JPS5848530B2 - 光学活性リリア−ルの製造法 - Google Patents

光学活性リリア−ルの製造法

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JPS5848530B2
JPS5848530B2 JP11094378A JP11094378A JPS5848530B2 JP S5848530 B2 JPS5848530 B2 JP S5848530B2 JP 11094378 A JP11094378 A JP 11094378A JP 11094378 A JP11094378 A JP 11094378A JP S5848530 B2 JPS5848530 B2 JP S5848530B2
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tert
butyl
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資雄 間
忠俊 顕谷
完治 西沢
和彦 浜田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式■※ で表わされる光学活性1,1 1Jアール(リリーアル
デヒド)、すなわちp一ターシャリブチルーα−メチル
ジヒドロケイ皮アルデヒドに関する。
p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮アル
デヒド(I)はりリアールもしくはリリーアルデヒドと
して知られ、いわゆる鈴蘭様の香気を有する重要な合成
アルデヒド系香料の一種である(たとえばG ivau
dan C ie .、O, S,362166号、
1962年: The GivaudanCorp,、
米国特許2976321号、1961年参照)。
同じ種類の香料にシクラメンアルデヒド(pイソプロビ
ルーα−メチルジヒドロケイ皮アルデヒド)があるが、
リリアールはこのシクラメンアルデヒドより優れている
ものとして近年その需要が大幅に増加している。
IJ IJアールについては多くの実験室的合成法が知
られているが、工業的な製法としてはp一ターシャリブ
チルベンズアルデヒドとフロピオンアルデヒドを原料と
する方法がある(たとえばPerfum, Essen
t, Oil &c .、58巻、372頁、196
7年;ファインケミカル年鑑、454頁、1978年、
シーエムシー参照)。
また別途合成法としてのフリーデルークラフッ反応の例
(たとえば英国特許第850360号、オランダ特許第
137816号参照)なども報告されている。
ところでリリアール(I)はその分子内に1コの不斉炭
素を有するため(−1−)体と(→体の両光学対掌体が
存在するが、上述した諸製造はいずれもラセミ体のりリ
アールに関するものであり、光学活性リリアール(■※
)については現在まで全く合成されていない。
一方、光学活性体という観点からみれば地球生物にはそ
れ自身不斉な構造を有することに帰因する種々の特性を
示す場合がみられるが、一般に不斉な構造を有する生埋
活性物質においては可能な光学対掌体のうち人類にとっ
て有用なものはそのなかである特定の対掌体である場合
が多い.その例はたとえば医薬、農薬、フエロモン、食
品添加物等に多く認められる。
香料分野においても同様の事例は少なくない。
たとえばハッカの匂いにはl−メントール、ヒメウイキ
ヨウの匂いにヲ取田一カルボン、グレープフルーツの匂
いに+q→−ヌートカトンなどが有用であり、これらは
いずれも他の光学対掌体と匂いが異なるかあるいはその
匂いが強いものである。
最近の例としてはα−ヨノン、リナロール、ヒドロキシ
シトロネラール、ローズオキシド等をあげることができ
る(たとえば化学総説、A 1 4、 ☆☆1976
年、′味とにおいの化学“、第6章参照)。
それゆえ光学活性香料を開発することは新規香料の開発
と同様に、新しい匂いあるいは有効な光学対掌体の開発
につながる有意なものである。
また一般に光学活性なカルボニルまたはアルデヒド化合
物は従来その合成が困難とされている。
特にカルボニル基のα位に不斉炭素を有するアルデヒド
化合物はラセミ化を起しやすくとりわけその合成がむず
かしいものであり、Iナリアールなどもその例である。
本発明者らは上述した目的に基づきIJ IJアールの
光学活性体の製造法について鋭意検討した結果以下に示
した製造法により光学的に純粋なリリアールの合成に初
めて成功し、その大いなる有用性を認めた。
