JPS5851847Y2 - 電気調理器の電気部品取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば電気炊飯器或いは所謂電気ジャー炊飯器
の様な電気調理器の電気部品取付装置に関し、特に容器
の外側部に取付けた側面ヒーターの取付金具に温度ヒユ
ーズ及び温度調節器を取付けたものである。

電気ジャー炊飯器は一般にフレームに内装した外鍋と、
該外鍋に収納される内鍋と、外鍋及び内鍋の開口部を開
閉する蓋体と、前記外鍋の内底部に設置した炊飯ヒータ
ーと、前記外鍋の外側壁に取付けた保温用の側面ヒータ
ーとから構成され、前記炊飯ヒーターの異常過熱時にお
ける安全対策として該炊飯ヒーターの電気回路を遮断す
る温度ヒユーズが設けられ、又保温時に内鍋内の御飯を
一定温度に保持すべく設定された温度調節器が設けられ
ている。

この温度ヒユーズは炊飯ヒーターの温度を直接感知すべ
く炊飯ヒーターに近い外鍋の外底部に設けられ、温度調
節器は外鍋の温度を感知すべく外鍋の外側壁の比較的中
程に取付けられている。

しかし乍ら、上述の様な取付構造においては、夫々が単
独に且つ別位置に取付けられているために取付部品が多
く組立性が悪い欠点があった。

特に、炊飯ヒーターを露呈したものにあっては炊飯時に
おいて、外鍋の底部は約２００度、側部中央付近は約１
７０度、側部上部は約１３０度と底部が極端に高く、上
部に向かい低くなっている。

このために温度ヒユーズが溶断する前にこの温度ヒユー
ズを構成する樹脂材〔ケース〕等が熱変形したり、設定
温度の高いものを必要とするために炊飯用感熱体の故障
等による異常過熱時に短時間で溶断しないという欠点が
あった。

本考案は上記の欠点に鑑みなされたもので、以下図面に
ついて説明する。

１は円筒状のフレーム、２は前記フレーム１に内装した
有底筒状の外鍋、３は前記外鍋２の内底部に露呈して設
けたシーズ型リング状の炊飯ヒーター、４は前記外鍋２
の上部開口周縁とフレーム１の上部開口周縁を嵌合固定
したリング状のフレームカバー、５は前記外鍋２の上部
開口周縁に外方に延設したフランジ、６は前記外鍋２内
に収納自在にされ、収納時にその外周縁を前記フランジ
５に載置し外鍋２の側面と底面間に間隙ｔを形成する内
鍋。

７はその外周縁部を前記内鍋６の上部外周縁に載置した
内蓋、８はその外周縁部を前記内蓋７の上部外周縁に載
置した保温蓋、９は上板１０と下板１１で構成され一側
を前記フレーム１に枢支し、他端をフレーム１Ｖｃ掛止
自在とした外蓋で、上板１０と下板１１間にグラスウー
ル等の断熱材１２を介装すると共に下面中央部に設けた
取付軸１３に前記保温蓋８及び内蓋７を係脱自在にして
いる。

１４は前記フレーム１と外鍋２の外側壁間に介装したグ
ラスウール等の円筒状の断熱材、１５は外鍋２の底部下
面に一定空間Ｓを形成して設けた遮熱板、１６は前記遮
熱板１５と外鍋２の外底部間に介装し？１熱材、１７は
前記炊飯ヒーター３を外鍋２に絶縁固定する絶縁碍子、
１８は前記外鍋２の外側壁のフレームカバー４に近い比
較的上部に取付けた保温用の側面ヒーターで、コードヒ
ーター１９を比較的熱伝導の良好な例えばアルミニウム
の如きリング状の取付バンド２０の上部に巻回装着して
いる。

２１，２２は一側にネジ固定片２１ａ、２２ａを設げ一
部に固定部２１ｂ、２２ｂを形成すると共に突出部２１
ｃ、２２ｃを有したアルミニウム等の熱伝導の良好な山
状の取付金具で、前記固定部を取付バンド２０の両端に
リベット等（図示せず）にて固定し夫々のネジ固定片２
１ａ、２２ａを対向位置せしめる。

２３は内部に溶融剤を封入し所定温度にて該溶融剤が溶
融して電気回路を遮断する筒状の温度保安器（以下温度
ヒユーズと称す）、２４は一側をカーリングして前記温
度ヒユーズ２３．を抱持し他側を取付片２５としたアル
ミニウム等の熱伝導の良好な受熱板、２６は内部に所定
温度にて０Ｎ−ＯＦＦする接点を有したサーマルリード
スイッチ等の筒状の温度調節器、２Ｔは一側をカーリン
グして前記温度調節器２６を抱持し他側を取付片２８と
したアルミニウム等の熱伝導の良好な受熱板で、前記受
熱板２４と同形状であり共通部品としている。

