JPS5848520B2 - ニオブ酸リチウム単結晶の引上げ方法 - Google Patents
ニオブ酸リチウム単結晶の引上げ方法Info
- Publication number
- JPS5848520B2 JPS5848520B2 JP55139769A JP13976980A JPS5848520B2 JP S5848520 B2 JPS5848520 B2 JP S5848520B2 JP 55139769 A JP55139769 A JP 55139769A JP 13976980 A JP13976980 A JP 13976980A JP S5848520 B2 JPS5848520 B2 JP S5848520B2
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- Japan
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- crystal
- pulling
- lithium niobate
- single crystal
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、ニオブ酸リチウム単結晶の引上げ方法に係
り、特にテレビのPIF表面波フィルター用として優れ
たニオブ酸リチウム単結晶が効率よく得られる単結晶の
引上げ方法に関するものである。
り、特にテレビのPIF表面波フィルター用として優れ
たニオブ酸リチウム単結晶が効率よく得られる単結晶の
引上げ方法に関するものである。
従来ニオブ酸リチウム128°回転Y板を効率よく得る
ため+128°Y万向に長い種子結晶を用いて+128
°Y方向に引上げ成長せしめる方法が一般的であった。
ため+128°Y万向に長い種子結晶を用いて+128
°Y方向に引上げ成長せしめる方法が一般的であった。
一方L iN b O sのようにもろく、クラツクの
入りやすい結晶を大直径で引上げ成長させる場合、例え
ば特開昭55−3312号(特願昭53−72463号
)に示すような低温度勾配条件で引上げ威長させる必要
がある。
入りやすい結晶を大直径で引上げ成長させる場合、例え
ば特開昭55−3312号(特願昭53−72463号
)に示すような低温度勾配条件で引上げ威長させる必要
がある。
しかしこのような低温度勾配条件に炉条件をあらかじめ
設定して上記128°Y方向に引上げ或長させようとす
ると第1図に示すように或長異方性が生じ40〜50m
m以上長く引上げると種子結晶の回転中心■と戊長界面
の半径方向の中心■がずれ、(θ;ずれ角度)結晶に歪
みが多く導入されやすくなり、クラツク発生の原因とな
り、製造歩留りが悪くしかもさらに50〜70rn11
L以上の長尺結晶引上げ育或すると結晶が大きく曲りそ
れ以上の弓上げが困難になる。
設定して上記128°Y方向に引上げ或長させようとす
ると第1図に示すように或長異方性が生じ40〜50m
m以上長く引上げると種子結晶の回転中心■と戊長界面
の半径方向の中心■がずれ、(θ;ずれ角度)結晶に歪
みが多く導入されやすくなり、クラツク発生の原因とな
り、製造歩留りが悪くしかもさらに50〜70rn11
L以上の長尺結晶引上げ育或すると結晶が大きく曲りそ
れ以上の弓上げが困難になる。
このような後者の曲り現象は、ニオブ酸リチウム結晶と
同形結晶であるタンタル酸リチウムの大型X軸引上げ結
晶を低温度勾配条件下で育或する場合にも見られる。
同形結晶であるタンタル酸リチウムの大型X軸引上げ結
晶を低温度勾配条件下で育或する場合にも見られる。
発明者らはこの対策として、あらかじめ設定した低温度
勾配条件が結晶引上げ進行にともなって6より低温度勾
配条件″になるのをふせぎ、クラツク発生をさせないの
に必要十分な低温度勾配条件に常になるように結晶引上
げ進行にともなってヒータゾーンを変化させる方法を提
案した。
勾配条件が結晶引上げ進行にともなって6より低温度勾
配条件″になるのをふせぎ、クラツク発生をさせないの
に必要十分な低温度勾配条件に常になるように結晶引上
げ進行にともなってヒータゾーンを変化させる方法を提
案した。
しかしこの方法を上記LxNbOa 1 28°Y方
向結晶引上げに適用した所、曲り現象はある程度除去さ
れたが、種子結晶の回転中心のと戊長界面の半径方向の
中心■とのずれ(θ)が生じ、これに起因する歪みのた
めクラツクあるいは双晶発生により育威歩留りが悪かっ
た。
向結晶引上げに適用した所、曲り現象はある程度除去さ
れたが、種子結晶の回転中心のと戊長界面の半径方向の
中心■とのずれ(θ)が生じ、これに起因する歪みのた
めクラツクあるいは双晶発生により育威歩留りが悪かっ
た。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
ニオブ酸リチウム結晶の大直径化に必要十分な低温度勾
