JPS5853648B2 - エ−テル化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂溶液の製法 - Google Patents

エ−テル化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂溶液の製法

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JPS5853648B2
JPS5853648B2 JP51048690A JP4869076A JPS5853648B2 JP S5853648 B2 JPS5853648 B2 JP S5853648B2 JP 51048690 A JP51048690 A JP 51048690A JP 4869076 A JP4869076 A JP 4869076A JP S5853648 B2 JPS5853648 B2 JP S5853648B2
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formaldehyde
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ジヤン・ポール・ミユーニエ
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/24Coatings containing organic materials
    • C03C25/26Macromolecular compounds or prepolymers
    • C03C25/32Macromolecular compounds or prepolymers obtained otherwise than by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C03C25/34Condensation polymers of aldehydes, e.g. with phenols, ureas, melamines, amides or amines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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    • C08G12/02Condensation polymers of aldehydes or ketones with only compounds containing hydrogen attached to nitrogen of aldehydes
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    • C08G12/425Chemically modified polycondensates by etherifying of polycondensates based on heterocyclic compounds based on triazines
    • C08G12/427Melamine
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M15/00Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
    • D06M15/19Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with synthetic macromolecular compounds
    • D06M15/37Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D06M15/39Aldehyde resins; Ketone resins; Polyacetals
    • D06M15/423Amino-aldehyde resins
    • D06M15/427Amino-aldehyde resins modified by alkoxylated compounds or alkylene oxides

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はメラミン−ホルムアルデヒド樹脂の水溶液及
びその製法に関する。
この種の樹脂の製法は既に1970年2月5日付のドイ
ツ特許公報第2005166号公報から既知である。
この先行方法によればポリオールの存在においてメラミ
ンとホルムアルデヒドとのアルカリ性縮合が行われる。
このホルムアルデヒドとして固体のパラホルムアルデヒ
ドが使用される。
パラホルムアルデヒドを使用することは非常に不便であ
る。
この無水のホルムアルデヒドのI Kg当りの価格は水
溶液の形態のホルムアルデヒドの価格より2〜3倍高価
である。
先行技術によれば実際上無水またはアルコール性溶液の
形のエーテル化テトラメチロールメラミンが得られる。
エーテル化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂のある
種の用途によりよく満足をうるために、長期保存性と遊
離ホルムアルデヒド含量の少いこの種の樹脂の製法を探
究してきた。
従ってこの発明はホルムアルデヒドとメラミンとをアル
カリ性溶液中で縮合させ、次いでエーテル化を行うこと
によってエーテル化されたメラミン−ホルムアルデヒド
の溶液を製造する方法において、第4段階においてホル
ムアルデヒド対メラミンのモル比が5〜11.好適には
6.5〜10に相当する量の、30〜50%好適には約
36%のホルムアルデヒドを含有する溶液と、ポリオー
ル対メラミンのモル比が3〜5好適には3.5〜4.0
に相当する量の1種またはそれ以上のポリオールと、ト
リエタノールアミン対メラミンのモル比が0゜2〜0.
6好適には0゜3〜0.4に相当する量のトリエタノー
ルアミンとを混合することによって得た溶液に攪拌しな
がら60〜70℃好適には63’C−68℃の温度で、
