JPS585164A - ウスタ−ソ−ス類の製造方法 - Google Patents

ウスタ−ソ−ス類の製造方法

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JPS585164A
JPS585164A JP56101696A JP10169681A JPS585164A JP S585164 A JPS585164 A JP S585164A JP 56101696 A JP56101696 A JP 56101696A JP 10169681 A JP10169681 A JP 10169681A JP S585164 A JPS585164 A JP S585164A
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spices
worcestershire
producing
sauce
liquid
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JP56101696A
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Yoshio Adachi
足立 由郎
Tetsuya Yokota
徹也 横田
Akitaka Muraoka
村岡 明高
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Kagome Co Ltd
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Kagome Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はウスターソース類の製造方法、更に詳しくは、
ウスターソース類の香味に重要な影響を与える野菜類及
び香辛料類を少くも対象として、一方ではアルコール発
酵により野菜類から新たな香味を引き出しつつ、他方で
はこれに加えて酵素処理により香辛料類の香味を利用し
易くし、これらを長期間貯蔵し醸熟したものを用いるこ
とにより香味を改善するウスターソース類の製造方法の
改良に関する。
ウスターソース類は、各種の料理に重宝がられ、汎用さ
れる調味料である。その理由は、ウスターソース類が、
穏やかで丸みがあり、いわゆΣ深いこくのある、調和の
とれた一体的香味を具有するからである。したがって、
かかる特性の程度が高いほど、ウスターソース類士して
優れているものといえるが、これはウスターソース類の
主原料であり且つその香味に最も重要な影響を与える野
菜類及び香辛料類の処理乃至利用方法にかかつている0 従来、ウスターソース類は一般に、野菜類、果実類、糖
類、塩類、酸類(主にビネガー)、及び香辛料類等に対
し適宜に、搾汁、溶解、混合、加熱及び調整等の処理を
することにより製造されている。
しかし、かかる一般の従来法は、野菜類や果実類が本来
有している香味だけを単に利用しているにすぎず、また
、香辛料類を他の諸資材とともに混合し、例えば加熱処
理等を含めて一時的に処理し製造するため、香辛料類の
香味が充分に利用されず、望まれる前記諸特性の程度が
高いウスターソース類を製造することも困難である。
これに対し、野菜類を酵素処理し、さらに酢酸発酵した
野菜ビネガーを用いる従来法(特開昭5O−16046
1)や、野菜類を酵素処理して得られる分解抽出液中に
て引き続き香辛料類を酵素処理したものを用いる従来法
(特公昭50=2744)がある。前者の従来法は、酢
酸発酵に伴い野菜類から新たな香味を引き出しているが
、もともと前記した一般の従来法においてもビネガーを
使用しているのであるから、ウスターソース類の香味に
与える影響からすれば、野菜類を媒体として酢酸発酵す
る意味が少い。
また後者の従来法は、引き続いての酵素処理により香辛
料類の香味を利用し易くしているが、その主たる目的が
野菜類から収率よく野菜液を得ることであることもあっ
て、第−義的に酵素処理をされるのが野菜類の細断物で
あるため、このために高価な酵素が大量に必要となり、
香辛料類を酵素処理するという点では著るしく非効率的
且つ非経済的である。
本発明は、ウスターソース類の主原料であり且つその香
味に重要な影響を与える野菜類及び香辛料類を対象とし
て、一方ではアルコール発酵により野菜類から新たな香
味を引き出しつつ、他方ではこれに加えて第−義的に直
