JPS5848288Y2 - 巻取チュ−ブ供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は表面摩擦駆動方式の巻取装置で、満管パッケー
ジを玉揚後、クレードルに空チューブを自動的に供給す
る巻取チューブ供給装置に関するものである。

一般に巻取チューブ供給装置には、予め待機せしめた空
チユーブ貯留箱から、チューブを捕捉し、これをクレー
ドルに供給するために■貯留箱のチューブを捕捉する手
段■捕捉したチューブをクレードルに移送する手段■ク
レードル先端にチューブを把持させる手段等が必要とさ
れ、これを自動的に行うには複雑な機構が要求される。

本考案はこれらを極めて巧妙な手段によって簡単に行な
わしめんとするもので、特に巻取チューブを貯留箱より
受取ったままの保持状態を維持してクレードルに供給す
るものであり本考案は巻取装置の上方で、貯留箱の近傍
位置にスイングアームとジヨイントアームの２本のアー
ムの一端全適宜な距離を隔てた２点に回動自在に支持す
ると共に該スイングアームの他端にはピンを回転自在に
設は更に該ピンに巻取チューブを保持するチューブホル
ダーを固定すると共に該ピンをリンクを介し前記ジヨイ
ントアームと連結して成るものである。

次に本考案装置の１例を図面について説明すると、第１
図に於いてＡは巻取装置で、この巻取装置上方に空チュ
ーブＣを貯留した貯留箱Ｂが配設され、更にこの貯留箱
Ｂの近傍はぼ水平位置に空チューブを貯留箱より抜き取
ると共に、クレードルに供給する巻取チューブ供給装置
りが配設されている。

今これを具体的に詳細に説明すると、１は表面摩擦駆動
方式の巻取装置の駆動ドラム、２はクレードルで、該ク
レードルは軸Ｘを支点として回動可能に形成され、且つ
その先端部でチューブＣを把持するように構成されてい
る。

４は機枠、５は機枠４に取付られた板ばねで、該ばねは
常時空チューブＣの先端に接触するように図に於いて時
計方向の回動力が附勢され、貯留箱Ｂより巻取チューブ
Ｃが落下しないように構成されている。

巻取チューブ供給装置りはスイングアームＩとジヨイン
トアーム８及びスイングアーム７の先端部に取付られた
チューブホルダー９よりなるものである。

即ちスイングアーム７はその一端が機枠４に固定された
ブラケット１０の先端に設けられた駆動シャフト１１に
固定され、一方他端にはピン１２が回転自在に取付られ
ている。

前記駆動シャフト１１はブラケット１０に回転自在に支
持され、このシャツ１１１０回転によってスイングアー
ム７を回動させるものである。

前記ピン１２には断面り字状のチューブホルダー９が固
定されている。

またジヨイントアーム８はその一端が前記駆動シャフト
１１より適宜長さを離れてブラケット１０に固定したピ
ン１３に回転自在に支持され、一方他端はリンク１４の
一端に固定したピン１５に回転自在に支持されている。

更に前記リンク１４は前記スイングアーム７の先端のピ
ン１２に固定されている。

本考案装置の１例は上述のように構成されたもので次に
その作用について述べると巻取装置Ａが駆動中はチュー
ブ供給装置りは第１図に示すように機枠４の下部に待機
している。

このときスイングアーム７の先端部が板ばね５を押圧し
、このため貯留箱Ｂのチューブ受けが幾分傾斜して配設
されているため、チューブＣは自重によって前方へ転が
り、これをチューブホルダー９で受は止めるもので、第
１図はチューブＣ１を保持した状態を示す。

今クレードル２に満管パッケージが形成されると、クレ
ードル２は図に於て軸Ｘを支点として時計方向に回動し
、しかる後、玉揚手段（図示せず）によって満管パンケ
ージが玉揚げされる。

この玉揚げが終了すると、駆動シャフト１１が駆動され
ることにより、スイングアーム７が第１図で二点鎖線で
示すように反時計方向に回動する。

このスイングアームＩが回動すると板ばね５は該アーム
７からの押圧力を喪失するので、その弾性力によって回
動し、次のチューブＣ２と接触し、貯留箱Ｂより、該チ
ューブＣ２が転動するのを防止スる。

