JPS5845165Y2 - 農作業機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、トラクタ又は乗用型田植機等のように作業者
が走行機体に搭乗して作業する農作業機に係り、より詳
しくはこの種の農作業機の操向操作用バンドルのステア
リングコラムを中途部で折曲可能にして座席とノ・ンド
ル間の空間を広くし、機体を大きくせずに機体上での作
業性を向上させると共に、該ステアリングコラムの折り
曲げ操作を簡単にしたものであり、この一例を乗用型田
植機に適用した実施例の図面について説明するに、図に
お・いて１は前部機体２の後端上下に突設したプラタン
）４．５’及び後部機体３の前端上下に突設したプラタ
ン）５’、４’ とを各々同一垂直線上においてピン６
．７枢着して、水平折曲げ可能に構成された走行機体を
示し、前後両様体２゜３の左右両側には、後部機体３に
搭載のエンジン８から両種体間に装架した折曲自在軸９
．１０を介して動力伝達される車輪１１，１１及び１２
゜１２がスイングアーム１３，１３．１４．１４にて上
下動可能に装着されている。

前部機体２の上面に設けたノ・ンドル台１５にはステア
リングコラム１６を立設し、該コラム１６内を挿通する
ステアリング軸１７の上端を・・ンドル１８に固着し下
端をステアリングボックス１９に連結し、前部機体２か
ら立設の門型フレーム刀に取付く座席２１前方のノ・ン
ドル１８の回動操作にて、ステアリングギヤボックス１
９、ピットマンアーム２２及びロッド２３を介して両種
体２゜３の折曲方向及び折曲塵を調節することによりか
じ取りするように構成されていも 捷た、前記ステアリングコラム１６の中途部を上下に分
割してステアリング軸１７と共に折り曲げ自在に構成す
るにあたり、ステアリング軸１７の中途部を自在継手２
４で折り曲げ自在に構成し、さらに上部ステアリングコ
ラム１６′の外周下端部にはコラム１６の折曲箇所前半
分を覆う下部床がりの断面Ｕ字状等の連結体２５を被嵌
固着すると共に、下部ステアリングコラム１６“外周に
おける前記自在継手２４の折曲点と同芯位置には枢支ピ
ン２６．２６を突出させて、前記連結体２５の下部両側
を枢着することによりステアリングコラム１６を折り曲
げ自在に構成するのであり、第３図の二点鎖線で示すよ
うに適宜角度θだけ折り曲げたとき連結体２５の下端２
５′が下部コラム１６“外周面に接当するように構成し
てストッパーの役目を果たす。

そして、上下コラム１６’、１６“の端部であってコラ
ムの折り曲げ外側部には断面下向き及び上向きコ字状の
ブラケット２７．２７’を各々向い合せて突設し、下部
ブラケット２７′には保合ピン２８をステアリング軸１
７と直交して設け、上部ブラケツ）２７には上部コラム
１６′が傾く方向にレバー２９を回動すれば鉤片３０が
前記係合ピン２８から外れるようにしたレバー２９付き
ロック機構３１を設け、このロック機構３１に鉤片３０
をその枢軸に巻設したばね３２にて係合ピン２８に対し
て係合する方向に付勢する一方、鉤片３０の先端外周面
を、当該先端外周面に前記係合ピン２８が第６図に二点
鎖線で示すように接当したとき鉤片３０がばね３２に抗
する方向に回動するようにした円弧面３０′に形成して
成るものである。

なお、３３は前部機体２の前方に、２本一対のロワーリ
ンク３４と１本のトップリンク３５にて上下動可能に取
付けられた苗植装置で、該苗植装置３３は、伝導ケース
３６に苗植爪３７，３７とフロート３８とを取付けた苗
植ユニット３９を、三個並設し、その各伝導ケース３６
間を管状部材４０．４０で連結したものに構成され、各
伝導ケース３６，３６，３６の上面には断面り字型のガ
イドレール４１が横方向に装架して、このガイドレール
４１に苗載台４２が設けられて釦り、この苗植装置３３
の入力軸４３にはエンジン８にて回転駆動されるＰＴＯ
軸４４との間をつなぐ伸縮式自在軸４５を介して動力伝
達されるのである。

このように走行機体のか一叡りを行うハンドルのステア
リングコラムの中途部を折り曲げ可能に構成したから・
・ンドルと座席との間のスペースが機体の全長に拘わら
ず広くなり、作業者は機体への乗降を楽に且つ容易にで
き、しかも機体上での范継ぎ作業、点検、修理等の各種
作業がハンドルを折り曲げた状態で楽にできるのである
。

この場合、本考案によればロック機構３１におけるレバ
ー２９を上向きに回動操作することにより鉤片３０が係
合ピン２８から外れて上部ステアリングコラム１６’
ｌ”ハンドル１８がレバー２９の回動方向に折り曲げら
れることになり、換言すればステアリングコラム金直線
状から折り曲げるに際してロック機構のレバーを、該ス
テアリングコラムの折り曲げ方向と同じ方向に回動する
だけでロックの解除とコラムの折り曲げとが同時に行う
ことができるから、ステアリングコラムの折り曲げが片
手でできるのであり、そして折り曲げ状態から元に戻す
には、ハンドル１８を元の方向に回動することにより、
ロック機構３１における鉤片３０先端外周の円弧面３０
′が保合ピン２８に接当し、鉤片３０は係合ピン２８に
対する円弧面３０′の接当保合によりばね３２に抗する
方向に自動的に逃げ回動して、ステアリングコラムが直
線になったとき鉤片３０が第３図に実線で示すように保
合ピン２８に係合することになって、ハンドル１８を引
戻すだけで元の直線状態に復帰できると共にその直線状
態で折曲不能にロックすることができるのである。

従って本考案は、ハンドルの折り曲げ操作と、元の折り
曲げ前への戻り操作とが至極簡単にできる効果を有する
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は乗用型田植機の
側面図、第２図はその平面図、第３図の要部拡大断面図
、第４図は第３図のＥＶ−ＩＶ線線側側面図第５図は第
３図のＶ−Ｖ線矢視断面図、第６図は折曲状態を示す作
用図である。 １・・・・・・機体、１１，１１・・・・・・前輪、１
２，１２・・・・・・後輪、１６・・・・・・ステアリ
ングコラム、１６′°・・・・・上部ステアリングコラ
ム、１６“・・・・・・下部ステアリングコラム、１１
・・・・・・ステアリング軸、ｂ・・・・・・連結体、
２６・・・・・・枢支ピン、２７，２７’・・・・・・
ブラケット、２８・・・・・・係合ピン、２９・・・・
・・レバ、３０・・・・・・鉤片、３２・・・・・・ば
ね、３０′・・・・・・円弧面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バンドルによってかじ取りされる走行機体における座席
   の前方に立設したノ・ンドル用ステアリングコラムを、
   上部ステアリングコラムと下部ステアリングコラムとに
   分割して、上部ステアリングコラムを下部ステアリング
   コラムに対して折り曲げ自在に構威し、下部ステアリン
   グコラムの側面には保合ピンを設ける一方、上部ステア
   リングコラムの側面には前記係合ピンに係合する鉤片を
   ステアリングコラムから離れる方向に回動自在に設け、
   該鉤片にはこれを回動操作するレバーを設けると共に当
   該鉤片を前記係合ピンへの係合方向に付勢するばねを設
   け、且つ前記鉤片の先端外周面を前記係合ピンに接当す
   る円弧面に形成して成る農作業機。