接香辛料類を酵素処理することにより効率的且つ経済的
にその香味を利用し易くし、さらに次いで長期間貯蔵す
ることにより香味の複合的一体化を図り、かくして得ら
れる醸熟されたものを用いることにより前記した望まれ
る諸特性の程度が高いウスターソース類を製造する改良
方法を提、供するものである。
以下、図面に基づき本発明の構成を詳細に説明する。
第1図と第2図は本発明の概略の工程図である。
先ず、野菜類を洗浄、選別し、要すれば加熱処理を介し
搾汁して野菜汁を得る。この場合野菜類としては、トマ
ト、タマネギ、ニンジン、セロリ、レタス、キャベツ等
、所望される全てのものが対象となる。ただし、ウスタ
ーソース類を製造する際の主原料となるトマト、タマネ
ギ、ニンジンを対象とするのが効果的であり、この意味
で特に、少くもトマトを対象とするのが好ましい。そし
て、これら野菜類の搾汁の条件により、野菜汁として、
繊維分を多く含む野菜パルプが得られ、又繊維分を殆ど
含まない野菜液が得られる。次に得られた野菜汁をアル
コール発酵する。具体的には・4、前記野菜汁を要すれ
ば鴨程度に濃縮し、例えばブドウ糖で補糖した後、混入
する不用の微生物を加熱殺菌して、20℃程度に冷却し
たものを対象とするが、この際予め、はぼ同様にして得
られる果実汁や他の諸資材を加えておいてもよい。−例
を挙げれば、この段階における糖度は、16〜17%程
度である。
そして、冷却されたものに、アルコール発酵用の酵母で
予備発酵させた発酵母液を添加し、アルコール発酵させ
る。この場合の酵母としては、サツカロマイセス セル
ヒシエ (Saccharomyces cerevis 1ae) 、サツカロマイセス ウバ
リ1ウム(Saccharomycesuvarum)
、?ソカロマイセス フオームセンシス(Saccha
romyces formosensis)、サツカロマイセスカールス
ベルゲンシス (Saccharomyces carlsbergensis)−、サツカロマイセス
 エリプソイダス (Saccharomyces elli’psoideus)等が対象となる。アルコ
ール発酵中は、温度を20℃程度に維持し、少くも外部
からの汚染は防止する。そして、一応の目安として、ア
ルコール濃度が5〜7%程度になったときに、要すれば
数%の食塩を添加して発酵を終了させる。この後、圧搾
r過で不用の繊維分を除去すれば、野菜汁のアルコール
発酵液を得る。
第1表は、/2濃縮のトマト汁、及びニンジン汁の混合
野菜汁に、糖度17.0%までブドウ糖で補糖し、これ
を加熱殺菌して冷却した後、サツカロマイセス セルビ
ジエ (Saccharomyces cerevisiae)により予備発酵させた発酵母液
を加え、外部からの汚染を〜防止しつつ温度20℃でア
ルコール発酵させたときの経口変化を例示するものであ
るが、これによりアルコールは着実に生成されている。
第1表 本発明には二つの発明が含まれる。第1図の概略工程図
に例示するような第1の発明は、前記野菜汁のアルコー
ル発酵液に少くも香辛料類を加え、これらがセルラーゼ
を主とする酵素の影響を受は得るようにして長期間貯蔵
し、耐熱することを骨子とし、長期間貯蔵中において、
生成されたアルコールにより香辛料類の香味成分を抽出
することと、酵素処理により香辛料類の香味成分を利用
し易くすることを、併せて進行させるとともに香味の複
合的一体化を図る。そして第2図の概略工程図に例示す
るような第2の発明は、この第1の発明と関係して、前
記野菜汁をアルコール発酵したものに少くも香辛料類を
加え長期間貯蔵する一方、これとは別に少くも香辛料類
がセルラーゼを主とする酵素の影響を受は得るようにし
て長期間貯蔵することを骨子とし、各別の長期間貯蔵中
において、一方では生成されたアルコールにより香辛料
類の香味成分を抽出し、他方では酵素処理により香辛料
類の香味成分を利用し易くし、各別に香味の複合的一体
化を図る。
香辛料類は、ウスターソース類の香味に重要な影響を与
えるものであり、また一時的には直ちにその香味が利用
され難いものであるから、長期間貯蔵前の段階で加える
。この場合香辛料類としては、ケイヒ、ニクズク、タイ
ム、セージ、コシヨウ、チョウジ、ウィキョウ、セロリ
−シード等、所望される全てのものが対象となる。そし
てこの香辛料類は、予め粉砕したものを用いることによ
って、長期間貯蔵による耐熱をある程度促進させること
