JPS6029124Y2 - 照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は直管ランプを装着する照明器具に関するもの
である。

一般にこの種の照明器具の器具本体への前板の取り付け
は第１図に示す様に、前板１をソケット金具２にビス３
で一体に結合した後、これ等をバックアップ金具４と器
具本体５の間に挟持固定していた。

つまり、ソケット金具２０両側面の切り欠きにソケット
６の上下面の溝を差し込み、ビス３によってソケット金
具２の前面に前板１の背面を合せ固着し、この状態にて
ソケット６の背面をバックアップするバックアップ金具
４を器具本体５の両側板の間に差し込み、所定の差し込
み深さにてバックアップ金具４の両側板の切り欠き孔７
に器具本体５の両側板の切り起し片８を嵌入させて前板
１の取り付けを行なっている。

９，１０は器具本体５とバックアップ金具４の連結を確
実に行なうためのビス１１の挿入孔とビス孔で器具本体
５の側板とバックアップ金具４の両側面上部に設ける。

１２はバックアップ金具４及びソケット６を覆い照明器
具の美観を高めるためのエンドカバーで器具本体５の端
部外周面にかぶせて切り欠き孔１３に切り起し片１４を
嵌入させて固定する。

そして一般に直管ランプの装着は、例えば照明器具の１
端のソケット６の端子穴に直管ランプの一端の端子を嵌
入させ、押し込み力によってそこのソケット６の端子保
持部を弾力に抗して後退させたまま直管ランプの他端の
端子を他端のソケットの端子穴に嵌入させて行なってお
り、上述した従来の照明器具の構造であると、ソケット
６の端子穴への押し込み力によって、バックアップ金具
４がビス１１を中心として切り起し片８と切り欠き孔７
のガタの分だけ回転し、このため前板１の前面と器具本
体５の端縁との間に隙間が生じ著じるしく美観を損なう
欠点がある。

またビス１１の挿入孔９はビス１１の外径より若干大き
くしであるため上記隙間はさらに広がる傾向にあり、極
端な場合ソケット間隔が広がりすぎて直管ランプの端子
が接触不良を起す恐れがある。

本考案は上記従来の照明器具の構造の上述した欠点に鑑
みこれを改良したものであって以下その構造を図面に示
す実施例に基づいて説明すると次の通りである。

第２図に於いて１５は端子保持部が前面に附勢されたソ
ケット、１６は前面の一部と側面に亘る切欠部を両側に
有し、この切欠部にソケット１５を挿入するとともに、
両側面をそれぞれ外方に直角に折り曲げソケット１５の
背面を保持するバックアップ部１７を設けたソケット金
具である。

１８はソケット１５の端子保持部の外径より若干大径の
穴を左右に有し、この穴の周辺部とソケット金具１６の
バックアップ部１７の間でソケット１５を挟持固定する
前板で、この前板１８の中央部をソケット金具１６の前
面に合せビス１９によって結合し、前板１８とソケット
金具１６とでソケット１５を挟持固定する。

尚、ソケット金具１６にバックアップ部１７を設けたの
はソケット１５を確実に挟持固定するためで、従来のソ
ケット金具の如く切欠部の端縁と前板の背面の間でソケ
ットを挟持しようとする場合はバックアップ部を設ける
必要はない。

２０は前板１８の中央部を前面より垂直に切り起して形
成した左右対面する差し込み片で、対面する差し込み片
の外寸法を後述の器具本体２１の両側板２２の内寸法と
略等しくする。

２３は両差し込み片２０の側面に穿設した切り欠き孔で
後述する器具本体２１の切り起し片２４を嵌入する。

尚、切り起し片２４は角形状に切り起し形成する他、半
円状に押し出し形成することもできる。

２１は内部に安定器、スイッチ等を収納した長尺で下方
が開口した樋状の器具本体で、それの端部にはＬ形状の
切り欠きが形成されて基準端縁２５と張り出し部２６と
が形成される。

そして、器具本体２１に差し込み片２０を完全に差し込
んだ状態に於いて基準端縁２５が前板１８の前面に線接
触−基準端縁２６の上部張り出し部２６が差し込み片２
０の上部端縁と当接する。

