JPH0322458B2 - - Google Patents

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JPH0322458B2
JPH0322458B2 JP62063425A JP6342587A JPH0322458B2 JP H0322458 B2 JPH0322458 B2 JP H0322458B2 JP 62063425 A JP62063425 A JP 62063425A JP 6342587 A JP6342587 A JP 6342587A JP H0322458 B2 JPH0322458 B2 JP H0322458B2
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JP
Japan
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composite
powder
particles
matrix
reinforcing particles
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JP62063425A
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English (en)
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JPS63227735A (ja
Inventor
Tsunemasa Miura
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Altemira Co Ltd
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 この発明は、例えばコンプレツサ摺動部品、エ
ンジン摺動部品等のような耐摩耗性の要求される
部品素材として用いられる耐摩耗性に優れた複合
材料及びその製造方法に関する。 なおこの明細書において、アルミニウムの語は
アルミニウム合金を含む意味において用いる。 従来の技術 上記のような部品に用いられる材料の耐摩耗性
を改善するために、マトリクス中に強化粒子とし
て硬質粒子を分散させる試みが、I/M法、P/
M法を問わずAl―Si系合金やアルミニウム基複
合材料において行われている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のAl基複合材料は、摺動
部品として用いられた場合、摺動時の摩擦熱によ
つてマトリクスが軟化してしまうために、いずれ
も実際上充分満足する耐摩耗性を保有するものと
言い難いものであつた。 この発明は、かかる事情のもとになされたもの
であつて、耐摩耗性をさらに改善した複合材料の
提供を目的とするものである。 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、種々研究の結果、
この発明に係る複合材料は、アルミニウムを一次
マトリクスとし、該マトリクス中に平均粒径1μm
以下の硬質非金属粒子からなる一次強化粒子が分
散された複合マトリクスであつて、かつその400
℃における引張強さが10Kgf/mm2以上に規制され
た複合マトリクス中に、さらに平均粒径5〜
100μmの硬質非金属粒子からなる二次強化粒子が
容積比(Vf)において2〜20%の含有量にて分
散されてなるものとする。 一次マトリクスであるアルミニウム中に分散さ
れる。硬質非金属粒子からなる一次強化粒子の平
均粒径が1μm以下に規制されるのは、1μmを超え
ると平均粒径間距離が大きくなり、強化作用が弱
くなるためであり、また複合マトリクス中に分散
される二次強化粒子との接触部がマトリクスのな
い欠陥部になり易いためである。一次強化粒子の
平均粒径は、好ましくは0.6μm以下、更に具体的
には0.3〜0.5μm程度のものが好適に用いられる。 複合マトリクスの400℃における引張強さ(σB
が10Kgf/mm2以上に規制されるのは、10Kgf/mm2
未満ではマトリクスの耐熱強度が不足し、耐摩耗
性を向上し得ないためである。好ましくは、14Kg
f/mm2以上に規制するのが良い。 複合マトリクス中に分散される硬質非金属粒子
からなる二次強化粒子の平均粒径が5〜100μmの