配条件下で結晶引上げを行っても、種子結晶の回転中心
のと威長界面の半径方向の中心■とがずれず(θ=0)
、しかも+12′8°回転Y板などフィルタ、発振素子
又は遅延素子等に最適な所定角度回転YカットX方向伝
搬表面波基板が効率よく基板加工できる引上げ方法を提
供しようとするものである。
ニオブ酸リチウム結晶の大直径化に必要十分な低温度勾
配条件下で結晶引上げを行っても、種子結晶の回転中心
のと威長界面の半径方向の中心■とがずれず(θ=0)
、しかも+12′8°回転Y板などフィルタ、発振素子
又は遅延素子等に最適な所定角度回転YカットX方向伝
搬表面波基板が効率よく基板加工できる引上げ方法を提
供しようとするものである。
以下図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。
テレビのPIF表面波用基板として有用な128°回転
Y板をもつとも効率よく基板加工できる引上げ軸は12
8°Y方向引上げである。
Y板をもつとも効率よく基板加工できる引上げ軸は12
8°Y方向引上げである。
この引上げ軸は結晶格子面014に垂直である。
第2図に014面を北極とするステレオ図投影図を示す
。
。
この方向にニオブ酸リチウムを引上げ威長せしめる場合
クラツクを発生させないるつぼ内融液表面直上5馴の最
大鉛直方向温度勾配と引上げ結晶径との間には、第3図
に示すような関係がある事が実験的にわかった。
クラツクを発生させないるつぼ内融液表面直上5馴の最
大鉛直方向温度勾配と引上げ結晶径との間には、第3図
に示すような関係がある事が実験的にわかった。
第3図より直径66關のニオブ酸リチウム結晶をクラツ
ク発生せず引上げ成長せしめるには融液表面近傍の鉛直
方向の温度勾配を40′C/crIL以下にする必要が
ある事が明らかである。
ク発生せず引上げ成長せしめるには融液表面近傍の鉛直
方向の温度勾配を40′C/crIL以下にする必要が
ある事が明らかである。
このような低温度勾配条件下で128°Y方向に長い種
子結晶を用いて128°Y方向に結晶引上げを行うと第
1図に示すように種子結晶の回転中心■と成長界面の半
径方向の中心との間で数度のずれが生じる事がわかった
。
子結晶を用いて128°Y方向に結晶引上げを行うと第
1図に示すように種子結晶の回転中心■と成長界面の半
径方向の中心との間で数度のずれが生じる事がわかった
。
このずれの方向は、X線ラウエ法により検討した結果第
4図に示すように種子結晶の引上げ方向に平行なX面内
で128°Y方向■よりZ軸方向に2°〜8°傾いた方
向■にずれていた。
4図に示すように種子結晶の引上げ方向に平行なX面内
で128°Y方向■よりZ軸方向に2°〜8°傾いた方
向■にずれていた。
すなわち引上げ或長結晶は123°±3°Y方向に戊長
ずる事がわかった。
ずる事がわかった。
この結果に基づいて123°±3°Y方向に長い種子結
晶を作威し、123°±3°Y方向に引上げ或長せしめ
たら種子結晶の回転中心のと或長界面の半径力向の中心
■とのずれはなくなった。
晶を作威し、123°±3°Y方向に引上げ或長せしめ
たら種子結晶の回転中心のと或長界面の半径力向の中心
■とのずれはなくなった。
以下実験した例に基づいて説明する。
直径100關高さl25rItrILの白金るつぼに原
料を3. 3 Kp充填し、高周波加熱で加熱融解させ
る。
料を3. 3 Kp充填し、高周波加熱で加熱融解させ
る。
この際融解した状態での融液直上5間までの鉛直方向温
度勾配が35゜C/cIrLになるように反射板等を用
いて設定する。
度勾配が35゜C/cIrLになるように反射板等を用
いて設定する。
加熱融解後融液温度を種子付け最適温度K調整し、種子
付け引上げを行う。
付け引上げを行う。
所定径661IL11Lになったら結晶重量検出方式の
自動径制御装置を用いて一定径制御引上げを行う。
自動径制御装置を用いて一定径制御引上げを行う。
成長速度5 mm/ h、結晶回転数1Orpmで行う
。
。
30關引上げ成長させた後、引上げと併行してワークコ
イルを2 mm/ hで自動下降させるこの方法により
直径66關長さ120醋のニオブ酸リチウム結晶が高歩
留りで製造できた。
イルを2 mm/ hで自動下降させるこの方法により
直径66關長さ120醋のニオブ酸リチウム結晶が高歩
留りで製造できた。
前記方法で種子結晶のみ128°Y方向に長い種子結晶
に変えて引上げ育成を行ったところ、50關位はクラツ
クなしで製造できるが、その歩留りは50〜60%であ
った。
に変えて引上げ育成を行ったところ、50關位はクラツ
クなしで製造できるが、その歩留りは50〜60%であ
った。
この場合50關引上げ終了時の引上げ軸回転中心■と結
晶終端部の半径方向の中心■とずれは約4關あった0こ
れ以上長い結晶を引上げ或長させると自動径制御が難し
くなり製造困難であった。
晶終端部の半径方向の中心■とずれは約4關あった0こ
