JPS5851014B2 - 重合反応の停止方法 - Google Patents

重合反応の停止方法

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JPS5851014B2
JPS5851014B2 JP55157858A JP15785880A JPS5851014B2 JP S5851014 B2 JPS5851014 B2 JP S5851014B2 JP 55157858 A JP55157858 A JP 55157858A JP 15785880 A JP15785880 A JP 15785880A JP S5851014 B2 JPS5851014 B2 JP S5851014B2
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章 雨宮
忠 国井
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睦彦 武田
勝昌 田中
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喜弘 小野
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規康 中尾
昌典 古川
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粒重合体が砕がれた固体として得られるよう
なトリオキサンの重合または共重合において、重合反応
器よりとり出された粒重合体の解重合を防止できる重合
反応の停止方法に関する。
トリオキサンを重合させるかあるいはトリオキサンと環
状エーテルおよび/または環状アセタールとを共重合さ
せて、オキシメチレン重合体または共重合体を得ること
は公知であり、種々の重合方法や重合装置が知られてい
る。
これらのうち、工業的に有利な方法として実質上溶媒を
使用しない塊状重合またはトリオキサンに対する溶媒の
使用量が10wt%以下である準塊状重合は重合収率も
高く、高分子量の重合体が得られ、そのうえ溶媒の回収
の全くまたは殆んど必要のないことから最も望ましい方
法といえる。
塊状重合または準塊状重合では重合体の急激な固化や発
熱を防ぐため、重合期間中、重合混合物にせん断を与え
て重合させるのが好ましく、粒重合体は条件にもよるが
通常10メツシユ(ASTM、以下同じ)篩通過率40
%程度以下の砕かれた固体としてとり出されるが、一般
にこの様な粗重合体中に重合触媒がそのまま残存してい
る場合、とくに50℃以上の温度では解重合が急激に生
じ分子量低下を起こすので、重合触媒を失活させる必要
がある。
本発明はこの様な塊状重合かまたは準塊状重合における
粗重合体中の重合触媒を失活させることを目的とする。
従来、重合触媒の失活方法としては、この粒重合体を多
量の水で洗浄するか、もしくは塩基性物質例えばアンモ
ニア、アミン、アルカリ金属の炭酸塩、水酸化物などを
含む水溶液やアルコール溶液で洗浄する方法が提出され
ている。
このように重合物の粉体に対して同重量以上といった多
量の停止剤の溶媒を用いることは、溶媒と粒重合体の分
離や溶媒の回収が必要なことから塊状重合または半塊状
重合の利点を低減させる。
特公昭488342号公報には、未反応の単量体及び触
媒を含有する砕かれた固体状のオキシメチレン粗重合体
に触媒の不活性化物と安定剤とを混合し、さらに0.0
1〜10wt%の水で湿らせて粉砕し、ついで減圧下に
揮発成分を大部分除去する方法が知られている。
この方法では水の添加が必須であるため、重合体の仕上
処理には水の除去装置を要する。
また、停止剤と触媒との反応が終了しない以前に水を添
加することは、重合体の急激な分子量低下を生ずるため
に好ましくない。
本発明者らは、塊状重合および準塊状重合の利点を生か
すために、出来るだけ少量の停止剤またはその有機溶媒
溶液を用いる重合反応終了後の重合触媒の失活方法につ
いて鋭意検討の結果、粒重合体の粒度が重要な影響を与