製造法は次に示した分割工程と還元工程から放る。
分割工程: このようにして得られたりリアールの両光学対掌体間の
匂いの質の差は大きくないが、その強さに差があるとい
う全く新しい事実を見い出した。
すなわち(ハ)体、(力体のいずれも鈴蘭様の香気を有
するが、その匂いの強さとしては(→体〉ラセミ体〉(
田体の順序になる。
さらに両光学対掌体はそれぞれ特徴的な強さの香気を有
する。
特に(@体は従来使用されているラセミ体のりリアール
よりもす★★ぐれた香料として用いることのできるもの
である。
次に本発明をさらに詳しく説明する。
本発明に使用するp一ターシャリブチルーα−メチルジ
ヒドロケイ皮酸は次式により容易に製造することができ
る( Org, Reaction 、1巻、251頁
、1942年等)。
すなわちp一ターシャリフチルベンズアルデヒドにパー
キン反応を用いる方法やIJ IJアールを酸化する方
法等がある。
次に分割工程について述べる。
α−メチルジヒドロケイ皮酸誘導体の光学分割に関して
は、α−メチルジヒドロケイ皮酸および3・4−ジメト
キシーα−メチルジヒドロケイ皮酸の例(J.Org.
Chem0 22巻、33頁、1957年: J. A
mer.Chem.Soc.7 9巻、3045頁、1
957年)があるが、p一ターシャリブチルーα−メチ
ルジヒドロケイ皮酸(II)の光学分割例は未知であっ
た。
一般に化合物■の光学分割法としては種々の方法が可能
であるが(化学総説、/i64、1974年“不斉反応
の化学”、第9章;TABLES OFRESOLVI
NG AGENTS AND OPTICALRESO
LUTIONS,S.H,WILEN著、UNIVER
SITY OF NOTRE DAMEPRESS.
LONDON等)、本発明者らは種々検討した結果、不
斉アミンを用いるジアステレオマー塩の再結晶法がとく
に有効であることを見い出した。
不斉アミンとしてはたとえばα−メチルベンジルアミン
、α−フエニルーβ一トリルエチルアミン、α−ナフチ
ルエチルアミン等のアリール基を有スルアルキルアミン
類、キニン、ブルシン、シンコニン、シンコニジン等の
天然物アルカロイド類、アミノアルコール類等種々のア
ミン類が用いられるが、好ましくはアリール基を有する
エチルアミンで代表される第一級アミンである。
このなかでも高い光学純度製品を収率よく得るには特に
α−フエニルーβ一トリルエチルアミン、α−ナフチル
エチルアミンを用いるのが良い。
再結晶溶媒の選択と使用量としては特に制限はなく、難
溶性および易溶性ジアステレオマー塩が室温から沸点の
間で溶解し、そのまま放置、冷却あるいは濃縮等により
ジアステレオマー塩が選択析出する溶媒であれば良い。
たとえばメタノール、エタノールのようなアルコール類
、酢酸エチル、酢酸メチルのようなエステル類、クロロ
ホ/L/ム、塩化メチレンのような塩素化炭化水素類、
ジエチルエーテル、ジイソプロビルエーテル等のエーテ
ル類、n−ヘキサン、n−へブタン、トルエン、ベンゼ
ン等の炭化水素類あるいは水などが単独もしくはこれら
の2種以上の混合溶媒の形で使用される。
特に好ましいのはクロロホルムーn−ヘキサン、n−ヘ
キサンーエーテルーメタノール、水−アルコール等の混
合系である。
光学分割の具体的実施要領は次のとおりである。
上述したような適当な単独もしくはこれらの2種以上の
混合溶媒系に、室温にてp一ターシャリブチルーα−メ
チルジヒドロケイ皮酸(II)と光学活性アミンを加え
て造塩した後溶液を加熱、かくはんし均一に溶解せしめ
る。
この溶液を徐々に室温にまで下げて難溶性のジアステレ
オマー塩を選択的に晶析させ、固液を分離させることに
より行われる。
なお晶析に際しては特に種を加える必要はないが、晶析
をすみやかにするため、難溶性ジアステレオマー塩の微
量を用いることも有効である。
使用する分割剤の量はp一ターシャリブチルーα−メチ
ルジヒドロケイ皮酸(I[)に対して0.7〜1.1当
量使用するのがよい。
このようにして得られたジアステレオマー塩は常法によ
り分解され、光学活性アミンの回収後目的の光学活性p
一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮酸(■
※)得る。
たとえば稀カセイソーダおよび有機溶媒中でジアステレ
オマー塩を分解後有機溶媒層から光学活性アミンを回収
した後水層を濃塩酸で酸析して有機溶媒で抽出後溶媒留
去を経て蒸留により目的の光学活性体(■※)を得るこ
とができる。
次に還元工程について述べる。
