JPS5849331Y2 - シヤツタ−付錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、閉錠時にキー穴を自動的に閉じるためのシャ
ッターを備えたシャッター何錠に関し、さらに詳しくは
、上記シャッターを利用して、開錠時にキー穴から抜け
ることを防止するようにしたシャッター何錠に関する。

この種のシャッター何錠は、風雨の影響を直接受ける用
途、例えば、自動二輪車のイグニッションスイッチや自
動車のツユエルタンクキャンプ等に昨今広く用いられて
いる。

ところで、これらのシャッター何錠のうちでタンブラ−
を備えた形式のものは、キーをキー穴に差し込んで開錠
した際、キーが抜は止めされるようになっているが、一
方タンブラ−を備えない形式のもの（タンブラ−レスシ
リンダ錠、キーレスシリンダ錠）は、上記の如きキーの
抜は止め機構を全く備えていない。

本考案は、シャッター何錠にシャッターを利用したキー
の抜は止め機構を付設しようとするもので、タンブラ−
を備えない形式のものにむいては構造簡単にしてかつ安
価に提供でき、捷たタンブラ−を備えた形式のものにお
いては、開錠時に訃けるキー抜は止めのより一層の確実
化を図るようにしたものである。

すなわち、本考案に係るシャッター何錠は、錠に組み込
１れたスライド式シャッターに、本来このシャッターが
具備するところのロータのキー穴開閉機能と、開錠時に
むいて、キー穴に差し込まれたキーに係合してキーの抜
は止めをする機能を兼備させる構造としたことを基本的
特徴とするもので、詳しくは軸心方向に横断面略矩形の
キー穴を備えたロータを円筒状外枠内に回転自在に設け
るとともに、キーをキー穴に抜き差しする際、キー穴直
上をその短寸方向にスライドしてキー穴を開閉するシャ
ッターを備えた錠に訃いて、閉錠時に、シャッターがキ
ー穴を閉じるとともにシャッターの一端が前記外枠の内
周面に当接するようにシャッターをキー穴の一長手方向
ど一短寸方向の両方向に常時押圧するスプリングをロー
タ上面定位置に設け、また、開錠時にキー穴に差し込ん
だキーによりロータとともに回転されるシャッターが上
記スプリングのキー穴長手方向の押圧力により、シャッ
ターの一端が嵌１り込む凹所を前記外枠内周面の一部に
設け、さらに開錠時、シャッターの上記一端が上記外枠
内周面の凹所にｉｔｔり込んでシャッター全体がキー穴
の長手方向にスライドしたとき、キー穴に差し込んだキ
ーの一側縁に設けた切シ欠きに係合する突出部をシャッ
ターの一部に設けたことを特徴と１〜でいる。

以下に、図示の実施例について本考案を具体的に説明す
る。

図示の実施例は、然程厳重さを必要としない自動車のツ
ユエルタンクキャップに用いられているタンブラ−のな
いシャッター何錠を示している。

図において、１は錠の円筒状外枠、２はこの外枠１の貫
通孔１゜内に回転自在に挿入したロータ、３はロータ２
を内蔵した上記外枠１の底部を固定する基板である。

上記ロータ２は、その下部周囲に配置したＯ ＩＪソン
グを介して基板３上に回転可能に設置されるとともに、
その外周面に段部５を備え、この段部５を外枠１の内周
面６に設けた段部７に係合させて、ロータ２自体が外枠
１の外部に飛び出さないようにしている。

ロータ２の下底中央部には突起８を設けて於り、ロータ
２が回転すると、この突起８が図示しないカムあるいは
レバー等に作用して錠のロックあるいはアンロックをす
るようにしている。

尚また、ロータ２の中央部には横断面略矩形のキー穴９
を軸心方向に設けている。

さて、ロータ２の上面には、該ロータの上面を覆うキャ
ップ１０の下面に凹所１１を設け、該凹所内にスライド
シャッター１２と該シャッター１２を一定の方向に押圧
する圧縮コイルスプリング１３を設けている。

上記コイルスプリング１３の一端は、ロータの上面凹所
１１内所定位置に設けたコイルスプリング固定部１４の
凹所１４ａ内に固定する一方、その他端はシャッター１
２の一側縁部に設けた凹所１２ａ内に固定するとともに
、該コイルスプリング１３によりシャッター１２をロー
タ２の中心０から若干偏心する方向に押圧し、かつ該コ
イルスプリング１３が伸び切った際にシャッター１２が
キー穴９を覆いかつ、該シャッター１２の長手方向の一
端１２ｂが外枠１の内周面６に当接するようにしている
。

上記キャップ１０は、コイルスプリング１３で押圧され
るシャッター１２の上方が切り欠かれ、かつシャッター
１２を境としてコイルスプリング１３と反対の側におい
て、ロータ２の上面とともに彎曲傾斜し、コイルスプリ
ング１３により押圧されたシャッター１２がこの彎曲傾
斜面１０ａ上に位置するようになっている。

しかして、開錠時には、第２図に示すように、キー１５
の先端を上記彎曲傾斜面１０ａ上に当接させるとともに
この傾斜面上をキー穴９の方向に滑らせれば、シャッタ
ー１２がこのキー１５に押されてキー穴９の短寸方向に
スライドし、キャップ１０の下面下に変移するようにな
っている。

