JPS5848176Y2 - 車両用横スライド座席 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用２入掛座席の内側（通路側）座席を横移
動可能とした車両用横スライド座席に係るものである。

従来、車両用座席において、横方向に移動可能な内側座
席は、外側（窓側）の固定座席に隣接して別体に設けた
ものであるが、内側座席を横スライドさせるには座席下
の脚もろ共に移動させるもので、重量も犬であるから移
動操作は容易でなかった。

これを改善するものとしてたとえば酋独実用新案登録第
７５２８２０９号抄録に示されるような脚は固定のｉｔ
とし、その上のフレーム部分でスライドさせる方式も提
案されている。

しかしこのような方式ではこのスライドさせる座席のク
ッションを薄くすることにより固定側座席（外側座席）
との高さを揃えてることが可能であった。

このようにするとクッション性を悪くし不都合である。

本考案はこれらの欠点を解消しようとしてなされたもの
で、レッグスペースを損うことなく、極めて簡単な操作
で、横方向にスライド可能でありしかも外側座席と同じ
厚さの内側座席とすることのできる車両用横スライド座
席を提供するものである。

次に本考案の具体的実施例について添付図面を参照して
詳細に説明する。

第１図において、バス用の２入掛座席の基台フレーム１
は内側座席を載荷する側は適宜の段差をつげて外側座席
基台より低く形威し、基台フレーム１にかけ渡した縦部
材２には前部スライドアジャスタ３と後部スライドアジ
ャスタ４とを横置きにボルト、ナツト等を用いて取付け
る。

上記前部スライドアジャスタ３は第２図に示すごとく下
部レール５と上部レール６との係合よりなるもので、摺
動面にボールが介在させである。

上部レール６の略中央部にはブラケット７を溶着し、そ
の端部の穴にはスライドレバー８が回動可能に取付けら
れ、レバー８の先端は下部レール５の下面に適宜数設け
られた係止孔９に嵌合し、内側座席を横スライドした場
合のストッパとなる。

なお、後部スライドアジャスタ４は上、下レールのみで
構成されている。

上部レール６には座席を載置する内側座席フレームが取
付けられるが、このとき外側座席１１の上面と内側座席
の上面とは等しくなるように上記段差は形成されるもの
である。

このため座席のクッションを薄くすることなく内外座席
の上面を等しい高さに保つことができる。

しかもフレームの前後メンバーに段差をつげるだけでよ
く製作が極めて容易である。

本実施例の場合、上記下部レール５の係止孔９は図示し
てないが、下面にピンチ２０胴で６箇所設け、６段階と
して１２０ｍｍｔで横スライド可能で、その範囲内の任
意の位置に調整する。

オず、内側座席を調整するには、スライドレバー８を上
方に引き上げると、その先端は下部レール５の係止孔９
より外れて解放され、前、後部スライドアジャスタ３，
４は横スライド可能となるので、好む位置１で内側座席
を横スライドさせ、スライドレバー８を離して、その先
端を係止孔９に嵌合させると内側座席は固定する。

なお、外側座席１１は固定した１筐の座席である。

上記スライドレバー８は上下に動かす機構にっいての例
を説明したが、機構を少し変更すると、左右動により前
記スライドアジャスタ８との係止、解放をすることが可
能であるのでいずれのものによってもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の車両用横スライド座席の構成を示す展
開図、第２図は前部スライドアジャスタの断面図である
。 １・・・・・・基台フレーム、２・・・・・・縦部材、
３・・・・・・前部スライドアジャスタ、４・・・・・
・後部スライドアジャスタ、５・・・・・・下部レール
、６・・・・・・上部レール、７・・・・・・ブラケッ
ト、８・・・・・・スライドレバー、９・・・・・・係
止孔、１０・・・・・・内側座席フレーム、１１・・・
・・・外側座席。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両用２入掛座席において、一体化した基台フレームの
   内側座席の基台フレームを外側座席基台フレームより段
   差をつげて低く形成し、内側座席基台フレーム上に一対
   のスライドアジャスタを前後に横置し、該スライドアジ
   ャスタ上に内側座席を載置し、上記スライドアジャスタ
   に付設したスライドレバーを操作することにより内側座
   席を中央通路側に横移動可能としたことを特徴とする、
   車両用横スライド座席。