えることを見い出し、ここに本発明を完成するに至った
即ち、本発明によれば、停止剤またはその有機溶媒溶液
の添加後、10メツシユ(ASTM、以下同じ)篩、2
0メツシユ篩および100メツシユ篩の通過率がそれぞ
れ100%、90%以上および60%以上である粉体に
粉砕することにより、停止剤またはその有機溶媒溶液の
使用量は0.01wt%以上5wt%以下、場合により
1wt%以下でよく、特別に停止剤溶液の回収工程は不
要であり、処理された粗オキシメチレン重合体及び共重
合体は、そのまま保存しておち・でも分子量低下のよう
な変質を生ずることはない。
本発明では、トリオキサンの重合又は共重合は実質上溶
媒を用いない塊状重合法かもしくはトリオキサンに対し
て10wt%以下の溶媒を用いる準塊状重合法で実施さ
れる。
このような重合法では重合体の急激な固化や発熱が生じ
るため、重合機は強力な攪拌機能を有するもので、しか
も工業的には連続式であることが望ましい。
本発明の方法で反応機として用いられる連続攪拌混合機
としては、コニーダ(Ko −Kheader )の名
称で販売されているような反応帯域として円筒バレルを
用い、そのバレル中にバレルと同軸かつ多数の中断した
山を持つスクリューを備え、この中断部とバレル内面に
突出した歯とが噛み合うように作動する混合機や周囲に
加熱または冷却用のジャケットを有する長いケースに一
対の互(・にかみ合う平行スクリューを持つ通常のスク
リュー押出機や周囲に加熱または冷却用のジャケットを
有する長いケースを持ち、そのケースの内部に少なくと
も2本の水平攪拌軸を有し、その攪拌軸には固定された
多数の楕円形もしくは擬三角形のパドルが設置され、該
軸を同時に同方向に回転した際に互いに相手のパドルの
表面およびケースの内面とわずかな間隙を保って接しな
がらまわる形状のセルフクリーニング型混合機を挙げる
ことができる。
本発明者らは、先に工業的に有利なトリオキサンの連続
塊状重合装置として2台の連続混合機を直結して重合を
行なわせることを提案している(特開昭53−8679
4)。
即ち、前段反応機として、原料混合物の供給口と反応生
成物の吐出口を備えた密閉された反応側を持ち、該胴の
外部には反応混合物を加熱又は冷却できるジャケットを
有し、内部には少なくとも2本の水平攪拌軸およびそれ
ら攪拌器軸1種以上の複数個のパドルを固定した攪拌部
を有し、該パドルは軸と直角方向の少なくとも1断面が
軸心を交点とする複数の線対称を持ち、かつ、該軸を同
時に同方向に回転した際に軸と直角方向断面において一
方の軸のパドルの先端が常に胴内面あるいは他方の軸の
パドルとわずかな間隙を保って接しながらまわる連続攪
拌混合機を用い、後段反応機として、前段重合機と同型
の反応機かもしくは高伝熱面を持つか内部の各表面の相
互のかき取り作用は伴わない横型連続攪拌混合機を用い
る方法である。
前段重合機と後段重合機とは密閉されたシュートによっ
て接続される。
そのシュートはスケールの付着を防ぐために、トリオキ
サンの融点以上の温度、特に65〜100℃の間の温度
に保温されることが望ましい。
これらの重合反応機を用いることにより、粒重合体は砕
かれ通常10メツシュ通過率40%程度以下の粉体で重
合機より吐出される。
本発明はこの様な重合反応機に回分式又は連続式の停止
剤混合機を直結して実施するのが好ましい。
粒重合体には、停止剤がそのま工またはその有機溶媒溶
液として添加され混合される。
停止剤と重合触媒の反応が完結する間に、解重合反応が
進行しないように混合中の温度は0〜100℃、特に好
ましくは0〜50℃に制御するのが適当である。
このため停止剤混合機には冷却用のジャケットを有する
ことが好ましい。
停止剤としてはアミン化合物および/または一般式(I
)で表わされる三級ホスフィン化合物が使用できるが、
三級ホスフィン化合物の方が失活せしめた触媒の除去の
必要がない点で特に好ましい。