尚、上記シャッター１２は、コイルスプリング１３の反
対側に切り欠き１２ｃを設けて、該切り欠きの１側に突
出部１２ｄを形成しており、また外枠１の内周面６の一
部に、該内周面になだらかに連続する傾斜面１ｂを備え
た凹所１ａを設けている。

さて、上記構成のシャッター何錠は、第５図に示したよ
うに、一側縁に特別の切り欠き、っ捷りシャッターの突
出部１２ｄの内縁１２ｅが係合すべき切り火き１６を備
えたキー１５を相方として以下のように作動する。

先ず閉錠時には、前記した如く、第１，２図に示すよう
に、シャッター１２がコイルスプリング１３によう押圧
されて、ロータのキー穴９を閉じている。

筐た、開錠時には、前記した如く、キー１５の先端をキ
ャップ１０の彎曲傾斜面１０ａに当接させてこの傾斜面
上を滑らせ、シャッター１２をキャップ１０下面に押し
込む。

そうすれば、シャッター１２により閉じられていたキー
穴９は露呈するので、キー１５をキー穴９内に差し込む
ことができる。

この状態を第３図に示している。さて、ロータのキー穴
９に差し込んだキー１５を第し３，４図において時計回
り方向に回転させれば、これとともにロータ２が回転し
て開錠されるが、ロータ２の回転とともに、シャッター
１２も回転し、さらにロータの凹所１１内にあ−いてキ
ー穴９の長手方向にスライドする。

すなわち、キー１５を回転させると、シャッターの一端
１２ｂが外枠の凹所１ａと相列するようになり、しかも
コイルスプリング１３はシャッター１２に偏心押圧力を
負荷するようにしているので、シャッター１２はロータ
１２とともに回転するのみならず、シャッターの一端１
２ｂが外枠の凹所１ａ内にその傾斜函１ｂを滑りなから
嵌１り込むように、シャッター１２がスライドするので
ある。

そうすれば、シャッターの突出部１２ｄも当然にその位
置が変動して、その内縁１２ｅが第５図に示すようにキ
ー１５に設けた切り欠き１６内に係合するようになる。

したがって、開錠時には、キー１５はキー穴９から抜は
出ることが防止される。

上記実施例に釦いては、１つのコイルスプリング１３を
用い、このコイルスプリング１３により、シャッター１
２をキー穴９の長手方向並びに短寸方向何れにもスライ
ドさせるようにしているので、構造が簡単になる利点を
有するのであるが、本考案においては、２つのコイルス
プリングを用い、ンヤノタ−１２をその一方のコイルス
プリングでキー穴９の長手方向に、また他方のコイルス
プリングでキー穴９の短寸方向に夫々別個に押圧するよ
うな構造にしてもよい。

上記実施例において具体的に示したように、本考案に係
るシャッター何錠は、シャッター自体にキーの抜は止め
機能を兼備させるようにしたので、例えばタンブラ−の
ないシャッター何錠にこれを適用すれば、他の特別のキ
ー抜は止め手段を組み込む必要がなり、シたがって構造
簡単にして安価にキー抜は止め機構何錠を提供すること
ができる。

また、タンブラ−を備えたシャッター何錠にこれを適用
すれば、キーの抜は止め手段を二重に設けることになる
のでキーの抜け＋ｈめが一層確実となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はロータ
上面を覆うキャップの大部分を切り欠いてロータ上面の
閉錠状態にむける構造を示すシャッター何錠の平面図、
第２図は第１図■−■線断面図、第３図はロータのキー
穴にキーを差し込ンだ状態を示す第１図に対応するシャ
ッター何錠の平面図、第４図はロータのキー穴に差し込
んだキーをロータ訃よびシャッターとともに回転した開
錠状態を示す第１図に対応するシャッター何錠の平面図
、第５図は第４図に釦いてシャッターがキーの切り欠き
に係合する状態を示す側面図である。 １・・・円筒状外枠、２・・・ロータ、６・−・円筒状
外枠１の内周面、９・・・キー穴、１０・・・キャップ
、１１・・・凹所、１２・・・シャッター（１２ｄ・・
・突出部）１３・・・コイルスプリング、１５・・・キ
ー １６・・・キーの切り欠き。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 軸心方向に横断面略矩形のキー穴を備えたロータを円筒
   状外枠内に回転自在に設けるとともに、キーをキー穴に
   抜き差しする際、キー穴直上をその短寸方向にスライド
   してキー穴を開閉するシャッターを備えた錠において、 閉錠時に、シャッターがキー穴を閉じるとともにシャッ
   ターの一端が前記外枠の内周面に当接するようにシャッ
   ターをキー穴の一長手方向と一短寸方向の両方向に常時
   押圧するスプリングをロータ上面定位置に設け、また、
   開錠時にキー穴に差し込んだキーによシロータとともに
   回転されるシャッターが上記スプリングのキー穴長手方
   向の押圧力によシ、シャッターの一端が嵌昔り込む凹所
   を前記外枠内周面の一部に設け、さらに開錠時、シャッ
   ターの上記一端が上記外枠内周面の凹所に嵌１り込んで
   シャッター全体がキーの長手方向にスライドしたとき、
   キー穴に差し込んだキーの一側縁に設けた切り欠きに係
   合する突出部をシャッターの一部に設けたことを特徴と
   するシャッター何錠。