固体のメラミンを除々に添加することによってメラミン
添加後のpHを8.5〜9.5好適には8.8〜9.2
となすことによってメラミンとホルムアルデヒドとを反
応させ、曇り点が40℃〜65℃、好適には45℃〜5
5℃となった時に20℃〜40℃好適には33℃〜37
℃の温度に急速に冷却することによって反応を停止し、
第2段階において第1段階で得た反応混合物のpHを第
1段階の最終温度を保ちながら純粋の酸または酸濃厚水
溶液を徐々に添加することによって1.5〜3.0の値
まで低下させることによってエーテル化を行い、エーテ
ル化反応が終った後で前記エーテル化した溶液を塩基で
中和し、第3段階で第2段階の終りに得た溶液を50℃
〜90℃好適には70℃〜85℃の温度に2〜5時間保
つことによって熟成を行い、第4段階で第3段階の終り
に得た溶液中の遊離ホルムアルデヒドの割合を6重量φ
未満に減少させることを特徴とする方法を提供するもの
である。
この発明により得られる樹脂は特に高い値をもつ以下に
F/Mと呼ぶホルムアルデヒド対メラミン分子比、良好
な水による希釈性、少くとも2ケ月間環境温度において
安定であること及び6重量φより少い遊離ホルムアルデ
ヒド含有量を特長とする。
「水による希釈性」とは攪拌下に25℃に保った樹脂水
溶液に曇り(濁り)の生ずることなしに添加できる、樹
脂水溶液の100体積対体積で表わした水の最大量との
比であることを意味する。
「環境温度において安定である」とは樹脂水溶液を製造
後に約り5℃〜約25℃の温度で保存した時に樹脂水溶
液が25℃で測定して800センチポイズ(cpo)よ
り低い粘度を保持し、少くとも1200の水による希釈
性を保持することを意味する。
上述の二つの特性値の限界値はこの発明による樹脂水溶
液が工業的に使用できる最小の保存期間である少くとも
2ケ月間保持すべきこの発明の樹脂水溶液に対する限界
値である。
この発明による樹脂水溶液の極めて特殊な用途は他の物
質と共同してガラス繊維布に対する結合剤としての用途
であり、該他の物質との組成物は前述の繊維に対する糊
剤となる。
この発明の樹脂水溶液はガラス繊維布にすぐれた引張り
抵抗及び可撓性を付与する。
以下に上述の先行技術と比較したこの発明の方法により
得られる利点を明瞭に示す多数の差異を掲げる。
。 9発明 ドイツ特許公報第2005166号 F/M比 5〜11好適に 2〜6 は6.5〜10 ジオール分子/3.O〜5.0好適 0.4〜1.2好
適メラミン分子 には3.5〜4.0 には0.7〜
1.1トリエタノール 0.2〜0.6好適 明細書中
に詳細アミン分子/ には0.3〜0.4 に説明な
しメラミン分子 0.037 (例3
)アルカリ性 60℃〜70℃ 80℃〜140縮合
温度 好適には63℃ ℃好適には85〜68℃
℃〜100℃ 上述のことからこの発明の樹脂は下記の点で上記特許公
報記載の方法とは異る。
(1)メラミン1分子当り非常に多数のメチロールが存
在する。
(ii)ポリオールにより非常に多量に強度にエーテル
化されている。
ドイツ特許公報第2005166号の方法はアルカリ性
縮合の時に少量のポリオールを使用するのに過ぎないが
、これに反してエーテル化の段階で多量(メラミン1分
子当り6分子以上、特に8〜20分子)の低級モノアル
コール例えばメタノールを更に添加している。
従ってこの特許方法における真のエーテル化剤は事実上
この低級モノアルコールであり、ポリオールではない。
これに反してこの発明の方法ではポリオールが主たるエ
ーテル化剤であり、他の水酸基含有化合物は非常に少量
に存在するにすぎないがトリエタノールアミン及びホル
ムアルデヒド水溶液中に少量存在することができるメタ
ノールである。
特に上述したポリオールまたはポリオール類以外の如何
なる他のアルコールも添加しない。
(iji) エーテル化段階でメチロールメラミンに
結合する著量のトリエタノールアミンが含有される。
樹脂の最終分子中にトリエタノールアミン残基が存在す
ると水への溶解度が増大する。
これに反してドイツ特許公報第2005166号の発明
におけるように非常に少量しか使用していないトリエタ
ノールアミンは明らかにアルカリ性縮合反応に必要なp
Hをうるのに役立つのにすぎない。
エーテル化後にトリエタノールアミンを添加すると以下
の記載から明らかとなるように溶液の希釈性を更に増大
させる。
この発明によれば原料ホルムアルデヒドとして市販の約
36%水溶液を使用するから、固体のパラホルムアルデ
ヒドより価格的に一層有利であるこの発明による4段階
の操作条件を以下に一層詳細に記述しよう。
第1段階 使用するメラミンは工業等級品であってもよいが、しか
し少くとも99重量φのメラミン純度でメラミン粒子の
99重量饅は160μより小さい直径のものである。
前記より余り大きい粒子は反応媒体中へのメラミンの溶
解を妨害する。
使用するホルムアルデヒドは30〜50重量饅の濃度の
水溶液でなければならない。
人手が容易であるという点から36饅水溶液を使用する
のが好ましい。
しかしこの溶液は最高10重重量法り多いメタノールを
含有してはならない。
エーテル化された樹脂中にメトキシ基が生成するのを避
けるためにメタノール含量は1%より少いのが好ましい
事実水に対する希釈性を最高に増大するためにエーテル
化を特にポリオールにより、またはトリエタノールアミ
ンにより行うのが好ましい。
F/Mの比は5〜11であり、好ましくは6.5〜10
である。
5より小さい値では性質の低下、特にガラス繊維布の引
張り抵抗を低下させる。
そのほか、非常に小さい水による希釈性を示す。
10より大きい値では工業的に興味の少い乾燥抽出物の
少い工業的に興味の少い最終水溶液を与える。
順次にF/M比を5,6.5,10及び11となしホル
ムアルデヒド源として36重量φの水溶液を使用するな
らばそれらの値は顕著に乾燥抽出物量に影響し、それぞ
れ52,50.44及び41%の乾燥抽出物量となる。
アルカリ性の縮合反応は85〜9.5好適には8.8〜
9.2のpHで行われる。
このpH値は反応媒体にトリエタノールアミンを添加す
ることによって得られる。
トリエタノールアミン量はメラミン1分子当りO12〜