光学活性p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケ
イ皮酸(■※)の還元法に関しては還元がアルコールに
まで進まずアルデヒドで止まる事と還元過程での立体保
持率が高い事すなわちラセミ化を伴なわない事の二点が
もつとも重要である。
このための還元法としては種々の方法が可能であるが(
たとえば“SURVEY OF ORGANIC SY
NTHESES、”C,A.BUEHLER,D,E,
PEARSON著、WILEY−INTERSCIEN
CE社、第10章、■971年参照)、特にメタルハイ
ドライド法、ローゼンムント還元法等があげられる。
これらの還元法における出発物としては当該カルボン酸
(■※)、塩化チオニルとの反応により得られる当該カ
ルボン酸クロライド(■※)、あるいは当該カルボン酸
クロライド(■※)とアジリジン等の第二級アミンとの
反応によって得られるカルボン酸アミド等をあげること
ができる。
メタルハイドライド法としてはたとえば当該カルボン酸
(■※)をアミノアルミニウム・ハイトライド等で還元
する方法( Chemistry Letters、1
447頁、1974年等)や当該カルボン酸クロリド(
■※)にLi Al ( O Bu − tert)3
H(リチウムトリターシャリブトキシ・アルミニウム
ハイドライド)を直接作用させる方法(J,Amer
.Chem, S oc , 、8 0巻、5377頁
、1 9 5 s年)や一旦アジリジン等の第二級アミ
ンとのカルボン酸アミドに変換した後リチウムアルミニ
ウムハイドライド等で還元する方法(J,Amer ,
Chem.Soc , 、8 3巻、4549頁、1
961年)等幾つかの方法が用いられる。
メタルハイドライドを用いるこれらの方法においては一
般にローゼンムント法よりも立体保持率が高い。
特に好ましいのはLiAl (O Bu − tert
)3Hを用いる還元法で立体保持率は92%以上に達す
る。
メタルハイドライド法における反応溶媒としてはテトラ
ハイドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、ジイソ
プロビルエーテル等のエーテル類が好ましい。
また反応温度としてはO℃〜−78℃が好ましい。
還元剤としてLiAl (O Bu − tert)3
H を用いる場合はその使用量は原料Qカルボン酸ク
ロライド(■※)に対して1.0〜1.5倍モルであり
好ましくは1.0〜1.2倍モルである。
還元剤としてリチウムアルミニウムハイドライド(Li
AIH4)を用いる場合はカルポン酸クロライド(■※
)に対し1/4〜2/4倍モル、好ましくは1/4〜1
.2/4倍モルである。
なお、還元工程における副生物として、p一ターシャリ
ブチルーα−メチルジヒドロケイ皮アルコールが生成し
た場合は、その粗生成物についてクロロホルムーn−ヘ
キサン(1:1)を用いてカラムクロマ゛トにより分離
精製を行うことができる。
なお、目的物であるp一ターシャリブチルーα−メチル
ジヒドロケイ皮アルデヒド(■※)の光学純度は直接そ
の旋光度の測定を行うかあるいは次式(1)で示される
、新たに本発明者らによって開発された方法により決定
した。
☆武 すなわち光学活性p一ターシャリ
ブチルーαーメチルジヒドロケイ皮アルデヒド(■※)
を室温にて酸性過マンガン酸カリウムで酸化して光学活
性p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮酸
(■※)にし、塩化チオニルにて当該の酸クロライド(
■※)に変換した後(−+)−2−オクチルエステルと
してガラスキャピラリーカラムによるガスクロマトグラ
フィー分析を行った。
生或する二種のジアステレオマーに伴う面積百分率の差
を光学対掌体過剰率( enantiomeric
excess ;e, e.)あるいは光学純度として
用いた。
光学純度決定法; 以下実施例によって本発明を説明する。
参考例 1 p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮酸の
製造 市販p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮
アルデヒド(リリアール)50.Or(0.245モル
)、アセトン300縦、水400−、濃硫酸81.6P
を2lの四つ目フラスコに仕込み激しくかくはんした。
過マンガン酸カリウム、KMn044 2. 7 ?
