JPS5843647Y2 - 気化器フロ−ト室のオ−バフロ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 コノ考案は、オートバイのエンジンに用いる気化器フロ
ート室のオーバフロー装置の改良に関する。

エンジンの気化器には、フロート室があって、フロート
によって燃料油面を一定に保っている。

そして、フロート室上部に開口するオーバフロー通路が
あって、油面が異状に高くなった場合、余分な燃料をオ
ーバフロー通路を通して外部に捨てるようにしている。

ところで、オートバイは、ノ１床等で競走するような種
類のものがあり、その場合、オーバフロー通路が水に浸
ると、オーバフロー通路を水が逆流し、フロート室内に
水が侵入して、エンジンストップを起すことがある。

又、洗車等で水を吹付けて洗うような場合も同様のこと
が起ることがある。

オーバフロー通路に逆止弁を設けることも考えられるが
、気化器のフロート室は小さく、設は難い。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

エンジン１の吸気管２とエヤクリーナ３の間に気化器４
を連結して吸気に燃料を供給する。

気化器４には、フロート室５が設けられている。

フロート室５内には、一端を軸着し、油面に浮いて上下
に揺動するフロート６があって、燃料人ロアのバルブ８
をフロート６によって開閉し、フロート室５内の油面を
一定に保つようにしている。

フロート室５の一側には、上端開口部をフロート室５の
上部に開口するオーバフロー通路９が設けられていて、
下方に貫通している。

エンジンケース１０を構成する側部ケース１０に、一体
にフロート弁室１１を設け、内部にフロート弁１２を挿
入して、下部を蓋１３で覆う、フロート弁室１１の上方
には入口１４を設け、下方に出口１５を設ける。

そして、オーバフロー通路の出口と、フロート弁室１１
の入口１４を、パイプ１６で連結する。

作用について説明する。

パルプ８に塵が付着する等によって、フロート室５内に
燃料が入り過ぎて、油面が異状に高くなると、オーバフ
ロー通路９に余分な燃料が流れ、パイプ１６、フロート
弁室１１を通って、燃料が捨てられる。

このとき、フロート弁室１１内を燃料が通るだけで、フ
ロート弁室１１内に溜ることがないので、フロート弁１
２は入口１４が塞がない。

一方、水中を走る等によって、フロート弁室１１内に出
口１５から水が侵入して溜ると、フロート弁１２を浮か
し、入口１４をフロート弁１２で塞ぐ、従って、それ以
上、パイプ１６、オーバフロー通路９等に水が入ること
がなく、フロート室５内に水が入らない。

又、フロート弁室１１ば、ケース１０内に設けられてい
るので、それ自体水か入り難く、外観にも表れないので
体裁がよい。

以上説明したように、この考案は、エンジンケース内に
、内部にフロート弁を挿入したフロート弁室を設け、該
フロート弁室の上端に、気化器のフロート室の上部に開
口するオーバフロー通路の出口をパイプで連結したので
、フロート室の燃料油面が異状に高くなった場合は、オ
ーバフロー通路を通りパイプ及びフロート弁室を通して
余分な燃料を捨てることができる。

又、水中を走る等によって、フロート弁室に水が逆流し
て侵入した場合、フロート弁が入口を閉じ、それ以上流
れることができず、フロート室に水が侵入することを防
止できる。

又、フロート弁室は、エンジンケース内に設けられるの
で、それ自体水が侵入し難く好都合で、外観にも表れず
体裁がよい。

そして、フロート弁室をケースと一体的に設けることに
よって安価にもできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面図、第２図
は第１図Ａ−Ａ矢視拡犬断面図である。 ４・・・気化器、５・・・フロート室、９・・・オーバ
フロー通路、１０・・・ケース １１・・・フロート弁
室、１２・・・フロート弁、１６・・・パイプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンケース内に、内部にフロート弁を押入したフロ
   ート弁室を設け、該フロート弁室の上端に、気化器のフ
   ロート室の上部に開口するオーバフロー通路の出口をパ
   イプ連結したことを特徴とする気化器フロート室のオー
   バフロー装置。