ができる。しかし、香辛料類を粉砕する際に、香辛料類
の特に低沸点の香味成分の逸散は避けられず、またその
酸化がされ易くなる。そこで、これらの香辛料類は、生
のままの状態又は粗粉砕の状態であって、その−!まで
はウスターソース類に使用が困難な粒径のものであるこ
とが好ましい。
かかる粒径の香辛料類であっても、長期間貯蔵による耐
熱をすることを前提としているのであるから特に問題は
々い。また酵素処理は、長期間貯蔵中において香辛料類
の組織を分解し、その香味を利用し易い状態にするため
である。したがって、ここに用いられる酵素は、繊維素
分解酵素であるセルラーゼを主とするものでなければな
らないが、ペクチナーゼやヘミセルラーゼ等が含まれる
ものであってもよい。具体的には例えば、野菜汁のアル
コール発酵液や、別に搾汁して得られる野菜液、果実液
等を媒体として、これに加水しつつ香辛料類を加え、さ
らに要すれば糖類や食塩等を加えて加熱殺菌し、冷却し
た後、ビネガーを加えて調整し、これに前記のような酵
素を加えて長期間貯蔵する。本発明は、少くも野菜汁を
アルコール発酵したものに香辛料類を加えて長期間貯蔵
するととを含み、この間にいわば醸成と熟成とを同時に
進行させるのであるから、この意味で長期間貯蔵により
耐熱するのである。
本発明者らの試験によれば、この長期間貯蔵の条件がま
た、貯蔵後のものの香味に影響を与え、好ましくは温度
30℃以下で期間10か刀身上の条件が良い。温度が3
0℃を超える場合には、貯蔵されたものの香味が悪く、
期間が10か月未溝では、充分に耐熱され〆香味となら
ない。したがって、特に夏期においては、貯蔵温度が上
がらないように、何らかの冷却手段を施す必要のある場
合がある。そしてこの貯蔵期間中、耐熱効果を良くする
ために、適宜混合することが好ましい。
このようにして長期間貯蔵し耐熱する効果は、実質的に
は耐熱したものをウスターソース類に用いた場合の官能
検査においてのみ可能であるが、かかる効果を予想する
例として、第2表及び第3図を示す。
第2表は、野菜類を加熱処理した後搾汁して得られる野
菜液2.21に加水しつつ、粗粉砕された香辛料類30
0 f、 (ケイと729.ニクズクとタイムとセージ
各3621クロコシヨウ30f、チョウジとウィキョウ
各24g、トウガラシと七ロリーシード各15y、オー
ルスパイスとジンジャートダイウィキョウとコリアンダ
ー各3f)、糖類及び食塩を加え、加熱殺菌して冷却し
た後、ビネガーを加えて仕上&)1olに調整し、これ
らが30℃でセルラーゼを主とする酵素15fI (セ
ルラーゼAP−3、大野製薬社製)の影響を受は得るよ
うにしたときのブドウ糖の軽力変化を例示するものであ
るが、これにより香辛料類は貯蔵期間中その組織が分解
され続けていることが知られ、実際にも10か力抜にお
いては、極めて簡単に液状体化され得る状態にまでなっ
ている。
第2表 第3図は、粗粉砕された香辛料類280f  (タイム
120f、チョウジsoy、ウィキョウ80g)を、前
記第1表の発酵日数4の段階におけるアルコール発酵W
7.51と、ウスターソース母液7.51とに各々浸漬
し、加熱殺菌して冷却した後、30℃で6か月貯蔵した
ときの前記各液中に移行した香辛料類の香味成分を、各
々エーテル抽出物でガスンロマトグラフに供した結果を
例示するものである。ここにウスターソース母液は、香
辛料類のみが加えられておらず、香辛料類を加えれば従
来一般のウスターソースとなるものである。
この第3図は判別をし易くするために不用のピークを全
て削除しているが、これによれば、タイムの香味主成分
であるシンナムアルデヒドのピーク1、チョウジの香味
主成分であるオイゲノールのピーク2、ウィキョウの香
味主成分であるアネトールのピーク3は、いずれも第3
図(Jl)のアルコール発酵液の方が同図(b)のウス
ターソース母液よりも高く、これらがより多く液中に移
行していることが知られる。
尚、この場合のガスクロマトグラフの条件は、カラム充
填剤が5%PEG20M−60〜80メツシュのクロモ
ソルプW(島津製作所社製)、キャリアーガスが窒素ガ
ス、温度が200℃、検出器がFIDを使用したもので
あり、ともに横軸にリテンションタイムをとった第3図
(a)と同図(b)とは、アルコール発酵液とウスター
ノース母液とが異なるだけで、その他の条件は全く同一
にして相対的に行ったものである。
最後に、かくして得られる醸熟したものを用いて、諸−