(リリアールの1.1当量)を水7001nlに溶解し
た溶液を1.5時間かげて滴下するとKMnO 4の赤
色は反応の進行につれて茶色になり更には黒褐色の沈澱
(Mn02)を生じた。
滴下後更に2時間かくはんし12時間放置した後反応液
を口過し、沈澱をクロロホルム500rILlで洗浄し
た後クロロホルムを留去して残渣にアルカリ水( 2
0 ? NaOH/ 2 0 0mlH20 )を加え
て溶解し、これをn−ヘキサンで抽出した。
水層を塩酸で酸性にして黄色結晶を得た。
これにNaHSO3?添加しかくはんした後ろ過した。
得られた結晶を水一エタノールから再結晶して白色結晶
、p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮酸
(II)45f(収率83%、化学純度99%以上)を
得た。
実施例 1 (分割工程) p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮酸(
II)64.8f(0.295モル)と(+)一αーフ
エニルーβ一( p − } ’Jル)一エチルアン(
以下(+)−PTEと略称)62.2r(0.295モ
ル)をジエチルエーテル160ml,メタノール320
ml,n−ヘキサン480rnlから成る混合溶媒に溶
解した後加熱攪拌して得られる均一溶液を一晩放置した
生成した結晶を口取した後この結晶について同様の再結
操作を合計3回くりかえし、22fの白色結晶、(−1
−)−1I〜(1)一PTE塩、融点146.1℃、〔
α〕D+19.5° (C−1、CHCI3)を得た。
収率は17.3%((力一■当りで34.6%)であっ
た。
この塩を2N−NaOH一n−ヘキサン中で分解し分液
後の水層をn−へキサンで2回洗浄抽出して(+)−P
TEを回収した後水層に濃塩酸を加え酸性にする。
クロロホルムで3回抽出し乾燥し濃縮後蒸留して10.