0.6、好適には0.3〜0.4分子である。
この比は以下にTEA/M比と呼ぶこととする。
これらの量は規定した反応pH値に厳格に調節するのに
要する量に比して非常に過剰である。
この過剰の存在理由は既に述べたようにこの発明の目的
である樹脂に良好な水への溶解性を付与するにある。
反応は下記のように行われる。
所要量のホルムアルデヒド水溶液、ポリオール及びトリ
エタノールアミンを最初に混合し、得られた混合物を反
応温度、すなわち60℃〜70℃好適には63℃〜68
℃にもたらす。
60℃より低い温度では反応媒体へのメラミンの溶解が
過度に緩慢となる。
次いでメラミンを少量ずつ10〜15分間に亘って前記
温度に保ちながら攪拌下に添加し、その後30〜90分
間攪拌を続ける。
次いで温度を20℃〜40℃、好適には33℃〜37℃
に冷却することによって反応を停止する3反応は反応巾
測定を続け、追跡を行う反応混合物の曇り点によって正
確に決定される時点で反応混合物を急速に冷却すること
によって反応を停止させる。
この曇り点はアルカリ性縮合がどこまで進行したかを示
す特徴段階である。
これは規則的間隔で反応媒体のサンプルを採取すること
により測定できる。
これらのサンプルを攪拌しながら冷却し、曇り(濁り)
が出現した温度を記録する。
この温度は反応の初期においては非常に低いが、反応が
継続されるに従って上昇する。
アルカリ性縮合反応は曇り点が40〜65℃好適には4
5℃〜55℃(これは既に30分〜90分の終りに生ず
る)で現われた時に急冷により停止される。
40℃より低い曇り点に対し反応を停止すると冷却され
た反応媒体は高粘度で攪拌により均一となすのが極めて
困難である。
逆に曇り点温度は反応温度を越えることはできない。
さもなければ反応媒体は反応と同じ温度で不透明となる
反応温度が70℃である場合でさえも65℃以上の曇り
点は反応温度からの差異が少なすぎてそれを測定するこ
とは非常に困難である。
70℃より高い反応温度は曇り点の測定ができないし、
且つこの温度における高反応速度の追跡を測定できない
ことに注意すべきである。
第2段階 エーテル化 この段階は第1段階で得られたメチロールメラミンのポ
リオールまたはポリオール類(これは既に反応媒体中に
導入しである)によるエーテル化である。
これらのポリオールはエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレンクリコール、クリセリン、サ
ッカロース、d−グルコースであることができる。
好適なジオールはコスト及び人手性の点からエチレング
リコールである。
ある種のポリオールの混合物を使用することも興味ある
ことである。
何となれば種々の割合のエチレングリコールとサッカロ
ースとの混合物はサッカロースが最終樹脂の粘度を増大
させる傾向があるから該最終樹脂の粘度調整を可能とな
すからである。
使用するポリオールの全量はメラミン1分子当り3.0
〜5.0分子好適には35〜4.0分子である。
この比は以下にP/M比と呼ぶこととする。
ポリオールの量が不充分であると樹脂の水による希釈性
を過度に低下させる。
他方過剰のポリオールは水による希釈性を更に増大させ
ることはないから無用である。
第1段階のpHを第2段階のpHに低下するのに使用す
る酸は水性樹脂溶液の最終乾燥抽出物を不必要に低下さ
せないために好適には純粋または濃厚水溶液の形態でな
ければならない。
下記の任意の酸を使用できる。
硫酸、塩酸、オルト燐酸、硝酸、ギ酸、モノクロル酢酸
アルカリ性縮合の直後に反応媒体を既に述べたように冷
却し、得られた温度を一定に保ちながら、選定した温度
に対応するpHに反応媒体を酸性化する。
下記の温度及びpH条件の下においてエーテル化を行う
これらの条件は20℃でpH1,5から40℃でpH3
,0好適には33℃で1.8から37℃でpH2,2の
範囲内である。
これらの条件は重要である。
もしエーテル化を過度に高いpH及び温度で行うと樹脂
は非常に高粘度となり、特にこの粘度は貯蔵中に急速に
増大し、それを製造した時以外には樹脂を使用すること
をできなくする。
他方エーテル化のpH及び(または)温度が過度に低い
と樹脂の粘度は低く、水による希釈性は良好であるが、
ガラス繊維布の引張り強度については非常に低い使用で
きない値が得られる。
酸中でエーテル化を行うと、反応媒体は最初不透明であ
ったものがある期間後(これは曇り点温度によって変化
する)後に透明となるのが認められる。
エーテル化反応は中和によりエーテル化を停止させるま
で同じ温度である期間更に続行する。
以下に反応媒体が透明になる前及び後の期間をそれぞれ
「不透明相」及び「透明相」と呼ぶものとする。
下記の条件がエーテル化段階について考慮されなければ
ならない。
すなわち酸は極めて規則的に25分〜35分の期間好適
には28分間〜32分間の期間に亘って注入しなければ
ならない。
事実全エーテル化の期間は一定であるから、酸の注入期
間の短縮は樹脂水溶液の最終粘度を顕著に増大すること
が判明した。
他方酸はそれが反応媒体中にもたらす熱の発生にもかか
わらず温度を一定に保つことができるように徐々に江別
しなければならない。
酸の添加の始めから測って中和までの全エーテル化の期
間は40℃ないし65℃の曇り点に対して50分〜18
0分好適には45℃ないし55℃の曇り点に対して10
5分〜135分間である。
これらの期間の限定は勿論光に規定したpH及び温度に
対して有効である。
上述した曇り点、pH及び温度の価に対して事実上この
不透明相の最小期間は酸の添加の始めから測定して50
分間であることが確認された。
他方もし上述したpH1温度及び曇り点の値のところで
全エーテル化期間が180分を越えると樹脂の粘度は非
常に大きくなり、樹脂製造直後における水による希釈性
は明らかに1200以下であることが確認された。
更にこれらの最終樹脂を常温で保存すると、粘度が急速
に増大し、水による希釈性が同様に急速に低下すること
が認められた。
この発明の目的物である樹脂は事実製造直後には25℃
で測定して約30〜約200センチポイズ(Cpo)で
あり、従って極めて低い。
