JPH10193185A - ベルトプレス型脱水機 - Google Patents

ベルトプレス型脱水機

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JPH10193185A
JPH10193185A JP9004796A JP479697A JPH10193185A JP H10193185 A JPH10193185 A JP H10193185A JP 9004796 A JP9004796 A JP 9004796A JP 479697 A JP479697 A JP 479697A JP H10193185 A JPH10193185 A JP H10193185A
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JP
Japan
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filter cloth
pressing
roll
squeezing
rolls
Prior art date
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Pending
Application number
JP9004796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuhiro Sato
益弘 佐藤
Kazuo Kamezaki
和夫 亀崎
Fumio Inoue
文夫 井上
Tomohito Yamaguchi
智史 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】濾布の破断等を防止しつつ脱水性の向上を図
る。 【解決手段】上側圧搾ロール群4a〜4eと、第1およ
び第2下側圧搾ロール群4f〜4jと、第1および第2
下側圧搾ロール群4f〜4jを上側圧搾ロール群4a〜
4e方向にレバー9A,9Bおよび支持ブラケットを介
して押し付けるベローズ10A,10Bとを備えるベル
トプレス型脱水機であり、上側圧搾ロール群4a〜4e
の各圧搾ロールを等周速で回転して上下濾布5,6を走
行せしめる圧搾ロール駆動手段が設けられる。圧搾ロー
ル駆動手段は、圧搾ロールスプロケット11a〜11
e、第1アイドラースプロケット12a〜12d、第2
アイドラースプロケット13、減速機14およびこれら
に巻き掛けられた無端チェーン15とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に上側圧搾ロー
ル群および下側圧搾ロール群よりなる多対の圧搾ロール
を備えるベルトプレス型脱水機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、脱水性の向上の観点より、高圧で
圧搾できる圧搾機構を備えたベルトプレス型脱水機が提
案され実用化されている。本出願人も、先に実開昭57
−60799号公報において、回動レバーによる圧搾機
構を備えたベルトプレス型脱水機を提案し、また、実公
昭62−32719号公報において、さらに圧搾圧力を
強力にしたベルトプレス型脱水機を提案した。
【0003】この種のベルトプレス型脱水機は、例えば
図4に示される装置構成を有する。
【0004】すなわち、上下フレーム31,32が水平
に配置され、その入側と出側にそれぞれ配されたテンシ
ョンロール33,33とドライブロール34,34に上
下濾布35,36が巻き掛けられる。上下濾布35,3
6の外側には、4つのゾーンA〜Dに区分けして固定ロ
ール群37a,…、対向配置の固定ロール群37b,
…、上下濾布35,36をS字状に案内する固定ロール
群37c,…、および対向配置の上側圧搾ロール群4
0,…および下側圧搾ロール群41,…が配設されてお
り、入側から順に重力脱水ゾーンA、ウェッジゾーン
B、剪断脱水ゾーンC、ラインプレスゾーンDが形成さ
れている。特に、ラインプレスゾーンDにおいてはそれ
ぞれ3個のロールを備える対向配置の上側圧搾ロール群
40,…および下側圧搾ロール群41,…が配されてお
り、下側圧搾ロール群41,…は支持ブラケット45上
に設けられ、支持ブラケット45は軸部材44によりレ
バー42に回転自在に軸支され、レバー42はその一方
側においてエアバネ43に連結され、その軸部材44の
配設位置よりも他方側において軸部材46により回転自
在に軸支される。したがって、エアバネ43が伸長され
ると、レバー42および支持ブラケット45を介して下
側圧搾ロール群41,…が上側の圧搾ロール群40,…
