JPS5849677Y2 - 扉開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機等の扉開閉装置に関する。

従来のテレビジョン受像機の回転式扉は第１図イに示す
如く、パネル１に突起２を設は支点０１を中心に上下方
向に開閉する扉３の下端を突起２に当接支持させて開状
態を保つか、あるいは同図口に示す如く、閉状態から１
８０°扉３が回動した位置で開状態となすようにしてい
た。

しかし、このような方法では扉自体が大きく重い場合に
開き方が支点を中心に振り回す様な感じとなり視観的に
好ましくない。

また第１図イの場合、Ａ方向に力が加わった場合に破損
のおそれがある。

本考案は以上の点に鑑みなされたもので扉の開時動作が
スムースで開状態で扉に力が加わっても破損しない扉開
閉装置を提供するものである。

以下に本考案の一実施例を図面に従って説明する。

第２図なスライド部材の斜視図であり、スライド部材土
は樹脂により一体成形されており、先端に爪５を有する
舌片６を備え、舌片６とは独立したスライド片７を両側
に備え、舌片６はスライド片７より一段下った位置にあ
り板バネの作用を有する。

またスライド部材４の後端には第１の支持部８を備えて
いる。

第１の支持部８は中央部分にＶ字状の溝９を有し、板バ
ネの一端を溝９が挟持するようになっている。

第３図はパネルの縦断面図であり、パネル１０はスライ
ド部材４の挿入を許容する第１の透孔１１と、後述する
扉の爪が挿入される第２の透孔１２と、コントロールツ
マミ（図示省略）が配置される凹所１３の裏側に前記板
バネの他端を支持する第２の支持部１４とを備えている
。

第２の支持部１４はボスとネジより成り、板バネをネジ
止めして支持するようになっている。

上述のようなパネルにスライド部材、板バネ及び扉を取
り付けた状態及び扉の開閉動作を第４図イ、ロバ、二に
示す。

スライド部材、板バネ及び扉の取り付けは、まずパネル
１０の裏面よりスライド部材４を第１の透孔１１にスラ
イド可能に挿入する。

次にスライド部材４の第１の支持部８の溝９に板バネ１
５の一端を挿入して挟持させ、他端をパネル１０に設け
た第２の支持部１４にネジ止めする。

そして、扉１６をパネル１０の前面より取り付ける。

扉１６は断面形状が略り字状であり上端に前記第２の透
孔１２に係合する爪部１７を有し、下端付近の支点１０
１で回動自在に支持されている。

第４図イは扉１６の閉状態を示しており、板バネ１５の
左方への付勢力によってスライド部材４の爪５は扉の裏
面を押圧しているが、扉１６の上端の爪部１７がパネル
１０の第２の透孔１２に係合していることによって閉状
態を保っている。

扉１６を開く時は前記爪部１７の保合を別途手段によっ
て解除し、扉１６を少し外方に引けば、扉１６は自重及
び板バネ１５の左方への付勢力によって開動作を行なう
。

この時、スライド部材４は板バネ１５の付勢力によって
左方へスライドし、板バネ１５に力が加わらない位置で
静止する。

さらに扉１６が開くと扉１６の下端がスライド部材４の
爪５の下部に当接する（第４図口参照）。

さらに扉１６が開くと扉１６の下端が爪５に係合してス
ライド部材４を左方へ引き出すことになる。

この時、スライド部材４は板バネ１５の右方への付勢力
により扉１６の開動作にブレーキをかけることになり扉
１６はスムースに開く。

そしてスライド部材４の第１の支持部８がパネル１０裏
面に当接しスライド部材４は停止する。

それと同時に扉１６は爪５に係合したままほは゛水平位
置で停止し、開状態を保つ（第４図口参照）。

また、扉が開状態において、Ｂ方向に衝撃荷重等の過大
な力が加わった場合、スライド部材４の舌片６は第４図
への点線で示す如く弾性によって変形し、扉１６の下端
と爪５との係合がはずれ扉１６は自重によって完全に開
き切る（第４図口参照）。

前記係合がはずれた扉の水平状態への復帰は扉１６を押
し上げ舌片６の弾性による変形によって再び爪５と係合
させることによって可能であり、さらに扉を押し上げ扉
１６の爪部１７をパネル１０の第２の透孔１２に係合さ
せることによって閉状態とすることができる。

上述のように本考案によれば扉がスムースな開動作を行
ない、かつ扉がほぼ水平位置で開状態を保つことができ
る。

また開時に扉に過大な荷重が加っても破損の心配がない
。

【図面の簡単な説明】

第１図イ９口は従来の扉開閉装置を示す図である。 第２図は本考案の一実施例におけるスライド部材の斜視
図、第３図はパネルの断面図、第４図イ９口、ハ、二は
扉の開閉動作の説明図である。 主な図番の説明 ±・・・・・スライド部材、８，１４
・・・・・・第１．第２の支持部、１，１０・・・・・
・パネル、１５・・・・・・板バネ、３．１６・・・・
・・扉。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テレビジョン受像機等の回転式扉開閉装置において、先
   端に爪を有し上下方向の動きが許容された舌片と、該舌
   片の側方に配設され上下方向の動きが規制されたスライ
   ド片と、板バネの一端を支持する第１の支持部とを備え
   、樹脂等により一体成形されたスライド部材をパネルに
   設けた透孔にスライド可能に挿入せしめ、前記板バネの
   両端を前記第１の支持部及び前記パネルの裏側に設けた
   第２の支持部に支持せしめ、断面が略り字状の形状を威
   し底部付近に設けた支点を中心に回動自在の扉を開時に
   前記扉の底部が前記スライド部材の爪に保合可能なよう
   に、前記パネルの前面に取り付けてなる扉開閉装置。