この樹脂の保存期間が最小2ケ月であることは、この期
間の終りにおいても樹脂の粘度が800センチポイズを
越えてはならないこと、及び水による希釈性が1200
より低くてはならないことを意味する。
通常樹脂は経時変化により粘度が増大し、水による希釈
性が低下する傾向があることは既知である。
中和に使用する塩基は第1段階のようにトリエタノール
アミン単独または少くともメラミン1分子当り1/3分
子の比のトリエタノールアミン、残余の中和剤はこの場
合には50重量饅のNaOH溶液である。
水酸化ナトリウム単独で中和すると水による希釈性の低
い樹脂を生じ中和の最後に沈殿さえ生ずることが確認さ
れた。
トリエタノールアミンのこの新規な量の添加の目的は樹
脂の水による希釈性を改善することにある。
従ってほぼ中和に相当する7、 0〜7.5のpH値と
なす。
第3段階 この段階の熟成処理はこの発明の樹脂水溶液で造った結
合剤で結合したガラス繊維布の性質の2つを改善するか
ら重要である。
この熟成段階の期間を増大するとガラス繊維布の可撓性
係数及び引張り抵抗性を変化させることが判明した。
可撓性係数の意義及び測定方法 25CIrL×5Crnの長四角のガラス繊維布60枚
の試験片を切り取った。
これらの試験片の30枚について引張抵抗性を測定し、
それらの測定値を平均した。
他方の30枚の試験片の各々を下記の条件の下で一度ず
つ屈曲試験にかけた。
長さ25CM、巾5備、厚さ2#11の金属板にその中
央において2つの蝶番結合部を付け、それによってこの
蝶番結合部により試験片を各々12.5CIrLずつの
長さの2つの半分の長さの板に折りたたむことができる
ようにした。
各ガラス繊維布の試験片を折りまげない金属板上に平ら
に置き、該ガラス繊維布の上に12.5CIrL×5C
WLの2枚の他の板を当てた。
こうして試験片を蝶番結合部を備えた板と2枚の半分の
板との間に平らに抑えた。
蝶番結合部を備えた金属板と2枚の半分の板との間に緊
密に保持した試験片を蝶番結合部で外側に180°完全
に屈曲した。
試験片を既に記載のように板の間に常に保持しながら板
を屈曲した後の試験片の2つの部分の距離は10間であ
る。
屈曲した30枚の試験片の引張り抵抗性を測定し、それ
らの測定値の平均をとった。
次いで屈曲後の引張り抵抗性の低下を俤として計算した
可撓性係数はO〜10の数で表わされ、下記の表に示す
ような対応値に評価される。
屈曲後の引張 可撓性 屈曲後の引張 可撓性り抵抗の
減少 係 数 り抵抗の減少 係 数(%)
(資)) 0〜4 10 50〜60 44
〜10 9 60〜70 31
0〜20 8 70〜80 220〜
30 7 80〜90 130〜40
6 90〜100 040〜50
5 熟成段階中に樹脂水溶液の遊離ホルムアルデヒドの係が
わずかに減少し、樹脂水溶液の粘度が徐徐に増大するこ
とが確認された。
樹脂溶液使用前の長期保存の可能性を害する粘度の過度
の増大を起させないために熟成段階に対して下記の条件
が考慮されるべきである。
(1)中和後の第2段階の終期の反応混合物は50℃〜
90℃、好適には70℃〜85℃の温度で、そのpHを
変化させることなしに加熱される。
(11)上記温度は2〜5時間に亘って維持されるべき
である。
これらの条件の下で樹脂水溶液はその体積の少くとも1
2倍の割合の水による希釈性を保持する。
上述の温度において熟成期間が5時間を越えると樹脂粘
度は過度に増大する。
逆にもし同じ温度帯域で2時間前に熟成を中止するとガ
ラス繊維布の可撓性の顕著な改善はもはや得られない。
第4段階 樹脂水溶液の遊離ホルムアルデヒドの割合は最初のF/
M比が高い程熟成段階後において高い。
その含有量は6〜12舜程度またはそれ以上でさえある
このような遊離ホルムアルデヒドの濃度は使用に際して
放出された蒸気が作業者の目や呼吸器系統を刺戟するか
ら不都合である。
従ってこの第4段階の主たる目的は樹脂水溶液の遊離ホ
ルムアルデヒド含量を6%より少い値に減少させること
である。
このような濃度はもはや空気中に刺戟性の蒸気を放出し
ないから作業者にとって許容できる量である。
しかしこの操作はまた2つの他の利点を有するものであ
る。
ガラス繊維布の引張り抵抗性が増大することである。
貯蔵中の樹脂水溶液の粘度の増大速度を低下させ、従っ
て貯蔵期間を延長するのに寄与するこの第4段階及び最
後の段階は樹脂水溶液に第3段階の終りの温度でメラミ
ン1分子当りO66〜1.6好適には0.8〜1.2分
子の割合の尿素を添加することから成る。
この尿素の添加割合は最初のF/M比従9て第3段階の
終りにおける反応媒体中の遊離ホルムアルデヒド含量に
依存する。
この尿素対メラミンの分子比は以下にU/M比と呼ぶも
のとする。
尿素の水への溶解は吸熱反応で媒体の温度を低下させ、
また尿素を水溶液で添加したときのように最終生成物の
乾燥抽出物を減少させないために尿素は固体、ビード状
の固体の形で使用する。
次いで生成物を貯蔵または使用前に12時間〜24時間
放冷する。
下記の例において優で表わした濃度は重量部を意味し、
粘度の値はブルックフィールドの粘度計で25℃で測定
した値で、希釈性は25℃で測定した樹脂100体積当
り水の体積で表わしたものである。
例1 第1段階 逆流コンデンサ、攪拌機及び過度計を備えた11反応器
に36%のホルムアルデヒド及び0.5%のメタノール
を含有するホルムアルデヒド水溶液562g、エチレン
グリコール248g及びトリエタノールアミン49.5
gを導入した。
媒体の温度を攪拌しながら65℃に保った。
この温度に達したらメラミン126gを12分間に亘っ
て添加した。
縮合を65℃で50℃の曇り点が得られるまで続け、次
いで急速に35℃に温度を低下させた。
第2段階 濃硫酸56gをpH2まで30分間に亘って一定速度で
添加し、1時間と30分間35℃でエーテル化を続けた
第3段階 エーテル化段階の終りにトリエタノールアミン49.5
.!i’及び50%水酸化すl−IJウム溶液50gを
添加して媒体のpHを7.2に調節した。
次いで温度を70℃となして、その温度に5時間保った
第4段階 前記5時間の終りに尿素48gを導入し、樹脂を約60
℃に冷却した。