範囲に規制されるのは、5μm未満では摺動時にマ
トリクスメタルが塑性流動を起こし、該二次強化
粒子表面を覆い易くなり、有効面積が減少して耐
摩耗性が悪化するためであり、一方100μmを超え
るものでは、成形時にマトリクスメタルとの界面
で剥離し易くなり、そこからクラツクが進展して
割れが発生するためである。好ましい平均粒径は
7〜60μmである。またこの二次強化粒子の含有
量が容積比(Vf)において2〜20%の範囲に規
制されるのは、2%未満では複合効果がなく、逆
に20を超えるると変形抵抗が大きくなり成形困難
となるからである。好ましい含有量は容積比にて
5〜15%である。 上記複合材の製造は、アルミニウム粉末と平均
粒径1μm以下の一次強化粒子とを必要に応じて予
備混合したのち、メカニカルアロイング処理を行
つて、予めアルミニウム粉末と一次強化粒子との
間に強い結合を生じさせた複合粉末とする。この
複合粉末は、その単独成形体の400℃における引
張強さ(σB)が10Kgf/mm2以上の値を示すものと
しなければならない。ここで複合粉末の引張強さ
は一次強化粒子の含有量及びメカニカルアロイン
グ中に不可避的に混入されるC、Oの含有量に特
に影響される。従つて複合粉末の製作に際して
は、所期する上記の引張強さを実現すべく一次強
化粒子の含有量を、メカニカルアロイング工程で
複合粉末中に不可避的に混入するO及びCの含有
量との関係で調整する。即ち、Oの含有量はメカ
ニカルアロイング工程の雰囲気に大きく影響さ
れ、Cの含有量はメカニカルアロイング工程中に
混合粉末材料中に必要的に添加されるエタノール
等からなる有機焼付き防止剤の添加量に大きく影
響されるので、メカニカルアロイング工程の雰囲
気及び使用する焼付き防止剤の添加量を考慮し、
混入されるO、Cの含有量が減少するに従つて一
次強化粒子の混入量を増加する方向で調整する。
ここにメカニカルアロイング工程は、後記実施例
で示すようにArガス雰囲気等の非酸化性雰囲気
で行い、有機焼付防止剤の添加量をなるべく少な
いものとして、O及びCの含有量を減少し、それ
との相対関係で一次強化粒子の含有量を容積比10
〜40%の範囲で調整するものとすることが望まし
い。即ち、O及びCの含有量が増大するに従つ
て、材料中に微細な酸化物のAl2O3、炭化物の
Al4C3分散量が増え、その結果マトリクス中での
平均粒径間距離が短いものとなつて転移の拘束力
を高め、分散強化をはかりうるものゝ、材料の脆
化を著しくする傾向を生じるため、O、Cの含有
量を低く抑え、一次粒子の分散による粒子強化に
よつて所要の強度を得るものとする方が有利であ
る。 次いで、上記により得られた複合粉末に対し、
平均粒径5〜100μmの二次強化粒子を、容積比に
て2〜20%の含有量となるように混合する。続い
てこの混合粉末を圧粉容器に充填し、加熱による
脱ガス処理を行う。そして更に熱間圧粉を行つて
所定の塊としたのち、熱間押出し、熱間鍛造、熱
間圧延等の所要の熱間加工を施して所期する複合
材料を得るものである。 一次マトリクスとするアルミニウム粉末は、
A1000系の純アルミニウムのほか、A2000〜8000
系の各種のものを任意に単独または組合せて使用
しうる。そのアルミニウム粉末は粒度100メツシ
ユ以下のものが用いられる。一方、一次、二次強
化粒子としては、酸化物、窒化物、ホウ化物、炭
化物等のセラミツクスや金属間化合物が用いられ
る。 発明の効果 この発明によれば、一次マトリクスとしてのア
ルミニウムに平均粒径1μm以下の微細な一次強化
粒子が分散された複合マトリクス自体を、耐熱強
度に優れたものに構成した上で、更に該複合マト
リクスに平均粒径5〜100μmの相対的に粗い二次
強化粒子が分散されてなるものであるから、全体
として優れた耐熱強度とゝもに耐摩耗性を有する
複合材料となすことができる。また前記のような
製造方法を用いることにより、一次粒子及び二次
粒子がいずれも均一に分散された高強度、高耐摩
耗性の複合材料容易に得ることができる。従つ
て、エンジン摺動部品等耐摩耗性の要求される部
品素材として好適に用い得る複合材料を得ること
ができるとともに、その適用範囲を拡大すること
ができる。
【表】 [実施例] 上記第1表の試料No.1、2に示すアルミニウム
粉末(粒度100メツシユ以下)と一次強化粒子と
を、それぞれ全体重量1Kgに秤量し、ヘンシエル