5Pの(イ)一p一ターシャリブチル−α−メチルジヒ
ドロヶイ皮酸(化学純度99,4%、融点111.0℃
、〔α〕賀+22.8°(C−1、CHCI3))を得
た,この(−1−)−IIの光学純度は、これの約15
■を0.5mlノトルエンに溶解させたものに塩化チオ
ニルノトルエン溶液(8.4W/V%)0.04ml、
ピリシンのトルエン溶液(2V/V%)o.o4TLl
、(+)2−オクタノール(〔α);,’6+11±l
0)のトルエン溶液(23W/V%)o.o4mlを順
次添加し、100℃にて10分間加熱して得られた光学
活性な(−1−)−2−オクチルエステルのトルエン溶
液を38mガラスキャピラリーカラム(QF −1(8
0%)+DEGS(20%))で1 7 0 ’Cの条
件テ分析を行い、得られる2種のジアステレオマーの面
積百分率の差から光学純度98.0%以上と決定した。
実施例 2 (分割工程) p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロヶイ皮酸2
8.OP(0.127モル)と(→一PET26.1’
(0.127モル)をジェチルエーテル5Qml,メタ
ノール10oTLl,n−ヘキサン150mlから成る
混合溶媒に溶解した後加熱攪拌して得られる均一溶液を
一晩放置した。
生成した結晶を口取した後この結果について同様の再結
操作を合計3回くりかえし、1oグの白色結晶、(@−
II−{→一PTE塩、融点150.1℃、〔α〕賀−
20.0°(C−1、CHCI3)を得た。
収率は1863%((ニ)一■当りで36.6%)であ
った。
この塩を2N−NaOH−n−ヘキサン中で分解し分液
後の水層をn−へキサンで2回洗浄抽出して(→−PT
Eを回収した後水層に濃塩酸を加え酸性にする。
クロロホルムで3回抽出、乾燥し濃縮蒸留して約4、7
1の(@一p−ターシャリブチルーα−メチルジヒドロ
ケイ皮酸(化学純度99.5%、融点1i i.o℃、
〔α〕賀−23.00(C=1、cHcl3)).を得
た。
この(→一■の光学純度は実施例1と同様の方法で(−
1−)−2−オクチルエステルとしてジアステレオマー
の面積百分率の差から光学純度98.0%以上と決定し
た。
実施例 3 (分割工程) p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮酸(
II)to.oP(o.o45sモル)と(→一α一(
1−ナフチル)一エチルアミン(以下(→■Aと略称)
7.78P(0.0455モル)をエタノール100r
rLl、メタノール160ml、水160mlから成る
混合溶媒に溶解した後加熱攪拌して得られる均一溶液を
一晩放置した。
生成した結晶を口取した後この結晶について同様の再結
操作を合計4回くりかえし2.67ftの白色結晶、(
ホ)一n−H−NEA塩を得た。
収率は15.0%(H−II当りで30.0%)であっ
た。
この塩を2N−NaOH−n−ヘキサン中で分解し分液
後の水層をn−へキサンで2回洗浄抽出して(@一NE
Aを回収した後水層に濃塩酸を加え酸性にする。
クロロホルムで2回抽出し乾燥し濃縮後蒸留して約1.
45fの(−1−)−p−ターシャリブチルーα一メチ
ルジヒドロケイ皮酸(化学純度99.3%、融点110
.5℃、〔α〕智+22.3°(C−1、CHCl3)
)を得た。
この(+) − IIの光学純度は実施例1、2と同様
の(−+−)−2−オクチルエステル法により96.0
%以上と決定した。
実施例 4 (還元工程) (−3−1)一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロ
ケイ皮酸3.16P(0.0144モル、光学純度98
%以上)ヲトルエン17mlに溶かし塩化チオニル5.
13S’(0.0431モル)とジメチルボルムアきド
(D■’)0.05fを加えて約1時間室温にて攪拌し
た。
トルエン、酸化チオニルを減圧下(80℃、約1 0m
mHg )約1時間で留去後蒸留(沸点0、05醋Hg
,115℃)して(→−p一ターシャリブチルーα−メ
チルジヒドロケイ皮酸クo7イド3.29Pを得た(収
率96,o%;(−1−)−2一オクチルエステル分析
法による光学純度98%以上)。
この当該酸クロライド3.29f(0.0138モル)
を無水テトラハイドロフラン(THF)14mlに溶が
し、リチウムトリターシャリプトキシ・アルミニウムハ
イドライド (LiAl (O Bu−tert)3H) 3.65
f(0.0144モル)の無水THF溶准ζ30mA!
