JPH0532611Y2 - - Google Patents

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JPH0532611Y2
JPH0532611Y2 JP5661088U JP5661088U JPH0532611Y2 JP H0532611 Y2 JPH0532611 Y2 JP H0532611Y2 JP 5661088 U JP5661088 U JP 5661088U JP 5661088 U JP5661088 U JP 5661088U JP H0532611 Y2 JPH0532611 Y2 JP H0532611Y2
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locking
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は引戸の開放幅を規制する用心錠に関す
るものである。
〔従来の技術〕
引戸の開度を制限して外来者の不法侵入を防止
する用心錠は、室内側引戸に設けられた錠ケース
から突出したジヨイントピンが室外側引戸に設け
られたストライクに係合して引戸の開戸を制限す
るようになつていた。
第6図の縦断面図及び第7図の正面図はその一
例を示すもので、室内側引戸に用心錠Aのケース
1が内設され、ケース1の室外側の側壁1aにバ
ツクプレート2が固着される。
側壁1aに穿設された孔3に用心レバー4の一
端に設けられたリターンピン5が傾斜並びに回動
可能に設けられ、ばね6により用心レバー4はケ
ース1の内側に付勢される。
室外側引戸の室内側面には第7図に示すストラ
イクSが付設され、ストライクSには用心レバー
4の端部に設けられたジヨイントピン7の相対す
る位置に受孔8が設けられ、受孔8の上方に縦長
孔9が接続する。
ケース1に樹設されたピン10に摘子体11が
回動自在に嵌着され、摘子体11に設けられた突
起12を上方に押し上げると、摘子体11に押圧
された板ばね13が用心レバー4を点線位置に押
動し、ジヨイントピン7が受孔8に挿入されて用
心錠が施錠される。
この状態で引戸が開くと、ジヨイントピン7が
縦長孔9に沿つて上昇し、ジヨイントピン7が縦
長孔9の上端に達したときに引戸の開度が制限さ
れる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の引戸用心錠にあつては、室内側引戸に設
けられたジヨイントピンが施錠時に突出した位置
と、室外側引戸に設けられたストライクの受孔の
位置が一致しなければ用心錠は円滑に施錠できな
いが、室内側及び室外側引戸にはそれぞれ幅寸法
誤差があり、又、柱の間隔寸法にも誤差があるた
め、引戸に用心錠を取付ける際に、ジヨイントピ
ンと受孔との相対位置を調べながら正しく位置を
調整した後に固定しなければならない。
従つて、ドアに用心錠を取付けるには現地で用
心錠の取付位置の調整作業が必要であり、用心錠
の取付が面倒で取付時間が長くなる弊害があつ
た。
叉、引戸の開閉時に室内側引戸の用心レバーが
室内側引戸のストライクに接触して用心レバーに
擦り傷を生ずることがある。
しかも、かかる用心錠は室内側引戸に設けられ
室外側引戸のストライクに係合するものであるか
ら一枚引戸には使用できない欠点があつた。
叉、引戸の外側より用心錠を施解錠することは
できない等の問題があつた。
本考案は、引戸などの建て付け寸法が悪くても
極めて容易に取付けられ、用心レバーに擦り傷を
生ずることなく、一枚引戸にも適用でき、且つ引
戸の外側からも施解錠できる用心錠を提供するこ
とを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の引戸用心
錠においては、引戸の端面が当接する柱にストラ
イクを設け、引戸の端面に用心錠を設けたもので
ある。
用心錠の錠ケースにはカムを有するハブを回動
可能に嵌着すると共に回動アームの一端を枢着
し、該回動アームの他端にガードアームの一端を
枢着する。
ガードアームの他端にはストライクの受孔に挿
入可能なジヨイントピンを設け、上記ガードアー
ムの中間部に施錠アームの一端を枢着し、ハブが
施錠角度に回動したときにハブのカムが施錠アー
ムを押動し、施錠アームの押動によつてガードア
ームのジヨイントピンが受孔に挿入されるように
構成した。
〔作用〕
用心錠の動作は次のようになる。
(解錠状態) ハブは解錠角度にあるためハブのカムは施錠ア
ームから離隔し、施錠アームはハブ方向に付勢さ
れ、施錠アームに中間部を枢着されたガードアー
ムは錠ケース内に没入している。