ミキサーで2000rpm×3分間予備混合した。 そしてこの混合物に、雰囲気:Arガス、焼付
き防止剤:エタノール40c.c.、スチールボール40Kg
の条件で280rpm×3時間のメカニカルアロイン
グ処理を施して複合粉末を製造した。 次にメカニカルアロイングを終えた複合粉末
と、第1表に示す二次強化粒子とをヘンシエルミ
キサーにより、Arガス雰囲気、2000rpm×3分
間の条件で混合したのち、アルミニウム製圧粉容
器に充填した。そして圧粉容器を0.01Torrの真
空にし、500℃×5時間の加熱、脱ガス処理を施
したのち、熱間プレス機により、500℃×7000Kg
f/cm2の圧力条件で圧粉成形を行い、続いて押出
比10:1、押出温度500℃で丸棒に熱間押出し成
形を行い、本発明は係る2種類の複合材料を得
た。 そこで、この得られた複合材料につき、耐摩耗
性試験を行つた。試験は、回転円盤による乾式大
越式摩耗試験機を用いて、摩擦距離:600m、摩
擦速度:2m/s、相手材:FC30、最終荷重:2.1
Kgの条件で行い、比摩耗量を測定した。その結果
を第2表に示す。 一方、上記工程において、アルミニウム粉末と
一次強化粒子とをメカニカルアロイング処理する
ことにより得られた複合粉末と同一の粉末につ
き、これをアルミニウム製圧粉容器に充填したの
ち、0.01Torrの真空にて500℃×5時間の加熱、
脱ガス処理を施したのち、熱間プレス機により
500℃×7000Kgf/cm2の圧力条件で圧粉成形を行
い、複合粉末の単独成形体を製作した。そしてこ
の成形体に含まれるO、Cの含有量を測定すると
ともに、400℃における引張強さ(σB)を測定し
た。その結果を併せて第2表に示す。 [比較例] 前記第1表に示す試料No.3、4の比較例につ
き、アルミニウム粉末(粒度100メツシユ以下)
と強化粒子とをそれぞれ全体重量を1Kgに秤量し
て混合した。混合はヘンシエルミキサーにより、
実施例に示した複合粉末と2次強化粒子との混合
合条件と同一の条件で行つた。 その後得られた混合粉末に、実施例の場合と同
一の条件で加熱脱ガス処理、圧粉成形、熱間押出
成形の順次的工程を実施し、複合材料を得た。 そして得られた複合材料につき、実施例と同一
の耐摩耗性試験を実施するとともに、この複合材
料に含有されるO、C量を測定し、また400℃に
おける引張強さを測定した。それらの結果を同じ
く第2表に示す。
【表】 上記結果から明らかなように、この発明に従う
試料No.1、2の複合材はともに耐摩耗性に優れた
ものであることを確認しえた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルミニウムを一次マトリクスとし、該マト
    リクス中に平均粒径1μm以下の硬質非金属粒子か
    らなる一次強化粒子が分散された複合マトリクス
    であつて、かつその400℃における引張強さが10
    Kgf/mm2以上に規制された複合マトリクス中に、
    さらに平均粒径5〜100μmの硬質非金属粒子から
    なる二次強化粒子が容積比(Vf)において2〜
    20%の含有量にて分散されてなることを特徴とす
    る耐摩耗性に優れた複合材料。 2 アルミニウム粉末と、平均粒径1μm以下の硬
    質非金属粒子からなる一次強化粒子とを混合し、
    メカニカルアロイングにより複合粉末を製作する
    に際し、前記一次強化粒子の含有量を、メカニカ
    ルアロイング工程で複合粉末中に不可避的に混入
    するO、Cの含有量との関係で調整することによ
    り、該複合粉末の単独成形体の400℃における引
    張強さが10Kgf/mm2以上の値を示す複合粉末を製
    作したのち、さらに該複合粉末と平均粒径5〜
    100μmの硬質非金属粒子からなる二次強化粒子と
    を、該二次強化粒子の含有量が容積比(Vf)に
    おいて2〜20%に規制された状態に混合し、次い
    で加熱脱ガス、圧粉、熱間成形の各工程を実施す
    ることを特徴とする耐摩耗性に優れた複合材料の
    製造方法。
JP6342587A 1987-03-17 1987-03-17 耐摩耗性に優れた複合材料及びその製造方法 Granted JPS63227735A (ja)

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