)を−78℃で窒素雰囲気下で攪拌しながら滴下した。
滴下には?.5時間を要し、その後徐々に窒温にもどし
つつ1時間攪拌した。
これに201fLlの水を加え減圧下(60’C、約1
0mmHg )で溶媒を留去シタ後1 0N−HCI
2 0ral、水60mlを加えてエーテル30r
Illで抽出した。
エーテル層を水20mlで2回洗浄し、乾燥後濃縮して
粗(→一p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケ
イ皮アルデヒド(■※)を得た。
この生成物の組成はガスクロマトグラフィー分析(FF
AP、2m、200℃)による面積百分率で当該アルデ
ヒド(I※)70.3%、副生物としての当該ジヒドロ
ケイ皮アルコール12.8%、未反応物としての当該ジ
ヒドロケイ皮酸16.9%であった。
この粗生成物をシリカゲル901を充填したカラムに吸
着させ、クロロホルムーn−ヘキサン(1: 1)混合
溶媒で展開Lた。
最初の60011Ll展開液より得た精製(−)−Iを
蒸留して(沸点135℃、0.05rftmHg )H
P一ターシャリブチルーα−メチルジヒドケイ皮ア
ルデヒド(I)1.77S’(収率60.4%、化学純
度99%以上、〔α,] 2t?− 5. 1°(C=
1、CHCl3))を得た。
この最終生成物(→−I17■をアセトン0.2rni
!に溶かし水0.2ml、濃流酸32■を加え、これに
過マンガン酸カリウム25■の水溶液(0.4mA’)
を室温においてかくはん下約1時間で滴下し、さらに1
時間かくはんを行った。
亜硫酸水素ナトリウム10m9を加えクロロホルムで抽
出し、乾燥して溶媒を留去後(→−p一ターシャリブチ
ルーα−メチルジヒドロケイ皮酸を得た(収率87%、
化学純度95%以上)。
これをトルエン0.3mlに溶解させたものに塩化チオ
ニルのトルエン溶液(s.4W/■%)、ピリジンのト
ルエン溶液(2V/V%)(−1−)−2−オクタノー
ル(〔α〕4’,+t1±1°)のトルエン溶液(23
W/V%)の各々0. 0 3 mlを順次添加し、1
oo℃にて1o分間加熱して得られた光学活性な(ホ)
−2−オクチルエステルのトルエン溶液を38m−ガラ
スキャピラリーカラム(QF−1(8Q%)+DEGS
( 20%))で17Q℃の条件で分析を行い、得られ
る2種のジアステレオマーの面積百分率の差から光学純
度は90.3%以上と決定した。
実施例 5 (還元工程) (−R−p−ターシャリグチルーα−メチルジヒドロケ
イ皮酸2.72f?(0.0124モル、光学純度98
%以上)をトルエン16mlに溶かし塩化チオニル4.
41P(0.0371モル)とD!VIF O. 0
5tを加えて約1時間室温にて攪拌した。
トルエン、塩化チオニルを減圧下(80℃、約1 0m
mHg, )約1時間で留去後蒸留(沸点0.0 5m
mHg 、115℃)して(−1−)−p−ターシャリ
ブチルーα−メチルジヒドロケイ皮酸クロライド2.8
7f(収率97.O%;(+)−2−オクチルエステル
分析法による光学純度98%以上)を得た。
この当該酸クロライド2.87P(0.0120モル)
を無水THF13mlに溶かし、リチウムトリターシャ
リブトキシ・アルミニウムハイドライド(LiAl(O
Bu−tert )3H )3.2 2 ft ( 0
.0 1 2 6 モ#)の無水THF溶液(3orf
Ll)を−78゜Cで窒素雰囲気下で攪拌しながら滴下
した。
滴下には1.5時間を要し、その後徐々に室温に戻しつ
つ1時間攪拌した。
これに20mlの水を加えて減圧下(60℃、約1 0
mg:E{g )で溶媒を留去した後1 0N−HC
I 2 0wLl、水60mlを加えてエーテル30m
lで抽出した。
エーテル層を水20mlで2回洗浄し、乾燥後濃縮して
粗(−1−)−p−ターシャリブチルーα−メチルジヒ
ドロケイ皮アルデヒド(■※)を得た。
この生成物の組成はガスクロマトグラフィー分析(FF
AP、2m、200℃)による面積百分率で当該アルデ
ヒド(■※)74.1%、副生物としての当該ジヒドロ