２４は前板１８の差し込み片２０を器具本体２１の両側
板２２の間に基準端縁２５と前板１８の前面が線接触す
るまで差し込んで切り欠き孔２３に嵌入する前述の切り
起し片で、この切り起し片２４の先端を器具本体２１の
内部に向って且つ、差し込み方向に傾斜させ嵌入後の器
具本体２１と前板１８のガタを皆無に近い状態にする。

即ち、嵌入した切り起し片２４の先端と当接する切り欠
き孔２３の端縁から前板１８の前面までの寸法と、器具
本体２１の基準端縁２５から切り起し片２４の先端まで
の寸法を等しくする。

上述した構成の切り欠き孔２３に切り起し片２４を嵌入
させることによって、ソケット１５をソケット金具１６
と前板１８によって挟持固定した状態の前板１８を器具
本体２１にガタのないようにして、而も器具本体２１の
基準端縁２５を前板１８の前面に線接触に近い状態にし
て取り付ける。

２７は切り起し片２４が切り欠き孔２３に嵌入した後、
前板１８と器具本体２１を側面より螺着するビスで、器
具本体の両側板２２の挿入孔２８に挿入して両差し込み
片２０のビス孔２９にねじ込む。

このビス２７は器具本体２１と前板１８の連結固定を確
実にするためのもので必らずしも必要とするものではな
い。

３０は器具本体２１の両側板２２の下部端縁に係止した
反射笠、３１はソケット金具１６、ソケット１５、前板
１８の背面又は側面を覆う化粧用のエンドカバーで器具
本体２１の両端の基準端縁２５の張り出し部２６の上面
にかぶせてビス３２によって器具本体２１に固着する。

この考案は前板の前面に垂直に切り起して形成した対面
する差し込み片を器具本体の両側板の間に差し込んで、
器具本体の基準端縁と前板の前面を線接触させ、この接
触状態を保持するようにして器具本体の両側板の切り起
し片を差し込み片の切り欠き孔に嵌入させて器具本体と
前板を連結固定するようにし、かつエンドカバーを器具
本体の張りし部にネジ止めした構造の照明器具に係り、
直管ランプの着脱に際し、ソケット端子の押圧力によっ
て前板が本体側板のビスを中心として回転しようとする
偶力を両側板の基準端縁と前板の線接触部によって吸収
するようにしたから、前板と基準端縁との間で隙間を生
じることがなく美観上優り且つ、直管ランプの端子とソ
ケットの接触状態も常に良好である。

また前板を直接器具本体に連結する構造としててめバッ
クアップ金具を省略することができ経剤的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の照明器具の器具本体と前板の連結構造を
示す斜視図、第２図は本考案に係る照明器具の器具本体
と前板の連結構造の一実施例を示す斜視図である。 １５・・・・・・ソケット、１８・・・・・・前板、２
０・・・・・・差し込み片、２１・・・・・・器具本体
、２３・・・・・・切り欠き孔、２４・・・・・・切り
起し片、２５・・・・・・基準端縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側板に切り起し片２４を形成すると共に両側板の端部
   をＬ形状に切り欠いて前板と当接する基準端縁２５と張
   り出し部２６を形成した器具本体２１と、前面を垂直に
   切り起し、一部に切り欠き孔２３を設けた対面する差し
   込み片２０を備えた前板１８と、両端にソケット１５を
   嵌合し、かつ前板１８に結合されたソケット金具１６と
   、前板１８とソケット金具１６を覆い、かつ器具本体２
   １の張り出し部２６に被嵌されるエンドカバー３１とか
   らなり、上記器具本体２１の基準端縁２５にソケット金
   具１６に結合された前板１８の前面を接触させると共に
   、差し込み片２０を器具本体２１に挿入し欠き孔２３に
   切り起し片２４を係合し、かつエンドカバー３１を器具
   本体２１の張り出し部２６に被嵌し、両者をネジ止めし
   たことを特徴とする照明器具。