(式中、 R1、 R2、 3 は炭素数1〜18の炭化 水素基であり、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。
)アミン化合物としては、一級、二級、三級の脂肪族ア
ミンや芳香族アミン、ヘテロ環アミンが使用できる。
エチルア□ン、ジエチルアミン トリエチルアミン、n
−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、トリーn−ブ
チルアミン、アニリン、ジフェニルアミン、ピリジンな
どが適する。
三級ホスフィン化合物としては、トリーn−フチルホス
フィン、トリエチルホスフィン、n−ブチルジフェニル
ホスフィン、ジ−n−ブチルベンジルホスフィン、トリ
フェニルホスフィン、ジシクロへキシルフェニルホスフ
ィンなトカ使用テキる。
停止剤は有機溶媒の溶液として用いることもできる。
通常、有機溶媒1rIll当り0.01から1.5ミリ
モルの濃度の溶液として用いられる。
停止剤の溶媒としては、水星外の溶媒を用いることが出
来る。
メタノール、エタノールのようなアルコール類、メチル
エチルケトン、アセトンのようなケトン類、ベンゼン、
トルエン、キシレンのような芳香族化合物、シクロヘキ
サン、n−ヘキサン、n−へブタンのような飽和炭化水
素などがあげられる。
停止剤の添加量は、使用した重合触媒の0.5〜30倍
モルで、且つそのま二または有機溶媒溶液として添加す
る場合も、粒重合体の0,01〜5wt%特に好ましく
は0.01〜1wt%に相当する量とする。
このような少量でも、ひき続いて行なわれる粉砕工程で
粒重合体を目標の粒度まで粉砕すれば、触媒と停止剤の
反応が完結できて、解重合を完全に防止できるという知
見は全く新規なものである。
停止剤混合機より出た粒重合体は、粉砕機へ送られる。
粉砕は停止剤混合機少なくとも2時間以内望ましくは6
0分以内に行なうのが適当である。
粉砕機としては、回分式、連続式の両方が使用でき、シ
ョークラッシャー、ロータリークラッシャー、ハンマー
ミル、フェサーミル、ターボミル等が使用できる。
このうち、高速回転する翼による衝撃とこの翼の背後に
生ずる多数の超音速渦流並びにこれによって発生する高
周波の圧力振動によって原料を粉砕する方式であるター
ボミルは、粒重合体を目的の粒度に粉砕することに適す
る。
粉砕は、粉砕後の粒度が、標準フルイを用いRo −T
ap (ロー タップ)シェーカーによってふるい分け
して、100wt%が10メツシユの篩を通過し、その
うち90wt%以上が20メツシユノ篩を、60%以上
が60メツシユの篩をそれぞれ通過するような粒度とな
るように粉砕することが望ましい。
このような粒度まで粉砕が行なわれない場合は、停止剤
と触媒の反応は完結せず、従って残存した触媒によって
徐々に解重合が進行して分子量低下を生ずる。
粉砕中には通常、発熱して温度上昇するが、停止反応の
完結までの解重合を防ぐために粉体温度が70℃以下好
ましくは50℃以下になるように粉砕機を冷却するか、
場合により粉砕後にパドルクーラーなどの粉体混合装置
を用いて冷却することも有利である。
ターボミルを使用する場合は、粉砕機内を循環して流れ
る不活性ガスを冷却して粉体温度上昇を防ぐことが有効
である。
本発明の方法による粒度まで粉砕された粒重合体は、7
0℃の保存温度では7日間、50℃では14日間、室温
では約1年間の放置期間中に解重合は見られない。
もちろん、粉体の粒度をさらに細かくなるように微粉砕
することは、停止反応を完結させるうえに有効である。
しかし、通常100メツシユを通過する割合が全体の5
0%を超える粉体は安息角が大きくなり、流動性が悪化
する傾向になる。
従って貯槽内における架橋などのトラブルを生じ易く、
さらに粉塵爆発の危険の増加などの不利も生じるため、
極端に微粉砕することは必要はない。
停止反応を終えた粒重合体は、次の安定化工程で処理し
て成形材料とされる。
粗オキシメチレン重合体は公知のアセチル化等の末端安
定化により安定化することが出来る。
粗オキシメチレン共重合体は、水および/またはメタノ
