JPS5850767B2 - 燃焼排ガス脱硫法 - Google Patents

燃焼排ガス脱硫法

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JPS5850767B2
JPS5850767B2 JP55113789A JP11378980A JPS5850767B2 JP S5850767 B2 JPS5850767 B2 JP S5850767B2 JP 55113789 A JP55113789 A JP 55113789A JP 11378980 A JP11378980 A JP 11378980A JP S5850767 B2 JPS5850767 B2 JP S5850767B2
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liquid
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • B01D53/50Sulfur oxides
    • B01D53/501Sulfur oxides by treating the gases with a solution or a suspension of an alkali or earth-alkali or ammonium compound

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は有機カルボン酸マグネシウムを含有する吸収液
を用いて燃焼排ガス中に含まれる亜硫酸ガスを吸収し、
生成する亜硫酸マグネシウム及び亜硫酸水素マグネシウ
ムを酸化して硫酸マグネシウムにした後、該硫酸塩を石
膏に変換して分離する排ガス脱硫法に関し、特に該亜硫
酸塩及び亜硫酸水素塩の酸化時に生起する有機カルボン
酸の分解を抑制する方法に関する。
従来、排ガスの脱硫に有機カルボン酸アルカリ塩水溶液
を吸収液として使用する方法は数多く提案されている。
その理由としては有機カルボン酸のナトリウム塩、アン
モニウム塩、マグネシウム塩カルシウム塩などは水溶性
であると同時に、pH2〜7の領域において良好なpH
緩衝能をもつため、これらの塩が亜硫酸ガス吸収に対し
て極めて効果的に機能することによると考えられる。
これらの有機カルボン酸アルカリ塩水溶液を用いる脱硫
法をその副生物の面から分類してみると:SO2を回収
するものとしては、例えば有機カルボン酸アルカリとし
てクエン酸ナトリウムを用いる米国特許第397074
4号、及び同第2142987号があり;元素硫黄回収
型として、クエン酸ナトリウムを用いる米国特許 4083944号、同第39339.94号等、又スル
ホコハク酸ナトリウムを用いる米国特許第272954
3号があり:亜硫酸カルシウムを副生ずる型として、特
開昭55−61923号公報があり;石膏を副生ずる型
として特開昭49−104881号公報などがある。
然し乍ら、上記脱硫法に於ては有機カルボン酸が脱硫工
程内で逐次分解消費される欠点がある。
即ち亜硫酸ガスが有機カルボン酸アルカリ塩含有の吸収
液中に吸収されて生成する5O1−及びH8O,¥が酸
素で酸化される際に、その反応中間生成物として活性な
ラジカルが生成し、このラジカルが共存する有機カルボ
ン酸を誘発酸化分解する。
この有機カルボン酸の分解量は酸素酸化される5Oi−
及びH8O,−の量に大略比例する。
従って、有機カルボン酸アルカリ塩を用いる前記脱硫法
のうち、SO2又は元素硫黄を回収する方法或は亜硫酸
カルシウムを副生させる方法では、吸収塔内で燃焼排ガ
スに含まれる酸素による酸化のみが生じ、酸化される5
O23−及びH3O,、−は極く一部であって分解され
る有機カルボン酸の量も少く、有機カルボン酸の分解消
失は余り重大な問題とはならない。
然るに、有機カルボン酸の共存下で吸収した亜硫酸ガス
の全量を強制的に酸化した後に、石膏として回収するプ
ロセスに於いては有機カルボン酸の分解は無視し得ない
重要な問題となる。
この燃焼排ガス中の亜硫酸ガスを有機カルボン酸アルカ
リ塩を用いて吸収し、石膏を副生させるプロセスに於い
て、有機カルボン酸の分解を抑制する方法としては、有
