JPS5844566Y2 - ツマミ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はツマミ、詳しくは小型タイマの時間設定を行な
うツマミに関するものである。

従来、小型タイマにおいては、第１図イ９口に示すよう
に、ケース１の内部に装着された可変抵抗器２の調整溝
４を有する軸部３を回転して時間設定を行なうようにな
っている。

しかしながら、従来の時間設定方法では、可変抵抗器２
の調整溝４に、マイナスｅドライバー等を嵌合し、軸部
３を回転するようになっているため、マイナスＯドライ
バー等の治具が必要であるばかりでなく、回転角度が正
確に合わせにくい。

また、軸部３が回りすぎることによって可変抵抗器２の
破損を発生するという欠点があった。

本考案は上記従来の欠点に鑑みてなされたもので、従来
のごとく、ドライバー等の治具を用いる必要がなく、時
間設定を容易に行なうことができるとともに、可変抵抗
器の破損を防止するようにしたツマミを提供しようとす
るものである。

つぎに、本考案を一実施例である図面にしたがって説明
する。

第２図から第５図において、５は円板状のツマミで、そ
の裏面（図中左側面）には先端に外方へ突出する突起７
を有する円筒状の係合部６が設けられ、その周面には、
第４図に示すように、軸方向に複数個の切欠溝８が設け
られている。

裏面中央部には一字形状の突出部９が設けられ、裏面外
縁部には円弧状の突起部１０が設けられている。

ツマミの表面（図中右側面）には、第３図に示すように
、中央部に矢印形状の四部１１が設けられ、凹部１１の
一部には凹溝１２が設けられている。

ケース１３の正面中央部には、第５図に示すように、内
蔵する可変抵抗器２の先端に調整溝４を備えた軸部３が
貫通する孔１４が設けられ、孔１４の周縁部近傍には、
該孔１４および上記ツマミ５の裏面に設けられた突起部
１０と同心円上に円弧状の突状ストッパー１５が設けら
れている。

つぎに、上記構成のツマミ５をケース１３に装着する手
順とその操作方法を説明する。

まず、ケース１３の正面に設けられた孔１４に、ツマミ
５の裏面に設けられた円筒状保合部６の先端を嵌合する
と同時に、上記孔１４を貫通する可変抵抗器２の軸部３
に嵌挿し、かつ、ツマミ５の表面に設けられた矢印形状
の凹部１１を垂直上方に指示させるとともに、ツマミ５
の裏面中央部に設けられた一字形状突出部９を水平方向
に位置させてツマミ５を押圧すると、弾性および軸方向
の切欠溝８によってツマミ５の保合部６が内方に若干変
形してケース１３の孔１４に嵌合される。

嵌合されることにより弾性で係合部６の先端が外方に復
帰し、先端に設けられた突起７をケース１３の内面に係
止させてケース１３からツマミ５が抜は出るのを防止さ
れると同時に、可変抵抗２の軸部３先端に設けた調整溝
４に上記ツマミ５の裏面突出部９が嵌合する。

この嵌合によりツマミ５と可変抵抗器２の軸部３とが連
結される。

いま、ツマミ５の外周に指先を当て、また、表面矢印形
状凹部１１の凹溝１２にドライバー等適宜な治具を嵌合
して左あるいは右方向に、ツマミ５を回転すると、可変
抵抗器２の軸部３が回転すると同時に、上記表面矢印形
状凹部１１も回転してその位置を指示し、タイマに所定
時間の設定を容易に行なうことができる。

さらに、ツマミ５を回転すると、ケース１３の正面に設
けられた突状ストッパー１５の端面に、ツマミ５の裏面
外縁部に設けた突起部１０の端面を当接し、ツマミ５の
回転が停止される。

この停止により上記軸部３の回りすぎを防止するととも
に、可変抵抗器２の破損を防止する。

以上の説明から明らかなように本考案は、可変抵抗器の
調整溝を有する軸部を回転して時間設定を行なうタイマ
において、裏面に上記軸部が貫通するケースの孔と保合
可能な突起を有する係合部と、上記軸部の調整溝と嵌合
する突出部とを設ける一方、表面に回転位置を示す指標
を設けたため、ケースの孔に突起で係合部を係合させる
と同時に、軸部の調整溝に突出部を嵌合させることが容
易にでき、タイマの時間設定を行なう場合、従来のごと
く、ドライバー等の治具を用いる必要がなく、可変抵抗
器の軸部を回転して時間設定を行なうことができ、また
、表面に設けられた指標で上記軸部の回転位置を確認す
ることができるとともに、軸部の回りすぎを未然に防止
して可変抵抗器の破損を防止することができる。

なお、裏面の外縁部に突起部を設ける一方、ケースの孔
外周近傍に上記突起部と同心円上の突状部を設けると、
突状部に突起部が当接することにより軸部の回転を停止
するので可変抵抗器の破損を防止する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図イ２口は従来のタイマの要部を示す図面で、イ図
は断面図、口開は正面図、第２図は本考案にかかるツマ
ミを装着した状態を示すタイマの要部断面図、第３図は
第２図の正面図、第４図は第２図におけるツマミの裏面
平面図、第５図は第２図におけるケースの正面図である
。 ２・・・・・・可変抵抗器、３・・・・・・軸部、４・
・・・・・調整溝、５・・・・・・ツマミ、６・・・・
・・係合部、７・・・・・・突起、９・・・・・・突出
部、１０・・・・・・突起部、１１・・・・・・矢印形
状の凹部（指標）、１３・・・・・・ケース、１４・・
・・・・孔、１５・・・・・・突状ストッパー（突状部
）。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）可変抵抗器の調整溝を有する軸部を回転して時間
   設定を行なうタイマにおいて、裏面に上記軸部が貫通す
   るケースの孔と保合可能な突起を有する係合部と、上記
   軸部の調整溝と嵌合する突出部とを設ける一方、表面に
   回転位置を示す指標を設けたことを特徴とするツマミ。
2. （２）裏面の外縁部に突起部を設ける一方、ケースの孔
   外用近傍に上記突起部と同心円上の突状部を設けたこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のツマ
   ミ。