JPS5854529Y2 - ドア−の室外用補助錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は外出時に玄関ドアーに取付ける室外用補助錠
に関する。

防犯上ワンドアツーロックの必要性が叫ばれて久しいが
、主錠とは別の補助錠を室内側に取付ける提案は種々な
されており実際も多数実用化されているが、室外に取付
ける補助錠については皆無に等しく、殆んどのドアーが
シリンダー錠のみでロックされている現状である。

然るに該シリンダー錠は、扉体を一部破壊して手が挿入
できるようにすれば容易に室内側より解錠できる危険が
あるのと、鍵を用いなくても針金などでも解錠できる余
地がある不利欠点を有しており、実際この種の手段によ
る被害も多い。

つまり室内の場合は補助錠の存在が外部からは分らない
ため簡単な構造のものでも充分防犯の目的が達せられる
のに対し、室外の場合は錠の存在が一見して分るところ
に難しさがあり、簡単な補助錠では側底目的を達せられ
ないという弱点があった。

この考案は以上のような室外用補助錠の難点を解消した
もので、取付は及び施解錠操作が簡単でも然も一旦施錠
すると施錠者以外は容易に解錠することの出来ない便利
な補助錠を提供することを目的としたもので゛ある。

以下この考案を図面の実施例を参照しつつ詳細に説明す
る。

１はドアーＤに対面してあらかじめ柱Ｍに取付ける方形
の固定板で、外端をドアー側に少しく屈曲し、板面には
四角形の受孔２を形成すると共に四隅部にはビスＰの挿
孔３が穿っである。

４は上記固定板１に対応して外出時にドアーＤに取付け
る掛金で、基板５の先端には中央の切欠き６を挾んで上
下に鉤部７が形成され、切欠き６に摺動板１０の先端鉤
片１１が介入するようになっている。

すなわち摺動板１０は、基板５の板面前部に四隅部をピ
ンで固着した案内板１３内にあり、該案内板の中央内側
に装付したバネ１４が摺動板後部の突子１２を後方へ圧
接し、摺動板先端の方形鉤片１１が掛金の鉤部７と通常
は並ぶ゛ようにしである。

１５は基板５の後部に形成した円板８の中央に突設した
固定軸９に、回動自在に軸支したカム片で、摺動板１０
の後面に接して該摺動板を出没させるものであり、板面
には後記する鍵の係合孔１６を穿っである。

１７は後部円板８外面に被着する正面円形の覆体で沖央
に錠孔１８があけである。

１９は該錠孔より挿入してカム片１６を回動する鍵であ
り、中央の突出片２０には円板８の固定軸９に係合する
凹部２１が形成してあり、また突出片２０の先端にはカ
ム片１５の係合孔１６に係合する突子２３をそなえた腕
２２が設けである。

本考案は以上の各部材より構成されたもので、固定板１
はあらかじめ柱Ｍに取付けておく。

すなわちシリンダー錠Ｓの上部又は下部の適所を選んで
柱Ｍの側壁にあてがい、挿孔３にビスＰを挿通すれは゛
固定される。

つまりドアーＤを閉じると固定板１は柱とドアーとのす
き間に位置し、固定板の屈曲しである部分はドアー側に
向く。

外出するときに本案錠を掛止するには、ドアーＤを閉じ
たのち掛金４をドアーの隅部に当接して基板５先端の鉤
部７を柱とドアー〇すき間１．二上方又は下方より挿入
なし、固定板１に対面する位置まで移動する。

そこで鍵１９を覆体１７の錠孔１８に挿入して鍵の中央
突出片２０に形成した凹部２１を固定軸９に係合すると
鍵は回転できるので、カム片１５に穿っである保合孔１
６に容易に係合され、したがって鍵を回すとカム片１５
も回動する。

カム片１５が回動すると、該カム片に後面を接しである
摺動板１０は案内板１３のバネ１４に抗しつつ前進し、
遂にはその先端の鉤片１１が固定板１の受孔２内に介入
して更に柱Ｍに圧接する。

摺動板１０が柱Ｍに圧接されると基板５の鉤部７はドア
ーＤを摺動板とは逆方向に圧接するので掛金４はドアー
Ｄに固定され微動だもしなくなるのでこ・において施錠
は完了し、鍵１９を錠孔１８より取出せばよい。

以上のように、本案錠は不使用時には固定板１が柱に取
付けられているにすぎないので目立たず、ドアーの外観
を損することがないと共に、外出時には掛金４をドアー
Ｄに取付けたのち鍵を回せば施錠は完了するので操作も
頗る容易で設入にも容易に取扱われる利便がある。

しかも一旦施錠されると掛金における摺動板１０が柱Ｍ
を圧接し、基板５がドアーＤを圧接するので、左右二個
所において締付けられるためたとえ主錠たるシリンダー
錠Ｓが解錠されてもドアーを開くことはできない 就中一旦施錠すれば鍵１９は掛金４より取出すためこの
鍵がなければ解錠し得ないと共に摺動板１０は案内板１
３内にあるのと、基板５後部は覆体１７によってカバー
されているので施錠機構が外見できず、したがって解錠
手段も容易には見出せないものである。

しかして解錠する場合は錠孔１８内に鍵１９を挿入して
施錠時とは逆に回動すればカム片１５に沿ってバネ１４
の作用で摺動板１０は後退し、逐にはその先端の鉤片１
１が基板の鉤部７と並ぶので柱側とドアー側双方への圧
接がとかれ、したがって掛金４はドアーＤより取出され
る。

この考案は以上のような施錠操作を行なうものであるか
ら何ら複雑な手間を要することがなく設入にも容易に取
扱われる利便と、機構は簡単であるから安価に量産され
る実益があり、室外用補助錠として適切有利な考案であ
る。

【図面の簡単な説明】

図は実施例を示したもので、第１図は本案補助錠を玄関
ドアーに取付けた状態の概略正面図、第２図は本案錠を
構成する固定板、掛金、鍵の各斜面図、第３図は覆体を
取外した掛金の正面図、第４図は第３図の状態よりカム
片を回動して摺動板を前進させた状態の斜面図、第５図
は第３図のＡ−Ａ線断面図である。 １は固定板、４は掛金、５は基板、６は切欠き、７は鉤
部、９は固定軸、１０は摺動板、１１は鉤片、１２は突
子、１３は案内板、１４はバネ、１５はカム片、１７は
覆体、１８は錠孔、１９は鍵。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板面に受孔を形成した柱に取付ける固定板と、先端部に
   切欠きと鉤部を形成した基板の板面前部に案内板を固着
   し該案内板内側にあってバネ作用で後方へ圧接された先
   端に鉤片を形成した摺動板の後面に、基板後部に突設し
   た固定軸に軸支したカム片を臨ませ、該カム片を含む基
   板後部に錠孔付き覆体を被着してなる掛金と、覆体の錠
   孔より挿入し且つカム片を回動操作する鍵よりなるドア
   ーの室外用補助錠。