機カルボン酸アルカリ塩を含む吸収液中にマンガン塩又
は銅塩を共存させる方法がある(特公昭53−4231
7号公報)。
この方法によれば、2価のマンガン塩若しくは銅塩を金
属イオンとして例えば100 ppm存在させると有機
カルボン酸が分解して生成する炭酸ガス量はこれらのイ
オンが存在しない場合に比べて略1/2になり、又30
00ppmも存在させると分解生成する炭酸ガス量は1
/10以下になるとされている。
然し乍ら、吸収液中にマンガン塩又は銅塩を共存させる
と、中性〜アルカリ性の液性ではこれらの金属が水酸化
物として析出するから、この析出を防止するために吸収
液の液性を酸性に維持する必要がある。
ところが、揮発性の有機カルボン酸のアルカリ塩水溶液
を吸収液とする場合には、亜硫酸ガスを吸収した際に遊
離の有機カルボン酸が生成し、排ガスと接触する吸収液
のpHが低いときにはこの有機・カルボン酸の一部が排
ガスに同伴されて揮散する。
この有機カルボン酸の揮散を防止するためには、脱硫後
の排ガスを更にアルカリ性液で洗浄すれば良いが、排ガ
スを後洗浄することは工程を複雑にする。
又pHの高い吸収液を用いて有機カルボン酸の揮散を防
止しようとすれば、有機カルボン酸の分解を抑制するマ
ンガン又は銅の塩を共存させることができない。
以上の如く、有機カルボン酸の揮散を防止し、かつその
分解を抑制する方法は未だ知られていない。
有機カルボン酸アルカリ塩を用いる石膏副生型排ガス脱
硫法では、有機カルボン酸の分解量は前述の如<5oj
−及びH3O3−の酸化量に略比例するほか有機カルボ
ン酸の濃度にも依存するから、吸収液中の有機カルボン
酸アルカリ塩は亜硫酸ガスの吸収に支障のない限度にお
いて低濃度であるのが望ましい。
この有機カルボン酸の分解について本発明者等が更に研
究を重ねた結果、有機カルボン酸の分解は共存する塩素
イオン濃度に大きく依存し、塩素イオンが0.4重量%
以上ではその濃度が高くなるほど有機カルボン酸の分解
量が少くなること、及び有機カルボン酸と塩を形成する
カチオンがマグネシウムであるときは他のナトリウムな
どの場合に比べ有機カルボン酸の分解が少ないこと、を
見出し本発明をなすに至った。
本発明の目的は有機カルボン酸の揮散と分解が抑制され
た燃焼排ガス脱硫法を提供するにある。
本発明は有機カルボン酸マグネシウムを含む水溶液を吸
収液とし、亜硫酸ガスを含む燃焼排ガスと接触させた後
、該吸収液中に生成するSOl及びH3O3−を酸素含
有ガスで酸化して硫酸塩とした後に消石灰又は石灰石を
添加して石膏を副生させる排ガス脱硫法であり、吸収液
として有機カルボン酸マグネシウムと共に塩素イオンを
2重量%以上好ましくは4〜10重量%共存させた液を
用いることを特徴とする有機カルボン酸の分解を抑制す
る燃焼排ガス脱硫法に係る。
以下に本発明の詳細な説明する。
重油や石炭などの燃料には僅かではあるけれども塩素化
合物が存在する。
例えば石炭燃焼排ガス中には塩化水素が30〜150
ppm含まれている。
又工業用水中には通常20〜50■/lの塩素イオン、
消石灰又は石灰石にも40〜100■/kyの塩素イオ
ンが含まれる。
その結果、石膏副生型脱硫法では、循環使用する吸収液
中に逐次塩素イオンが蓄積して来る。
通常排ガス脱流プロセスに於いては、塩素イオンによる
金属材料の腐蝕を防止するために、吸収液中の塩素イオ
ン濃度が2%以下通常は1%以下になるように制御され
る。
塩素イオン濃度の制御は塩素イオンを含む吸収液の一部
を排水として放出することより行われるが、このように
して吸収液中の塩素イオンを低濃度に維持するときは放
出する吸収液量が多くなり、それに伴って廃棄される有
機カルボン酸も多くなり好ましくない。
本発明で用いる吸収液中に共存させる塩素イオンは長期
運転においては前述の如く、燃焼排ガス、工業用水、消
石灰又は石灰石によってもたらされ所定の濃度に達する
が、運転の初期においては必要に応じて塩化物好ましく
はMgCl2の形で供給される。
吸収液中における塩素イオンは所定濃度になった後に於
いても更に蓄積して来るけれども、系内の液の一部を系
外に取り出すことによって該塩素イオン濃度が所定の値
に維持される。