一方このスイングアーム７の回動に伴って空チューブＣ
１を保持したチューブホルダー９は第２図に示す軌跡を
描きながら移動し、待機しテイタクレードル２の先端部
近傍に至る。

若しこの場合本考案のジヨイントアーム８が無くスイン
グアームＩの先端にチューブホルダー９だけが固定され
ている場合だと、スイングアーム１が最初の位置よりθ
０回動し最後の位置にきたときは、チューブホルダー９
もまた同じ角度だけ回動するからこの場合チューブホル
ダー９の姿勢は回動角θに連動して変化するから該ホル
ダーに保持されていた空チューブは途中で転落してしま
う。

しかるに本考案のようにチューブホルダー９がリンク１
４を介しジヨイントアーム８の拘束を受ける場合このよ
うなことは回避される。

即ちスイングアーム７とジヨイントアーム８とがブラケ
ット１０に適宜長さ離れて支持されていること及びチュ
ーブホルダー９とリンク１４とがピン１２に固定されて
いるため一体的に形成され且つリンク１４の先端に固定
したピン１５にジヨイントアーム３が回動自在に取付ら
れているので、スイングアーム７が回動するに従ってジ
ヨイントアーム８からの引張力によってリンク１４を介
しピン１２が回動し、このピン１２にチューブホルダー
９が固定されているため、チューブホルダーの姿勢が制
御される訳である。

この結果チューブホルダー９のチューブの保持姿勢は貯
留箱Ｂより受は取ったままの状態をほぼ保持することに
なる。

斯くしてクレードル２にチューブＣ１が供給される。

次いでクレードル２が反時計方向に回動し、チューブＣ
１を駆動ドラム１に接触するようになし、通常の巻取り
が行なわれる。

一方スイングアーム７は時計方向に回動し、機枠４の下
の元の待機位置へ復帰する。

本考案は上述のように２本のアームをそれぞれその一端
を相異なる位置に支持すると共に他端をリンクで連結し
、更にリンク機構を介しチューブホルダーをアームの１
つと一体的に形成し、他のアームの回動によってチュー
ブホルダーの姿勢を制御するようにしたので、ホルダー
によって保持したチューブの状態を貯留箱から捕捉する
ときから、クレードルに供給するまでほぼ一定に保持す
ることができ、従来のこの種装置がもつ複雑で大がかり
な装置を極めて簡単でコンパクトに構成できる効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の要部概略側面図で、第２図は本考
案装置の要部の作動状態を示す説明図である。 Ａ・・・・・・巻取装置、Ｂ・・・・・・貯留箱、Ｃ，
ＣＩ。 Ｃ２・・・・・・巻取チューブ、Ｄ・・・・・・巻取チ
ューブ供給装置、２・・・・・・クレードル、 ８・・・・・・ジヨイントアーム、 ７・・・・・・スイングアーム、 ９・・・・・・チューブホルダ １２・・・・・・ピン、 １４・・・・・・リンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貯留箱Ｂかも自重で転動する巻取チューブＣを受は取る
   と共に該受は取った巻取チューブＣを巻取装置Ａのクレ
   ードルに自動的に供給する巻取チューブ供給装置に於い
   て、巻取装置Ａの上方で、貯留箱Ｂの近傍はぼ水平位置
   にスイングアーム７とジヨイントアーム８の２本のアー
   ムの一端を適宜な距離を隔てた２点に回動自在に支持す
   ると共に該スイングアーム７の他端にはピン１２を回転
   自在に設け、更に該ピン１２に巻取チューブＣの保持を
   司るチューブホルダー９を固定すると共に該ピンをリン
   ク１４を介し前記ジヨイントアーム８と連結し、前記ス
   イングアーム７の回動によって前記チューブホルダー９
   が、貯留箱Ｂから自重で転動してきた巻取チューブを受
   止めた姿勢をほぼ保持するようにリンク１４を介し、ジ
   ヨイントアーム８によって拘束制御するように構成した
   ことを特徴とする巻取チューブ供給装置。