得られた樹脂は下記の特性を示した。
結合剤の製造 殿粉ペースト 無水殿粉として計算して8%の濃度の、エチレンオキサ
イド変性じゃがいも殿粉の水性懸濁液を造った。
懸濁液をスチームで攪拌し、98℃まで昇温した。
スチーム攪拌を20分間続行し、その後で懸濁液を放冷
した。
温度が25℃〜30℃に低下すれば得られたペーストは
使用可能である。
ペースl−11QK9と乾燥固形分1.2に9に相当す
る前述のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂の水溶液を混
合した。
酢酸ビニルホモポリマーの量に基いて計算して50%の
ジブチルフタレートで可塑化した酢酸ビニルホモポリマ
ー乾燥固形分58%を含有するエマルジョン1.378
Kpを別に秤量し、これを同量の水で希釈した。
上記希釈エマルジョンを前述の混合物に添加した。
得られた混合物を10分間攪拌して均質となし、濃厚結
合剤となした。
使用に際して濃厚結合剤を水で希釈し、最終結合剤が2
.2%の乾燥抽出物を含有するようにした。
ガラス繊維布の製造 以下に基布と呼ぶ非連続非結合ガラス繊維布のマットを
使用した。
このマットは白金製ダイの下部に設置した孔を通して流
し出した溶融ガラス繊維をスチーム中で引伸すことによ
って得た非連続ガラス繊維を金属網製コンベアベルト上
に一様に分散させることによって得た。
このガラス繊維の平均直径は約16ミクロンである。
使用する基布は80±5 g/ m2の重量を示した。
2枚の金属網製ベルトコンベア間にはさんだ連続テープ
の形の基布を先に造った結合剤中に浸漬した。
基布により保持された過剰の結合剤をテープの下部に設
置した減圧箱により連続式に取除いた。
基布を乾燥後にガラス繊維布と乾燥結合剤との総重量の
20重量俸の乾燥結合剤が布に含有されるように減圧度
を減圧箱中で調整した。
結合剤を塗布し乾燥した基布を次いで連続的に145℃
に循環空気加熱した炉に2分間通した。
完成ガラス繊維布について下記の特性が得られた。
例2 例1の操作に従って下記の原料及び量を使用することに
よりメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を造った。
得られた樹脂は下記の特性を示した。
上述の樹脂を使用し、例1に記載のようにして結合剤を
造り、それを基布上に施し、次いで炉で乾燥した。
完成ガラス繊維布について下記の特性が測定された。
下記の原料及び量を使用し、例1の操作に従ってメラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂を造った。
得られた樹脂の特性は下記の通りである。
上述の樹脂を使って例1に記載のように結合剤を造り、
基布上に施し、基布を炉中で乾燥した。
得られた布について下記の特性が測定された。
引張り抵抗 5.9 K9/動 可撓性係数 8 例4 下記の物質及び量を使用して例1の操作に従ってメラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂を造った。
36%ホルムアルデヒド 666.5gエチレング
リコール 198.5gトリエタノールアミン
39.5gメラミン 10
1g 濃硫酸 459 トリエタノールアミン 39.5.!i’50
%水酸化すhlJウム水溶液 4(1尿 素
38.5.!i’得られた樹脂
の特性は下記の通りである。
F/M比 10.0 P/M比 4.O TEA7M比 0,33 メラミン1分子当りニー モル化後に添加したトリ 0,33 工タノールアミン分子数 U/M比 0.8 乾燥抽出物 43,2条 粘 度 44センチポイズ遊離ホ
ルムアルデヒド 5,7% 希釈性 無限(>2,000 ) pH7,2 2ケ月間貯蔵後 希釈性 無限(>2,000) 粘 度 92センチポイズ 上述の樹脂を使い例1に記載のようにして結合剤を造り
、次いで基布を造った。
基布について下記の特性を測定した。
引張り抵抗性 6.2 K9/Cm可撓性係数
7 例1、例2、例3及び例4で得た基布の引張り抵抗性を
比較した。
F/M比の増大と共に引張り抵抗性が漸増することを認
めた。
下記の物質及び量を使用し、65℃でホルムアルデヒド
とメラミンとのアルカリ性縮合を行った。
エチレングリコール 248g(4モル)トリエタ
ノールアミン 49.5g(033モル)メラミン
126g(1モル)ホルムアルデヒド
下記の量 0.5%のメタノールを含有する36多ホルムアルデヒ
ドの水溶液を反応器に仕込み、次いでグリコール及びト
リエタノールアミンを添加し、反応温度に加熱した。
次いでメラミンを12分間に亘って加えた。
ホルムアルデヒド水溶液の量を増すために下記を確認し
た。
F/M比2.5:65℃で3時間後においてさえ反応媒
体は濁ったままであった。
加熱を継続すると固体樹脂に固化した。
F/M比2.9:65℃で90分の終りに反応媒体は透
明であった。
例1に記載の条件に従って第2、第3及び第4段階に相
当する操作を行った。
最終樹脂の希釈性はゼロであった。F1M比4.0:ア
ルカリ性縮合の反応媒体は65℃で50分間の終りには
透明となった。
例1に記載の操作に従って製造を完結した。
得られた樹脂の水への希釈性はわずかに 1000であった。
最後に記述した樹脂を使って例1に記載のようにして結
合剤を造りガラス繊維布を造った。
この布の引張り抵抗性はわずか4.2 K9/αであっ
た。
この例はガラス繊維布の引張り抵抗性の弱化及び水によ
る希釈性の欠如を示すF/M比が5より小さい場合の不
利益を示すものである。
例6 全製造樹脂に対して曇り点が12℃である以外は例1に
示した全条件の下で3種の樹脂を造った。
更に他の1つの製造樹脂においてはアルカリ性縮合の温
度を変えた。
下記の結果が得られた。第1樹脂:縮合温度60℃、縮
合期間45分間、得られた樹脂は14センチポイズの粘
度をもち、2000を越える希釈性を示した。
第2樹脂:縮合温度65℃、縮合期間35分間、樹脂は
12センチポイズの粘度及び2000を越える希釈性を
示した。
第3樹脂:縮合温度70℃、縮合期間23分間、樹脂の
粘度は11センチポイズで希釈性は2000を越すもの