この場合、系内の液中の塩素イオン濃度が高いために、
従来の塩素イオンを低濃度に維持する方法に比べ系外に
取り出す液量は少くてよく、このときに損失する有機カ
ンボン酸の量も少くてすむ。
吸収液中に存在させる塩素イオンは通常2重量%以上、
好ましくは4〜10重量%の濃度である。
吸収液中に塩素イオンが0.4重量%より多く含まれる
場合には、有機カルボン酸の分解量は減少し、殊にその
濃度が4重量%以上であるときはその分解抑制効果が顕
著となる。
塩素イオンを10重量%以上存在させる場合にもその塩
素イオン濃度の増加に応じてなお僅かに有機カルボン酸
の分解量を抑制する効果は増大するが塩素イオン濃度の
増加に比べて分解抑制される有機カルボン酸の絶対量が
余り多くならない。
一方有機カルボン酸の分解を100%抑制した所で、他
の工程での有機カルボン酸の損失があり、有機カルボン
酸のメイクアップが避けられない。
更に、塩素イオン濃度が余り高(なると5O1−及びH
803−の酸化速度が著しく低下する。
以上のことから吸収液中に存在させる塩素イオンの濃度
は10重量%以下で充分である。
本発明における有機カルボン酸としては酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、吉草酸などのモノカルボン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸などのジカルボン酸、スルホ酢
酸、スルホプロピオン酸、スルホコハク酸などのスルホ
カルボン酸等が用いられる。
これらの有機カルボン酸はできるだけ低濃度で使用する
ことが望ましく、カルボキシル基濃度で0.4mol/
kg以下好ましくは0.04〜0.2mol/kgで使
用される。
この範囲の濃度の有機カルボン酸を液中に含有させ、塩
素イオンを2重量%以上、好ましくは4〜10重量%を
含む吸収液とし、排ガスと接触する前のpHを4〜8と
する。
このpHは使用する有機カルボン酸が酢酸等のモノカル
ボン酸、アジピン酸等のジカルボン酸の場合は7〜8に
するのが好ましい。
即ち、酢酸等の揮発性のモノカルボン酸の場合にはその
遊離酸が、又ジカルボン酸の場合にはその分解により生
じるモノカルボン酸の遊離酸が排ガスに同伴されて揮散
するのを防止するために吸収液のpHが7〜8とされる
このpHの調整は石膏化に消石灰を用いることにより行
うことができる。
このpH範囲より低いpHの吸収液が使用される場合に
は、脱硫後の排ガスを更にアルカリ性の液(消石灰スラ
リーを含む)で洗浄し、この洗浄液を排脱プロセス系内
にもどし吸収液の一部として使用すればよい。
一方スルホコハク酸等のスルホカルボン酸は不揮発性で
アリ、かつ分解しても揮発性の遊離酸を生成しないので
、吸収液の液性はpH4〜6とするのが好ましい。
低いpHで吸収液を使用する場合には、石膏化用のカル
シウム源として消石灰のみならず石灰石を使用すること
ができ経済的に有利である。
また、吸収液中のカチオンであるマグネシウムは前述の
如く排水と共に一部損失するほか、副生ずる石膏に付着
して一部失なわれるけれども、石膏生成のために使用す
る消石灰や石灰石中にはマグネシウムが0.1〜1重量
重量%台まれているため通常はマグネシウム塩を補給す
る必要はない。
上述の如く、有機カルボン酸マグネシウム及び塩化物好
ましくはMgCl2のみを含む吸収液を用いる場合には
、系内装置に亜硫酸カルシウム又は石膏が析出付着しス
ケールを生成することがある3これは副生石膏を分離し
た液を吸収液として循環使用するときには、吸収液中に
石膏の溶解度に相当するCa2+が溶存しており、系内
で吸収液中にSOζ−が増加する部分では亜硫酸カルシ
ウムが析出し、又5OX−が増加する部分では石膏が析
出することによるものである。
この亜硫酸カルシウムの析出を防止するには、吸収液中
に硫酸マグネシウムを2〜6重量%好ましくは2〜4重
量%存在させておくのが効果的である。
即ちCa2+の濃度は5OI−の濃度に略反比例するか
ら硫酸マグネシウムを2重量%以上存在させることによ
りCa2+濃度が低下するため、5OK−濃度が多少高
くなっても亜硫酸カルシウムの析出が防止される。
