JP3674563B2 - 化粧キャビネット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗面化粧台に設けるミラーキャビネットのような化粧キャビネットの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の化粧キャビネットとしては実開昭54−36548号公報に開示されるものがあり、図9、図10に示すように構成されている。キャビネット本体1′の正面には正面鏡2′を固定的に取り付けてあり、正面鏡2′の左右方向の両側には前面を開口せる収納凹部3′を設けてある。収納凹部3′の前面開口には内扉4′と外扉5′を配置してあり、外扉5′には側面鏡6′を装着してある。内扉4′の外側の側縁が蝶番7′にてキャビネット本体1′に回転自在に連結してあり、外扉5′の内側の端縁を内扉4′の内側の端縁に蝶番9′にて回転自在に連結してある。図10(a)は外扉5′及び内扉4′を閉塞した状態であるが、三面鏡として用いる場合は、図10(b)に示すように外扉5′だけを開いて使用するようになっており、収納凹部3′に対して収納物の出し入れをする場合には図10(c)に示すように外扉5′と内扉4′とを重ねた状態で外扉5′と一緒に内扉4′を開けるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来例ではキャビネット本体1′に内扉4′を回転自在に連結すると共に内扉4′に外扉5′を回転自在に連結しているだけのために外扉5′を開くとき図11に示すように内扉4′も開くおそれがあり、側方に壁8があると、側面鏡6′のある外扉5′が壁8に当るという弊害が生じるおそれがある。
【0004】
本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、外扉だけを開くときに内扉が開くことがなくて弊害なく使用できる化粧キャビネットを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の化粧キャビネットは、キャビネット本体1の収納凹部3の前面開口に内扉4と外扉5が内外に位置するように配置し、内扉4の一方の側縁をキャビネット本体1に回転自在に連結すると共に内扉4の他方の側縁に外扉5の一方の側縁を回転自在に連結し、内扉4の閉塞位置で内扉4に係止し得る係止手段Aをキャビネット本体1に設け、外扉5に上記係止手段Aの係止を解除する係止解除手段Bを設け、内扉4を閉じた状態で外扉5だけを開くと内扉4が係止手段Aに係止されると共に内扉4及び外扉5を閉じたとき係止手段Aの係止が係止解除手段Bで解除されるようにしたことを特徴とする。外扉5を引っ張って開いたときは内扉4がキャビネット本体1の係止手段Aに係止されて外扉5だけが開かれるものであって、外扉5だけを開くときに内扉4が一緒に開かれるという弊害が生じない。また内扉4に外扉5を重ねた状態で内扉4を引っ張って開くときは係止手段Aの係止が係止解除手段Bで解除されているために内扉4に外扉5が重なった状態で開くことができ、内扉4を開くことで収納物の出し入れができる。
【0006】
また内扉4に外扉5を重ねたとき内扉4に掛止し得る掛止手段Cを外扉5に設けると共にこの掛止手段Cに掛止を解除する掛止解除手段Dを設けたことを特徴とすることも好ましい。外扉5を開くときには掛止手段Cの掛止を掛止解除手段Dで外して外扉5を引っ張ることができる。また内扉4を開くときには外扉5と内扉4とを掛止した状態で内扉4を引っ張って開くことで外扉5を内扉4に重ねた状態を保持した状態で開くことができ、内扉4を開くとき外扉5だけが単独で開いたりする弊害がない。
【0007】
また内扉4の裏面に収納棚10を設けたことを特徴とすることも好ましい。内扉4の裏面にも収納することができると共に内扉4を開いたときこの収納棚10に対する出し入れが容易になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
化粧キャビネットは洗面化粧台において、洗面台の上に取り付けられるものであり、化粧キャビネットのキャビネット本体1は図1に示すように矩形状に形成されている。キャビネット本体1の上部には照明器具が装着してあり、照明器具に照明カバー11が被着されている。照明器具の下方でキャビネット本体1の中央には収納凹所12を凹設してあり、収納凹所12の左右にはサイド用の収納凹部3を凹設してある。収納凹所12には収納棚13や水切り棚14を設けてあり、収納棚13には落下防止バー15を架設してある。収納凹部3内にはトレイ16や内部コンセント17等を設けてある。上記トレイ16は位置を可変に取り替えられる可変トレイとなっている。キャビネット本体1の下部には左右方向に全長に亙るように下部鏡18を止め具22にて装着してあり、下部鏡18の左右両側には照明スイッチ19や曇り止めスイッチ20や外部コンセント21等を装着してある。