れ以上長い結晶を引上げ或長させると自動径制御が難し
くなり製造困難であった。
本発明の方法により、ニオブ酸リチウム結晶を熱歪みの
少ないクラツク発生しない結晶として或長させるに必要
十分な低温度勾配条件下でも、引上げ成長異方性の少な
い軸で成長せしめる事が出来、大直径でかつ長尺な大型
結晶が高歩留り(〜80係以上)で製造できた。
少ないクラツク発生しない結晶として或長させるに必要
十分な低温度勾配条件下でも、引上げ成長異方性の少な
い軸で成長せしめる事が出来、大直径でかつ長尺な大型
結晶が高歩留り(〜80係以上)で製造できた。
またこのように123°±3°Y方向に長い種結晶を用
いて123°±3°Y方向に結晶を或長せしめ、この結
晶を123°±3°Y方向のロンド軸に対し、斜めにカ
ットスれば、テレビのPIFフィルターとして有用な1
28°回転Y板が効率良く得ることができる。
いて123°±3°Y方向に結晶を或長せしめ、この結
晶を123°±3°Y方向のロンド軸に対し、斜めにカ
ットスれば、テレビのPIFフィルターとして有用な1
28°回転Y板が効率良く得ることができる。
さらに得られた結晶のロンド軸に対し、垂直にカットす
れば、123°±3°の回転Y板が得られ、この基板は
表面波フィルタや発振素子として有力なものとなる。
れば、123°±3°の回転Y板が得られ、この基板は
表面波フィルタや発振素子として有力なものとなる。
上記実施例は温度勾配35℃/crrLの場合について
述べたが本発明の主旨を満しさえすれば多くの変形例が
考えられるのは当然である。
述べたが本発明の主旨を満しさえすれば多くの変形例が
考えられるのは当然である。
第1図は128°Y引上げ結晶の引上げ形状を示す図、
第2図は014面を北極とする結晶面のステレオ投影図
、第3図はニオブ酸リチウム結晶威長の最大温度勾配と
結晶径の関係を示す図、第4図は従来方法と本発明方法
とを比較した説明図である。
第2図は014面を北極とする結晶面のステレオ投影図
、第3図はニオブ酸リチウム結晶威長の最大温度勾配と
結晶径の関係を示す図、第4図は従来方法と本発明方法
とを比較した説明図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 単結晶引上げ方法によりニオブ酸リチウム単結晶を
低温度勾配条件により製造するに際し、+123°±3
°Y方向に長い種子結晶を用いて、+123°±3°Y
方向に結晶を或長せしめる事を特徴とするニオブ酸リチ
ウム単結晶の引上げ方法。 2 上記低温度勾配条件はるつぼ内融液直上5間までの
平均鉛直力向温度勾配が40℃/crrL以下である事
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のニオブ酸リチ
ウム単結晶の引上げ力法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55139769A JPS5848520B2 (ja) | 1980-10-08 | 1980-10-08 | ニオブ酸リチウム単結晶の引上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55139769A JPS5848520B2 (ja) | 1980-10-08 | 1980-10-08 | ニオブ酸リチウム単結晶の引上げ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5767099A JPS5767099A (en) | 1982-04-23 |
JPS5848520B2 true JPS5848520B2 (ja) | 1983-10-28 |
Family
ID=15252965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55139769A Expired JPS5848520B2 (ja) | 1980-10-08 | 1980-10-08 | ニオブ酸リチウム単結晶の引上げ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5848520B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0635689U (ja) * | 1992-10-16 | 1994-05-13 | 住友エール株式会社 | ブレーキライニング摩耗量検知装置 |
-
1980
- 1980-10-08 JP JP55139769A patent/JPS5848520B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5767099A (en) | 1982-04-23 |
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