又、石膏は5O1−及びH3O3−の酸化の際及び酸化
後の液に消石灰又は石灰石を添加するときに析出するけ
れども、この場合液中に結晶石膏を存在させておくと新
たな石膏の析出は該結晶石膏上で起るために、器壁への
石膏付着によるスケールの生成が防止される。
本発明の実施に際し、望ましい吸収液の組成は有機カル
ボン酸マグネシウムをカルボキシル基濃度で0.4 m
ol/kg以下、好ましくは0.04〜0.2mol/
kg及び塩素イオン2重量%以上好ましくは4〜10重
量%を含み、更に硫酸マグネシウム2〜4重量%と結晶
石膏3〜10重量%を含むものであり、又、吸収液の液
性は有機カルボン酸が酢酸、アジピン酸等のモノカルボ
ン酸、ジカルボン酸であるときはpH7〜8に調整され
、又スルホコハク酸、スルホ酢酸等のスルホカルボン酸
であるときはpH4〜6に調整される。
このようにして調整された吸収液に燃焼排ガス中に含ま
れる亜硫酸ガスがSOζ−及びH3O2−の形態で捕集
され、この吸収液は次の酸化工程に送られる。
この酸化工程に送られる液中の5oj−及びH8O,、
−の濃度は40〜100 m1 llimole /kg以下であることが好まし
い。
これより高濃度になると吸収塔内で亜硫酸カルシウムが
析出するおそれがある。
又酸化槽出口のSOニー及びH8O¥の濃度は2〜8 millimole/に9程度とする。
液中に含まれるSO云−及びH8O:¥の酸化は該液中
に空気又は酸素を含むガスを吹き込むことにより行われ
て、硫酸塩が生成する。
酸化後の液に石灰又は石灰石を添加して、石膏を生成さ
せこの液から吸収した亜硫酸ガスに相当する量の石膏を
分離する。
吸収液中には予め結晶石膏を存在させておく必要がある
ため、石膏の分離は一部の液より行い、その沢液は残部
の石膏を含む液と併せて亜硫酸ガス吸収液として循環さ
せる。
なお、酸化反応と石膏化反応は同一反応槽で行っても別
々の反応槽で行ってもよい。
本発明は従来マイナス要因とされていた塩素イオンを吸
収液中に高濃度に存在させる方法であって、通常の金属
材料を用いることができず、チタン、ニッケル合金など
の高価な耐蝕金属材料を使用する必要があり、設備費が
高価になる欠点がある。
然し乍ら、吸収液中に塩素イオンを2重量%存在させた
場合には有機カルボン酸の分解量は顕著に減少し、更に
塩素イオン濃度を4〜10重量%とするときは有機カル
ボン酸の分解抑制効果が更に著しくなる。
このようにして、長期運転においては有機カルボン酸の
分解が著しく抑制される結果、メイクアップに要する有
機カルボン酸の量が大幅に減少して設備費が高価になる
欠点が充分に補われ、なおかつ経済性が著しく向上され
る。
以下に述べる実施例によって、本発明の高濃度塩素イオ
ン存在による有機カルボン酸の分解抑制効果を示す。
実施例1及び2では、有機カルボン酸の分解をより明確
にするために、連続プロセスに於ける脱硫工程の反応を
実験室的に再現させることを試みた。
連続プロセスにおける有機カルボン酸の分解を実験室で
精度よく再現するには、長時間に亘って酸化反応条件(
液組成、酸化速度、温度、pH等)を一定に保持して有
機カルボン酸の僅かな減少を検出する必要がある。
このことは単一容器内で所定の吸収液にSOト源として
亜硫酸カルシウム(CaSO3・1/2H20)をスラ
リーとして存在させ、これを空気酸化して石膏に変え、
このときの有機カルボン酸の分解量を測定することによ
って達成される。
即ち亜硫酸ガスの吸収、酸素酸化、CaCO3又はCa
(OH) 2の添加、石膏分離の各工程を連結して小
規模で実施するよりも、これらの各工程を単一の容器中
で実施した方が有機カルボン酸の分解量をより正確に与
える。
この単一容器中での亜硫酸カルシウムの溶解は連続プロ
セスの吸収液に対するSO2の吸収及びCa(OH)2
又はCaCO3の添加に相当し、溶解S中−及びH3O
3−の酸化は連続プロセスの酸化反応に相当し、又石膏
の析出は連続プロセスの石膏の析出分離に相当する。
この単−反応器中では水バランス、各溶解イオン濃度及
びpHは略々一定に維持される。
実施例 1 実験装置として1.21の円筒型通気攪拌槽を用い、7
501の第1表に示す組成の液に2501のCaSO3