材とともに混合、−調整し、ウスターソース類を製造す
る。この段階での諸資材は、前記のように醸熟したもの
を用いてもなお所望使用量に至らないものにつき、各々
の不足分を補えばよい。
例えば、野菜類や果実類が所望使用量に至らない場合に
はその不足分だけこの段階で補い、糖類、塩類、酸類等
についても同様である。もつとも、これらは予め計算さ
れた量を長期間貯蔵前の段階で加えておくこともでき、
特に野菜類と香辛料類に関しては、ウスターソース類の
主原料で丞り且つその香味に重要な影響を与えるもので
あるからこのように予め計算された量を長期間貯蔵前の
段階で加えておくことが好ましい。
本発明は、トンカッソースや中濃ソース等の濃厚ソース
、及びウスターソース等を含む意味でのウスターソース
類の製造方法に係り、以上説明した本発明により製造さ
れるウスターソース類は、従来法によるウスターソース
類と比較すると、明らかにその香味が改善されていて、
例えば、厳選された検査員30名による5回の繰り返し
の官能検査結果では、3点識別又は2点嗜好のいずれの
比較方法でも、1%の危険率で有意検定され、本発明に
よるウスターソース類に、好ましい評価が得られる。
以上説明した通りであるから、本発明には、ウスターソ
ース類の主原料であり且つその香味に重要な影響を与え
る野菜類及び香辛料類を対象として、一方ではアルコー
ル発酵によシ野菜類から新たな香味を引き出しつつ、他
方ではこれに加えて第−義的に直接香辛料類を酵素処理
することにより効率的且つ経済的にその香味を利用し易
くし、さらに次いで長期間貯蔵することにより香味の複
合的一体化を図り、かくして得られる醸熟されたものを
用いることにより望まれる緒特性の程度が高いウスター
ソース類を製造することができる効果がある。
・実施例1 本発明によるウスターソースと一般の従来法によるウス
ターソースとを次のように製造して比較した。
本発明の場合: 野菜類を加熱処理した後搾汁して得られる野菜液6.4
7()マド液0.6/、タマネギ液2.7/。
ニンジン液1.2j、セロリ液1.01.し)ス液0゜
5/、キャベツ液0.47)に加水しつつ、糖類51k
g(シヨ糖25.5kg、ブドウ糖25.5kg)、食
塩8.4に9、その低調味液4/(主としてアミノ酸液
からなる天然調味液)、及び粉砕された香辛料類400
g (ケイヒ96g、ニクズクとセージとタイム各48
g、クロコシヨウ40g、チーウジとウィキョウ各32
g、トウガラシとセロリ−シード各20g、オールスパ
イスとジンジャ−とグイウィキョウとコリアンダー各4
g)を水5jで湿式微粒化機により均一に微粒化したも
のを加え、密閉系で加熱しつつ混合し、直ちに密閉系で
30℃まで冷却して、仕上り60/強で調整タンクに供
給した。この調整タンクにおいて、ビネガー10j及び
湿式微粒化機で均一に微粒化した耐熱液20/を加え、
加水しつつ再び混合した。そして、この混合したものを
瞬間的に加熱し冷却した後、30℃で2週間貯蔵して熟
成し、ウスターソース1001を得た。このウスターソ
ースは、糖度39.2%、滴定酸分1.89%、PH8
,60、塩分9゜8%であった。
ここで用いた耐熱液は次のように製造した。野菜類を加
熱処理した後搾汁して得られる野菜汁701  (1/
2濃縮トマト汁50j1ニンジン汁201)及びほぼ同
様にして得られる果実汁201(リンゴ汁12j1ミカ
/汁81)に加水しつつ、糖度17′Xまでブドウ糖を
補糖し、951に仕上げ、これを密閉系で85℃達温に
加熱し、直ちに密閉系で20℃に冷却した。この冷却し
たものに、サツカロマイセス セルビジェ (Saccharomyces cerevisiae、)で予備発酵させた発酵母液5
jを加え、温度を20℃程度に維持し、外部からの汚染
を防止しつつ、アルコール濃度が6%になる迄アルコー
ル発酵させた。この後、圧搾沢過をして、アルコール゛
発酵液801を得た。
次に、このアルコール発酵液151に加水しつつ、別に
搾汁して得られる果実液21(!Jンゴ液1.2/、ミ
カン液0.81)、糖類10kg(前記糖類と同じ混合
割合のもの)、食塩8kg及び粗粉砕された香辛料類3
kg(前記香辛料類と同じ混合割合のもの)を加え、9
0jに仕上げ、これを密閉系にて90℃で10分間加熱
保持した後、直ちに密閉系で30℃に冷却した。そして
、この冷却したものにビネガー107を加えて調整し、
さらにセルラーゼを主とする酵素150g (セルラー