ールなどのアルコール溶媒中、アルカリ性域で140℃
ないし200℃の温度範囲で不安定部分を加水分解する
ことにより安定化できる。
粗オキシメチレン共重合体で、停止剤として三級ホスフ
ィン化合物を使用する場合は、停止反応終了後、触媒残
渣を粒重合体から除去する必要がないため、祖業重合体
に公知の熱安定剤を添加し、そのまま160℃から25
0℃好ましくは180℃から230℃で加熱溶融して不
安定部分を分解除去し、熱安定性のすぐれたアセタール
樹脂を得ることが出来る。
本発明の方法をオキシメチレン共重合体の製造に適用す
る場合、トリオキサンに対して共重合単量体として用い
られる環状エーテルまたは環状アセタールとは次の一般
式(I[)で表わされる化合物を指す。
(ただし、式中R1、R2、R3およびR4は同一また
は異なるものであり、水素原子、アルキル基またはハロ
ゲンで置換されたアルキル基を表わす。
R5はメチレン基またはオキシメチレン基または各々ア
ルキル基、ハロゲン化アルキル基で置換されたメチレン
基またはオキシメチレン基(その際nはO乃至3の整数
)を意味するか、または式%式% は1に等しく、mは1乃至4の整数)で示される二価の
基を意味する。
ここに、アルキル基は1乃至5個の炭素原子を有し、水
素が1乃至3個のハロゲン原子、殊に塩素原子で置換さ
れてもよい。
)かかる環状アセタールまたは環状エーテルとしては、
具体的にはエチレンオキシド、グリコールホルマール、
ジグリコールホルマールを好適に例示でき、更にプロピ
レンオキシド、エピクロルヒドリンも挙げることができ
る。
また、長鎖α・ωジオールの環状ホルマール、例えばブ
タンジオールホルマールマタハヘキサンジオールホルマ
ールも用いることができる。
重合触媒としては、三ンッ化ホウ素、三フッ化ホウ素水
和物及び酸素または硫黄原子をもつ有機化合物と三フッ
化ホウ素との配位化合物の一種以上が、ガス状あるいは
適当な有機溶剤の溶液として用いられる。
三フッ化ホウ素の配位化合物、特に三フッ化ホウ素ジエ
チルエーテラート、三フッ化ホウ素ジブチルエーテラー
トは好ましい重合触媒である。
次に実施例および比較例により本発明を更に詳細に説明
する。
なお、実施例及び比較例中に示す値は次のように測定さ
れる。
極限粘度:〔η〕 2%α−ピネンを添加したP−クロロフェノール中で6
0℃において測定した。
塩基不安定度:L 2.5zの粒重合体を1vo1%のトリブチルアミンを
含有するベンジルアルコール251rLl中で160℃
、2 hrs加熱溶解し、そののち冷却して析出した重
合体をろ過し、アセトンで3回洗浄し、60℃で恒量に
なるまで真空乾燥する。
Wo :処理前のサンプル重量 Wl :処理後のサンプル重量 加熱分解率二に 1.52の重合体を試験管にとり、222℃におち・て
空気中にて加熱する。
5 hrs、S hrs後に重量を測定し、分解率を求
める。
Wlo:加熱前のサンプル重量 W′、:加熱後のサンプル重量 粒度測定 直径200mm、高さ45rn1rLのJIS標準標準
フル用い、試料100tをRO−Tap・シェーカーで
5分間ふるい分げして測定する。
実施例1および比較例1 連続重合反応装置として次のものを用いた。
すなわち、前段重合機に周囲にジャケットを有する長い
ケース内に一対のシャフトを備え、各々のシャフトには
互いにかみ合う楕円形板が多数はめ込まれ、該楕円形板
の長端部でケース内面及び相手の楕円形板の表面をクリ
ーニングできる混合機を用い、これに直結した後段重合
機として周囲にジャケットを有する長いケース内に一対
のシャフトを持ち、このシャフトにセルフクリーニング
性はないが粉体の混合に適した攪拌羽根を付けた横型攪
拌装置を用いた。
なお、前段重合機のケース内面の直径は200mπであ
り、後段重合機のケース内面の直径は320關であった
後段重合機には、さらに同様のタイプの横型攪拌装置を
直結し、この中に重合触媒の失活剤を注入して組型合体
粉末と連続的に混合できるようにした。
前段重合機に毎時100kgのトリオキサンおよび2.