・1/2H20を装入してスラリー状と※して、これに
炭酸ガスを除去した空気を吹き込み、CaSO3・1/
2H20がすべてCaSO4・2H20に酸化されるま
で実験を行なった。
この間、温度55℃、pH6,7〜6.8、通気量10
.3Nl/h、攪拌器間転数800回転とすべて一定に
保たれた。
尚この実験中、酢酸の分解に伴なってわずかにpHの上
昇が認められたのでH2SO4の添加によりpHは上記
範囲内に保持された。
実験中、オフガスに含まれるCO2、CH4の濃度等を
測定し、これらの総発生量を求めた。
又この通気攪拌条件下でのnso、; +5oi−の酸
化速度は大略0.1m o l /kg・hであった。
結果を第1表に示す。上記結果からC1−濃度が大きい
ほど酢酸の分解量は低下し、かつCI−濃度が同じでも
カチオンがMg2+である場合よりNa+である場合酢
酸の分解量が増加することがわかる。
又分解の結果生成するCO2とCH4の量もC1濃度が
犬となるにつれて減少する。
このことからCO2又はCH4の発生量が有機カルボン
酸の分解量の目やすとなることが判る。
実施例 2 実施例1と全く同じ装置を用いて、同一の操作を第2表
に示す組成の液について実験を行った。
実施例1との相違は酢酸をスルホコ・・り酸に代え、*
*スルホコハク酸のモル濃度を酢酸の1/2とし、又p
H5,9〜6.0にした点のみである。
この実施例ではCO2の発生量をもってカルボン酸の分
解量を表わした。
結果を第2表に示す。この結果から、有機カルボン酸が
スルホカルボン酸の場合にも液中のC1−濃度が増加す
るにつれて、分解されるスルホコハク酸量も減少するこ
とが示される。
実施例 3 実施例1と同様の装置を用い、100OPの下記組成液
に空気を吹き込み、MgSO3が酸化される間に発生す
るCH4ガス量を測定した。
温度55℃、pH6,7〜6.8 (NaOH添加によ
り調整)、通気量10.3N1/h、攪拌器間転数40
0回転とすべて一定に保たれた。
本実施例では酢酸分解量の指標としてCH4の発生速度
をとった。
液組成: (CH3COO)2Mg MgSO4 gC12 MgSO3 n 0.8重量% 2、O〃 変化させる 0、2重量% 6.8(H2SO4で調整) 結果を第3表に示す。
CH4発生量が(n5o3−+5ofi−)濃度に対し
て依存性を示す場合もあるため、(H8O3−+5o2
3−)濃度に対応するCH4発生量をも表示した。
実験番号13′及び14′ではアニオン濃度をそれぞれ
実験番号13及び14と同一とし、カチオンをすべてN
a+に置き換えて実験したものである。
上記結果から、液中のカチオンが同一種のものの場合は
CI=濃度の増加につれて、酢酸の分解速度が抑制され
、又Mg2+がNa+で置換されると酢酸の分解速度が
増大することが判る。
実施例 4 添付の図面に示すような排ガス3500〜550 ON
m″/hを処理することのできる実験装置により、ボイ
ラ排ガスの脱硫を行ない、このときの有機カルボン酸の
分解量を調べた。
実験装置を図面に従い略述する。
吸収塔1の塔底部に被処理排ガス5が導入され、ポンプ
9により循環される吸収液は配管10より吸収塔頂部に
供給され、排ガス5と接触しSO2は吸収され、吸収排
ガス14は塔頂より排出される。
SO2を吸収した吸収液は吸収塔1の塔底部の配管13
により酸化石膏化反応槽2に入る。
該反応槽2には酸化用ガス(通常は空気)6とCa (
OH) 27とが導入される。
得られたスラリーは吸収液貯槽3に入る。吸収液貯槽3
よりポンプ9により吸収液は吸収塔1頂部に配管10に
より供給されるが、その一部は配管11により石膏分離
器4に入り、吸収したSO2に見合う量の石膏15が分
離され、排出される。
石膏15と分離された液は配管12により吸収液貯槽3
にもどされる。
使用した排ガス5は8021400〜1500ppm含
む重油燃焼排ガスに別途硫黄を燃焼した排ガスを混合し
てSO2濃度を調整した。
吸収塔10入口での排ガスの温度は150〜160℃で
あった。
脱硫のために吸収塔1に導入される吸収液即ち吸収液貯
槽3中の液の組成は石膏スラリー濃度3〜7重量%であ
り、pHは酢酸塩を用いたとき(実験番号101〜10
