかった。
実施例7 37℃で5日間保ったニワトリの受精卵に実施例3の方
法でヒト卵胞刺激ホルモン産生能を導入したリンパ芽球
様JBL細胞を移植した後、37℃で1週間保った。
この卵を割卵した後、増殖細胞を採取し、実施例1と同
様に処理してヒト卵胞刺激ホルモンを誘導生成させた。
浮遊液ml当りの産生量は約1300mIUであった。
これに対して、対照のインビトロで培養し、誘導生成さ
せたものは、浮遊液ml当り約110mIUの産生量に
すぎなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ヒト卵胞刺激ホルモン産生能を有するヒト由来の細
    胞をヒト以外の温血動物体内に移植し、またはその温血
    動物の体液の供給を受けながら増殖させ、得られる細胞
    に卵胞刺激ホルモン誘導剤を作用させてヒト卵胞刺激ホ
    ルモンを産生せしめることを特徴とするヒト卵胞刺激ホ
    ルモンの製造方法。
JP55116942A 1980-08-27 1980-08-27 ヒト卵胞刺激ホルモンの製造方法 Expired JPS585671B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55116942A JPS585671B2 (ja) 1980-08-27 1980-08-27 ヒト卵胞刺激ホルモンの製造方法
US06/290,861 US4383034A (en) 1980-08-27 1981-08-07 Process for the production of human follicle-stimulating hormone
KR1019810003033A KR860000899B1 (ko) 1980-08-27 1981-08-20 인체 난포(卵胞)자극 호르몬의 제조방법
GB8125626A GB2085888B (en) 1980-08-27 1981-08-21 Process for the production of human follicle-stimulating hormone
CH5391/81A CH650023A5 (fr) 1980-08-27 1981-08-21 Production d'hormone humaine stimulant les follicules.
FR8116059A FR2489152B1 (fr) 1980-08-27 1981-08-21 Production d'hormone humaine stimulant les follicules
IT49156/81A IT1143229B (it) 1980-08-27 1981-08-24 Procedimento per la produzione dell'ormone gonadotropo dell'ipofisi anteriore

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55116942A JPS585671B2 (ja) 1980-08-27 1980-08-27 ヒト卵胞刺激ホルモンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5743695A JPS5743695A (en) 1982-03-11
JPS585671B2 true JPS585671B2 (ja) 1983-02-01