に向かって押し付けられる。また、エアバネ43に供給
される空気圧を調節することにより、下側圧搾ロール群
41,…の押し付け圧力を自由に調節できるようになっ
ている。
【0005】そして圧搾に際しては、ドライブロール3
4,34により上下濾布35,36を重力脱水ゾーンA
からラインプレスゾーンD方向に走行させるとともに、
図示しないフィーダにより被脱水物が重力脱水ゾーンA
の下濾布36上に供給される。被脱水物は、重力脱水ゾ
ーンAにおいて無荷重の脱水が行われた後、上下濾布3
5,36に挟まれたままウェッジゾーンBおよび剪断脱
水ゾーンCにおいて加圧脱水され、次いでラインプレス
ゾーンDにおいては、下側圧搾ロール群41,…が上側
の圧搾ロール群40,…に向かって、エアバネ43、レ
バー42および支持ブラケットによりテコの原理により
強力に押し付けられており、この押し付け力によって当
該上下濾布35,36間のケーキが強制的に圧搾脱水さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のベルトプレス型脱水機においては、脱水性向上の
ためには、ラインプレスゾーンにおける圧搾圧力を高く
するか、または上下圧搾ロール対の数を増やして圧搾時
間を長くする必要があるが、ラインプレスゾーンの後方
にドライブロールが設けられていることに起因してその
脱水能力には自ずと上限が定まり、さらなる脱水性の向
上を図ることはできなかった。
【0007】すなわち、脱水性を向上させた場合、より
具体的にはエアバネによる下側圧搾ロール群の押し付け
圧力を高めた場合または上下圧搾ロール対の数を増やし
て圧搾時間を長くした場合には、ラインプレスゾーンで
の濾布の走行抵抗が過大となることにより、ラインプレ
スゾーンとドライブロールとの間における濾布に高い張
力が作用するため、当該濾布の破断を回避するために
は、圧搾圧力または上下圧搾ロール対の数は濾布の耐え
うる張力に見合ったものにしなければならなかった。
【0008】また、同様にラインプレスゾーンにおける
濾布の走行抵抗が過大となった場合において、濾布の走
行抵抗がドライブロールと濾布との摩擦力を越えた場合
にドライブロールにおける濾布のスリップを生じてい
た。このため、圧搾圧力若しくは上下圧搾ロール対の数
はドライブロールと濾布との摩擦力にも見合ったものと
しなければならなかった。
【0009】他方で、かかる問題点を解決したものとし
て、実開昭60−121489号公報には、一対の大径
の圧搾ロールを用い一方側の圧搾ロールをドライブロー
ルとして加圧圧搾を行うベルトプレス型脱水機が開示さ
れている。しかし、この先行例においては、本願発明の
ような多対の圧搾ロールを備えるベルトプレス型脱水機
を対象とした技術については何ら提案されていなかっ
た。また、一対の圧搾ロールでは、十分な脱水効果を得
ることができなかった。
【0010】そこで、本発明の主たる課題は、濾布の破
断およびドライブロールにおけるスリップを防止しつつ
も、脱水性を向上せしめた多対の圧搾ロールを備えるベ
ルトプレス型脱水機を提案することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は、無端状の上濾布および下濾布と、対向配置の上側
圧搾ロール群および下側圧搾ロール群とを備え、前記上
濾布および下濾布は、少なくとも前記上側圧搾ロール群
および下側圧搾ロール群間において、互いに重ね合わさ
れた状態で同方向に走行するように構成され、上濾布お
よび下濾布間に供給された被脱水材を当該上濾布および
下濾布を介して前記上側圧搾ロール群および下側圧搾ロ
ール群により圧搾する構成とされたベルトプレス型脱水
機において、前記上側圧搾ロール群および下側圧搾ロー
ル群の各圧搾ロールのうち、少なくとも一方側の圧搾ロ
ール群におけるその終端圧搾ロール側から数えて少なく
とも2以上の圧搾ロールを同一周速度で回転させる圧搾
ロール駆動手段を備えたことを特徴とするものである。
【0012】本発明においては、圧搾ロール駆動手段に
よって、上側圧搾ロール群および下側圧搾ロール群の各
圧搾ロールのうち、少なくとも一方側の圧搾ロール群に
おけるその終端圧搾ロール側から数えて少なくとも2以
上の圧搾ロールを同一周速度で回転させるために、上側
および下側圧搾ロール群間において濾布の走行抵抗が過
大となること、すなわち濾布に高張力が作用することが
ない。よって、濾布の破断および濾布のスリップを防止
しつつ、例えば圧搾圧力を高めるまたは上下圧搾ロール
対数を増加させることが可能となり、もって脱水性の向
上を図ることができる。
【0013】また、本発明においては、圧搾ロール駆動