であった。
唯の15時間の貯蔵の終りにこれらの3種の樹脂はこれ
らの樹脂がゲルのコンシスチンシーをもつような粘度に
増大した。
この例は樹脂の有用保存期間をうるためには充分高い値
の曇り点を必要とすることを示すものである。
また例1との比較において曇り点温度の低下から生ずる
粘度低下を注目すべきである。
例7 下記の原料及び量を使用して例4の操作に従ってメラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂を造った。
36%ホルムアルデヒド 666.5gエチレング
リコール 198.5gトリエタノールアミン
39.5gメラミン 1
01g 濃硫酸 45g トリエタノールアミン 39.5g50多水
酸化ナトリウム水溶液 4(L9尿 素
57.5 、!i’この例で使用した
操作はアルカリ性縮合を50℃の代りに62℃の曇り点
まで行い、エーテル化期間を2時間の代りに3時間10
分間とし、熟成段階を70℃、5時間の代りに85℃、
3時間とした点で例4の操作とは異なるものであった。
樹脂の特性は下記以外は例4の樹脂の特性と同じであっ
た。
U/M比 乾燥抽出物 粘 度 遊離ホルムアルデヒド 希釈性 2ケ月間貯蔵後 希釈性 1400 粘 度 210センチポイズ 上述の樹脂を使って例1の操作によって結合剤を造り、
布の製造に使用した。
下記の特性を該布について測定した。
引張り抵抗性 6.7に9/cIrL可撓性係数
に の例はアルカリ性縮合を62℃の曇り点で停止すること
によってこの発明に従って樹脂を造る可能性を示す。
この例はまたエーテル化の全期間は曇り点の値の函数と
して調整すべきであること1.2 43.3% 80センチポイズ 4.9% 00 ■ を示す。
例8 アルカリ性縮合においてTEA/M比として0.33の
代りに0.1を使用した以外は全部例4の操作に従って
樹脂を造った。
得られた樹脂は希釈性が実際上ゼロ(<50)で、粘度
は275センチポイズであった。
この例はアルカリ性縮合において過度に低いTEA/M
比を使う時の欠点を明瞭に示す。
すなわち樹脂に良好な水への溶解性と水による高希釈性
を与えるトリエタノールアミンの重要な役割を示す。
例9 トリエタノールアミンの代りに触媒として通常使用する
水酸化ナトリウムをアルカリ性縮合において使用した以
外は例4の操作に従って樹脂を造った。
使用した原料の量は下記の通りである。36%ホルムア
ルデヒド 666.5 g(8モル)エチレングリコ
ール 198.5g(3,2モル)50%水酸化
す) IJウム水溶液 1−メラミン
101g(0,8モル)濃硫酸 107 トリエタノールアミン 39.59C0,264モル
)50%水酸化ナトリウム水溶液 7rnlエーテル化
及び中和後に得られた樹脂は水による希釈性はほとんど
ゼロ(<100 )であった。
例4に示した条件の下で加熱による熟成を行ったら樹脂
はゲル化した。
この例は前述の例8のようにアルカリ性縮合段階に導入
されたトリエタノールアミンの重要な役割を示すもので
、この役割は樹脂の水への良好な溶解性と水による良好
な希釈性を付与することであり、これはこの例では水酸
化すl−IJウムでは得られなかったことを示す。
例10 この例はこの発明による樹脂の合成においてエチレング
リコール以外のポリオール類の使用を説明するものであ
る。
ポリオールの種類及び量及び各ポリオールについてのあ
る種の特定条件が下記の表に示すように異る以外は例1
に記載の条件に従って樹脂の製造を行った。
例11 下記の原料及び量を使用し、前の例に記載の操作に従っ
てメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を3種製造した。
36%ホルムアルデヒド 583.3g(7モル)トリ
エタノールアミン 49.5g(0,33モル)メ
ラミン 126g(1モル)濃硫酸
56g トリエタノールアミン 49.5.9(0,33モ
ル)50%水酸化ナトリウム水溶液 50.0.9尿
素 48.0 g(0,8モル
)アルカリ性縮合を65℃で行い、52℃の曇り点で縮
合を中止した。
エーテル化は30℃、pH2,0で行った。
これらの3種の製造樹脂は使用したポリオールの混合物
が異るものである。
樹脂Aは粘度が既に非常に高くなったので40分間しか
エーテル化を行えなかったが、樹脂B及びCは全部90
分間エーテル化を行うことができた。
中和後これらの3種の樹脂を70℃で5時間加熱(熟成
)した。
しかし樹脂Aではこの加熱の過程でその粘度が稠密にな
ったために95gの水を添加しなければならなかった。
得られた最終樹脂の特性は下記の通りである。
〔(×)の計算は熟成の過程で添加した水を含む〕この
例はサッカロースとエチレングリコールの相対割合を変
えることによって自由に調節できる非常に異った粘度の
樹脂が得られることを示す。
上述のA、B及びCの3種の樹脂中の2種のポリオール
の相対的割合を定めるに当って1分子当り8個のアルコ
ール性ヒドロキシル基を含有するサッカロースはジオー
ルの1/4のモル量で使用することを考慮しなければな
らない。
最後に、サッカロースの割合が低い場合のみ一般的な用
途に興味ある樹脂が得られることは明らかである。
例12 エチレングリコールの量が異る以外は例1に記載の操作
及び原料の量を使用して3種の樹脂の製造を行った。
第1の樹脂では僅かに2゜OのP/M比を使用した。
この場合にはエーテル化の過程で樹脂は固体となり、こ
れは水を添加することによって溶解できないかった。
第2の樹脂では2.5のP/M比を使用した。
エーテル化の過程で樹脂が固体となることはなかったが
、樹脂の水による希釈性は僅か1oooに止った。
第3の樹脂では3.0のP/M比を使用した。
この樹脂の製造中に如何なる困難も見出さなかった。
この樹脂は−たび完成したものは無限(>2000)の
水に対する希釈性を示した。
この例はこの発明による樹脂の水による良好な希釈性を
もつためには少くとも3.0のP/Mの比を使用するこ
とが必要であることを示す。
例13 エーテル化段階のpH及び温度以外は例1に記載の条件
に従って2種の樹脂を造った。
第1の樹脂ではエーテル化をpH4及び温度40℃で行