Family

ID=14699522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55116942A Expired JPS585671B2 (ja) 1980-08-27 1980-08-27 ヒト卵胞刺激ホルモンの製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US4383034A (ja)
JP (1) JPS585671B2 (ja)
KR (1) KR860000899B1 (ja)
CH (1) CH650023A5 (ja)
FR (1) FR2489152B1 (ja)
GB (1) GB2085888B (ja)
IT (1) IT1143229B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4621053A (en) * 1980-07-30 1986-11-04 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Process for the production of human peptide hormones
JPS5852634B2 (ja) * 1980-12-05 1983-11-24 株式会社林原生物化学研究所 ウロキナ−ゼの製造法
JPS609795B2 (ja) * 1980-12-11 1985-03-13 株式会社林原生物化学研究所 ヒト上皮細胞成長因子の製造方法
JPS6030657B2 (ja) * 1980-12-31 1985-07-17 株式会社林原生物化学研究所 ヒト細胞増殖促進因子の製造方法
JPS6030654B2 (ja) * 1980-12-31 1985-07-17 株式会社林原生物化学研究所 ヒトコロニ−刺激因子の製造方法
SE8204382L (sv) * 1981-07-21 1983-01-22 Hayashibara Biochem Lab Sett att framstella malcellysfaktor och anvendning derav
CH652145A5 (de) * 1982-01-22 1985-10-31 Sandoz Ag Verfahren zur in vitro-herstellung von hybridomen welche humane monoklonale antikoerper erzeugen.
US4624917A (en) * 1982-02-17 1986-11-25 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Process for the production of human T-cell growth factor
US5639639A (en) * 1983-11-02 1997-06-17 Genzyme Corporation Recombinant heterodimeric human fertility hormones, and methods, cells, vectors and DNA for the production thereof
US4923805A (en) * 1983-11-02 1990-05-08 Integrated Genetics, Inc. Fsh
US6455282B1 (en) 1983-11-02 2002-09-24 Genzyme Corporation Cells, vectors and methods for producing biologically active TSH
US4840896A (en) * 1983-11-02 1989-06-20 Integrated Genetics, Inc. Heteropolymeric protein
US4921808A (en) * 1986-06-25 1990-05-01 The Albany Medical College Of Union University Method for determining follicle stimulating hormone
JPH0775494B2 (ja) * 1993-07-21 1995-08-16 オーエッチ工業株式会社 樹木の支持装置
US10808224B2 (en) 2011-10-31 2020-10-20 Riken Method for culturing stem cell
CN109932516B (zh) * 2019-03-19 2022-04-05 北京泰德制药股份有限公司 一种评价人促卵泡激素受体亲和力的分析方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4288546A (en) * 1976-04-09 1981-09-08 The Regents Of The University Of Minnesota Process for the large scale production of pituitary hormones by serial secondary suspension culture
GB2016015B (en) * 1978-01-22 1982-05-06 Hayashibara Co Method of preparing interferon and preparations containing interferon
JPS5598118A (en) * 1979-01-18 1980-07-25 Hayashibara Takeshi Preparation of type-2 interferon and drug containing the same
US4328207A (en) * 1979-12-27 1982-05-04 Ken Hayashibara Process for preparing mouse interferon

Also Published As

Publication number Publication date
FR2489152A1 (fr) 1982-03-05
GB2085888A (en) 1982-05-06
JPS5743695A (en) 1982-03-11
IT8149156A0 (it) 1981-08-24
FR2489152B1 (fr) 1985-08-09
IT1143229B (it) 1986-10-22
CH650023A5 (fr) 1985-06-28
US4383034A (en) 1983-05-10
GB2085888B (en) 1984-03-28
KR860000899B1 (ko) 1986-07-16
KR830005864A (ko) 1983-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR860000897B1 (ko) 인체 에리트로포이에틴의 제조방법
JPS6030654B2 (ja) ヒトコロニ−刺激因子の製造方法
JPS585671B2 (ja) ヒト卵胞刺激ホルモンの製造方法
JPS609795B2 (ja) ヒト上皮細胞成長因子の製造方法
KR860000900B1 (ko) 인체 황체형성 호르몬의 제조방법
KR860000898B1 (ko) 인체 융모막성선 자극호르몬(Human Chorionic Gonadotropin)의 제조방법
KR860000894B1 (ko) 인체 인슐린의 제조방법
JPS5852634B2 (ja) ウロキナ−ゼの製造法
JPS6045848B2 (ja) ヒト成長ホルモンの製造方法
JPS5825439B2 (ja) ヒト副甲状腺ホルモンの製造方法
KR860001590B1 (ko) 인체 캘시토닌의 제조방법
KR860001576B1 (ko) 인체 세포증식 촉진활성인자의 제조방법
KR860000896B1 (ko) 인체프롤랙틴(Human prolactin)의 제조방법
KR860001591B1 (ko) 인체 부신피질 자극호르몬의 제법
KR860001589B1 (ko) 인체 갑상선 자극호르몬의 제조방법
KR860001575B1 (ko) 인체 태반성 락토겐의 제조방법
JPS5823793A (ja) ヒトt細胞増殖因子の製造方法
JPH0214039B2 (ja)
KR830001817B1 (ko) 타이프ⅱ 인터페론의 제조방법
KR900007647B1 (ko) 인간 칼리크레인의 제조방법
JPH0214038B2 (ja)
KR890000383B1 (ko) 인체 t세포 증식인자
JPS6332479A (ja) 骨髄単球系細胞