手段により駆動される2以上の圧搾ロールは、同一周速
度で回転されるため、円滑な圧搾および濾布走行を行え
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係るベルトプレス型脱水機についてさらに詳述する。
【0015】図1は、本発明に係るベルトプレス型脱水
機を示している。上下フレーム1,2が水平に配置さ
れ、その入側に上下テンションロール3A,3Bがそれ
ぞれ配され、上下フレーム間においてその出側の上下フ
レームにそれぞれ上側および下側圧搾ロール群4a〜4
e,4f〜4jが互いに対向するように配設される。そ
して、上テンションロール3Aと上側圧搾ロール群4a
〜4eとに無端状の上濾布5が巻き掛けられ、下テンシ
ョンロール3Bと下側圧搾ロール群4f〜4jとに無端
状の下濾布6が巻き掛けられる。上下濾布5,6の外側
には、4つのゾーンA〜Dに区分けして固定ロール群7
a,…、対向配置の固定ロール群7b,…、上下濾布
5,6をS字状に案内する固定ロール群7c,…、およ
び対向配置の上側および下側圧搾ロール群4a〜4jが
配設されており、入側から順に重力脱水ゾーンA、ウェ
ッジゾーンB、剪断脱水ゾーンC、ラインプレスゾーン
Dが形成されている。上記の上下濾布5,6をS字状に
案内する固定ロール群7c,…は、図示の例では3個の
固定ロールで構成したが、4個またはそれ以上の固定ロ
ールにより上下濾布をジグザグ状に案内するように構成
しても良い。
【0016】重力脱水ゾーンA、ウェッジゾーンB、剪
断脱水ゾーンCに関しては、前述した従来のベルトプレ
ス型脱水機と同様であるので、ここでは敢えて詳述はし
ない。
【0017】ラインプレスゾーンDにおいては、上下フ
レーム1,2間に上側圧搾ロール群および下側圧搾ロー
ル群が互いに対向するように配設される。上側圧搾ロー
ル群4a〜4eは上フレーム1に固設された支持部材8
上に各ロール表面を結ぶ面が平面となるように連設され
た5個のロールからなる。これと対向する下側圧搾ロー
ル群として、図示の例では、3個ロールが各ロール表面
を結ぶ面が平面となるように支持ブラケット19A,上
に連設された第1下側圧搾ロール群4f〜4hと、2個
のロールからなり各ロール表面を結ぶ面が平面となるよ
うに支持ブラケット19B上に連設された第2下側圧搾
ロール群4i,4jとを備える。
【0018】支持ブラケット19A,19Bは、それぞ
れレバー9A,9B上に遊冠させるように配され、レバ
ー9A,9Bにそれぞれ軸部材9C,9Eにより回転自
在に軸支されている。そしてレバー9A,9Bの一端は
下フレームに取り付けたベローズ10A,10Bに連結
される一方、その軸部材9C,9Eの配設位置より他端
側において軸部材9D,9Fにより下フレーム2に設け
られた軸受部(図示せず)に回転自在に軸支される。
【0019】したがって、ベローズ10A,10Bの伸
長によって、レバー9A,9Bはその一端が上昇するよ
うに軸部材9D,9Fを中心に回動し、それに伴って支
持ブラケット19A,19Bが軸部材9C,9Eに軸支
されつつ上昇し、第1および第2下側圧搾ロール群4f
〜4jが上下濾布5,6を上側圧搾ロール群4a〜4e
に向かって押し付けるように動作される。この際に、軸
部材9D,9Fを支点として回動するレバー9A,9B
がテコの原理により支持ブラケット19A,19Bを持
ち上げるので、上側および下側圧搾ロール群間の圧搾力
が強力なものとなる。
【0020】ここに、上述のベローズ10A,10Bの
代わりに、エアーシリンダ、油圧シリンダ、コイルバネ
等のそれぞれを用いることができる。特にこれらの押し
付け力を可変として被脱水物に応じて又は適宜に調節す
るのが好ましい。また、上述のベローズ10A,10B
とエアーシリンダ等とを併用するのも好ましい。尚、上
述のコイルバネを用いる場合や、エアーシリンダ等の併
用の場合については、具体的には、本出願人による実公
昭62−32719の第1図および第2図等に示される
ように構成しても良い。
【0021】さらに本例では、本発明でいう圧搾ロール
駆動手段として、上側圧搾ロール群4a〜4eの各ロー
ルの一方側側面に同軸的に連結された圧搾ロールスプロ
ケット11a〜11eと、上側圧搾ロール群4a〜4e
の各ロール間に上濾布面に略垂直方向にずらした位置に
配された第1アイドラースプロケット12a〜12d
と、上フレーム1の上側かつラインプレスゾーンDの略
入側に配設された第2アイドラースプロケット13と、
上フレーム1の上側かつラインプレスゾーンDの略出側
に配設された減速機14と、これら圧搾ロールスプロケ
ット11a〜11e、第1アイドラースプロケット12
