JPS5848189Y2 - 自動車用シガレツトライタ−の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用シガレットライターの取付構造に関
する。

周知のように、自動車用シガレットライターはインスト
ルメントパネルに増付けるようになっている。

そして従来一般に採用されている取付構造は次の如くで
ある。

すなわち、シガレットライターのソケットをパネルの前
面からパネルの取付孔に挿入して、ソケットの上端外周
に設けた鍔を上記取付孔の周囲に当接させるとともに、
ソケットの大部分をパネルの背面側に突出せしめ、その
突出部に、パネルの背面側において、円筒状ケースを被
せるとともに、ソケットのねじ状底部とケースのねじ状
底部とを螺合して締付け、ソケットの上記鍔とケースの
上端周囲とでパネルの取付孔周囲を挾持するようになっ
ている。

従来の取付構造は上記の如くであるから、取付作業をパ
ネルの前面からのみ行うことができず、作業能率が悪い
という欠点がある。

本考案は、このような従来の欠点に鑑みてなしたもので
、シガレットライターのパネルに対する取付作業すべて
をパネルの前面から行って、作業能率を向上させること
のできる新規な取付構造を栴供するものである。

以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

１はシガレットライターを保持するための合成樹脂製ホ
ルダーで、円筒状をなし、上端外周に鍔２を有する一方
、その筒面外周の上記鍔２の下方に、一対の突出部３を
備えている。

この各突出部３は、互いに中心対称位置に存し、各上段
面４ａ。

４ｂ、４ｃが筒面の円周方向沿いに鍔２の下面に順次近
付くように階段状に形成されている。

各上段面４ａ、４ｂ、４ｃは夫々、鍔２の下面に対して
平行若しくは上段側が高くなるように傾斜させている。

！たこのホルダー１は筒面内周の下端に相対する一対の
突起９を備えている。

一方、上記ホルダー１を増付けるためのパネル５のホル
ダー取付孔６は、ホルダー１の突出部３を有する筒面形
状に対応して、概ねホルダー１の筒面の外径より僅かに
犬ぎい内径の円形状をなすとともに、その周囲にホルダ
ー１の各突出部３に対応する切欠Ｉを備えている。

ホルダー１はパネル５の前面からホルダー取付孔６に差
し込斗れる。

この差し込み時には、ホルダー１の各突出部３がホルダ
ー取付孔６の切欠７を通過するようにして行う。

ホルダー１をパネル５のホルダー取付孔６に差し込んで
、鍔２の下面をパネル５の上面に当接させた後、ホルダ
ー１を突出部３の低い上段面側、すなわち第４図中矢印
Ｘ方向に回転させる。

そうすれば、鍔２の下面に対する離隔手法がパネル５の
厚みより僅かに大きい上段面、例えば４ｂと鍔２の下面
間にパネル５のホルダー取付孔６の周囲が相対的に入り
込んで挾持されることになる。

パネル２の厚み寸法は、自動車の車種によって異なるが
、ホルダー１の各突出部３の上段向の段差を細カニくす
るとともにその数を多くすることによって、如何なるパ
ネル厚にも対処し得る。

！た、特に、ホルダー１の突出部３の各上段面を、上段
側が高くなるように傾斜させてチ・＜と、パネル５のホ
ルダー取付孔６に差し込唸れたホルダー１を回転させた
とき、回転させるに従って、鍔の下面と突出部３の上段
面との、ホルダー取付孔６の周囲に対する挾持力すなわ
ち締付力が増加するので都合がよい。

ホルダー１をパネル５のホルダー取付孔６に差込むとと
もに締付けた後、シガレットライターのソケット８をホ
ルダー１の筒内に、パネル５の前向から挿入する。

ソケット８は、その周面に相対する一対の窓１０を備え
るとともに、その上端外周に鍔１１を備えている。

ソケット８の外径は、ホルダー１の内径より僅かに小さ
い寸法構成としている。

ソケット８をホルダー１の筒内に挿入する際、ホルダー
１の内周の突起９が障害となるが、ホルダー１は合成樹
脂材で形成されていて可撓性があり、一方ソケット８の
周面も弾性があるので、何ら支障なく、ソケット８をホ
ルダー１内に挿入できる。

必要によっては、ホルダー１の筒面にスリットを設ける
ようにしてもよい。

ソケット８の挿入が完了した時点、すなわちソケット８
の鍔１１がホルダー１の鍔２の上面に当接したとき、ホ
ルダー１の突起９は、ソケットの窓１０内に入込む。

したがって、図示しないプラグをソケット８から引抜く
場合であっても、ソケット８の窓１０の周囲がホルダー
１の突起９に係止するので、ソケット８がホルダー１か
ら抜は出るといったことが防がれる。

一部に詳述したように、本考案に係る自動車用シガレッ
トライターの取付構造は、従来のソケット取付用ケース
に代えて、パネルの前面力）らパネルの取付孔に挿入で
きるホルダーを採用したので、シガレットライターの取
付作業が升席に楽になる。

また、このホルダーは、鍔と突出部を有する円筒体であ
るから構造が極めて簡単で安価に提供し得るとともに、
パネルの取付孔に対して確実に増付けることができ、筐
た、上記突出部を階段状に形成しているので、自動車の
車種によって相違する何れのパネル厚に対しても適用で
きる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はボルダ−の斜
視図、第２図はパネルの平面図、第３゜４図はホルダー
をパネルのホルダー取付孔に摩付けた状態の全断面図お
よび一部断面図である。 １・・・・・・ホルダー、２・・・・・・鍔、３・・・
・・・突出部、４ａ。 ４ｂ、４ｃ・・・・・・上段向、５・・・・・・パネル
、６・・・・・・ホルダー取付孔、７・・・・・・切欠
、８・・・・・・ソケット、９・・・・・・突起、１０
・・・・・・窓、１１・・・・・・鍔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 シガレットライター保持用ホルダーは、円筒状をなし、
   その上端外周に鍔を有するとともに、筒面外周の上記鍔
   の下方に、各上段面が筒面の円周方向沿いに上記鍔の下
   面に対して１畝近付くように階段状に形成した突出部を
   備え、 一方パネルは、円状でかつその周囲に上記ホルダーの突
   出部に対応する切欠を有するホルダー取付孔を備え、 上記ホルダーをパネルの取付孔に差込んで、ホルダーの
   突出部の低い上段面側に回転し、ホルダーの突出部の一
   つの上段面と鍔の下面とでパネルのホルダー取付孔周囲
   を挾持する一方、シガレットライターのソケットをホル
   ダーの筒内に挿入かつ固定してなることを特徴とする自
   動車用シガレットライターの取付構造。