5kgのエチレンオキシド、更にトリオキサン1モル当
り0.12ミリモルの三フッ化ホウ素ジエチルエーテラ
ートと、分子量調節剤としてトリオキサンに対し0.1
%の2・6−シメチルフエノールが供給された。
重合触媒及び分子量調節剤は各各ベンゼン溶液として使
用したが、ベンゼンの使用量はトリオキサンに対し1%
以下であった。
前段重合機における滞在時間は約4分で、反応温度は9
0℃に制御された。
後段重合機には未反応物を25%含む共重合物の粉末が
送り込まれた。
後段重合機では反応温度が50℃に保たれ、反応物は重
合が完結するまでゆるやかに混合されながら吐出口へ向
かって移送された。
後段重合機における滞在時間は約40分間で、得られた
祖業重合体中の未反応トリオキサンは2重量%以下であ
った。
祖業重合体は10メツシュ通過率40%の粉体であった
祖業重合体の粉末は、ただちに停止剤混合機へ送られ、
重合に使用した触媒の2倍モルのトリーn−ブチルアミ
ンがベンゼン溶液として添加され、混合された。
)IJ−n−ブチルアミンハ0.5 mmol /rn
i! のベンゼン溶液であり、停止剤溶液の添加量は粒
重合体に対して約0.4wt%であった。
停止剤混合機では、粒重合体は冷却され30 ’Cに保
たれた。
停止剤混合機の直下には合計20本のナイフが180O
rpmで回転し、粉体を剪断して粉砕するフェザ−ミル
粉砕機がとり付けられており、フェザ−□ルの底部には
10メツシユのスクリーンが設置されていた。
粒重合体はこの中で粉砕されスクリーンの穴を通って排
出された。
粉砕後の粒重合体の温度は48℃であった。
この粉体試料(4)をサンプリングし、50℃の熱風乾
燥器に入れて100 hrs保存し、保存中の分子量や
塩基不安定度の経時変化を調べた。
なお、比較のために、停止剤混合機を出た粒重合体を粉
砕前にとり出して試$1(B)とした。
試料(B)も同様に50℃で保存し、保存中の分子量や
塩基不安定度の経時変化を調べた。
これらの結果を第1表に示した。
第1表中、粒度分布で#はフルイメッシュで、累積通過
率(%)を示した。
実施例2および比較例2 実施例1と同型の重合機を用(・て同様に重合を行なっ
た。
ただし停止剤混合機には、重合に使用した触媒の2倍モ
ルのトリフェニルホスフィンがベンゼン溶液として添加
され混合された。
トリフェニルホスフィンは0.8 mmol /rat
3 のベンゼン溶液であり停止剤溶液の添加量は組型合
体に対し約0.3wt%である。
停止剤混合中、組型合体は30℃に保たれた。
停止剤混合機の吐出口には、周囲にケーシングを持ち、
そのケーシングの内面は凹凸になっておリケーシングと
わずかなりリアランスを保って高速回転する翼を持つタ
ーボミルが接続されていた。
ターボ□ルではケーシングと翼の間かく、翼の回転数な
どで粉砕後の粒度を調節できる。
組型合体はターボミルに送られ微粉砕された。
粉砕中はケーシング外側を冷却水で冷やし、粉砕後のポ
リマ一温度を55℃以下となるように調節した。
粉砕機の回転数、ケーシングと翼のクリアランスを種種
変更し、種々の粒度分布を持つ粒重合体試料(A)−(
D)を得た。
これらの試料を60℃の熱風乾燥器中において48 h
rs保存した。
そののち取り出してこの組型合体に対して0.7wt%
のイルガノックス 1098(商品名 チバガイギー社
製、立体障害性フェノール)と0.1wt%の水酸化マ
グネシウムを添加し、ラボプラストミルにて220℃、
20分間、N2雰囲気において加熱混練して不安定部分
を分解した。
表−2に、60℃、48hrs保存後の各試料(A)−
(1の極限粘度:〔η〕、塩基不安定度:し、また安定
化後の極限粘度及び加熱分解率二Kを示した。
なお比較のために、重合機より吐出した組型合体i o
oyをただちに2%のアンモニアを含む水2001rl
lで洗い、続1.−て200m1のアセトンで3回洗っ
