JPS585643Y2 - 車両等に用いられるグロ−ボツクスリツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両用に用いられるグローブボックスリッド
の収良に関するものである。

従来、車両等に設けられたグローブボックスを覆蓋する
グローブボックスリッドにおいては、第１図に示すよう
に該グローブボックスリッド２１を前方に押上げて開け
るものにしたものや、又は該リッド２１の裏面をテーブ
ルとして利用できるように手前の方に開けるようにした
ものが存したがいずれの場合も一方向にしか開閉できな
い構造のちのであった。

したがって、この従来の構造のものにおいては、開閉す
る方向によって奥の物が取出し難いとか、手前の下方の
物が取出し難い等の欠点があった。

そこで本考案は上記従来の欠点を解消するためになされ
たものであって、ヒンジ機能を兼ねたロック装置を相対
する両端にそれぞれ独立して設けることにより、グロー
ブボックスリッドを２通りの開閉ができるようにして使
い易くしたグローブボックスリッドを提供することを目
的とするものである。

以下、本考案を図示せる実施例に随って説明する。

ａは自動車のインストルメンＩ・パネル１に設ケられた
グローブボックス２を覆蓋するグローブボックスリッド
であって、該リッドａの前部及び後部にはロックピン３
とロック解除ノブ４とからなるロック装置５が設けられ
ている。

上記ロックピン３は上記リッドａの前部及び後部の左右
両側に設けられたブラケット６に弾性部材であるスプリ
ング７を介して嵌挿され、その先端は上記リッドａの前
部及び後部の左右両側面に出入り自在になるようになさ
れ、突出時にはグローブボックス２の側壁に設けられた
掛止孔８に嵌入するようになされている。

ロック解除ノブ４は上記リッドの前部及び後部にスプリ
ング９を介して設けられ、その先端は作動伝達部材であ
るワイヤ１０により上記ロックピン３の後端と連結され
ている。

いま、ロック解除ノブ４を押すと、その先端に取付けら
れたワイヤ１０が引張られ、それに伴なってロックピン
３がグローフ゛ボックスリッドａ内に侵入し掛止孔から
外れる。

又、ロック解除ノブ４を押圧から開放すると該ロック解
除ノブ４はスプリング９のばね力により元に戻り、又、
ロックピン３もスプリング７のばね力により突出し掛止
孔８に嵌入される。

（第３図参照）尚、上記実施例においてはロック解除ノ
ブ４をグローブボックスリッドａの前部及び後部の角部
に設けたが、鉄部に限ることなく該リッドａの前部及び
後部であれば中央部でもよく、その位置は限定されない
。

又、ロックピン３とロック解除ノブ４とを連結する作動
伝達部材も上記ワイヤ１０に代えてベルクランクを有す
るロッド（図示せず）を用いてロック解除ノブ４の作動
をロックピン３に伝達するようにしてもよい。

第４図は本考案の他の実施例を示すものであって、この
実施例では上記第１実施例とは逆にロック装置５′をグ
ローブボックス２側に、掛止孔８′をグローブボックス
リッドａに設けたものである。

そしてこの実施例のロック装置５′においては、ロック
解除ノブ４′をスライド式にしてロックピン３′との連
結は、作動伝達部材であるベルクランク１１を有するロ
ッド１２を使用し、該ロック解除ノブ４′を左右に摺動
させることによりロックピン３′を出入りさせるよう構
成したものである。

第５図はグローブボックスリッドａの内側面をテーブル
として使用する場合の照明装置１３を示すものであって
、そのスイッチ１５は該照明装置１３の側部に設けであ
るが、該スイッチ機構をロックピン３と掛止孔８に配線
し、該リッドａを手前に開けた時に点灯するようにする
こともできる。

１４はグローブボックス２内に設けた棚である。

以上述べたように本考案によれば、車両等に設けられた
グローブボックスを覆蓋するグローブボックスリッドに
おいて、該リッドを掛止するロック装置を相対する両端
にそれぞれ独立して設けると共に、該ロック装置を構成
するロックピンにヒンジ作用を付与したので、第６図に
示すように該ノットの一方のロックを外し、他方のロッ
ク部を中心に回動させることにより、１点鎖線で示す２
つの異なる方向に選択的に開閉することができるので、
グローブボックスの奥で、かつ比較的上方に棚を設けて
物を収納しても、鉄部を開けることができるので容易に
取出すことができる。

又、その反対に、手前に物を収納しても該リッドを前方
に開けることにより容易に取出すことができ、かつ、テ
ーブルとしても利用することかで゛きる。

又、本考案によれば、双方のロック装置を外すことによ
り、グローブボックスリッドを脱すこともできるので、
比較的大きな物も収納することができる等の効果を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図Ｉ、ＩＩは従来のグローブボックスリッドの取付
状態を側断面図、第２図は本考案によるグローブボック
スリッドとグローブボックスの関係を示す分解斜視図、
第３図はロック装置の機構を示す拡大断面図、第４図は
本考案の他の実施例を示すグローブボックスリッドとグ
ローブボックスの関係を示す分解斜視図、第５図はグロ
ーブボックスを手前に開いた時の状態を示す斜視図、第
６図は使用方法を示す側断面図である。 ａはグローブボックスリッド、２はグローブボックス、
３，３′はロックピン、４，４′はロックノブ、５，５
′はロック装置、８，８′は掛止孔、１０はワイヤ、１
１はベルクランク、１２はロッド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. グローブボックスの側壁又は該グローブボックスを覆蓋
   するグローブボックスリッドのいずれか一方の前部及び
   後部の２個所にロック装置がそれぞれ独立して設けられ
   、該ロック装置のロックピンに対向する側のグローブボ
   ックスの側壁又はグローブボックスリッドに該ロックピ
   ンが出入りし、グローブボックスリッドが掛止される掛
   止孔が設けられていると共に、前記ロックピンには、該
   ロックピンを掛止孔に嵌入させる弾性部材が設けられて
   おり、かつ、該ロックピンは作動伝達部材によりロック
   解除ノブに連結されていることを特徴とする車両等に用
   いられるグローブボックスリッドの開閉装置。