ケイ皮アルコール14.6%、未反応物としての当該ジ
ヒドロケイ皮酸11.3%であった。
この粗生成物をシリカゲル85f?を充填したカラムに
吸着させ、クロロホルムーn−ヘキサン(1:1)混合
液媒で展関した。
最初の700ml展開液より得た精製(イ)−■を蒸留
して(沸点135℃、o. 0 5 miHg ) (
+) p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケ
イ皮アルデヒド1.55f(収率61.3%、化学純度
99%以上、〔α〕賀+5.0°(C=1、CHCl3
))を得た。
この最終生成物(ホ)一I17■について実施例4と同
様にして酸性過マンガン酸カリウムによる酸化により当
該のカルボン酸に変換した後(+)−2−オクチルエス
テルのガスクロ分析法により光学純度は90.5%以上
と決定した。
実施例 6 (還元工程) (−1−)−p−ターシャリプチルーα−メチルジヒド
ロケイ皮酸0.7 6f( 0.0 0 3 5モル、
光学純度98%以上)をトルエン5mlに溶かし塩化チ
オニル1.25r(0.015モル)とDMF20μl
とともに室温で1時間半攪拌した。
減圧下(85℃、約1 0mmHg )でトルエン、塩
化チオニルを留去した後蒸留して当該酸クロライド0.
81y(収率97%、(→−2−オクチルエステル法に
よる光学純度98%以上)を得た。
これをジェチルエーテル3TLlに溶かし.,エチレン
イミン0.18ml(酸に対して1当量)、トリエチル
アミン0.48ml(酸に対して1当量)のエーテル溶
液5rfLlに−20℃、窒素気流下で攪拌しながら約
15分で滴下した。
滴下後1時間攪拌した後沈澱した白色のトリエチルアミ
ン・塩酸塩を口過し、10mlのエーテルで洗浄した。
このエーテル溶液中に、リチウムアルミニウムハイドラ
イド、LiAIH4 0.03 7? (酸に対して1
. 1/4当量を10mlのジエチルエーテルに懸濁さ
せた液をO℃、窒素下20分で滴下した。
その後さらに2時間攪拌し、5 N−H2SO,を加え
てジエチルエーテルで抽出した。
ジェチルエーテルを留去後粗アルデヒド0.64fを得
た。
ガスクロマトグラフィー分析により(イ)一I81.1
%、副生物である当該ジヒドロケイ皮アルコール9.2
%、未反応物であるカルボン酸アミド9.7%であった
この粗アルデヒドをシリカゲル12ノを充填したカラム
に吸着させ、クロロホルムーn−ヘキサン(1:1)混
合溶媒で展開した。
最初の70rnl展開液より得た精製アルデヒドを蒸留
して(沸点134℃、0.0 5mmHg ) 、(+
)一p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮
アルデヒド(■※)0.451(収率63%、化学純度
99.3%)を得た。
この最終生成物のうち20m9について実施例4、5と
同様にして酸性過マンガン酸カリウムによる酸化により
当該のカルボン酸に変換した後(+)−2−オクチルエ
ステ)レのガスクロ分析法により光学純度は60.6%
以上と決定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 p一ターシャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮
    酸を不斉アミンを用いるジアステレオマー塩の再結晶に
    より光学分割し、得られた光学活性p一ターシャリブチ
    ルーα−メチルジヒドロケイ皮酸を還元することを特徴
    とする光学活性p一ターシャリブチルーα−メチルジヒ
    ドロケイ皮アルデヒドの製造法。 2 特許請求の範囲第1項において光学活性p −ター
    シャリブチルーα−メチルジヒドロケイ皮酸を当該カル
    ボン酸クロライドあるいはカルボン酸アミドに変換した
    後還元を行う方法。
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