JPS5856572B2 - 熱可塑性ゴム組成物 - Google Patents

熱可塑性ゴム組成物

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JPS5856572B2
JPS5856572B2 JP5002480A JP5002480A JPS5856572B2 JP S5856572 B2 JPS5856572 B2 JP S5856572B2 JP 5002480 A JP5002480 A JP 5002480A JP 5002480 A JP5002480 A JP 5002480A JP S5856572 B2 JPS5856572 B2 JP S5856572B2
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JP
Japan
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styrene
butadiene
polybutadiene
rubber composition
syndiotactic
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JP5002480A
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JPS56145935A (en
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進 上総
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスチレン、ブタジェン系熱可塑性エラストマー
と低結晶性シンジオタクチツクト2−ポリブタジェンを
混合することによって得られる加工性と破断強力の優れ
た熱可塑性ゴム組成物に関するものである。
スチレン、ブタジェン系の熱可塑性エラストマーは通常
、アニオン触媒によりスチレンのリビニングポリマー(
平均分子量2000〜100000)を作り、これにブ
タジェンを加えてブロック重合しく平均分子量5000
〜200000)次いでジハロゲン化炭化水素を加えカ
ップリングさせる等によって得られる。
そして、一般にかかるスチレン/ブタジェンの重量比は
25〜50/75〜50程度である。
このエラストマーはその性質として常温でゴム弾性を示
し、かつ高温で可塑性を示すため、プラスチックの加工
技術をそのまま応用できるところから従来の加硫ゴムと
プラスチック双方の特徴を兼ね備えたポリマーと云える
ものである。
また、加硫を必要としないところから成型操作が容易で
ある。
しかし、このエラストマーの応カー歪み挙動については
、伸びの小さいところではポリスチレンが連続相をなし
ており、全体の応力はポリスチレンブロックに集中し、
通常のプラスチックと同様な降伏点を示すが、降伏点を
過ぎると、相転換が起り、ポリスチレンブロックは不連
続相となり、応力は連続相のポリブタジェンに集中する
ようになる。
そのためその結果として降伏点を過ぎるとよりフレキシ
ブルに、かつ弾性的となる。
これはポリスチレンドメインが架橋点として働いている
ためと言われている。
ただ、この降伏点が明確に現れる程度は、このニジスト
マーの網目構造及びスチレン/ブタジェンの混合比など
によって変ってくるが、本ニジストマーの中でもメルト
インデックヌカ1.off/10分(ASTMD 12
3 s F条件(190℃、2.16kg))以下のも
のはこの降伏点が明確に現われにくいため加硫ゴムと同
様に高変形領域まで使用することができ、広範囲な用途
開発が望めるにもかかわらすメルトインデックスも1.
Of/10分以下であるためカレンダー加工押出し加工
性が劣り、シートなどに押出すと流れが悪いため均一な
シートが得られにくい問題があった。
コノタメ、該エラストマーの流れを改良するために、軟
化剤、充填剤、各種プラスチックを加えメルトインデッ
クスを上げる方法がとられてL)る。
しかしかかる方法を採用してもただ、通常の加硫ゴムと
違って、この種のエラストマーに対しては補強効果は非
常に小さく、従って又加工性、物性を兼ね備えた配合を
作ることは極めて困難な状況であった。