a〜12d、第2アイドラースプロケット13および減
速機14に巻き掛けられた無端チェーン15とを備え、
減速機14に連結された図示しない回転駆動用動力源に
より、上側圧搾ロール群4a〜4eの各ロールを同時に
同一の周速度で回転するものが提案される(図3参
照)。これにより、多対の圧搾ロールを備えるベルトプ
レス型脱水機において圧搾圧力を高く設定しても、円滑
かつ安定した脱水が行える。
【0022】この他にも、本発明の圧搾ロール駆動手段
として、圧搾ロール群の各ロールに回転速度の同調機構
を有する油圧モーターを連結するのも好ましく、また上
側圧搾ロール群の各ロール間に回転速度の同調機構を有
する変速機を連結するのも好ましい。
【0023】次に、本例の動作態様について説明する。
圧搾に際しては、図示しない回転駆動用動力源を動作さ
せて、上側圧搾ロール群4a〜4eの各ロールを同時に
同一の周速度で回転させる。これにより、上下濾布5,
6を重力脱水ゾーンAからラインプレスゾーンD方向に
走行させるとともに、図示しないフィーダにより被脱水
物Sを重力脱水ゾーンAの下濾布6上に供給する。
【0024】被脱水物Sは、重力脱水ゾーンAにおいて
上濾布5の圧力を受けず無荷重の脱水が行われ、続い
て、ウェッジゾーンBにおいて上下濾布間に挟まれ固定
ロール群7b,…により加圧脱水される。さらにこの
後、剪断脱水ゾーンCにおいて、上下濾布5,6が固定
ロール群7c,…の各ロールに交互に面接触するように
してS字状に案内される際に、上下濾布5,6の張力に
より生ずるロール7c面での面圧により上下濾布5,6
間の被脱水物Sの脱水がなされる。
【0025】剪断脱水ゾーンCにおいて脱水された上下
濾布5,6間の被脱水物Sは、さらにラインプレスゾー
ンDにおいて強制的に圧搾脱水される。すなわち、ライ
ンプレスゾーンDにおいては、上下濾布5,6間の被脱
水材Sは、当該上下濾布5,6を介して上側圧搾ロール
群4a〜4eと第1および第2下側圧搾ロール群4f〜
4jとにより圧搾される。第1および第2下側圧搾ロー
ル群4f〜4jには、ベローズ10A,10Bの押し付
け圧力がレバー9A,9B、支持ブラケット19A,1
9Bを介して上側圧搾ロール群4a〜4e方向に作用し
ており、これにより被脱水材Sの圧搾・脱水が強制的に
かつ強力に行われる。
【0026】ラインプレスゾーンDで脱水された脱水物
は、ラインプレスゾーンD出側において上下濾布が剥離
される際に、例えば上下濾布表面を掻き取るスクレーパ
ー(図示せず)等の排出手段を設けておき、このスクレ
ーパーにより排出させて回収する。
【0027】本例においてはラインプレスゾーンDにお
ける圧搾圧力を強力なものとしても、上側圧搾ロール群
4a〜4eが圧搾に加えて濾布走行をも行うため、ライ
ンプレスゾーンDにおける上下濾布5,6の走行抵抗が
過大となることはない。このため、上下濾布5,6に高
張力が作用することがなく、圧搾圧力の設定または上下
圧搾ロール対の数の設定に際して濾布の破断張力を考慮
する必要はない。
【0028】また、上下濾布5,6の走行が上側圧搾ロ
ール群4a〜4eによりなされる一方で、上下濾布5,
6は第1および第2下側圧搾ロール群4f〜4jによっ
て上側圧搾ロール群4a〜4e方向に強力に押し付けら
れているため、圧搾圧力を従来のものより高く設定した
としても、または上下圧搾ロール対の数を増やしたとし
ても濾布のスリップを生じることはない。逆に、本発明
の脱水機では脱水能力を向上させる程に、すなわち上側
および下側圧搾ロール群間の圧搾圧力を高める、または
上下圧搾ロール対の数を増やす程に、濾布スリップ防止
効果が向上する。
【0029】したがって、従来では、濾布の破断および
スリップの観点より上下圧搾ロール対の数は3個が限度
であったが、本発明では図1に示すように上下圧搾ロー
ル対の数を5個若しくはそれ以上とすることができ、も
って、脱水性の向上を図ることができる。
【0030】上記例では、ベローズ10A,10Bの押
し付け圧力を調節して圧搾圧力を高めることができる
が、ベローズの押し付け圧力には限界があるため、上下
圧搾ロール対の数を5個にして(従来は、後述するよう
に3個が限度であった)圧搾時間を長くして脱水性を向
上させている。そこで、さらに脱水性を向上させるため
に例えば本出願人が実開昭62−32719に開示した
強力な圧搾機構を用いるのは好ましい。また、圧搾ロー
ル径を小さくすることにより圧搾圧力を高めても良い
が、この場合には各上下圧搾ロール対における圧搾時間
が短くなるため、上下圧搾ロール対の数をさらに増加さ
せるのが望ましい。
【0031】上記例では、図4に示す従来の脱水機のド