従つて、引戸は用心錠に拘束されることなく全
開可能である。
(施錠) 室内側からのサムターン操作或いは室外側から
のキーによる施錠操作によつて、ハブが施錠角度
まで回動すると、ハブのカムが施錠アームを押動
し、施錠アームに中間部を枢着されたガードアー
ムが回動してジヨイントピンがストライクの受孔
を経て縦長孔の裏側に移動する。
かくして、用心錠が施錠状態となる。
(施錠状態で引戸の開放) 引戸を開くとジヨイントピンがストライクの裏
面に当たり、更に引戸を開き続けるとガードアー
ムに一端を枢着された回動アームが回動し、回動
アームが回動限に達したときに引戸の開度が制限
される。
この制限された引戸の開度は室外者が侵入でき
ない幅であり、又、室外者が腕を挿入してするこ
とはできるがガードアームをストライクから外す
ことは出来ない。
〔実施例〕
本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図〜第3図は柱側に設けられるストライク
Sと引戸の端面に設けられる引戸用心錠Bの縦断
面図を示す。
ストライクSには受孔8及び受孔8の上方に縦
長孔9が設けられることは従来と同様である(第
4図参照)。
引戸用心錠Bは、引戸の端面に錠ケース14が
埋設され、錠ケース14の引戸端面側にフロント
15が着設される。
錠ケース14の側面にはハブ16が回動可能に
嵌着され、ハブ16は室内側のサムターン操作或
いは室外側のシリンダ錠に挿し込まれたキーの回
動操作によつて施錠或いは回錠方向に回動する。
ハブ16の外形は略正方形状を成し、その一辺
に突起状のカム17が設けられる。
錠ケース14の側壁に樹設されピン18に中間
部を枢着されたばね19の一端19aは錠ケース
14に係止され他端19bがハブ16を押圧す
る。
ハブ16の上方には、錠ケース14に樹設され
たピン20に回動アーム21の一端が枢着され、
回動アーム21の他端に設けられた軸部22にガ
ードアーム23の一端が枢着される。
ガードアーム23は他端にジヨイントピン24
が設けられる。
ジヨイントピン24は、第1図のX矢視図であ
る第5図に示すように、ガードアーム23の両側
面に突出している。
此のジヨイントピン24の全幅寸法bは受孔8
の幅よりも小さく、縦長孔9の幅よりも大であ
る。
ガードアーム23の中間部に設けられた軸部2
5には施錠アーム26の一端が枢着され、施錠ア
ーム26の他端に設けられた軸部27の先端は錠
ケース14の側壁に刻設されたカム溝28に挿入
される。
カム溝28は施錠アーム26の下端部の動きを
規制するもので、フロント15方向に向かつて上
昇する傾斜溝28aと傾斜溝28aの端部よりフ
ロント15方向に向かう水平溝28bとより成
る。
施錠アーム26の下端には、カム17に押圧さ
れる被押圧面29が形成される。
施錠アーム26の背後には、錠ケース14に樹
設されたピン30にばね31が巻回され、ばね3
1の一端31aは錠ケース14に立設されたスト
ツパー32に係止され、他端31bは施錠アーム
26の軸部27の中央部に設けられた大径部27
aを押圧する。
従つて、施錠アーム26は軸部27が傾斜溝2
8aの下端部に押圧される方向に付勢される。
施錠アーム26の中間部に設けられた軸部26
aに一端を枢着された補助アーム33の他端は回
動アーム21の中間部に設けられた軸部34に枢
着される。
錠ケース14の側壁に設けられた円弧状のガイ
ド溝35には、回動アーム21に設けられた軸部
36が挿入され、回動アーム21の回動量はガイ
ド溝35によつて制限される。
符号37はフロント15に設けられた開口であ
る(第5図参照)。
錠ケース14の下方に設けられた鎌38は引戸
を本施錠するものである。
以上のように構成された引戸用心錠の作用を説
明する。
(解錠状態) 第1図に示すように、ハブ16は解錠角度にあ
り、カム17が施錠アーム26の下端部の被押圧
面29より離隔している。
従つて、施錠アーム26の軸部27はばね31
により傾斜溝28aの下端に押付けられ、施錠ア
ーム26が最下降位置にあるため、ジヨイントピ
ン24がフロント15の開口37内に没入してい
る。
此のように、引戸用心錠BがストライクSに係
合していない解錠状態では引戸を矢印F方向に全
開することができる。
(施錠) 室内のサムターンを廻して、或いは室外よりシ
リンダ錠にキーを差込んで廻してハブ16を反時
計方向に略90度回転すると、第2図に示すよう
に、カム17が施錠アーム26の被押圧面29を
押し上げ、施錠アーム26の軸部27が傾斜溝2
8aの上端に移動する。
施錠アーム26の上昇によつてガードアーム2
3が軸部22を支点として回動し、ジヨイントピ