ゼAP−3、大野製薬社製)を加え、15〜30℃の温
度範囲で12か月、この間適宜に混合しつつ貯蔵し、耐
熱した。
従来法の場合: 野菜類を加熱処理した後搾汁して得られる野菜液101
 (トマト液8.61.タマネギ液2.7!。
ニンジン液1.8/、セロリ液1.O/、レタス液0゜
51、−eヤペツ液0.4/)及びほぼ同様にして得ら
れる果実液1j (リンゴ液0.61.ミカン液0゜4
/)に加水しつつ、糖類53kg(前記本発明の場合の
糖類と同じ混合割合のもの)、食塩10に9、その他制
味液4/(前記本発明の場合のその他制味液と同じもの
)、及び粉砕された香辛料類1kg(前記本発明の場合
の香辛料類と同じ混合割合のもの)を水51で湿式微粒
化機により均一に微粒化したものを加え、密閉系で加熱
しつつ混合し、直ちに密閉系で30℃まで冷却して、仕
上り70j強で調整タンクに供給した。この調整タンク
において、ビネガー12/を加え、加水しつつ再び混合
した。そして、この混合したものを、以下本発明の場合
と同様に処理して、ウスターソース100/を得た。こ
のウスターソースは、糖度39゜1%、滴定酸分1.9
0%、PH8,52、塩分9.8%であった。
結果: 前記本発明によるウスターソースと、前記従来法による
ウスターソースとを比較した結果、本発明によるウスタ
ーソースが好ましく、極めて穏やかで丸みがあり、いわ
ゆる深いこくのある、調和のとれた一体的香味であると
判定された。これは、厳選された官能検査員30名によ
り、3点識別及び2点嗜好の比較で各5回の繰り返しの
官能検査をし、1%の危険率で判定したものである。
・実施例2 本発明によるウスターソースと一般の従来法によるウス
ターソースとを次のように製造して比較した。
本発明の場合: 加水して、糖類50.5kg(実施例1の糖類と同じ混
合割合のもの)、食塩8kg、その他制味液41 (実
施例1のその他制味液と同じもの)を、密閉系で加熱し
つつ混合し、直ちに密閉系で30℃まで冷却して、仕上
り607強で調整タンクに供給した。この調整タンクに
おいて、ビネガー9.511及び湿式微粒化機で均一に
微粒化した第1醸熟液5jと第2醸熟液2.O7とを加
え、加水しつつ再び混合した。
そして、この混合したものを、以下実施例1の本発明の
場合と同様に処理して、ウスターソース100/を得た
。このウスターソースは、糖度39.4%、滴定酸分1
,93%、PH8,53、塩分9゜6%であった。
ここで用いた第1醸熟液は次のように製造した。
野菜類を加熱処理した後搾汁して得られる鴨濃縮の野菜
汁40j (実施例1の従来法の場合の野菜液と同じ混
合割合のもの)及びほぼ同様にして得られる果実汁40
1 (実施例1の果実汁と同じ混合割合のもの)に加水
しつつ、以下実施例1の耐熱液を得る場合と同様に処理
してアルコール発酵し、アルコール発酵液80/を得た
。次に、このアルコール発酵液50/に加水しつつ、糖
類1Okg(実施例1の糖類と同じ混合割合のもの)、
食塩8kg、及び粗粉砕された香辛料類8kg(実施例
1の香辛料類と同じ混合割合のもの)を加え、90/に
仕上げ、これを密閉系にて90℃で10分間加熱保持し
た後、直ちに密閉系で30℃に冷却した。そして、この
冷却したものにビネガー10jを加えて調整し、15〜
30℃の温度範囲で12か月、この間適宜に混合しつつ
貯蔵し、醸熟した。
また、ここで用いた第2醸熟液は次のように製造した。
野菜類を加熱処理した後搾汁して得られる野菜液40j
(実施例1の従来法の場合の野菜液と同じ混合割合のも
の)に加水しつつ、糖類10kg(実施例1の糖類と同
じ混合割合のもの)、食塩8〜、及び粗粉砕された香辛
料類3kg(実施例1の香辛料類と同じ混合割合のもの
)を加え、90/に仕上げ、これを密閉系にて90℃で
10分間加熱保持した後、直ちに密閉系で30℃に冷却
した。
そして、この冷却したものにビネガー107を加えて調
整し、さらにセルラーゼを主とする酵素150g (セ
ルラーゼAP−3、大野製薬社製)を加え、15〜30
℃の温度範囲で12か月、この間適宜に混合しつつ貯蔵
し、醸熟した。
従来法の場合: 実施例1の従来法の場合によって製造されたウスターソ
ースを用いた。
結果: 前記本発明によるウスターソースと、前記従来法による
ウスターソースとを比較した結果、実施例1の場合の結
果と同様であった。判定方法も実施例1の場合と同様に
