JPS5820495Y2 - 硬貨包装機の包装紙保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は硬貨包装機において金種に応じて包装紙を交換
するために移動体上に複数の包装紙を装填し、移動体の
移動により包装すべき金種に適応した包装紙を包装紙供
給位置に設定する場合の移動体の移動時において、装填
されている包装紙が脱落あるいは回動してロール状の包
装紙が緩んだりしないように包装紙を確実に保持するた
めの装置に関する。

しかしてこの保持は、包装紙装着用の合板が挿入されて
いないときは保持位置より離れ、台板の挿入と関連して
挿入時には自動的に保持位置に変化することを特徴とす
るものである。

従来この種の保持装置としては例えば実公昭５０−３９
３１７号に示されるように包装紙を挿入する芯金の頂部
に弾性に折畳み自在の押え金を設けて、押え金を芯金の
延長線上に直立させて包装紙を芯金に挿入し、押え金を
ほぼ９０°折り畳んで包装紙を脱落しないように押えて
保持するものであった。

このような装置では、包装紙の芯金への挿入に押え金の
先端より差し込むことになるので作業がしにくいばかり
かこれを移動体に着脱する場合に押え金が他の器物に触
れて損傷したり好ましいものではなかった。

本考案はこの上記した考案を更に改良して取扱い容易な
装置を提案するものである。

以下本考案の実施例を示した図面に基いて詳細に説明す
る。

１は移動体で、本実施例では回転運動を行なうものが示
されている。

即ち移動体１は軸２に支持されプーリ３、ベルト４を介
して回転しうる。

しがして移動体１は多数（図例では６個）のほぼ放射状
をなすアーム５，６が所定の間隔を有して対向していて
、各アーム５，６にはガイドレール７．７がそれぞれ形
成されると共に、一方の各アーム６に短軸８を設けて、
これにレバー９と曲腕１０とが枢着され、レバー９の先
端はガイドレール７．７の位置より下方に延び且つ移動
体１との間にスプリング１１が張架されている。

又１２はレバー９のストッパーであり、曲腕１０は、一
方が前記レバー９のピン１３と係合する円弧溝１４を有
し、他方には包装紙の上面に当接するローラ１５を回転
自在に設けてあり、該曲腕１０と前記レバー９間にはス
プリング１６が張架され、これらにより保持機構ａが形
成される。

台板１７は把手１８をもって、前記した移動体１のガイ
ドレール７．７に挿脱され、又この把手１８の近くに、
前記移動体１に形成した止片１９と係脱するフック２０
が第２図で時計方向に付勢されて軸着される係脱機構す
が設けられる。

台板１７に形成した芯金２１には、回転体２２が嵌合さ
れ、この上にロール状の包装紙２３が載置される。

しかして台板１７上には周知の如くガイドローラ２７、
案内板２８、カッター２９等が設けられ、これらが包装
紙２３の供給位置に設定されたときは、その側方に包装
機構Ｃが位置する。

即ち前記ガイドローラ２７に圧接して包装紙２３の先端
を送り出すため駆動される供給ローラ３０．３本の包装
ローラ３１、所定量の集積硬貨を包装ローラ３１群内に
移動するための移動杆３２等が構成されて周知の如く作
動する。

第１，２及び３図に示す如く包装紙２３が移動体１に装
着された状態では、台板１の先端でレバー９が押されて
おり、従ってローラ１５は包装紙２３の巻芯３３上に接
し、スプリング１６の蓄力で圧接し包装紙２３を確実に
保持している。

包装紙２３の交換、入換え等の場合把手１８を握り母指
でフック２０の爪部３４を圧すると、フック２０は止爪
１９より外れるので台板１７は引き抜き得る状態となり
、この引き抜きによりレバー９はスプリング１１の蓄力
で短軸８の周りに反時計方向（第３図）に回動し、ピン
１３は円弧溝１４の右端と係合し曲腕１０も又短軸８の
周りに反時計方向に回動する。

従ってローラ１５と包装紙２３の巻芯３３との圧接は解
除され台板１７は容易に移動体１より取外すことができ
且つレバー９はストッパー１２により停止されローラ１
５は包装紙２３の高さより上方に位置している。

取出された合板１７に新しく包装紙を装填して台板１７
をガイドレール７に案内されて差し込むと台板１７の先
端は先づレバー９を押す。

するとスプリング１６を介して曲腕１０も回動しローラ
１５が巻芯３３に接すると更に台板１７でレバー９が押
されるのでスプリング１６は伸長しピン１３は円弧溝１
４の端部と離れて位置し、係脱機構すの保合で包装紙の
交換、補充による台板１７の装着がなされる。

このように本考案は装着包装紙を合板上に保持する部材
が挿・脱を行なう台板側になく移動体側にあり、しかも
台板の着脱と連動していて台板の取出時には保持部材は
自動的に開き、挿着においては自動的に包装紙の圧接保
持するので合板の挿・脱が容易且つ迅速に行ない得るも
のである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案装置の実施例を示すもので、第１図は要部の
斜視図であり、移動体の一部には包装紙の取付いた台板
の装着状態と、包装紙を有しない合板の装着状態を示し
、第２図は包装紙の包装機構への供給位置にある状態を
示した一部の平面図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ
線における断面図、第４図は合板が取外された同じく側
面図である。 符号ａは保持機構、ｂは係脱機構、Ｃは包装機構であり
、１は移動体、８は軸、９はレバー、１０は曲腕、１３
はピン、１４は円弧溝、１５はローラ、１６はスプリン
グ、１７は合板、１８は把手、２１は芯金、２２は回転
体、２３は包装紙、３３は巻芯である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 包装紙を供給し得るよう回転自在に支持する合板が、移
   動体に設けられたガイドレールによって挿脱自在に構成
   され、その挿脱位置において移動体と台板とが係脱機構
   により固定し得る硬貨包装機の包装紙保持装置において
   、移動体部分に短軸を設けて、この短軸に、その一端が
   前記台板の挿脱時に係脱して揺動し得るレバーを枢着す
   るとともに、一端が包装紙の取付位置上方に延出され、
   台板が移動体の挿着位置に取付けられたとき前記レバー
   の揺動動作と連動して、先端に設けられたローラが台板
   上の包装紙上部を圧接保持する曲腕を有し、合板の挿着
   に連動して前記レバーと曲腕とを介して包装紙を合板上
   に保持する硬貨包装機の包装紙保持装置。