JPS5846167Y2 - 壁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は壁に関するものである。

従来の壁の外壁パネル相互の結合部においては、その結
合部における目地を塩化ビニル鋼板製の目板により覆っ
ている。

しかしながら、外壁パネルの外装材としてスレート等を
用いている場合には、その外装材と目板の材質が異なる
ため違和感を与え、外観を損うという問題がある。

したがって、この考案の目的は、外観美を向上できる壁
を提供することである。

この考案の一実施例である壁を第１図ないし第３図を用
いて説明する。

すなわち、この壁は第１図および第２図に示すように、
外壁パネル２，２間の目地部に目板１をビス９により取
付けたものである。

第３図は目板１の斜視図を示す。詳説すると、外壁パネ
ル２，２が一定間隔あけて並列配置され、相対峙したパ
ネル枠材３，３の屋外面側に貼着した屋外表面板４，４
の側端面４ａ、４ａを、パネル枠材対向側端面３ ａ
、３ ａよりも内方に配置する。

この場合、屋外表面板４はスレートで構成する。

８ばパネル枠材３の屋内面側に貼着した室内表面板であ
る。

目板１は、スレートで形成した化粧板５の裏面に、薄鋼
板で形成した取付板６をビス、リベットまたは接着剤に
より固定するとともに、取付板６の両側６ａを化粧板５
の両側端面５ａよりも面外側片へ突出配置したものであ
る。

この目板１の取付けは、取付板６の両側６ａ裏面を側外
壁パネル２の対向パネル枠材３の屋外側露出側面に重ね
合わせ、ビス９を取付板６の両側６ａに貫通して対向パ
ネル枠材３の屋外側露出側面へねじ込むことにより行な
う。

なお、外壁パネル２の屋外表面板４と化粧板５との間に
形成される目地部には、コーキング材１０を充填してビ
ス９を隠蔽する。

第１図において、７は幕板である。

このように外壁パネル２の屋外表面板４と目板１の化粧
板５をともに同一材質のスレートで構成したため、外観
美を向上できる。

しかも、ビス９を取付板６の両側６ａに貫通して対向パ
ネル枠材３へねじ込むことにより、目板１を外壁パネル
２へ取付けたため、言い換えればビス９を化粧板５や屋
外表面板４へ一切ねじ込まずに目板１を取付けできるた
め、化粧板５や屋外表面板４をスレートで構成している
にもかかわらず、それらの割れを防止することができる
。

その上、取付板６が化粧板５の裏面側に貼着されて、化
粧板５の補強機能を果すため、化粧板５の強度も向上す
る。

以上のように、この考案の壁によれば、外観美を向上で
き、施工時におけるカバ一本体やパネル表面板の割れも
防止できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を適用した建物の斜視図、
第２図はこの考案の断面図、第３図は目板の斜視図であ
る。 １・・・・・・目板、２・・・・・・外壁パネル、３・
・・・・・パネル枠材、４・・・・・・屋外表面板、５
・・・・・・化粧板、６・・・・・・取付板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネル枠材の一部が表面板よりも側方へ突出し並列配置
   された一対の壁パネルと、この壁パネルの表面板と同一
   材質の化粧板の裏面に取付板の両側をはみ出した状態で
   貼着しこの取付板の裏面を前記一対の壁パネルの対峙し
   たパネル枠材の突出部に重ねて壁パネル間の隙間を隠し
   た目板と、この目板の取付板と前記壁パネルのパネル枠
   材とを固着した固着具とを備えた壁。