JPS5854730Y2 - 防爆型螢光灯のソケツト取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は防爆型螢光灯におけるソケットの取付装置に関
するものである。

従来この種の取付装置としては螢光灯の取出口のソケッ
トとカバーとの間にバネを装着して螢光灯の端子とソケ
ットとの接合を確実に保つようにしていたが、前記バネ
の係止手段をもたないものはカバーを閉めるときにソケ
ットをホルダ内に挿入した後、ソケットがホルダから脱
落しないようにしてカバーを閉めるという手数を要し、
又、前記バネの係止手段を有する場合でもソケットをホ
ルダ内に挿入する作業とは別にバネの係止を行なわなけ
ればならなかった。

一般の開放型の灯具と異なり防爆型構造の灯具では螢光
灯の取換作業は密封されているカバーをホルダから外し
て行うので、取換作業は容易でなかった。

しかも防爆照明は工場又は屋外でも高い位置に設置され
ることが多いので、螢光灯の取換作業が簡単に出来るも
のを望まれていた。

本考案は上述の要望を満足する考案であって、ホルダ内
に装置するソケットとバネを連結してあり、ソケットを
固定するバネの係止手段をもち、バネによってソケット
の挿脱が出来るソケット取付構造を提供しようとするも
のである。

以下に本考案を図示された一実施例について説明する。

図において、１は天井面に固定されたボックス、２は同
じく脚座で、これらのものがら垂下させたパイプ３，３
の下端には安定器及び非常電源装置等を収容したボック
スフレーム４を固定している。

５は前記ボックスフレーム４にパイプフレーム６を介し
て固定されたソケットホルダで、螢光管７の保護作用を
行なう硬質ガラス管８と、このガラス管８の前面を覆う
ガード９とを保持している。

ここに、前記硬質ガラス管８の両端は、ソケットホルダ
５の内端面に密接して開口され、該管８内に挿入した螢
光管７の両端をそれぞれソケットホルダ５内に臨ませて
いる。

１０は反射板、１１はガードの取付ボルトである。

前記一方のソケットホルダ５内には従来同様にソケット
が固着されている。

又、このようにソケットを固着したソケットホルダと対
向する他のソケットホルダ５内に収容されるソケット１
２の外周には、アンカブレート１３をビス１４で締付固
定している。

そして、このアンカプレート１３の外面には、略三角形
状に折曲形成した板ばね１５の底辺をスポット溶接で固
着している。

このようにしてソケット１２の外面に固着された板ばね
１５の両自由端は、前記底辺と略直交するように外方に
向って折り曲げられて取手部１６が形成されている。

従って、この取手部１６を指で摘んで狭少させると、板
ばね１５の幅が狭くなる。

尚、この取手部１６には樹脂カバーが被覆されている。

一方、前記ソケット１２を収容するソケットホルダ５の
内部空間は、ソケット１２よりも充分に大きく形成され
るが、その内面には板ばね１５の幅と同一の保合溝１７
．１７をホルダの開口端からみたとき水平方向の対向面
にそれぞれ形成している。

尚、この係合溝１７の対向間隔は、板ばね１５の自由状
態での折曲幅よりも小さく形成されている。

１８はソケットホルダ５の外端開口部にねじ込み固定さ
れたホルダカバーで、中央内側に突設した係合突起１８
ａを前記板ばね１１の取手部１６．１６に支持するよ
うにしている。

１９はシールラバーである。上記の構成において、螢光
管７を取り付けるには、ホルダカバー１８を外して一方
のソケットホルダ５の端面を開ける。

そして、このホルダ５から螢光管７を硬質ガラス管８内
に挿入し、先端側の接続端子を他方のソケットホルダ５
内に固定されているソケット（図示省略）に挿入接続す
る。

次に、板ばね１５の取手部１６を指で狭少接近させてそ
の折り曲げ幅を縮少しながらこれをソケットホルダ５内
に挿入する。

この時、板ばね１５を係合溝１７に係合させれば、鉄板
ばね１５に固着されているソケット１２が螢光管７の接
続端子と位置決めされる。

従って、この状態で板ばね１５を介してソケット１２を
ソケットホルダ５の内奥端まで移動させると、鉄板ばわ
１５に保持されているソケット１２が螢光管７の接続端
子に挿入接続される。