ン24がフロント15の開口37より突出してス
トライクSの受孔8を通過して縦長孔9の裏側に
移動する。
ハブ16の一側面を押圧するばね19の押圧力
によりハブ16は施錠角度に安定的に保持され、
ハブ16のカム17は、ばね31に押されて下降
しようとする施錠アーム26の下降を阻止する。
かくして、引戸用心錠Bが施錠状態となる。
(引戸の開放) 引戸用心錠Bが施錠された状態で引戸を矢印F
方向に開くと、第3図に示すように、引戸と共に
引戸用心錠Bが矢印F方向に移動し、ジヨイント
ピン24がストライクSの裏面に当たる。
更に引戸用心錠Bが矢印F方向に移動すると、
施錠アーム26の軸部27が水平溝28bに沿つ
て移動すると共に、回動アーム21がピン20を
支点として反時計方向に回動し、軸部36がガイ
ド溝35の端部に当接したときに回動アーム21
の回動が停止して引戸の開度が制限される。
回動アーム21の回動量を制限するには、ガイ
ド溝35を設ける代りに、第3図に一点鎖線で示
すように、回動アーム21にフロント15に当接
するストツパー39を設けてもよい。
制限された引戸の開度は室外者が不法侵入する
ことができない幅である。
この幅は腕を挿入することができるが、挿入し
た腕でカードアーム23を矢印G方向に押圧して
ジヨイントピン24を受孔8の位置まで下げよう
としても、補助アーム33に拘束された施錠アー
ム26がガードアーム23の下方回動阻止するの
で、室外より不法解錠することはできない。
補助アーム33で施錠アーム26を拘束する代
りに、回動アーム21に二点鎖線で示す突起40
を設け施錠アーム26に二点鎖線で示す凹部41
を設け、第3図に示すように引戸が開かれたとき
に、突起40が施錠アーム26に当たつて施錠ア
ーム26を拘束するようにしてもよい。
〔効果〕
本考案は以上のように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
(1) ストライクが引戸の端面に当接する柱に設
け、引戸用心錠を引戸の端面に設けたので、引
戸の幅寸法や枠の柱間寸法の誤差があつても、
引戸用心錠を取付けるときに現地で面倒な位置
調整をする要心がない。
(2) 引戸を開閉する際に、用心錠から突出した用
心レバーがストライクに接触して擦り傷を生ず
るような問題はなくなつた。
(3) 柱と引戸とを施錠によつて係合するので、一
枚引戸にも適用できる。
(4) 従来のように、室外及び室内の両引戸の重な
つた部分に用心錠を設けるのでなく、両引戸の
重ならない部分に設けるので、室外側にシリン
ダ錠を設けて引戸用心錠を施解錠できる。
(5) 引戸用心錠の不正解錠が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例を示し、第1
図は解錠状態の引戸用心錠の縦断面図、第2図は
施錠された引戸用心錠の縦断面図、第3図は施錠
状態で引戸が開かれた場合の引戸用心錠の縦断面
図、第4図はストライクの正面図、第5図は第1
図のX矢視図、第6図は従来例を示す引戸用心錠
の縦断面図、第7図は同上の引戸用心錠に使用す
るストライクの正面図である。 B……引戸用心錠、S……ストライク、8……
受孔、9……縦長孔、14……錠ケース、15…
…フロント、16……ハブ、17……カム、19
……ばね、21……回動アーム、23……ガード
アーム、24……ジヨイントピン、26……施錠
アーム、28……カム溝、29……被押圧面、3
1……ばね、33……補助アーム、35……ガイ
ド溝、37……開口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 引戸の端面が当接する柱に受孔及び受孔に接続
    する縦長孔を有するストライクを設け、引戸の端
    面に埋設される錠ケースにカムを有するハブを回
    動可能に嵌着し、上記錠ケースに回動アームの一
    端を枢着し、該回動アームの他端にガードアーム
    の一端を枢着し、該ガードアームの他端に上記受
    孔に挿入可能なジヨイントピンを設け、上記ガー
    ドアームの中間部に施錠アームの一端を枢着し、
    該施錠アームの他端が上記カムに押動されたとき
    上記ガードアームのジヨイントピンが上記受孔に
    挿入されるように構成したことを特徴とする引戸
    用心錠。
JP5661088U 1988-04-28 1988-04-28 Expired - Lifetime JPH0532611Y2 (ja)

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