JPS6030901Y2 - 一輪歩行型田植機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、単一の駆動車輪を備えた機体後部に植付は装
置を装置連結するとともに、機体から後方上方に左右一
対の操縦用バンドルを延設しである一輪歩行型田植機に
関する。

この種の一輪歩行型田植機は、左右一対の駆動車輪を有
する歩行型田植機に比して、車輪による泥面の荒しが少
ないばかりでなく、耕盤面の左右傾斜に拘わらず機体を
水平又はほぼ水平姿勢に保持し易く、つまり、耕盤の左
右傾斜の影響で左右横方向での植付は深さにばらつきを
生じるといった植付は性能面での不利が少ない反面、機
体の操向性能上次のような問題がある。

即ち、機体全体をバンドルをもって振り回すか或いは、
前記駆動車輪が上下軸芯周りで操向回動可能に構成され
ているとともに、この駆動車輪に前記操縦用バンドルが
連設されているものであっても、機体旋回時に前記バン
ドルを駆動車輪の回動軸芯周りで大きくふり囲わさなけ
ればならないため、旋回操作が煩雑かつ面倒で小回り旋
回が困難になる欠点がある。

殊に、機体旋回は既植付は地側から未植付は地側に向か
って行うことが多く、駆動車輪より後方に設けたバンド
ルを既植付は地側に振り回わさなければならない。

従って機体のバランス保持が比較的むつかしい一輪歩行
型田植機を操縦する者は、既植付は地側に足を踏み込ん
で機体のバランスを保持する必要があり、このとき、既
植付は地側の苗を踏みつけたり、或いは、踏みつけない
ように気を取られてかえって機体のバランスを失うこと
がある。

本考案は上記実情に鑑みてなされ、植付は性能上、有利
な一輪型式であり乍らも、操向を容易に行なえるように
ぜんとする点に目的を有するものであって、前記駆動車
輪を上下軸芯周りで操向回動可能に構成するとともに、
前記操縦用バンドルの握り部に、前記駆動車輪に対する
操向回動用の握り操作レバーを付設しであることを特徴
とする。

これによって、前記操縦用バンドルに付設した握り操作
レバーを手元で操作するだけで、前記駆動車輪を上下軸
芯周りで操向回動させることができるから、従来のよう
に、機体旋回時においてバンドルを−々ふり回わす必要
がなく、又、足元に気を取られることなく、直進走行時
とほぼ同様の作業姿勢で安定して操作でき、操向操作を
簡便にかつ、労力面で楽に行なうことができる。

従って、植付は性能上、有利な一輪型式であり乍らも、
この種の田植機において問題の操向性能上の不利をなく
し得るに至った。

以下本考案の実施例に図面に基づいて説明すると、図中
１は、機体積山中央部を走行する単一の駆動車輪２の前
方に、原動部であるエンジン３及びミッションケース４
を配置してなる機体であり、工は、左右横方向に往復移
動可能な前傾姿勢の苗のせ台６、植付は爪７、これらの
駆動機構を内装しである植付はミッションケース８なら
びに、植付は面整地機能と前記駆動車輪２とで機体を対
地支持する機能とを有する左右一対のフロー）１０．１
０からなる植付は装置であって、前記機体１の後部に植
付は装置１を、そのフロート１０．１０の前端部が駆動
車輪２の左右両側部に位置する状態で連結している。

また、前記本機１のミッションケース４から植付は装置
５への伝動系の途中に設けたギヤケース１１に、前記駆
動車輪２への伝動機構を内装しである車輪支持ケース１
２を、上下軸芯３周りで操向回動可能に装着するととも
に、前記植付は装置工の植付はミッションケース８から
後方上方に向かつて左右一対の操縦用バンドル１３を固
着延設している。

この操縦用バンドル１３の握り部１３ａには、前記車輪
支持ケース１２上端部に連設した左右の突片１４，１４
に夫々ワイヤー１６，１６を介して連動された操向回動
用の握り操作レバー１７．１７を設けるとともに、前記
突片１４゜１４と固定部との間には、前記駆動車輪２を
機体前後方向に沿う姿勢に付勢するスプリング１５゜１
５を介装し、以って、前記操作レバー１７又は１７の握
り操作により、前記駆動車輪２を上下軸芯３周りで左又
は右に操向回動させるべく構成している。

また、前記機体１のエンジン３下側部にはフロート１８
が位置固定状態で設けられていて、この前部フロート１
８を対地浮上させた植付は走行姿勢と前部フロート１８
を接地させ、かつ、後部フロート１０，１０の後端部を
対地浮上させた機体旋回姿勢とに切換可能に構成してい
る。

尚、前記駆動車輪２が操向回動する上下軸芯ａは、鉛直
線に対して傾斜していても良きものである。

また、前記駆動車輪２を、油圧シリンダ等の駆動機構を
介して上下軸芯３周りで操向回動させるべく構成しても
よい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る一輪歩行型田植機の実施例を示し、
第１図は全体側面図、第２図は要部の平面図である。 １・・・・・・機体、２・・・・・・駆動車輪、３，４
・・・・・・原動部、５・・・・・・植付は装置、１０
・・・・・・フロート、１３・・・・・・操縦用バンド
ル、１７・・・・・・操向回動用操作具、ａ・・・・・
・上下軸芯。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 単一の駆動車輪２を備えた機体１後部に植付は装置
   ５を配置連結するとともに、機体１から後方上方に左右
   一対の操縦用バンドル１３を固着延設しである一輪歩行
   型田植機において、前記駆動車輪２を上下軸芯３周りで
   、操向回動可能に構成するとともに、前記操縦用バンド
   ル１３の握り部に、前記駆動車輪２に対する操向回動用
   の握り操作レバー１７を付設しであることを特徴とする
   一輪歩行型田植機。 ■ 前記植付は装置５側には、前記駆動車輪２の左右両
   側において接地する二つのフロート１０．１０が装備さ
   れている実用新案登録請求の範囲第■項に記載の一輪歩
   行型田植機。 ■ 前記駆動車輪２よりも前部の機体１には、原動部３
   ，４が設置されている実用新案登録請求の範囲第■項に
   記載の一輪歩行型田植機。