JPS5856001Y2 - エンドレスベルト圧延加工機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 コノ考案は、エンドレスベルト圧延加工機の改良に関し
、特に、エンドレスベルト素材がテンションローラと駆
動ローラに直接支持された圧延ローラとに掛けられ、エ
ンドレスベルト素材の装着と製品の取外し操作を簡単に
するとともに、ローラの本数を少なくして圧延加工機の
構造を簡素化する。

従来のエンドレスベルト素材を圧延加工するための圧延
加工機は、エンドレスベルト素材がテンションローラと
受はローラに掛けられていた（特公昭５１−６６２９号
公報参照）。

そのため、受はローラは、その歪みや揺れを防止するた
めに、複数本のバックアップローラによって支持される
必要があった。

而して、その圧延加工機は、エンドレスベルト素材の装
着と製品の取外しとの場合、ローラ群を上下左右に動か
さなければならず非常に面倒であるばかりでなく、圧延
加工機の構造が複雑になり制御が難かしくなるとともに
、ローラの本数が多いだけに高価となる。

この考案は、従来の圧延加工機のかかる問題を解決する
ものであり、その目的とするところは、圧延加工機にエ
ンドレスベルトを装着したり製品を取外したりすること
を容易にするにあり、またこの考案の目的は、圧延加工
機の制御を容易にするにあり、さらにこの考案の目的は
、圧延加工機の構造を簡素化するにあり、またさらにこ
の考案の目的は、圧延加工機を安価に提供するにある。

すなわち、この考案は、図示する実施例の如く、案内溝
１を有し２本対となってローラハウジング２に保持され
た駆動ローラ３，３と、この駆動ローラ３，３に直接支
持されて、エンドレスベルト素材Ｗを掛けるようにした
圧延ローラ４と、この圧延ローラ４を前記エンドレスベ
ルト素材Ｗの外周面を介して前記駆動ローラ３，３と反
対側から支持する受はローラ５と、この受はローラ５を
前記圧延ローラ４と反対側で支持するよ才に配置され２
本対となってローラハウジング６に保持された駆動ロー
ラ７．１と、前記２基のローラハウジング２．６の一方
または双方をそれらの間隔を縮小させる方向に押圧する
圧動装置８と、前記圧延ローラ４に対して前記エンドレ
スベルト素材Ｗを前記受はローラ５がそのベルト環内に
含まれない角度の方向に引き出して引っ張るように配置
したテンションローラ９とを具備する、エンドレスベル
ト圧加工機に係る。

この考案においては、圧延ローラが駆動ローラに直接支
持され、エンドレスベルト素材は、この圧延ローラと、
テンションローラに掛は渡されるようになっている。

而して、受はローラは、別の駆動ローラによって圧延ロ
ーラとは反対側で支えられ、しかも、テンションローラ
は、エンドレスベルト素材のベルト環内に受はローラを
含まないように配置されている。

このような構成によれば、エンドレスベルト素材が掛け
られて歪みや揺れを生じ易い圧延ローラは、駆動ローラ
で支えられるので、バックアップローラは必要なく構造
が簡単となるのみならず、制御が容易となり、安価にも
なる。

また、テンションローラは、エンドレスベルト素材のベ
ルト環内に受はローラを含まないように配置されている
ので、前記バックアップローラが必要でなくなったこと
と相まって、エンドレスベルト素材の装着と製品の取外
しは、単に一つのローラハウジングに保持された駆動ロ
ーラを圧延ローラから離すだけで行なうことができる。

実施例 第１図の如く、一つのローラハウジング２は、最上部に
架設され、圧動装置８である圧下スクリューにより、上
下に移動できるようになっている。

このローラハウジング２には、２本の駆動ローラ３．３
が、一対となって回転自在に保持され、これらは、図示
しない駆動装置に対し同じく図示しないユニバサルジョ
イントによって接続し駆動されるようになっている。

この駆動ローラ３，３は、その周面に案内溝１を有して
いる。

駆動ローラ３，３の中間部の直下に、両駆動ローラ３，
３の端部周面に接する如く１本の圧延ロー−ｙ４が配置
され、上から駆動ローラ３，３で支えられている。

さらに、圧延ローラ４の下すなわち駆動ローラ３，３と
は反対側に、受はローラ５が配置され、圧延ローラ４を
下から支持するようになっている。

またさらに、この受はローラ５の下りまり圧延ローラ４
とは反対側に、１つのローラハウジング６に保持され２
本一対となっている駆動ローラ７．７が、各周面で受は
ローラ５を支えるように配置されている。

この駆動ローラ７．７は、図示しない駆動装置に同じく
図示しないユニバサルジョイントによって接続し、駆動
されるようになっている。

ローラハウジング６は、ロードセル１０に接合し、ロー
ドセル１０は、前記圧動装置８を制御する信号を発する
ようになっている。

テンションローラ９は、油圧シリンダ１１によって引か
れるようにしてあり、圧延ローラ４の側方に配置されて
いる。

これによって、テンションローラ９と圧延ローラ４とに
エンドレスベルト素材Ｗを掛は渡したとき、エンドレス
ベルト素材Ｗは、上の駆動ローラ３，３の案内溝１，１
により駆動ローラ３，３との接触は避けられ、且つベル
ト環内に受はローラ５を含まないように展設される。

なお図中１２は逆圧シリンダであり、圧下用の圧動装置
８におけるスクリューのバックラッシュを予めなくする
作用をなす。

これによれば、エンドレスベルト素材Ｗは、通常数回に
分けて圧延加工されるが、圧動装置８を作動し、駆動ロ
ーラ３，３を圧下し乍ら、テンションローラ９を引くと
、その回の圧延が行なわれる。

この圧下刃は、ロードセル１０によって感知されるが、
エンドレスベルト素材Ｗが所定の伸びに至ると圧力は０
となり、圧動装置８は停止される。

同様に、逐次的に後続の、所定圧下量の圧延加工が行な
われる。

このように、この考案のエンドレスベルト圧延加工機は
、エンドレスベルト素材を掛は製品を外したりする操作
がきわめて簡単であり、また構造も簡単で制御し易く安
価である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の圧延加工機の一部破断正面略図であ
り、図中１は案゛内溝、２はローラハウジング、３は駆
動ローラ、４は圧延ローラ、５は受はローラ、６はロー
ラハウジング、７は駆動ローラ、８は圧動装置、９はテ
ンションローラ、Ｗはエンドレスベルト素材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 案内溝を有し２本対となってローラハウジングに保持、
   された駆動ローラと、この駆動ローラに直接支持されて
   、エンドレスベルト素材を掛けるようにした圧延ローラ
   と、この圧延ローラを前記エンドレスベルト素材の外周
   面を介して前記駆動ローラと反対側から支持する受はロ
   ーラと、この受はローラを前記圧延ローラと反対側で支
   持するように配置され２本対となってローラハウジング
   に保持された駆動ローラと、前記２基のローラハウジン
   グの下方または双方をそれらの間隔を縮小させる方向に
   押圧する圧動装置と、前記圧延ローラに対して前記エン
   ドレスベルト素材を前記受はローラがそのベルト環内に
   含まれない角度の方向に引き出して引っ張るように配置
   したテンションローラとを具備する、エンドレスベルト
   圧延加工機。