した0 尚、濃厚ソースについては例示しないが、コノ場合は、
繊維含量の多い野菜パルプ、例えばトマトパルプを使用
し、これがため均質イヒ処理や脱気処理が行われ、また
用いる野菜液や香辛料類の特に量的な点でウスターソー
スの場合と異なるだけで、はぼ同様に製造され、かかる
場合の比較した結果も本実施例と同様であった。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明の各号11の概略の工程図、第
3図は不用ピークを削除したガスクロマトグラフのチャ
ート図である。 特許出願人    カゴメ株式会社 代理人 弁理士  入 山 宏 正 第1図 第2図 第3図(入)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■ 野菜類、果実類、糖類、塩類、酸類及び香辛料類等
    に対して適宜に搾汁、溶解、混合、加熱及び調整等をす
    ることによりウスターソース類を製造するに当り、少く
    も野菜類から得られる野菜汁のアルコール発酵液に香辛
    料類、更に要すれば他の諸資材を加え、これらがセルラ
    ーゼを主とする酵素の影響を受は得るようにして長期間
    貯蔵し、醸熟したものを用いるウスターソース類の製造
    方法。 2 野菜汁として少くもトマト汁を含むものを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のウスターソース類の製造
    方法。 3 アルコール発酵液に、そのままではウスターソース
    類に用いることが困難である粒径の生の状態又は粗粉砕
    の状態の香辛料類を加え不特許請求の範囲第1項記載の
    ウスターソース類の製造方法。 4長期間貯蔵が温度30℃以下で期間10か刀身上の条
    件下である特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一
    つの項記載のウスターソース類の製造方法。 5 野菜類、果実類、糖類、塩類、酸類及び香辛料類等
    に対しで適宜に搾汁、溶解、混合、加熱及び調整等をす
    ることによりウスターソース類を製造するに当り、少く
    も野菜類から得られる野菜汁をアルコール発酵したもの
    に香辛料類、更に要すれば他の諸資材を加えて長期間貯
    蔵し、醸熟したものと、香辛料類、更に要すれば他の諸
    資材がセルラーゼを主とする酵素の影響を受は得るよう
    にして長期間貯蔵し、熟成したものとを用いるウスター
    ソース類の製造方法。 6野菜汁として少くもトマト汁を含むものを特徴とする
    特許請求の範囲第5項記載のウスターソース類の製造方
    法。 7 香辛料類として、そのままではウスターソース類に
    用いることが困難である粒径の生の状態又は粗粉砕の状
    態の香辛料類を特徴とする特許請求の範囲第5項記載の
    ウスターソース類の製造方法。 8 長期間貯蔵が温度30℃以下で期間10か刀身上の
    条件下である特許請求の範囲第5項〜第7項のいずれか
    一つの項記載のウスターソース類の製造方法。
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JP56101696A Pending JPS585164A (ja) 1981-06-30 1981-06-30 ウスタ−ソ−ス類の製造方法

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JP (1) JPS585164A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015033340A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 キッコーマン株式会社 酒精含有調味料及びその製造方法

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JP2015033340A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 キッコーマン株式会社 酒精含有調味料及びその製造方法

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