った。
得られた樹脂は製造後に普通の粘度及び希釈性を呈した
20日後には樹脂の粘度は環境温度でゲルに転化するほ
ど増大した。
第2の樹脂ではエーテル化をpH1,5、温度20℃で
行った。
この樹脂はその製造時に2000以上の水による希釈性
及び15センチポイズの粘度を示し、2ケ月間貯蔵した
後の水による希釈性はなお2000以上で、粘度は40
センチポイズであった。
この第2の樹脂を使用し例1の記載に従い、結合剤を造
り、ガラス繊維布を造った。
このガラス繊維布について引張り抵抗性を測定したが、
4.OKP/cynにすぎなかった。
例1に示した結果との比較により、この例はもしエーテ
ル化段階に対してこの発明で規定したpH値及び温度に
ついて規定した範囲から外れたときに見出される欠点を
示すものである。
例14 エーテル化段階の期間についての条件以外は例4に記載
した処方に従って2種の樹脂を造った。
第1の樹脂では酸の添加に要した時間を含めて全エーテ
ル化の期間は50℃での曇り点に対して90分ではなく
て同じ50℃の曇り点に対して60分にすぎなかった。
この樹脂の最終粘度は23センチポイズにすぎず、水に
よる希釈性は2000以上であった。
この樹脂を使って例1の処方に従ってガラス繊維布を造
った。
この布について測定した引張り抵抗性は4.9に97c
mにすぎなかった。
第2の樹脂においてはエーテル化をやはり50℃の曇り
点に対し全部で180分まで延長した。
得られた最終樹脂は285センチポイズの粘度及び15
00の水による希釈性を示した。
2ケ月間貯蔵後の樹脂の(1)希釈性: 600、(1
1)粘度:1050センチポイズであった。
この例は例4との比較によれば所定の曇り点に対して全
エーテル化期間を規定した範囲内に一致させないときの
欠点を示すものである。
例15 濃硫145gの代りに35.5%塩酸水溶液60gを使
用した以外は例4の操作に従って樹脂を造った。
例4の種々の反応剤の分子割合以外の樹脂の特性は下記
の通りである。
乾燥抽出物 43.3% 粘 度 35センチポイズ遊離ホルム
アルデヒド 5.5% 希釈性 無限(>2000)粘 度
30センチポイズ2ケ月間貯蔵後 希釈性 無限(>2000) 粘 度 55センチポイズ この樹脂を使って結合剤を調製し、次いで例1の処方に
従って布を造った。
この布について下記の値を測定した。
引張り抵抗性 6.0 K9/Cm可撓性係数
7 塩酸の代りに同じ化学量論割合のオルトリン酸、硝酸、
ギ酸またはモノクロル酢酸を使用し、同じ操作を行えば
同様な結果が得られた。
この例は種々の酸または硫酸をこの発明の方法中で同じ
ように使用できることを示すものである。
例16 エーテル化後にトリエタノールアミン0.33モル、次
いで水酸化ナトリウム水溶液4(lを使用する代りに5
0%水酸化ナトリウム水溶液だけを使用して中和をpH
7,2まで行った以外は例4の記載に従って樹脂を造っ
た。
70℃で熟成を行う(第3段階)途中で約2時間過ぎた
ところで樹脂が固化するのを認めた。
この樹脂はもはや水を添加しても溶解しなかった。
この例はエーテル化段階後の樹脂の中和に際して少くと
も一部はトリエタノールアミンを使う必要があることを
示すものである。
例8及び例9との比較により、トリエタノールアミンは
第1段階において(アルカリ性縮合の触媒として)だけ
でなく、第2段階(エーテル化段階)の終りに中和にお
いて樹脂の水への溶解性に対して必須の役割を演するこ
とがわかる。
例17 この例は熟成処理(第3段階)により樹脂にもたらされ
る改善を説明するものである。
エーテル化温度を35℃の代りに全樹脂製造例において
30℃とした以外は例1の条件に従って4種の樹脂を造
った。
更に、樹脂の熟成(第3段階)を一つの樹脂の製造例か
ら他の樹脂の製造例へと漸次期間を長くして行った。
これらの各樹脂を使って例1の操作に従って結合剤を造
り、次いでガラス繊維布を造った。
下記の表に掲げる結果が得られた。
更にこの例は約4時間の熟成の後では粘度が非常に急速
に増大することを示す。
これが樹脂が実際工業的に有用であるために限られた期
間この操作を続けなければならない理由である。
例18 この例は熟成段階の後で尿素を添加することによって樹
脂にもたらされる改善を説明するものである。
樹脂製造の末期に尿素を添加しない以外は例4の条件に
従って樹脂を造った。
こうして得られた樹脂を使って例1の操作に従って結合
剤を造り、ガラス繊維布を造った。
下記の結果が得られたが、これを例4の樹脂と比較して
記載する。
この発明により得られる樹脂はガラス繊維布特に4朋よ
り薄いガラス繊維布を結合するのに特に有利であり、こ
のガラス繊維布に対して樹脂は良好な可撓性と引張り強
さとを付与するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ホルムアルデヒドとメラミンとをアルカリ性溶液中
    で縮合し、次いでエーテル化することによってエーテル
    化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂溶液を製造する
    方法において、第1段階においてホルムアルデヒド対メ
    ラミンのモル比が5〜11に相当する量の、30〜50
    %のホルムアルデヒドを含有する溶液と、ポリオール対
    メラミンのモル比が3〜5に相当する量の1種またはそ
    れ以上のポリオールと、トリエタノールアミン対メラミ
    ンのモル比が0.2〜0.6に相当する量のトリエタノ
    ールアミンとを混合することによって得た溶液を攪拌し
    ながら60℃〜70℃の温度で固体メラミンを徐々に添
    加することによってメラミン添加後のpHを8.5〜9
    .5となしてメラミンとホルムアルデヒドとを反応させ
    、曇り点が40℃〜65℃となった時に温度を20℃〜
    40℃に急速に冷却することによって反応を停止させ、
    第2段階で第1段階において得られた反応混合物のpH
    を第1段階の最終温度を保ちながら純粋の酸または酸濃
    厚水溶液を徐々に添加することによって低下させて1.
