JPS5815272Y2 - 高さ調整及び着脱自在な梁装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、天井板等を取り付けるための梁部材を所要個
所に配設する前に、あらかじめ配設高さを所望に設定し
得る様に構成した高さ調整及び着脱自在な梁装置を提供
することを目的とするものである。

従来、この種の梁部材においては、第１図に示される如
く、梁を吊支するためのボルトＡの上端が、デツキＢの
側面り字型の型材Ｃに溶接された構成となっており、天
井板Ｅを取り付けるための梁部材りは、それと直交して
配設した梁部材Ｆに設けた取付は金具ＧをボルトＡに締
着することによって配設される様になっていた。

このため、梁部材りの高さの調整は、ナツトＨの螺合位
置を調整して行なわねばならず、又梁部材りを水平に配
設するのが面倒であるという欠点と、一旦取付けると、
着脱が容易でないという欠点とを有していた。

本考案は、上記欠点を除去するためになされたものであ
り、以下図示の実施例に基いて詳細に説明する。

１は船舶の甲板で、その下面に、側面り字型の型材２の
起立部２ａの上端が溶着されている。

３は、後述のボルトの上端に設けた係止金具を受は入れ
係止するための筒形継手本体で、その外円筒部３ａの上
端を、型材２の水平部２ｂの下面に溶着されており、第
４，５図に示されている如く、この外円筒部３ａの下端
開口部内周面には、ちょうどこれと嵌合する外径を有す
る短筒の内円筒部３ｂが嵌合固着されている。

この外円筒部３ａには、内円筒３ｂの上端よりも少しく
上方に、直径方向に対向した多数の横孔４が穿孔されて
いる。

５は梁を吊支するための吊ボルトで、その上端に設けた
弾性係止金具６を、上記筒形継手本体３に嵌挿係止され
るものである。

この弾性係止金具６は、上記内円筒３ｂの下端開口より
筒形継手本体３の内部に嵌入し得る寸法の２叉部材７の
基端部７ａを上記ボルト５の上端に溶着されている。

該２叉部材７のアーム７ｂ。７ｂに両端を支承された水
平ピン８には、下端外縁に係止爪を有する１対の爪部材
９，９が回動自在に支承されている。

この爪部材９，９は、バネ１０により、その係止爪９ａ
、９ａが外方に突出する方向に附勢されている。

１１は梁部材で、側面［型をなしており、その所要個所
に、上記ボルトに挿嵌するための縦孔を有する取付片１
２が固着されている。

１３は天井板が取付けられる梁部材で、側面口型の型材
の雨下端部を内向きに折曲した形状を呈しており、し型
のボルト１５及び取付片１４にて、梁部材１１と直交し
てその下部水平片１１ａの下面に締着されている。

１６は天井板で、その上面に設けた弾性係止金具１７を
、梁部材１３の下面の開口部より嵌入して係止されるも
のである。

次に、上記構成に成る本案装置の取付は要領について述
べる。

上述した様にして、梁部材１１に梁部材１３を直交して
組み付けた後、吊ボルト５を、その上端の係止金具６が
梁部材１１，１３から所望高さ位置に成る様にして取付
片１２の縦孔に嵌入し、ボルト５のネジ部に螺合したナ
ラ）１７，１７を用いて、取付片１２を上下両面から締
め付けると、ボルト５は垂直に起立した状態に取付けら
れる。

この様にした後に、ボルト５の上端の係止金具を、型材
２の水平部２ｂの下面に固着される筒形継手本体３に、
その下端開口より嵌入すれば、爪部材９，９の係止爪９
ａ 、９ａは、内円筒３ｂの内面により、バネ１０に抗
して互いに近接する方向に押圧されて回動した後、ふた
たびバネ１０により互いに離間する方向に回動し、自動
的に内円筒部３ｂ 、３ｂの上端面に係止される。

次に、天井板１６の弾性係止金具１７を、梁部材１３の
下面の開口よりその内部に嵌入して係止すればよい。

なお、吊ボルト５を筒形継手本体３から取り外すには、
外円筒部３ａの外部から横孔４を介して爪部材９，９を
バネ１０に互いに近接する方向に押動ずればよい。

このように、ボルト５の締着位置を、あらかじめ床面上
で所望に調整することによって、梁部材１１．１３の取
付は高さ、従って天井板１６の床面上よりの高さを定め
ることが可能となり、作業能率を大いに向上させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の梁装置の側面図、第２図は、本考案の
梁装置の一実施例を示す側面図、第３図は、第２図のｌ
−■線断面図、第４図は、筒形継手本体と吊ボルト上端
の係止金具との拡大縦断側面図、第５図は、第４図のＶ
−Ｖ線断面図である。 １・・・・・・甲板、２・・・・・・Ｌ字型型材、２ａ
・・・・・・起立部、２ｂ・・・・・・水平部、３・・
・・・・筒形継手本体、３ａ・・・・・・外円筒部、３
ｂ・・・・・・内円筒部、４・・・・・・横孔、５・・
・・・・吊ボルト、６・・・・・・弾性係止金具、Ｔ・
・・・・・２又部材、７ａ・・・・・・基端部、７ｂ・
・・・・・アーム、８・・・・・・水平ピン、９，９・
・・・・・爪部材、９ａ・・・・・・係止爪、１０・・
・・・・バネ、１１・・・・・・梁部材、１１ａ・・・
・・・下部水平部、１２・・・・・・取付片、１３・・
・・・・梁部材、１４・・・・・↓」型ボルト、１５・
・・・・・取付片、１６・・・・・・天井板、１７・・
・・・・弾性係止金丸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下方向をなす吊ボルトの下部に形成されたネジ部に、
   天井板を支持する梁部材に固着された取付片を、高さ調
   節可能にナツト締めするとともに、前記吊ボルトの上端
   に固着された２叉部材の上部に、１対の爪部材の上部を
   水平ピンをもって枢着し、前記爪部材の下端部間に圧縮
   ばねを介設して、爪部材の下端部が２叉部材の両側方に
   弾性突出するようにし、前記２叉部材を、天井部下面に
   固着され、かつ外周部要所に横孔を穿設された筒形継手
   本体に嵌挿して、前記爪部材の下端を、筒形継手本体の
   開口部内面に固設された内円筒部の上端に係止させるこ
   とにより、吊ボルトを天井部に着脱自在に係止し得るよ
   うにしたことを特徴とする高さ調整及び着脱自在な梁装
   置。