JPS5855198Y2 - 組立式貯液槽の底板支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組立式貯液槽の底板と床面との高さ調整が自在
に行える支持装置に関する。

従来、組立式貯液槽の底板は第３図に示すように、隣接
する単位パネルＡ、ＡのフランジＢ、Ｈにボルトを貫通
させて締付は固定し、このフランジをＨ型鋼材Ｃ上に載
置して支持していた。

しかしながら、貯液槽を設置する床面に常に水平状態で
ないこと、また水はけを良くするために底板を部分的に
傾斜させる必要があることから、単位パネルとＨ型鋼材
との間、又はＨ型鋼材と床面との間にライナーを介在さ
せて高さ調整を行っていたが、手間暇がかかるのみなら
ず、位置ずれが生じ易いという欠点があった。

本考案は貯液槽の底板を構成する単位パネルと床面との
高さ調整が迅速に行えると共に、隣接する単位パネルの
各フランジを一体に挟着固定して位置ずれの全く生じな
い支持装置を提供するものである。

以下、本考案を図面にて説明する。

第１図は、本考案の一実施例を示す正面部分断面図であ
って、１は平板１１の周縁に立ち上り壁１２を設けた止
着金具、２は連結板２１と筒体２２とが一体となった支
持金具、３はねじ部３１に止金４を螺着させた連結杆、
５は単位パネルである。

単位パネル５の周縁にはフランジ５１が設けられており
、隣接する単位パネル５，５はフランジ５１．５１間に
バッキング６を介在させ、挿通したボルトによって一体
に連結される。

この接続フランジ５１．５１の内側に止着金具１，１を
当てがい、立ち上り壁１２．１２に挿通したボルトとナ
ツトとの締付によってフランジ５１．５１を一体に挟着
固定し、平板１１．１１の下面には支持金具２の連結板
２１を固定する。

次いで、連結杆３の一端部を前記支持金具２の筒体２２
に挿入し、止金４を回転させて床面との高さ調整を行い
筒体２２の端面に当接させて支持する。

しかる後、連結杆３の他端部に設けた鍔３２にアンカー
ボルト７を挿通して床面に固定することにより貯液槽の
底板を構成する単位パネルは一体強固に支持固定される
。

尚、方形状をなす単位パネルの角部を支持する場合には
、第２図に示すような平板１１の周縁に直交する立ち上
り壁１２．１２を設けた止着金具１′を用い、単位パネ
ルの角部内側にそれぞれ止着金具を当てがって相互に挟
着固定することにより４枚の単位パネルを一体強固に支
持することができる。

以上の構成から明らかなように、本考案の支持装置は、
床面との高さ調整が迅速に行えるのは勿論のこと、隣接
する単位パネルのフランジ内側に止着金具を当てがって
挟着固定するので給水圧により連結したフランジ面が押
し広げられて漏水するのを確実に防止できると共に、位
置ずれの全く生じない貯液槽底板の支持固定が行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案支持装置による底板の支持状態を示す正
面図部分断面図、第２図は止着金具の他の実施例を示す
斜視図、第３図は従来の底板支持状態を示す正面図であ
る。 １．１′・・・・・・止着金具、１１・・・・・・平板
、１２・・・・・・立ち上り壁、２・・・・・・支持金
具、２１・・・・・・連結板、２２・・・・・・筒体、
３・・・・・・連結杆、４・・・・・・止金、５・・・
・・・単位パネル、５１・・・・・・フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平板の周縁に立ち上り壁を設けた止着金具と、連結板と
   筒体とが一体となった支持金具と、ねじ部に止金を螺着
   させた連結杆とからなり、隣接する単位パネルの各フラ
   ンジ内側に止着金具の立ち上り壁を当てがってボルトで
   挟着固定し、該止着金具の平板に支持金具の連結板を固
   定すると共に筒体に連結杆の一端部を挿入して止金を筒
   体端面に当接させて支持するようになした組立式貯液槽
   の底板支持装置。