【0009】
収納凹所12の前面側には収納凹所12の前面開口を覆い得る大きさの正面扉2を配置してあり、正面扉2の一側を蝶番37にて回転自在に連結して正面扉2が開閉自在になっている。正面扉2は本例の場合、正面鏡2aとなっている。左右両側の収納凹部3の前面開口にはこの前面開口を覆い得る内扉4と外扉5とを配置してあり、内扉4の外側の端縁はキャビネット本体1に蝶番7にて回転自在に連結してあり、外扉5の内側の端縁は内扉4の内側の端縁に蝶番9にて回転自在に連結してある。内扉4は本例の場合、扉状の収納ボックス4aとなっており、収納ボックス4aの裏面側にブラシ立て等の収納棚10を設けてある。本例の場合、収納ボックス4aの裏面側に収納棚10を設けて収納ボックス4aの表面側が盲面となっているが、収納ボックス4aの表面側にも収納棚を設けてあってもよい。外扉5は本例の場合、側面鏡5aとなっている。
【0010】
内扉4は内扉4を閉じた状態でキャビネット本体1に係止手段Aにて係止できるようになっている。この係止手段Aは本例の場合、図5乃至図7に示すようにキャビネット本体1の前面から突設した突片25と突片25の先端の上面に出入り自在に設けた係止爪26と内扉4に貫通するように設けた係止穴27とで構成されている。係止爪26は突片25内に内装したばね28にて突出するように弾発付勢されており、ばね28に抗して押圧することで図7(a)に示すように引っ込ませることができると共に押圧を解除することで図7(b)のように突出させることができるようになっている。また外扉5には内扉4に重ねて内扉4と一緒に閉じたとき上記係止手段Aの係止を解除する係止解除手段Bを設けてある。本例の場合、係止解除手段Bは外扉5の裏面に突設した凸部29にて形成されている。内扉4を閉じると共に外扉5も閉じて外扉5を内扉4に重ねたときは図5(a)の状態になり、突片25が係止穴27に挿通されるが、凸部29が係止爪26をばね28に抗して引っ込ませて係止を解除するようになっている。この状態で外扉5を開いたときは図5(b)の状態になり、凸部29が係止爪26から離れて係止爪26の押圧が解除され、係止爪26が突出して係止爪26が係止穴27に係止して内扉4の係止状態が維持されるようになっている。
【0011】
また内扉4に外扉5を重ねたとき内扉4に外扉5を掛止手段Cで掛止できるようになっている。この掛止手段Cは本例の場合、図8に示すように外扉5の裏面に軸30にて回転自在に装着した掛止杆31と掛止杆31の先端に設けた掛止爪32と掛止爪32が掛止する方向に掛止杆31を回転付勢するばね33とで構成されている。この掛止手段Cは本例の場合、外扉5の下端に設けた取っ手片34の裏面側に設けてある。また外扉5には外扉5と内扉4の掛止を外す掛止解除手段Dを設けてある。この掛止解除手段Dは掛止杆31から一体に連出した摘み片35で形成されている。内扉4に外扉5を重ねたときは図8(a)に示すようにばね33で付勢された掛止爪32が内扉4に掛止するようになっている。外扉5を開くときは取っ手片34と摘み片35を摘んで、ばね33に抗して掛止杆31を回転させて掛止爪32の掛止を解除して外扉5を開くようになっている。
【0012】
内扉4としての収納ボックス4aを閉じて収納凹部3に収納すると共に外扉5として側面鏡5aを閉じた状態が図4(a)の状態である。この状態では図5(a)のように係止手段Aの突片25が係止穴27に挿通されているが、係止解除手段Bとしての凸部29で係止爪26が押されて内扉4とキャビネット本体1の係止が解除されている。また掛止手段Cの掛止爪32が図8(a)のように内扉4に掛止して外扉5と内扉4の掛止状態が維持されている。この状態から三面鏡として使用するために外扉5としての側面鏡5aを開くときは取っ手片34と摘み片35とを摘んで図8(b)に示すように掛止爪32の内扉4に対する掛止を外し、取っ手片4を引っ張って図4(b)に示すように外扉5を開く。このとき外扉5を開くことにより図5(b)に示すように凸部29が係止爪26から外れて係止爪26が突出して係止爪26が係止穴27に係止して内扉3が開かない。これにより外扉5を開くとき、内扉4が開くのが阻止され、従来のように側方に壁8があっても当ったりする弊害が生じない。また収納凹部3や収納棚10に対して収納物を出し入れするために図4(a)の状態から内扉4としての収納ボックス4aを開くときは外扉5の端縁等に指を掛けて外扉5と一緒に内扉4を引っ張って図4(c)に示すように開く。このとき図8(a)に示すように掛止爪32が内扉4に掛止しているために外扉5と内扉4とが重なって一体になった状態で開く。内扉4に外扉5が重なった状態では図5(a)のように係止爪26が係止穴27に係止していないために内扉4がキャビネット本体1に対して係止されていないために内扉4は開き得る状態になっている。また正面扉2を開くことで収納凹所12を開放し、収納凹所12に対する収納物の出し入れもできるようになっている。