一方、今日脚光をあびている他の熱可塑性ニジストマー
としてシンジオタクチックト2−ポリブタジェンがある
が、該エラストマーは結晶化度10〜35%、平均分子
量70000の低結晶性のポリマーであり、ゴムとプラ
スチックの中間領域に属する物性を示し、透明性、柔軟
性、自己粘着性等に優れた特性を発揮するためシート、
フィルムへの応用範囲が広い。
しかし、このニジストマーはスチレン、ブタジェン系熱
可塑性エラストマーに比べて弾性が劣っているという難
点を有している。
本発明者は上記の如き2者の各熱可塑性エラストマー〇
特徴を踏まえ、その欠点である加工性と引張特性を改善
する目的で、種々の検討を繰り返し、その1つとしてス
チレン、ブチジエン系熱可塑性エラストマーとシンジオ
タクチックト2ポリブタジェンをブレンドすることを試
みた結果、ある特定のブレンド比において上記単一エラ
ストマーの引張強度よりも高い値が得られる現象を見出
すと共に、各エラストマー単独では得難い優れた加工性
、特に、カレンダー性と均一なシート肌をもつ熱可塑性
ゴム組成物を得ることを知見した。
即ち、本発明はかがる知見に立脚したものであり、その
特徴とするところは1.0r/10分以下のメルトイン
デックスを有するスチレン、ブタジェン系熱可塑性エラ
ストマーと結晶化度10〜35%、1・2結合量85〜
97%の低結晶性シンジオタクチックト2−ポリブタジ
ェンとを40〜80対60〜2oのブレンド比で両者の
軟化温度以上で混練した熱可里性ゴム組成物を提供する
ことにある。
一般に、ポリマーとポリマーを均一に分散させれば引張
特性は理想的にはブレンド比に対応して直線的に変化す
る。
しかし、均一に分散させることは相応の技術を要するた
め、一般には下に凸の傾向を示す。
ところが本発明はこの現象に逆らった新規な傾向即ち引
張特性とブレンド比の関係において上に凸状の傾向を示
すことをとらえたものであり、これによって加工性と引
張特性等を改善したゴム組成物が得られるに至ったので
ある。
本発明において使用するスチレン、ブタジェン系熱可塑
性ニジストマーは分子量5000〜200000、スチ
レン/ブタジェンの重量比25〜50/75〜50Lか
もメルトインデックスi、i’/10分CASTMD1
238E条件(■90°C,2,16kg) )以下の
ブロックポリマーであり、例えばツルプレンT−411
,ツルプレンT−475等(いずれも無化成工業製)が
あり、一方、シンジオタクチックト2−ポリブタジェン
は結晶化度10〜35%、1・2結合量85〜92%の
低結晶性のものが使用され、例えば日本合成ゴム製の商
品名RB830である。
そしてスチレン、ブタジェン系熱可塑性ニジストマーと
、シンジオタクチックト2−ポリブタジェンとをブレン
ドするが、フレンドに際して、その重量ブレンド比は4
0〜80対60〜2oである。
この際、この他の第3のポリマー、カーボンブラック、
シリカ、炭酸カルシウム等の無機充填剤、軟化剤、ワッ
クス等の如き通常のゴムに含まれている配合剤を任意に
混入することもできることは勿論である。
尚、上記ブレンドにおいて前記中くとも2種のポリマー
を混合するに当っては、軟化点の高いスチレン、ブタジ
ェン系熱可塑性エラストマー(軟化点100〜140’
C)と、軟化点の低いRBゴム(融点70〜115℃)
を同時に混合機に投入した場合、両エラストマー間でシ
ンジオタクチックト2−ポリブタジェンを海側とする海
と島の関係になって分散が悪くなり、本発明のブレンド
効果が望めないため、望ましくは、100〜150℃に
加熱した混合機にスチレン、ブタジェン系熱可塑性エラ
ストマーを投入し30秒〜5分混練を行いゴムが軟化し
た後、残りのシンジオタクチツクト2−ポリブタジェン
を投入し更に30秒〜5分混線をおこなって均一な分散
をおこなうようにする。
叙上のようにしてスチレン、ブタジェン系熱可塑性エラ
ストマーとシンジオタクチックト2−ポリブタジェンを
40〜80対60〜2oの割合で混合して得られるエラ
ストマー組成物は、両者エラストマの相剰効果の結果、
引張強度が両者エラストマーのブレンド比に対する予測
値よりもはるかに高くなり、ゴム製品として使用した場
合極めて高い価値を有するものである。
以下、本発明を実施例により更に説明する。
