JPS5843651Y2 - エンジンの気化器における燃料ドレ−ン装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエンジンの気化器にあ・ける燃料ドレーン装
置に関し、気化器内の燃料ジェットから例えばノズル１
での間に残留しようとする燃料をも確実に抜取れるよう
にする事を目的とする。

例えば、田植機やコンバインなどのエンジンでは、長期
格納中に気化器内の燃料が変質して、気化器の作動不動
の原因となるため、完全に燃料を抜取ってむく必要かあ
る。

ところが、燃料ジェットが狭く絞られているため、ここ
から例えばノズル４での間の燃料がドレンされ残り、簡
単には抜取れない。

この考案は、そのような燃料をも自動的に確実に抜出さ
せるために、フロートチャンバーと燃料ジェットとを連
通ずる入口通路からドレーン穴を直接導出させることに
より、ドレーン時に、フロートチャンバー内の燃料が入
口通路内を流下する勢いで、燃料ジェットからノズルま
での間の燃料を、吸い出させるようにするものである。

地下この考案の実施例を図面に基き説明する。

第１図は気化器の要部縦断面図である。

図にむいて気化器は、キャブボデー１とこれの下側に装
着される燃料ポット２とを基本構造体として、その内部
にチョーク弁３、スロットル弁４、フロート５、メイン
ノズル６などの部材を収容して構成されている。

Ｃはキャブボデー１と燃料ポット２とで画成されるフロ
ートチャンバーで、これの内底に向ってキャブボデー１
の下面からボス１ａが連出されている。

ボス１ａ内には、メインノズル６を装着するための穴７
と、同ノズル６をネジ込むためのネジ穴８とか形成され
ている。

９は燃料ポット２をキャブボデー１に固定するためのポ
ット固定ボルトである。

このボルト９は、燃料ポット２の底壁に透設したボルト
挿通穴２ａに挿通され、上記のネジ穴８にネジ込されて
いる。

フロートチャンバーＣ内の燃料は、ポット固定ボルト９
に縦通した入口通路１０から、同通路１０端に装着した
メインジェット（燃料ジェット）１１を通過し、更にメ
インノズル６内を上昇してキャブボデー１内の吸気通路
Ｐ内へ吸い出される。

気化器内の燃料を抜取るために、燃料ドレーン装置りが
ポット固定ボルト９に装着されている。

この燃料ドレーン装置りは、ポット固定ボルト９の下端
に取付けられる燃料取出用の継手１２と、これを入口通
路１０に連通させるための接・続ボルト１３と、この接
続ボルト１３にネジ込１れるドレーンネジ１４と、回り
止めバネ１５とで構成されている。

上記のドレーンネジ１４ば、その上端に形成した弁部１
６で、接続ボルト１３内に形成したドレーン穴１７を開
閉する。

１８は継手１２の出口１２ａに外嵌されるドレーンパイ
プである。

以上のように、ドレーン穴１７をメインシェド１１の入
口通路１０に連通させると、フロートチャンバーＣ内の
燃料Ｆは、入口通路１０を通ってドレーン穴１７内へ流
れる。

このため、入口通路１０内には流勢の強い下向きの流れ
が生じる事となり、この下向きの流れによってメインジ
ェット１１付近の燃料が下向きに引かれる。

従って、メインノズル６内及び穴ｌ内に溜っている燃料
は、速やかに入口通路１０側へ流下し、確実に抜取られ
る。

又、ドレーン装置りをポット固定ボルト９に取付けるよ
うにすると、燃料ポット２の底壁にドレーン穴形成用の
ボスを設けずに済むので、同ポット２をプレス加工によ
り形成する事ができ、その製造コストを低減する事がで
きる。

第２図及び第３図Ａ、Ｂばそれぞれ別の実施例を示す。

第２図に示すものは、ポット固定ボルト９に継手１２ａ
を一体に形成し、入口通路１０とドレーン穴１１とを連
続状に形成し、両者１０．１７間に溢路部１９を形成し
、との溢路部１９とメインジェット１１との間に入口管
２０を介装した点、及びドレーンパイプ１８の導出端を
フロートチャンバーＣ内の燃料液位より上方に位置させ
、置端を燃料入口管２１用のニップル２２に一体形成し
た栓体２３に、着脱自在に装着するようにした点とか上
記の実施例と異る。

尚、ドレーンパイプ１８ば、ゴム、透明合成樹脂、金属
等を素材とするフレキシブルパイプで形成される。

この実施例では、ドレーンパイプ１８を栓体２３から取
外すのみでドレーン作業を行う事ができる。

第３図Ａ、Ｂに示すものは、ドレーンパイプ１８を栓体
２３から取外した時には、燃料コック２４を開操作でき
ないようにしたものである。

そのために、コックレバー２５から接当片２６をコック
外方へ突設し、との接当片２６の移動軌跡内に栓体２３
を臨１せ、同栓体２３に接当片２６を受止めるストッパ
ー２７を支持させ、これを板バネ２８で栓体２３外へ突
出付勢する。

これでは、ドレーンパイプ１８を全体２３から取外すと
、ストッパー２７が突出して接当片２６の移動を阻止す
る。

尚、上記の実施例にカロえて、ドレーン穴１１をスロー
系統及びパワー系統などの燃料ジェットの入口通路とも
同時に連通ずると、各補正系統内の燃料も確実に抜取れ
る。

以上説明したようこの考案では、燃料抜取用のドレーン
穴を燃料ジェットの入口通路から直接導出させ、フロー
トチャンバー内の燃料がドレーン穴から流れ出す勢いを
利用して、燃料ジェットからノズルまでの間の燃料をド
レーン穴に自動的に確実に吸出す事ができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は気化器の要部
縦断面図、第２図は別の実施例を示す断面図、第３図Ａ
、Ｂは更に別の実施例を示す要部の正面図とＢ−Ｂ線断
面図である。 Ｃ・・・フロートチャンバー、６・・・メインノズル、
１０・・・・１１の入口通路、１１・・・燃料ジェット
、１γドレーン穴、Ｄ・・・ドレーン装置、Ｆ・・・燃
料。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 気化器のフロートチャンバーＣと燃料ジェット１１とを
   入口通路１０で連通し、この入口通路１０から燃料抜取
   用のドレーン穴１７を直接導出した事を特徴とするエン
   ジンの気化器にお−ける燃料ドレーン装置。