    5〜3.0にもたらすことによってエーテル化を行い、
    エーテル化反応が終了した後得られた溶液に塩基を添加
    することによって中和し、 第3段階において第2段階により得られた溶液を50℃
    〜90℃の温度で2時間〜5時間保つことによって熟成
    を行い、 第4段階において第3段階後に得た溶液中の遊離ホルム
    アルデヒドの割合を6重量俸以下の最終遊離ホルムアル
    デヒド含量まで減少させることを特徴とする製法。 2 第1段階におけるホルムアルデヒド溶液のホルムア
    ルデヒド濃度が約36%である特許請求の範囲第1項記
    載の製法。 3 第1段階におけるホルムアルデヒド/メラミンモル
    比が6.5〜10である特許請求の範囲第1項記載の製
    法。 4 第1段階におけるポリオール/メラミンモル比が3
    .5〜4.0である特許請求の範囲第1項記載の製法。 5 第1段階におけるトリエタノールアミン/メラミン
    モル比が0.3〜0.4である特許請求の範囲第1項記
    載の製法。 6 第1段階における混合温度が63℃〜68℃である
    特許請求の範囲第1項記載の製法。 7 第1段階におけるメラミン添加後のpHが8.8〜
    9.2である特許請求の範囲第1項記載の製法。 8 第1段階において反応を停止する温度が33℃〜3
    7℃である特許請求の範囲第1項記載の製法。 9 第1段階における曇り点が45℃〜55°Cである
    特許請求の範囲第1項記載の製法。 10第1段階においてメラミンを10分〜15分に亘っ
    て添加する特許請求の範囲第1項記載の製法。 11 ポリオールとしてエチレングリコール、ジエチ
    レングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン
    、サッカロースまたはd−グルコースを使用する特許請
    求の範囲第1項記載の製法。 12 ポリオールとしてエチレングリコールを使用する
    特許請求の範囲第11項記載の製法。 13 ポリオールとしてエチレングリコールとサッカロ
    ースとの混合物を使用する特許請求の範囲第11項記載
    の製法。 14第2段階において酸性化のために硫酸、塩酸、オル
    トリン酸、硝酸、ギ酸またはモノクロル酢酸を使用する
    特許請求の範囲第1項記載の製法。 15酸を25分〜35分に亘って顕熱を一定に保つよう
    に添加する特許請求の範囲第1項記載の製法。 16 エーテル化をpH1,5に対して20℃からpH
    3に対して40℃の温度−pH条件で行う特許請求の範
    囲第1項記載の製法。 17 エーテル化をpi−1i、sに対して33℃から
    pH2,2に対して37℃の温度−pH条件で行う特許
    請求の範囲第1項記載の製法。 18酸の導入から中和の始めまでを計算したエーテル化
    反応の期間が40℃〜65℃の曇り点温度の場合に50
    〜180分間である特許請求の範囲第16項または第1
    7項記載の製法。 19 酸の導入から中和の始めまでを計算したエーテル
    化反応の期間が45℃〜55℃の曇り点温度の場合に1
    05〜135分間である特許請求の範囲第18項記載の
    製法。 四第2段階においてエーテル化反応の終末においてトリ
    エタノールアミンで中和する特許請求の範囲第1項記載
    の製法。 21 エーテル化反応の終末における中和をメラミン
    1モル当り173モルの割合のトリエタノールアミンで
    部分的に行い、50重量φの水酸化ナトリウム溶液で中
    和を完了する特許請求の範囲第1項記載の製法。 22第4段階において、ホルムアルデヒドの最初の量に
    基いてメラミン1モル当り0.6〜1.6モル量の尿素
    を固体の形態で添加することによって遊離ホルムアルデ
    ヒドの含量を減少させる特許請求の範囲第1項記載の製
    法。 23第4段階において、ホルムアルデヒドの最初の量に
    基いてメラミン1モル当り0.8〜1.2モルの量の尿
    素を固体の形態で添加することによって遊離ホルムアル
    デヒドの含量を減少させる特許請求の範囲第22項記載
    の製法。
JP51048690A 1975-04-30 1976-04-30 エ−テル化したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂溶液の製法 Expired JPS5853648B2 (ja)

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