JPS5855222B2 - アルミニウム系焼結含油軸受の製造方法 - Google Patents

アルミニウム系焼結含油軸受の製造方法

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JPS5855222B2
JPS5855222B2 JP12286980A JP12286980A JPS5855222B2 JP S5855222 B2 JPS5855222 B2 JP S5855222B2 JP 12286980 A JP12286980 A JP 12286980A JP 12286980 A JP12286980 A JP 12286980A JP S5855222 B2 JPS5855222 B2 JP S5855222B2
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JP
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aluminum
oil
silicon
alloy powder
copper
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JP12286980A
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JPS5747801A (en
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卓男 佐々木
正之 青木
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Nok Corp
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Nippon Oil Seal Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルミニウムーシリコン合金粉末に重量比で3
幅〜15%のアルミニウムー銅−マグネシウム共晶合金
粉末を均一に混合し、これを金型中で成形した後、大気
中(7)510’C〜610℃の温度で焼結するアルミ
ニウム系焼結含油軸受の製造方法に関するものである。
従来、アルミニウムを主成分とする摺動材料は種々開発
されているが、焼結含油軸受として使用した場合に、軸
受圧力Pと摺動速度■の積であるPV値が900時/c
rA、m/藤程度までしか耐えられず、また、圧環強度
がかなり低く、銅系焼結含油軸受のかわりに使用できな
い欠点を有する。
更に、アルミニウムの焼結として、純アルミニウムに近
い部分が大きく点在し、摺動材料として使用中、この純
アルミニウムに近いが塑性変形を起して、油を供給すべ
き含油孔をつぶしてしまう欠点がある。
従って、アルミニウム系の焼結含油軸受として軽量で摺
動材料としての速度特性にすぐれ、かつ、安価であるな
どの長所があるにもかかわらず、実用上問題点を残して
いる。
本発明は上述のような欠点を除去することを目的に成さ
れたもので、アルミニウムーシリコン台金粉末をベース
として、これに重量比3係〜15幅のアルミニウムー銅
−マグネシウム共晶合金粉末を混合し、これを成形プレ
スにより所用の形状に成形したる後、大気中の雰囲気で
510℃〜610℃の温度に於て焼結して威るものであ
る。
本発明材料に於ては、アルミニウムーシリコンを合金と
したる後に、アルミニウムーシリコン合金粉末とするの
で、その焼結されたものは均一にアルミニウム地金にシ
リコンが含有することになり、このシリコンがアルミニ
ウム地金の硬度を高めて機械的強度を向上させると共に
、耐摩耗性を高める効果がある。
このシリコンの量はアルミニウムに対する重量比で6%
から15%がもつとも適当な割合である。
この割合が6幅以下では機械的強度及び耐摩耗性を低下
させる。
又、15%以上では機械的強度に問題が生じ実用上使用
しがたくなる。
次に、アルミニウムー銅−マグネシウム共晶合金粉末と
アルミニウムーシリコン合金粉末との混合割合は、全量
に対するアルミニウムー銅−マグネシウム共晶合金粉末
を3%ないし15係とし残部をアルミニウムーシリコン
合金粉末とすることが適当である。
アルミニウムー銅−マグネシウム共晶合金粉末の全量に
対する割合が3係以下であると焼結中焼結品の空孔量の
発生が少なくなるため、油の含油量が少なく、含油軸受
として不十分になる。
又、15%以上であると、焼結中に共晶合金の液相量が
多くなりすぎ、成形品が変形してしまう。
更に、内部まで連通ずる空孔が形成されず、表面近くで
独立した空孔となって、含浸量が少なく、含油軸受とし
て不十分となる。
次に、成形圧力は焼結温度とともに製品の性能を左右す
る重要な要素であり、圧力が高いほど機械的強度は増す
が、必要以上に高くすることは作業性を悪くすると共に
、製品の割れなどの不良品の発生を招くことになる。
反対に、成形圧力が低い場合には、製品が粗になり、機
械的強度をいちじるしく減するばかりでなく、次工程の
焼結への取扱作業を不可能にする結果となる。
本発明では、この成形圧力を0.5〜5.0 ton〆
癩の範囲にすると好ましく、特に1.5〜3.Oton
/cnNの範囲が最適である。