たのち60℃で12 hrs乾燥した。
この試料を樟)とする。
試料四)も同様に乾燥後の極限粘度及び塩基不安定度を
調べ、続いて同様の安定剤を添加しラボプラストミルで
安定化した。
結果を第2表に示した。
第2表のうち試料臥那)には解重合は見られず、熱安定
性も従来の方法である試料(D)よりすぐれている。
試糊qは粉砕後の粒度が本発明で示した範囲外の粗い粉
体になったものであるが、明らかに解重合が生じている
ことが分る。
実施例3および比較例3 2枚のZ型攪拌羽根を有する11のニーダ−にトリオキ
サン−251’を仕込み、更にトリオキサン1モルに対
し0.15ミリモルの三フッ化ホウ素ジブチルエーテラ
ートをベンゼン溶液として添加した。
ただちに系内は白濁して重合した。重合中周囲のジャケ
ットには60℃の温水を通じて冷却した。
30分後、重合触媒に対し2倍モルのトリフェニルホス
フィンをベンゼン溶液にして加工て10分間攪拌した。
トリフェニルホスフィンは溶液1 rni!当り0.1
□リモル含むように調製した。
添加した停止剤溶液は粒重合体あたり約3wt%である
続いてニーダ−より粒重合体をとり出し、回転衝撃式粉
砕機であるアトマイザ−にて粉砕した。
粉砕後25℃、40℃、60℃、70℃において保存し
、極限粘度の経時変化を調べた。
なお比較のために、粉砕後の粒度が本発明の範囲外であ
る粗いものになるように調製して、25℃で保存した。
この試料は室温でも徐々に解重合が進行していることが
分る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 トリオキサンあるいはトリオキサンと環状エーテル
    および/または環状アセタールとの混合物を三フッ化ホ
    ウ素、三フッ化ホウ素水和物および酸素原子または硫黄
    原子を含む有機化合物と三フッ化ホウ素との配位錯化合
    物よりなる群から選ばれた少なくとも一種の重合触媒の
    存在下に重合させて得られた粒重合体を、重合触媒と錯
    体を形成して、触媒を失活させる停止剤またはその有機
    溶媒溶液を、停止剤として該重合触媒使用量の0.5〜
    30倍モルに相当し、且つ停止剤またはその有機溶媒溶
    液として該粒重合体の0.01〜5wt%に相当する量
    添加した後、粉砕して10メツシユ(ASTM)篩、2
    0メツシユ(ASTM)篩および60メツシユ(AST
    M)篩通過率がそれぞれ100%、90%以上および6
    0%以上である粉体とすることを特徴とする重合反応の
    停止方法。 2 停止剤がア□ン化合物である特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 3 停止剤が一般式(I)で表わされる三級ホスフィン
    化合物である特許請求の範囲第1項記載の方法。 (式中、R1、R2、R3は炭素数1〜18の炭化水素
    基であり、それぞれ同一であっても異なってもよい。 )′。4 停止剤またはその有機溶媒溶液の添加量が粗
    オキシメチレン共重合体の0.01〜1wt%に相当す
    る量である特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 停止剤またはその有機溶媒溶液の添加を0〜100
    ℃の温度範囲で行ない、かつ粉砕中または粉砕後に粉体
    を70℃以下の温度に冷却する特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
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Cited By (1)

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