JPS5847766B2 - クロツクシンゴウチユウシユツカイロ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気テープに記録されたデジタル信号を復調す
る回路に関係し、とくに変調されたデジタル信号から復
調に必要なクロツク信号を取り出す方式に関するもので
ある。

高密度記録に適した変復調方式の性質として一般に考え
られていることの１つはセルフクロック方式の復調が可
能な方式であることである。

言い換えれはセルフクロツク方式が可能な変復調方式を
利用して高密度記録する場合は変調したデジタル信号か
ら復調に必要なクロツクを作り出さねばならない。

しかし、高密度記録を行なえはテープ走行系のジツタや
磁気記録系によるピークシフトの影響が強く現われ、復
調に必要なクロツクが乱れやすくなる。

本発明の目的は高密度記録においても復調に必要なクロ
ツク信号を正確に常時与えるためのクロック信号抽出回
路を提供することである。

上記目的を達戊するために、本発明では変調したデイジ
タル信号からクロツクを作り出す選択増幅器の入カパル
スはその選択増幅器で作られるクロツク信号と位相同期
したものだけにする。

以下、本発明を実施例によって詳細に説明する。

第１図は本発明によるクロツク抽出回路を含んだデジタ
ル情報再生系の信号系統図である。

同図において１は磁気ヘッド、２は増幅回路、３は微分
回路、４はリミツクー、５はパルサー、６はゲート素子
、７は選択増幅器、８はリミツター、９は復調回路、１
０はパルス遅延線、１１はワンショットマルチ、１２は
出力端子である。

磁気ヘッド１から再生されてきた変調信号は増幅回路２
によって増幅され、微分回路３とリミツタ４によってピ
ーク弁別され、記録時と同じ変調信号となる。

第２図は第１図の動作を説明するために必要な信号波形
図である。

第２図ａはリミツタ４の出力波形で記録時の変調信号と
同じである。

変調方式として今ＭＦＭ方式を考えると変調信号は１０
１１００１０００１に対して第２図ａのように与えられ
る。

リミツタ４のこの出力波形から復調に必要なクロツクを
発生させるため、まず、パルサー５はリミツタ４の出力
波形の立上り、立下りでパルスを作る。

（第２図ｂ参照）このパルスはゲート素子６を介して選
択増幅器７に入る。

選択増幅器７の中心周波数ｆ。

は゛復調に必要なクロツク信号の周波数と等しくしてあ
るので、第２図ｂで示されるパルスが入ったとき、選択
増幅器７の出力波形は第２図Ｃで示されるごとく、第２
図ｂに同期した周波数ｆ。

の信号が得られる。この信号をリミツタ８で振幅制限す
れば、復調に必用なクロツク第２図ｄ参照が得られる。

しかし、実際の磁気テープから得られる信号は上述のよ
うにならない。

すなわち、テープヘッド系で受けるピークシフト、テー
プ走行系のジツタ等により、第２図ｂで示すパルスの位
置は所定の位置から若干ずれる。

第２図ｅはその一例を示したものである。

このようなパルス列が直接選択増幅器７に入ると、第２
図ｆに示すようにその出力信号は乱れてしまう。

よって、本発明ではパルサー５のつぎにゲート素子６を
設けて、第２図ｅで示したような所定の位置からはずれ
ているパルスは選択増幅器７に入らないようにしている
。

ゲート素子６のゲート信号は、リミツタ８の出力信号（
第２図ｄに示す。

）から作る。第３図はゲート信号の作り方を詳細に説明
したタイムチャートである。

第３図ａは第２図ｂで示したごとく変調信号の立上り、
立下りで作ったパルス列である。

第３図ｂはリミッタ８の出力信号を示す。

まず、リミッタ８の出力信号は第３図Ｃに示すとと＜Ｔ
ｄだけパルス遅延線１０で遅らせる。

つぎに第３図ｄに示すごとく、パルス遅延線１０の立下
リでパルス幅Ｔｔのパルスをワンショットマルチ１１に
よって作る。

これがゲート素子６のゲート信号となる。

このため、例えば第３図ｅで示すようにＴｇ＞Ｔｔ／２
なるジッタを含むパルスはゲート素子によって除かれる
。

よって選択増幅器７の出力信号は常に正しいクロツクを
与えることができる。

第４図は周波数領域でゲート作用を説明したもので、点
線は選択増幅器７だけの選択度を示している。

そして、パルス遅延線１０、ワンショットマルチ１１、
ゲート素子６で作るゲート作用をこの選択増幅器７に付
加すると、実線で示したような特性になり、選択増幅器
７の中心周波数をｆ。

その周期をＴ１ワンショットマルチ１１のパルス幅をＴ
ｔとして、Ｔ＞＞Ｔｔのとき、△ｆはＴｔ △ｆ＝ｆ下 （１） である。

以上、説明したように、本発明によれは簡単な回路構戒
をつけ加えるだけで選択増幅器７の選択度を上げること
が可能になり、復調に必要なクロツク信号が正確に常時
与えられることになる。

なお上記の説明は変調方式としてＭＦＭを利用した時に
ついて述べたが、他の′セルフクロックキングが可能な
変調方式についても同様に本発明は適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるデジタル情報再生系の信号系統図
、第２図は第１図の動作説明のための信号波形図、第３
図はケント信号作成に係るタイムチャート、第４図はゲ
ート作用を説明するための曲線図である。 １・・・・・・磁気ヘッド、２・・・・・・増幅回路、
３・・・・・・微分回路、４・・・・・・リミツター、
５・・・・・・パルサー、６・・・・・・ＡＮＤ素子、
７・・・・・・選択増幅器、８・・・・・・リミツタ−
９・・・・・・復調回路、１０・・・・・・パルス遅
延線、１１・・・・・・ワンショットマルチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気テープなどの記録媒体に高密度に記録されたセ
   ルフクロッキング可能な変調パルス列を読出す手段１，
   ２，３，４と、該手段の変調パルス列よりその変調パル
   スを復調するのに必要なクロツクパルスを作って出力す
   るパルサー５と、該パルサー５の出力をゲート素子６を
   介して入力し同期した周波数の同期信号を出力する周波
   数選択増幅器と、該周波数選択増幅器の出力信号を遅延
   させたパルスから所定のパルス幅をもち前記クロツクパ
   ルスの正しいタイミングでパルスを発生する回路１０，
   １１とを有し、該回路１０，１１の出力を前記ゲート素
   子６のゲート信号として用いることを特徴とするクロツ
   ク抽出回路。