7)は7.2〜7.8とじスルホコハク酸塩を用いたと
き(実験番号108.109)では5.5〜5.9とし
た。
このpHは反応槽2に投入される消石灰スラリーの流量
で調整した。
その他の溶解塩類の濃度は第4表に示した。吸収塔1で
SO2ガスを吸収した吸収液は反応槽2において液中の
H3O,iおよびSO云−が空気6により酸化され5O
I−に変換される。
このSOIは反応槽2に投入されたCa(OH)27と
反応して石膏となり液中に析出する。
析出した石膏は一定のスラリー濃度を保つため分離機4
により糸外に分離した。
また、分解その他で失なわれる有機カルボン酸塩の濃度
を一定に保つため、一定流量のカルボン酸を補給した。
実験番号101〜107では酢酸の50%水溶液を用い
、吸収液中のCH3COO−とCH3CO0Hの合計濃
度は0.0976mol /kg(酢酸マグネシウム換
算0.69%)になるよう調整した。
実験番号108〜109ではスルホコハク酸マグネシウ
ムの50%水溶液を用い、吸収液中のスルホコハク酸塩
濃度は0.0488mol/kg(0,0976力ルボ
ン酸当量/kgスルホコ・・り酸マグネシウム換算1.
13重量%)になるように調整した。
又、石膏同伴により吸収液中よりCI−が失なわれたの
で吸収塔1に入る排ガス中にHCI ガスを一定流量
補給することにより、目標とするCl−濃度を維持した
分解カルボン酸量は補給カルボン酸量より処理ガス同伴
外および石膏同伴外を差し引いたものである。
結果は第4表に示す。
【図面の簡単な説明】
添付の図面は本発明の実施例4で用いた装置の工程図で
ある。 1は吸収塔、2は酸化石膏化反応槽、 液貯槽、及び4は石膏分離器である。 3は吸収

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有機カルボン酸マグネシウムを含む水溶液を吸収液
    として用いて燃焼排ガスに含まれる亜硫酸ガスを吸収し
    、該吸収液中に生成するSO!−及びH8O,、−を酸
    素含有ガスで酸化して硫酸塩とした後に消石灰又は石灰
    石を添加して石膏を副生させる排ガス脱硫法において、
    吸収液として有機カルボン酸マグネシウムと共に塩素イ
    オンを2重量%以上10重量%以下共存させた液を用い
    ることを特徴とする有機カルボン酸の分解を抑制する燃
    焼排ガス脱硫法。 2 吸収液として有機カルボン酸マグネシウムと共に塩
    素イオンを4重量%以上10重量%以下共存させた液を
    用いることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    方法。 3 前記塩素イオンを共存させた吸収液が有機カルボン
    酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム
    及び結晶石膏を含有する液であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の方法。 4 前記有機カルボン酸が酢酸、プロピオン酸、酪酸、
    吉草酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スルホ酢
    酸、スルホコハク酸及びスルホプロピオン酸より選ばれ
    た少くとも1種の酸であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項又は第2項のいずれかに記載の方法。 5 前記有機カルボン酸がモノカルボン酸及び/又はジ
    カルボン酸であり、かつpH7〜8に調整された吸収液
    を用いることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項のいずれかに記載の方法。 6 前記有機カルボン酸がスルホカルボン酸であり、か
    つpH4〜6に調整された吸収液を用いることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の方法。
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