JPS5852586B2 - 現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真装置にかかり、特に電荷潜像を現像す
る現像装置に関するものである。

電気的な潜像を可視化する方法の代表的なものに磁性キ
ャリヤと着色トナーとからなる現像剤を用いるものがあ
り、従来広く用いられでいた。

しかし、この方法は、キャリヤとトナーの２成分から戒
るものであるため、トナー濃度（キャリヤとトナーの混
合比）のコントロールが必要で取扱いなどで不都合な点
が多い欠点をもっていた。

これに代るものとして、トナー自体が磁性を有するもの
（磁性トナー）単体で現像する方法が開発されている。

この方法は上記欠点を改良した良い方法であるが、磁性
トナー単体で電荷潜像を現像するため、トナーの抵抗を
１０１２Ｑ −ｃｍ以下（低抵抗）のものとして、潜像
電荷により誘導され磁性トナーに発生した電荷で潜像を
現像するので次の如き欠点が新たに生じた。

即ち、潜像電荷の正負にかかわらずトナーが付着するた
め潜像の極性を選択することができないこと、現像した
トナー像上に更に電荷像を形成できないこと、現像した
トナー像を静電転写しに（いこと、転写したトナー上に
更に別のトナーを重ねて転写しにくいのでカラー像等の
形成が困難であること、トナー容器中でトナー相互間が
結合してしまうトナーブリッジが発生すること等の欠点
があった。

本発明は上記した従来技術の欠点をな（した、磁性トナ
ーによる現像装置を提供することにある。

すなわち、体積抵抗１０１３．ＩＱ−α以上の高抵抗の
磁性トナーを用い、このトナー粒子をトナー容器内の下
部に設けた回転ブラシとの摩擦帯電で荷電せしめた後電
荷潜像を現像するようにしたものである。

本発明に用いられる磁性トナーは、磁性体として、鉄、
ニッケル、コバルト、酸化鉄等と、フェノール、アクリ
ル、アルキッド、ポリエステル、ビニル等の樹脂および
、顔料や染料等の着色剤とから成るものであって、これ
らを混練粉砕したもの、磁性体をくるんだ構造のもので
ある。

そして例えば重量比で磁性体と樹脂の比が１：１〜１：
３０程度のものでその粒径は０．５〜５０μ程度のもの
が用いられうるものである。

更に、この体積抵抗が１０１３に２−ｃｒｎ以上で、電
荷の減衰の少ないものである。

図面は、本発明の一実施例で、矢印方向に回転するよう
に支持されたスリーブ３上にトナー容器２が設けられ、
この中に上記磁性トナー１が入れである。

またＩ・ナー容器２内の下部には回転ブラシ７が設けら
れている。

一方スリーブ３内には固定された磁石６があり、矢印の
方向にスリーブ３が回転したとするとこの回転とは同一
方向に磁性トナー１がスリーブ３の外周上を自転しなが
ら移動する。

しかして、本発明は磁性ト、）−−１がトナー容器２内
で回転ブラシ７で攪拌され更にスリーブ３の表面を移動
する際、磁性トナー１を回転ブラシ７およびスリーブ３
との摩擦で静電的に確実に荷電させるもので、スリーブ
３および回転ブラシ７の材質として磁性トナー１と帯電
摩擦系列を選ぶことによりこの目的を達しうる。

すなわち磁性トナー１を正に荷電せしめたいときには。

磁性トナー１に対して摩擦系列が負である材質でスリー
ブ３および回転ブラシ７を構成する。

或いはスリーブ３の材質が固定されているときには、磁
性トナー１０粒子中にアニオン或いはカチオンとして作
用する添加剤を入れることにより磁性トナー１の帯電極
性を決定しても良い。

スリーブ３の材質としては、鉄、アルミ、銅、黄銅等の
金属、或いはこれらの表面を酸化還元したもの、ガラス
、ホーロー、プラスチック等を被覆したものも使用でき
るものである。

このようにして荷電された磁性トナー１は、その体積抵
抗が犬であるので、電荷を消失することなくスリーブ３
上を移動して電荷潜像を有する感光紙５とそう遇し、そ
の潜像電荷を現像するのである。

この際、磁性ｌ・ナー１は荷電しているので潜像電荷の
極性を選択することができ、また他の受像紙等に容易に
静電的に転写できるのである。

また、受像紙に次々に転写できるのでカラー像の作成が
容易である。

これに対し磁性トナーが導電性であると転写効率が悪か
ったり、一旦転写したものが次の他の色の転写の際に感
光紙５側に再転写するなどの欠点があった。

なお、スリーブ３が絶縁体である場合には、磁性トナー
１は１０１２Ｑ −ｃｙｎ以下の体積抵抗でも、潜像の
極性を判別する程度の目的であれば使用できるが本発明
のもののような全ての機能を出すことはできない。

以上の如く、本発明は、鉄粉やガラス等の固体のキャリ
ヤを用いることなく、体積抵抗が１０１３Ｑ−α以上の
高抵抗の磁性トナーを用い回転ブラシとの摩擦でこれを
荷電せしめた後に電荷潜像を現像するものであるので、
磁性トナーの荷電および電荷の保持が確実になり、潜像
の極性の選択ができ、トナー像の転写が容易であるばか
りでなくトナー濃度制御が不要で保守が簡単になり、ま
たトナー容器内で回転ブラシを回転させているのでトナ
ーブリッジの発生を防止できるなどの効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を説明する現像装置の概略側面
図である。 １・・・・・・磁性トナー、２・・・・・・トナー容器
、３・・・・・・スリーブ、５・・・・・・感光紙、６
・・・・・・磁石、７・・・・・・回転ブラシ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁性粒子、樹脂、着色剤を主体とする磁性トナーを
   収容するトナー容器中の前記磁性トナーをスリーブ表面
   に磁気的に吸着させ、前記スリーブとスリーブ内の磁石
   との相対的回転により磁性トナーを感光体とそう遇する
   現像位置に移動させて電荷潜像を現像する現像装置にお
   いて、前記磁性トナーとして体積抵抗が１０１３．Ｑ−
   ｃｖｒ以上のものを用いると共に前記トナー容器内の下
   部に回転ブラシを設け、この回転ブラシを回転させるこ
   とにより前記トナー容器内の磁性トナーを摩擦荷電した
   後に前記スリーブ表面に吸着させて現像位置まで移動さ
   せるようにしたことを特徴とする現像装置。