JPS5847857Y2 - 腕時計の中留装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は腕時計の中留装置の改良に関するもので、その
目的とするところはバンドの厚みにバラツキがあっても
中留装置をバンドに確実に固定でき、しかも中留装置の
表カバーを正確に係脱できるようにせんとするにある。

従来の腕時計の中留装置は、２つ折りにした押え板１の
先端空隙部２に軸ピン３を嵌挿し、この軸ピン３両端を
バンド４底面に当接する基板５の両側上方に突出するフ
レーム５ａに軸支し、押え板１先下端を軸ピン３まっ先
端位置に突出し、押え板１の後端を矢印Ａの如く下方に
回動した時、先下端突部１ａは軸ピン３の中心を通る垂
直線ＹＹのデ゛ットポイント部分を軸ピン３を上方に湾
曲させ乍ら通過突出して押え板１を固定する。

従ってバンドの厚みにバラツキがあると止め具を固定す
る力に差を生じ不安定となり、又軸ピン３が上方に湾曲
するのでフレーム３ａが第２図の如く内方に傾斜し、表
カバーが入り難くなるという欠点があった。

本考案は押え板に上下方向の弾性をもたせて従来の欠点
を除去するようにしたものである。

次に添附図面第３図乃至第５図に示した本考案の一実施
例について詳細に説明する。

１０は伴板からなる押え板で、前縁中央部を上方に湾曲
して湾曲部１０ ａを形成し、前部両側を上方に傾斜し
て板バネ１０ｂを形成し、その両端を上方に折曲して該
折曲部１０ Ｃに軸ピン挿入孔１０ｄを設け、この軸ピ
ン挿入孔１０ｄに軸ピン１１を挿入してその端部を突出
し、バンド１２の中間部所定位置底面にバンド止具１３
を当接し、前記軸ピン１１の突出端をバンド止具１３の
フレーム１３ａの軸孔に嵌入枢着し、押え板１０後部を
下方に押圧し、先端湾曲部１０ａを軸ピン１１の中心を
通る垂直線Ｙ−Ｙのプツトポイント部分を板バネ部１０
ｂの弾力によりのりこえバンドを押圧固定する。

１４はフック係止軸である。

表カバーのスナップは軸ピン１１に係合する。

押え板１０の後端をピンセット等で上方に引張ると押え
板１０を上方に回動して押圧を解除でき、バンド１２に
沿って止め具１３を自由に摺動できる。

本考案によれば押え板の前部両側に板バネ部が形成され
上下方向に弾性を有しているので、バンドの厚みにバラ
ツキがあってもバンドに止め具を確実に固定でき、又テ
゛ットポイントをこえて固定する時も軸ピンに無理な力
が作用せずフレームが変形しないので表カバーの係脱を
正確に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の正断面図、第２図は第１図のＹ−Ｙ
側断面図、第３図は本考案の一実施例押え板斜視図、第
４図は第３図の押え板を用いた本考案の一実施例斜視図
、第５図は第４図の正断面図である。 １０・・・・・・押え板、１０ ａ・・・・・・湾曲部
、１０ｂ・・・・・・板バネ部、１０ Ｃ・・・・・・
折曲部、１０ｄ・・・・・・軸ピン挿入孔、１１・・・
・・・軸ピン、１２・・・・・・バンド、１３・・・・
・・止め具、１３ａ・・・・・・フレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 伴板の前縁中央部を上方に湾曲し、前部両側を上方に傾
   斜し、両端を上方に折曲して軸ピン挿入孔を設けた押え
   板の、該軸ピン挿入孔に軸ピンを挿入してその端部を突
   出し、その突出端をバンド中間底面に当接した止め具の
   両側より上方に突出したフレームに枢着し、押え板前縁
   湾曲部を軸ピン挿入孔より前方に位置させ、該湾曲部を
   前記軸ピンの中心を通る垂直線を自体の弾性でのりこえ
   て固定する如くなした腕時計の中留装置。