焼結温度はアルミニウムー銅−マグネシウム共晶合金粉
末を溶融させて、アルミニウムーシリコン合金粉末を点
在するごとく、アルミニウムー銅−マグネシウム共晶合
金によって連結させる状態を作るものである。
従って、焼結温度は510℃〜610℃が最も適した温
度であり、大気の雰囲気中で行なっても伺ら問題の発生
がなく低コストで焼結することができるものである。
焼結されたものは、サイジング用プレスにより1、5
ton/cn)−7ton/cniの圧力で焼結時の変
形を修正するか、機械加工により切削して寸法精度を※
※出すものである。
しかる後に、焼結晶の空孔内に含油させるのである。
以下実施例につき具体的に説明する。
第1表には本発明の焼結材料と従来材料との諸性能を比
較的に示したものである。
実施例 1 シリ3フ12重量宏残部アルミニウムから成るアルミニ
ウムーシリコン合金粉末92.5重量%とアルミニウム
ー銅−マグネシウム共晶合金粉末)7.5重量%を均一
に混合したものを金型に入れ、これを成形圧力2.Ot
on/cnfで成形し次いで焼結温度570℃の大気雰
囲気中で30分間焼成し、更に、サイジングを圧力3.
0ton%−で行なったものである。
このときの含油率は17体積%であ1 る。
この焼結材料の諸性能は第1表の本発明の試料番号1に
示す通りである。
実施例 2 シリコン12重量東残部アルミニウムから成るアルミニ
ウムーシリコン合金粉末90重量係とアルミニウムー銅
−マグネシウム共晶合金粉末10重量係とを均一に混合
したものを金型に入れ、これを成形圧力2.Oton/
cutで成形し、次いで焼成温度570 ’Cの大気雰
囲気で30分間焼結し、; 更にサイジングを圧力3.
Oton〆逼で行なったものである。
このときの含油率は17体積係である。この焼結材料の
諸性能は第1表の本発明の試料番号2に示す通りである
尚、第1表はジャーナル型軸受試験機によるもので、試
験条件は次の通りである。
■)試料体:試料番号 1,2゜ 比較例番号1,2゜ 2)速度 :60m/珈n 3)荷重 : 20KS’/cut 4)PV値: 1200 Ky/cut ・m /mi
n第1図は上記の実験結果として得られた運転時間に対
する温度上昇の関係を示すもので、比較例番号1に於て
は運転時間が約40時間で急速に温度上昇して使用不能
となった。
比較例番号2は初期の軸に対するなじみが悪く温度上昇
が太きい。
これに対し、本発明の試料番号1及び2のものは運転初
期に摺動面が軸になじむために若干温度上昇が伴なった
が、その後は運転時間に対して温度が約一定し安定する
ことを示す。
これは含油軸受としてすぐれていることを示すものであ
る。
第2図は運転時間に対する摩擦係数の関係を示すもので
、比較例番号1に於ては運転時間が約40時間近くで摩
擦係数が急速に増大している。
これに対し、本発明の試料番号1及び2のものは運転時
間が100時間経過しても摩擦係数がはるかに小さく、
更に銅系の含油軸受である比較例番号2に比べても摩擦
係数が小さいから、含油軸受としてすぐれていることを
示すものである。
第3図は本発明の試料番号1と比較例番号1及び2のP
V値に対する摩擦係数との関係を示すものである。
実験条件は面圧を2,4,8,12..20 。25に
9/cmfと累積負荷試験したもので、運転時間は各2
時間である。
この図表から明らかなように、摩擦係数が最低値を示す
PV値(P■限界)はアルミニウム含油軸受の方が銅系
の含油軸受よりもすぐれていることを示すもので、この
実験のように短時間(2時間)であれはかなりきびしい
条件でも応用できると言える。
(尚、試料番号2については、試料番号1と略同じであ
る。
)又、前述したように、本発明のシリコンを含有した摺
動材料の方がシリコンを含有しない比較例番号1のもの
に比べて摩擦係数がはるかにすぐれている。
上述のほかに、本発明の摺動材料は機械的強度を有し、
含油孔が運転中につぶされることなく、高荷重になって
も含油摺動材としてすぐれた性能を発揮する。
しかもアルミニウムは耐食性にすぐれていると共に低価
格であり、更に大気中で焼結可能であるから、製造コス
トを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によって得られたものと、従来法によ
るものとの運転時間に対する温度上昇関係を示す図表、
第2図はその摩擦係数を示す図表、第3図はPV値と摩
擦係数との関係図表である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量比で、3ないし15係がアルミニウムー銅−マ
    グネシウム共晶合金の粉末、残部がシリコンを6ないし
    15%含むアルミニウムーシリコン合金の粉末を混合し
    、これを0.5〜5.0ton〆遁の圧力により成形し
    、ついで大気の雰囲気中で510ないし610℃の温度
    に於て焼結することを特徴とするアルミニウム系焼結含
    油軸受の製造方法。
JP12286980A 1980-09-04 1980-09-04 アルミニウム系焼結含油軸受の製造方法 Expired JPS5855222B2 (ja)

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