２９，２９は前記受熱板２４，２７０取付片２５，２８
を取付金具２１゜２２０突出部２１ｃ、２２ｃに密着し
て固定するリベット等の固着具、３０ａ、３０ｂは前記
夫々の取付金具２１．２２０ネジ固定片２１ａ 、２２
ａを螺合固定するビス及びナツト、３１は前記外鍋２の
底面中央部に設けられ常時上方に押上げられる如（附勢
された感熱体、３２は抑圧操作により前記感熱体３１を
作動せしめる炊飯開始釦、３３は前記フレーム１の底部
を覆う裏蓋である。

次に動作について述べる。

今、適量の水及び米を収納した内鍋６を外鍋２内に収納
し炊飯開始釦３２を抑圧操作して炊飯ヒーター３に通電
すると、炊飯ヒーター３の発熱によりその輻射熱は内鍋
６の底部を加熱すると共に間隙ｔを上昇する熱は内鍋６
の側部をも加熱し炊飯を開始する。

やがて、内鍋６の底部が急激に温度上昇した炊飯終了時
点では感熱体３１が作動して、炊飯ヒーター３の加熱を
停止し、所定温度まで低下した時に温度調節２６がＯＮ
して側面ヒーター１８に通電し保温状態となる。

しかし乍も、感熱体３１等の故障により、炊飯が完了し
ているにも拘らず炊飯ヒーター３が異常過熱すると、間
隙ｔを介して、又外鍋２の側壁の底部より上部に向かい
外鍋２全体が急激に温度上昇し、約１８０度に達した時
に温度ヒユーズ２３が溶断し炊飯ヒーター３０発熱を停
止する。

この時、外鍋２の底部は約２５０〜２６０度の高温とな
っている。

又、側面ヒーター１８及び温度ヒユーズ２３、温度調節
器２６の取付けは、夫々の取付金具２１゜２２０固定部
２１ｂ、２２ｂをリベット等にて取付バンド２００両端
に固定し、温度ヒユーズ２３、温度調節器２６の取付片
２５，２８をリベット２９゜２９にて突出部２１ｃ、２
２ｃに固定する。

この突出部２１ｃ、２２ｃへの取付けにより温度保安器
２３及び温度調節器２６のリード線が高温となる外鍋２
に触れるのを防止する。

そして、ビス３０ａを夫々の取付金具２１，２２のネジ
固定片２１ａ。

２２ａＶｃ貫通しナラ）３０ｂに螺合し固定する。

尚、本考案は異常過熱時の安全対策として温度ヒユーズ
を用いたが、これはリセット型のバイメタル、或いはサ
ーミスタ等による炊飯ヒーターの遮断回路であっても同
様である。

以上の様に本考案は有底筒状の外鍋に内鍋を収納すると
共に前記外鍋の内底部に炊飯ヒーターを設け、前記外鍋
の外側壁の比較的上部に熱伝導の良好なリング状の取付
バンドにて取付けた側面ヒーターと、前記取付バンドの
一端に温度保安器を、他端に保温温度調節用の温度調節
器を取付げたものであるから、前記温度保安器と温度調
節器は水平方向の略同位置に取付けられ、且つ、取付バ
ンドの両端に位置することになり温度保安器及び温度調
節器より導出したリード線を外鍋の外側壁の広範囲に互
って配線することなく同一箇所にて導出し他部品への接
続を容易にする。

更に、温度保安器及び温度調節器は外鍋の比較的上部の
熱伝導の良好な取付バンドに取付けたために外鍋の熱を
正確に感知すると共に温度保安器はその構成部品の耐熱
温度を低くし且つ内蔵接点に対して高温による接点劣化
等の悪影響を与えない。

又、前述の様に温度調節器を取付バンドの端部に取付け
ることにより側面ヒーターとの接続が簡単でリード線の
長さを最短にできる。

そして、温度保安器及び温度調節器は取付バンドの両端
に設けた取付金具に取付けられ、この取付金具にて側面
ヒーターを外鍋の外側壁に取付けたため、取付金具は温
度保安器と温度調節器の取付けと同時に側面ヒーターの
取付けもでき部品点数を減少し組立性を大幅に向上する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電気部品の取付装置例を示す電気調理
器の断面図、第２図イ２口は要部斜視図と分解斜視図で
ある。 １・・・・・・フレーム、２・・・・・・外鍋、３・・
・・・・炊飯ヒーター、６・・・・・・内鍋、１８・・
・・・喉ｕ面ヒーター １９・・・・・・コードヒータ
ー、２０・・・・・・取付バンド、２１゜２２・・・・
・・取付金具、２３・・・・・・温度保安器、２６・・
・・・・温度調節へ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 有底筒状の外鍋と、該外鍋に収納される内鍋
   と、前記外鍋の内底部に設けた炊飯ヒーターと、前記外
   鍋の外側壁の比較的上部に熱伝導の良好なリング状の取
   付バンドにて取付けた側面ヒーターと、前記取付バンド
   の一端に取付けた温度保安器と、他端に取付けた側面ヒ
   ーターの保温温度制御用の温度調節器とからなる電気調
   理器の電気部品取付装置。
2. （２）温度保安器及び温度調節器は取付バンドの両端に
   設けた取付金具に取付けられ、該取付金具によって側面
   ヒーターを外鍋の外側壁に取付けた実用新案登録請求の
   範囲第一項に記載の電気調理器の電気部品取付装置。