このようにしてソケット１２の接続が行われた後に取手
部１６を離すと、板ばね１５に対する拘束力が解除され
るので板ばね１５がその弾性力で係合溝１７に圧着する
。

又、この圧着力は、螢光管７等の重量による移動力に対
して充分に大きなものであるから、板ばね１５を離して
いる状態ではソケット１２はソケットホルダ５に安定よ
く固定されている。

従って、ソケット１２をソケットホルダ５内にセットし
た後にその開口端部をホルダカバー１８で密閉すれば螢
光管７の取付作業を終了する。

又、螢光管７を外す時は、ホルダカバー１８をソケット
ホルダ５から外す。

すると、この開口端の近傍に板ばね１５の取手部１６が
位置しているため、この取手部１６を指で摘んで板ばね
１５を縮小変形させれば、ソケット１２を保持した板ば
ね１５とソケットホルダ５との間の固定作用が解除され
る。

従って、このように板ばね１５を縮小させたままでこれ
を引き出すと、ソケット１２が螢光管７から外れ、ある
いは、螢光管７と共に引き出されるのである。

即ち、本考案では、ソケットを保持させた板ばねをソケ
ットホルダに位置決め固定させ、しかも、この板ばねに
はソケットホルダの開口端近傍に位置する取手部が設け
られているので、ソケットをソケットホルダの内奥端に
挿入する場合にも手をソケットホルダの内部深くまで挿
入する必要がない。

又、ソケットは板ばねによってソケットホルダに固着さ
れるため、螢光管の交換に際して螢光灯フレームを傾斜
させようとも、ソケットを装着している間は螢光管は安
定よく支持されている。

このために、従来のように螢光管が不用意にすべり出す
おそれがなく安全である。

更に、ホルダカバーには密閉機能のみを保持させれば良
いため、フレームの組立誤差等によってソケットと螢光
管との相対関係位置が狂うおそれが全くない。

さらに本考案では板ばねの自由端に樹脂カバーで被覆し
た取手部を設け、一方、ホルダカバーの中央内側に突設
した保合突起を前記取手部に支持状態で保持したから、
灯具に伝達される微震動を当該取手部で吸収し、螢光灯
への影響を極力解消した効果をも備えている。

以上説明したように、本考案に係るソケット取付構造に
よれば、ソケットホルダの奥行きが大きくなろうともソ
ケットの着脱作業性が損われるおそれがなく、かつ、ホ
ルダカバーを取り外した後もソケットが安定よく固定さ
れていると共に、この固定を容易に解除できるので螢光
管の着脱時の作業性及び安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は耐圧防爆型螢光灯の全体側面図である。 第２図は要部であるソケットホルダ部の縦断面図である
。 第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線方向から切断した断
面図である。 第４図はソケットホルダの断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 螢光灯の端部に嵌着されるソケットの外面にアンカプレ
   ートを介して略三角形状に折曲形成された板ばねの底辺
   を固着し、前記底辺に対応する頂部を形成する板ばねの
   両自由端部をそれぞれ外方に向って底辺と略直交させて
   折曲げると共に樹脂カバーで被覆した取手部を形成し、
   螢光灯フレームに固定したソケットホルダの内面にホル
   ダ開口端からみたとき水平方向の対向面に位置させた一
   対の係合溝を形威し、ソケットホルダの開口端がら板ば
   ねを前記係合溝内に嵌合してソケットをソケットホルダ
   の内奥端に挿入固定すると共に、ホルダカバーの中央内
   側に突設した係合突起を前記板ばねの取手部に支持させ
   た状態でソケットホルダの開口端にホルダカバーを装着
   したことを特徴とする防爆型螢光灯のソケット取付装置
   。