【0013】
【発明の効果】
本発明はキャビネット本体の収納凹部の前面開口に内扉と外扉が内外に位置するように配置し、内扉の一方の側縁をキャビネット本体に回転自在に連結すると共に内扉の他方の側縁に外扉の一方の側縁を回転自在に連結し、内扉の閉塞位置で内扉に係止し得る係止手段をキャビネット本体に設け、外扉に上記係止手段の係止を解除する係止解除手段を設け、内扉を閉じた状態で外扉だけを開くと内扉が係止手段に係止されると共に内扉及び外扉を閉じたとき係止手段の係止が係止解除手段で解除されるようにしたので、外扉を引っ張って開いたときは内扉がキャビネット本体の係止手段に係止されて外扉だけが開かれるものであって、外扉だけを開くときに内扉が一緒に開かれるという弊害が生じないものであり、また内扉に外扉を重ねた状態で内扉を引っ張って開くときは係止手段の係止が係止解除手段で解除されているために内扉に外扉が重なった状態で開くことができ、内扉を開くことで収納物の出し入れができるものである。
【0014】
また本発明の請求項2の発明は、請求項1において、内扉に外扉を重ねたとき内扉に掛止し得る掛止手段を外扉に設けると共にこの掛止手段に掛止を解除する掛止解除手段を設けたので、外扉を開くときには掛止手段の掛止を掛止解除手段で外して外扉を引っ張ることができ、また内扉を開くときには外扉と内扉とを掛止した状態で引っ張って開くことで外扉を内扉に重ねた状態を保持した状態で開くことができ、内扉を開くとき外扉だけが単独で開いたりする弊害がないものである。
【0015】
また本発明の請求項3の発明は、請求項1において、内扉の裏面に収納棚を設けたので、内扉の裏面にも収納することができると共に内扉を開いたときこの収納棚に対する出し入れが容易になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の化粧キャビネットの外扉や内扉を展開した状態を斜視図である。
【図2】同上の外扉や内扉を閉じた状態を示す斜視図である。
【図3】同上の外扉や正面扉を開いた状態の斜視図である。
【図4】同上の動作を説明する断面図であり、(a)は外扉や内扉を閉じた状態、(b)は外扉を開いた状態、(c)は内扉を開いた状態である。
【図5】同上の係止手段や係止解除手段を示す断面図であり、(a)は外扉や内扉を閉じた状態、(b)は外扉を開くときの状態である。
【図6】同上の係止手段を示す分解斜視図である。
【図7】同上の係止手段の係止爪を示す断面図であり、(a)は係止爪が引っ込んだ状態、(b)は係止爪が突出した状態である。
【図8】同上の掛止手段や掛止解除手段を示す断面図であり、(a)は掛止状態、(b)は掛止解除状態である。
【図9】従来例を示す斜視図である。
【図10】(a)(b)(c)は従来例の動作を説明する断面図である。
【図11】従来例の問題を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット本体
3 収納凹部
4 内扉
5 外扉
10 収納棚
A 係止手段
B 係止解除手段
C 掛止手段
D 掛止解除手段

Claims (3)

  1. キャビネット本体の収納凹部の前面開口に内扉と外扉が内外に位置するように配置し、内扉の一方の側縁をキャビネット本体に回転自在に連結すると共に内扉の他方の側縁に外扉の一方の側縁を回転自在に連結し、内扉の閉塞位置で内扉に係止し得る係止手段をキャビネット本体に設け、外扉に上記係止手段の係止を解除する係止解除手段を設け、内扉を閉じた状態で外扉だけを開くと内扉が係止手段に係止されると共に内扉及び外扉を閉じたとき係止手段の係止が係止解除手段で解除されるようにしたことを特徴とする化粧キャビネット。
  2. 内扉に外扉を重ねたとき内扉に掛止し得る掛止手段を外扉に設けると共にこの掛止手段に掛止を解除する掛止解除手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の化粧キャビネット。
  3. 内扉の裏面に収納棚を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の化粧キャビネット。
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