JPS5855791Y2 - プリント基板収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプリント基板収納装置（以下、収納装置とい
う）に係り、特に、ダブルジャックタイプのプリント基
板を収納するのに好適な収納装置に関する。

従来、収納装置は、第１図に示すように、プリント基板
用コネクタ（以下、プリンサという）を例えば、収納装
置のケースの取付板にネジ止めして取付保持している。

すなわち、図において、１はプリンサで、ダブルジャッ
クタイプのプリント基板２のジャック部２ａに対応する
よう所定の間隔をおいてケースを構成する取付板３に設
けられる。

この取付板３の所定個所にはタップ加工が施されてあり
、プリンサ１は第２図に示すように、そのフランジ部１
ａを利用してこの取付板３にネジ４によって取付けられ
ている。

１枚のダブルジャックタイプのプリント基板２について
２つのプリンサ１を要するから、図示のように螺着した
場合、少なくとも４ケ所のネジ止めが必要となる。

そして、この種プリント基板２は製作過程等において多
少のそりや歪が生ずることがさけられず、従ってプリン
サ１の接点との適合性の点からプリンサ１と取付板３と
の間には多少の間隙ｇを設けて余裕を持たせている。

すなわち、組立時には、一旦締めつけたネジ４をゆるめ
て間隙ｇを設けた後、ネジロックを施している。

また、６はプリント基板２を案内するガイドで、図示す
るものでは、ケースを構成するベース板７側に押え板８
によって固定されている。

而して、このように構成された従来の収納装置にあって
は、プリンサ１を取付板３に取付けるために取付板３に
プリンサ１をはめ込むための抜き孔加工のほか機械化の
困難なタップ加工を施さなければならないとともに、組
立時、ネジ止め、ネジロックなどの作業を必要とする。

ところで、近年では、この種収納装置は取扱う信号量等
の増加に伴なって大形化される傾向にあるので、必然的
にタップ加工、ネジ止め、ネジロック等の手作業が増大
し、その工数が著しく増加する。

この結果、この種収納装置が高価とならざるを得なかっ
た。

この考案は、上述の事柄に留意して提案されたもので、
はめ込み方式と簡単なネジ止めにより出来るだけ手作業
による工数を低減し、安価なものが得られるようにする
とともに、歪やそりのあるプリント基板をも容易に収納
できるようにした収納装置を提供することを目的とする
。

以下、第３図乃至第７図に示す実施例に基づいてこの考
案を説明する。

なお、以下の説明において、第１図、第２図と同一符号
のものは同−物又は相当物を示す。

第３図は、この考案による収納装置の要部側面図である
。

取付板３は、第４図に示すように、ダブルジャックタイ
プのプリント基板２を保持するプリンサ１を遊嵌させる
抜き穴９が所定ピッチ１１を隔てて設けられている。

そして、１０はプリント基板２をそれぞれ案内するガイ
ド６を遊嵌させる貫通穴で、例えば、プレス加工され前
記抜き穴９に対応するようその外側に設けられている。

これら抜き穴９、貫通穴１０はプレス加工によれば加工
が容易となり、工数も短縮しうる。

第５１ｆｆｌａ、ｂは前記抜き穴９に遊嵌されたプリン
サ１を保持する押え部材１１．１２の１例を示すもので
、押え部材１１は、断面形状がＰ形を威し、一方の平面
にネジ穴１１ ａが適宜設けられてあって、第３図に示
すように、プリンサ１の外側のフランジ１ａを押える。

また、押え部材１２は、断面形状がく形を或し、凸部に
ネジ穴１２ ａが適宜設けられてあって、第３図に示す
ように、プリンサ１の内側のフランジ１ｂを共通して押
える。

そして、これら押え部材１１．１２はいずれもプレス加
工することができるので、その加工が容易となり、工数
が少なくてすむ。

なお、１３は押え部材１１．１２を取付板３に螺着する
ネジである。

次に、このように構成された収納装置の製作手順につい
て述べると、取付板３にプレス加工により抜き穴９及び
貫通穴１０を設ける。

押え部材１１．１２を所定の形状に加工し、ネジ孔１１
ａ、１２ａを設ける。

抜き穴９にプリンサ１を遊嵌し、押え部材１１．１２に
よりフランジ部１ａ、ｌｂを押えるようにし、この押え
部材１１．１２を取付板３にネジ止めする。

この場合、第５図ａ、ｂに示すように、寸法１２．１３
を適当に定めておけば、プリンサ１を保持したとき、多
少の自由度を持たせることができる。

ガイド６を貫通穴１０に遊嵌することにより、収納装置
が完成される。

そして、このように構成された収納装置にプリント基板
２を収納するには、プリント基板の上、下辺部がガイド
６に案内されるようにしてジャック２ａをプリンサ１に
差し込む。

この場合、プリンサ１は取付板３の抜き穴１０に遊嵌さ
れているので、プリント基板２に多少のそりや歪があっ
ても、調節が可能であるから、装着が容易に行なわれる
。

第６図は取付板３に設けられる抜き穴９の他の実施例を
示すもので、プリンサ１のフランジ部１ａ、ｌｂが当接
される当接面９ ａ 、９ ｂを残して１つの抜き穴９
を形成したものである。

また、第７図は、ダブルジャックタイプのプリント基板
２を上下２段に収納した場合の収納装置の要部側面図で
ある。

以上、この考案によれば、プリンサ１を取付板３の抜き
穴９に遊嵌させ、これの保持は押え部材１１．１２によ
って行なわれるので、従来のこの種収納装置においてタ
ップ加工、ネジ止め、ネジロック等の手作業を大幅に削
減でき、その工数を低減させることができる。

この結果、この種収納装置を安価に得られる。

また、プリンサ１は抜き穴９に遊嵌させているので、プ
リント基板２に多少の歪等があってもこれを容易に装着
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す側面図、第２図は第１図の一部拡
大図、第３図はこの考案の１実施例を示す側面図、第４
図は取付板の平面図、第５図ａ、第５図すは押え部材の
斜視図、第６図は取付板の他の実施例を示す平面図、第
７図はこの考案の他の実施例を示す側面図である。 １・・・・・・プリンサ、２・・・・・・プリント基板
、３・・・・・・プリント基板用コネクタ（プリンサ）
取付板、９・・・・・・抜き穴、１１．１２・・・・・
・押え部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付板に設けた抜き穴にダブルジャックタイプのプリン
   ト基板用コネクタを遊嵌し、前記コネクタのフランジを
   上記取付板に、当該フランジ用の加工を施こさずに当接
   させて、このプリント基板用コネクタを保持する押え部
   材を前記取付板に螺着するようにしてなるプリント基板
   収納装置。