実施例 1 スチレン、ブタジェン系熱可塑性エラストマー(旭化成
工業(株)製ツルプレンT−41に平均分子量3000
00、スチレン/ブタジェン−30/70メルトインテ
ックス−OP/10分、テレブロックポリマー)とシン
ジオタクチックト2−ポリブタジェン(日本合成ゴム(
株)製RB830:1・2結合量93%、メルトインデ
ックス−3P/10分)を混合比1.0010.80/
20.60/40140/6012o/8o、0/10
0と順次変え夫々にステアリン酸を配合して実施した。
この場合、ツルプレンT−411を120〜140℃に
温度調整したバンバリーミキサ−に投入して先ず3分間
練り、次いで120℃に予熱したRB 830とステア
リン酸を投入し※※1分間混練した。
そして、110〜135℃に設定したシーテイングロー
ルに該混線物をダンブレ5朋のシートに引出した。
次いで、このシートを約120〜140℃に設定したカ
レンダーで約10myn、2.0朋に圧延して試験物を
得た。
このようにして得られた各試験物の引張強度を第1表及
び第1図に示すと共に、引張強度の向上効果がカレンダ
一時の分子配向によらないことを明らかにするためカレ
ンダー引出し方向と900の方向の試験片の結果を併記
した。
なお引張強度の試験方法はJISK−6301に拠った
又、第1図中、一点鎖線は予測値である。
上記表及び第1図より分る如く本発明によるゴム組成物
の引張強度は予測される数値を遥かに上廻っており性質
が改善されていることが首肯される。
実施例 2 スチレン、ブタジェン系熱可塑性エラストマー(実施例
1と同じ)とシンジオタクチックト2−ポリブタジエン
(日本合成ゴム(株)製RB820:1・2結合量92
%、メルトインデックス−3!?/10分)の混合物に
ついて実施例1と同様の手順で混練し1朋のシートに出
して引張強度を調べた。
第2表及び第2図はその結果を示している。
上記表及び第2図からも実施例1同様、本発明の引張強
度は一点鎖線で示す予測[直を上廻っていることが判る
実施例 3 スチレン、ブタジェン系熱可塑性エラストマー(無化成
工業(株)製ツルプレン475:平均分子量20000
0〜300000、スチレン/ブ**タジエン−40/
60、メルトインデックス0.7P/10分、テレブロ
ックポリマー)とシンジオタクチツクト2−ポリブタジ
ェン(実施例1と同じ)の混合物について、更に実施例
1と同様の手順で混練し1mmのシートに出して引張強
度を調べた。
その結果を第3表及び第3図に示す。以上のように本発
明ゴム組成物は、従前の組成物に比し、加工性、破断強
力共に優れ、今後における広汎な応用が期待されるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は実施例1乃至3に係る何れもスチレ
ン、ブタジェン系熱可塑性エラストマー(a)とシンジ
オタクチツクト2−ポリブタジェン(b)のブレンド比
と引張強度の関係を示す図表である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1.Or/10分以下の分用下インデックスを有ス
    ルスチレン、ブタジェン系熱可塑性エラストマーと、結
    晶化度10〜35%、■・2結合量85〜97%の低結
    晶性シンジオタクチツクト2−ポリブタジェンとを40
    〜80対60〜20のブレンド比で両者の軟化温度以上
    で混練してなることを特徴とする熱可塑性ゴム組成物。
JP5002480A 1980-04-14 1980-04-14 熱可塑性ゴム組成物 Expired JPS5856572B2 (ja)

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JPH0715034B2 (ja) * 1986-02-19 1995-02-22 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー 熱可塑性エラストマ−組成物
CN1066394C (zh) * 1998-08-20 2001-05-30 南亚塑胶工业股份有限公司 热塑性橡胶压延成型薄膜、板片的制造方法

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