ライブロール34,34を省略した構成としたが、これ
らドライブロールを併せて設けドライブロールと上側圧
搾ロール群とによって上下濾布を走行させるのは好まし
い。特に、図1に一転鎖線で示すように、上記例におい
て、下フレームの出側に下濾布用のドライブロール50
を設けるのは好ましい。また、上記例において、図4に
示す従来の脱水機のドライブロール34,34に相当す
る位置に回転自在のガイドロールを設けても良い。
【0032】上記例では、下側圧搾ロール群4f〜4j
を2つに分けて、それぞれレバー9A,9B、支持ブラ
ケット19A,19Bおよびベローズ10A,10Bを
配設しているが、図4に示す従来例のごとく一組のベロ
ーズ、レバー、支持ブラケットに対して5個またはそれ
以上の圧搾ロール群を構成しても良い。
【0033】また上記例では、下側圧搾ロール群4f〜
4jを上側圧搾ロール群4a〜4eに押し付けるよう構
成したが、もちろん上側圧搾ロール群を下側圧搾ロール
群に押し付けるよう構成しても良く、上側および下側圧
搾ロール群の両方を互いに押し付け合うように構成して
も良い。
【0034】さらに上記例では、上側圧搾ロール群4a
〜4eの各ロールを駆動する構成としたが、もちろん下
側圧搾ロール群4f〜4jの各ロールを駆動しても良い
し、上側および下側の両方の圧搾ロール群4a〜4jの
全てのロールを駆動しても良い。
【0035】以下に実験例を示し、本発明の効果を明ら
かにする。
【0036】〔実験例〕前述の従来のベルトプレス型脱
水機と、図1に示す本発明のベルトプレス型脱水機とを
用いて、樹脂粉末の脱水実験を行った。その結果、従来
のベルトプレス型脱水機により得られた脱水物の含水率
は約35%であったのに対し、本発明のベルトプレス型
脱水機により得られた脱水物の含水率は約30〜25%
であった。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、濾布の
破断およびドライブロールにおけるスリップを防止しつ
つも脱水性に優れたものとなり、また円滑に脱水を行い
うるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルトプレス型脱水機を示す概略
図である。
【図2】図1の圧搾ロール部を示す拡大概略図である。
【図3】図1のI−I断面図である。
【図4】従来のベルトプレス型脱水機を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1…上フレーム、2…下フレーム、3…テンションロー
ル、4a〜4e…上側圧搾ロール群、4f〜4h…第1
下側圧搾ロール群、4i,4j…第2下側圧搾ロール
群、5…上濾布、6…下濾布、7a…固定ロール群、7
b…対向配置の固定ロール群、7c…上下濾布をS字状
に案内する固定ロール群、8…支持部材、9A,9B…
レバー、10A,10B…ベローズ、11a〜11e…
圧搾ロールスプロケット、12a〜12d…第1アイド
ラースプロケット、13…第2アイドラースプロケッ
ト、14…減速機、15…無端チェーン、19A,19
B…支持ブラケット、50…ドライブロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 智史 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端状の上濾布および下濾布と、対向配置
    の上側圧搾ロール群および下側圧搾ロール群とを備え、 前記上濾布および下濾布は、少なくとも前記上側圧搾ロ
    ール群および下側圧搾ロール群間において、互いに重ね
    合わされた状態で同方向に走行するように構成され、 上濾布および下濾布間に供給された被脱水材を当該上濾
    布および下濾布を介して前記上側圧搾ロール群および下
    側圧搾ロール群により圧搾する構成とされたベルトプレ
    ス型脱水機において、 前記上側圧搾ロール群および下側圧搾ロール群の各圧搾
    ロールのうち、少なくとも一方側の圧搾ロール群におけ
    るその終端圧搾ロール側から数えて少なくとも2以上の
    圧搾ロールを同一周速度で回転させる圧搾ロール駆動手
    段を備えたことを特徴とするベルトプレス型脱水機。
JP9004796A 1997-01-14 1997-01-14 ベルトプレス型脱水機 Pending JPH10193185A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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