JPS5843493B2 - 糸条の長手方向に染着能力差を有するポリエステル加工糸 - Google Patents

糸条の長手方向に染着能力差を有するポリエステル加工糸

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JPS5843493B2
JPS5843493B2 JP51035158A JP3515876A JPS5843493B2 JP S5843493 B2 JPS5843493 B2 JP S5843493B2 JP 51035158 A JP51035158 A JP 51035158A JP 3515876 A JP3515876 A JP 3515876A JP S5843493 B2 JPS5843493 B2 JP S5843493B2
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yarn
longitudinal direction
acid
thick
polyester
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JP51035158A
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昌紀 嶺尾
正行 山下
忠之 松本
清 中川
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は糸条の長手方向に濃淡の染着能力差を有する改
良されたポリエステル加工糸に関する。
従来、糸条の長手方向に濃淡の染着能力差を有する加工
糸として、繊維の軸方向に異なった断面積の分布を有す
る、すなわち太細を有する糸条に仮撚加工を施して仮撚
後においても太細差を有するようにした染着能力差を有
する加工糸が知られている。
このような太細供給系は糸条の長手方向に微細な構造差
を有している。
すなわち、太い部分は配向度が低く、細い部分は配向度
が高いという構造差を有している。
このように微細な構造差を有する太細供給系は、その配
向度の低い部分が結晶化した際には糸かもろ(なり、仮
撚工程に供されるときのようにシビアーなしどきを糸が
受けるときに破断して毛羽が多発し、後工程である製織
、製編工程での工程通過性を著しく悪化し、実用には供
しがたいという欠点を有する。
本発明の目的は、前記したような従来の加工糸のもつ工
程通過性の悪さという欠点を解消し、さらに、染色した
場合に濃淡の染差がランダムに分布している染色効果の
優れた糸条の長手方向に染着能力差を有するポリエステ
ル加工糸を得ることにある。
かかる目的は、繊維軸方向に異なった断面積を有するポ
リエステル糸条を仮撚加工して得られるU%が1.0〜
10.0%、T指数が3〜30である太細糸条であり、
かつ、該糸条の構成単糸条が相互に交絡を付与されてお
り、該交絡度を示すCF値が30以上である糸条の長手
方向に染着能力差を有するポリエステル加工糸とするこ
とにより達成できる。
本発明による加工糸は太細を有するポリエステル糸条を
供給原糸とし、仮撚工程、交絡付与工程を経て得られる
が、仮撚後の加工糸はU%が1.0〜10.0%、T指
数が3〜30であることが必要で、より好ましくはU%
を1.5〜8.0%T指数を5〜25にするとよい。
U%が1.0%未満、T指数が3未満の場合には染色時
に濃色部分が少なすぎ、またU%が10%を越えたり、
T指数が30を越えると染色時の濃色部分が多くなりす
ぎ、織編物としたあとの染色の濃淡部分のバランスが悪
く、望ましい霜降調のものが得られない。
なお、U%、T指数ともマルチフィラメント全体の太細
の変化を示す特性値であり、次の方法で測定する。
(U%の測定方法):測定機としては市販のUster
Evenness Te5ter(計測器工業株式会
社製)を使用する。
糸のトータルデニールによって使用する測定用スロット
を選択し、測定レンジを100%し、さらに糸速を4m
//ninとし仮撚り機で約150Orpmの回転を与
えて仮撚りしつつノルマルテストにて測定する。
ウスターむら曲線は付属レコーダーを用いてチャート速
度25cIrL/mで第1図に示したように中央のO%
ベースラインA上に最も細い部分を示すむら曲線がのる
ように描かせる。
U%は付属のインチグレーターで3分間の糸むらとして
値を読みとる。
U%は3分間の測定を1回として少なくとも5回同じ付
近(測定済みの糸は再測定せず約100m以内を5回測
定するという意味である)を測定し、さらに全く異なる
部分、たとえば2.5に9巻きであれば均等に分割した
少なくとも3ケ所、少なくとも計15回の測定を行なっ
て平均値をとることによって求める。
(T指数の沖淀法):前記U%の測定より得られるチャ
ートのタースターむら曲線の糸長8mに相当する部分に
ついて第2図に示したようにO%ベースラインA′から
太い部分の面積を求める。
T指数1とはこの面積が0.333cdであるものをい
う。
本発明の仮撚加工糸は前記したような太細特性を有する
しかし、このまま後工程である製織、製編工程に供する
と、仮撚工程において発生した毛羽に起因して工程通過
性が極めて悪く、作業性が悪く実用には供しがたい。
この工程通過性を改善するために、該仮撚加工糸はさら
に交絡処理が施され、構成単糸の相互に交絡が与えられ
ると同時に毛羽が集束される。
交絡処理としては流体による乱流処理が好ましく、流体
としては空気あるいは蒸気が好ましく用いられる。
この交絡処理は交絡度を示すCF値が30以上となるよ
うにするのが良い。
CF値が30より低い場合には、開繊部の長さが非常に
長い単糸が多数存在しており、毛羽を集束せしめる効果
が極めて低くなり、工程通過性はほとんど改善されない
なお、無撚無糊製織の経糸として用いる場合のように加
工糸に高度の集束性が要求されるときはCF値60以上
とするのが好ましく、さらにより好ましくは90以上と
するのがよい。
本発明の加工糸は太細を有する仮撚加工糸に交絡が付与
されていることにより、次のような特性を有する。
加工糸自体が太細を有し、また構成単糸自体にも太細か
あるので、交絡の付与が容易になされ、しかも付与され
た交絡はほどけにくく、仮撚工程で発生した毛羽は高度
に集束せしめられている。
したがって工程通過性は良好であり、作業性が良い。
交絡が強くかかっているもの、特にCF値が60以上の
ものは、毛羽が特に集束せしめられており、製織、製編
工程においても、いわゆる”毛羽がらみ”現象がほとん
ど発生せず、またたとえ該現象が起こったとしてもそれ
は局部的な発生にとどまり、該毛羽を有する単糸部分が
切断するだけであり成長することがなく、製織製編工程
をスムーズに行ない得る。
無撚無糊製織の経糸として有効に使用できる。
単糸自体が糸条の長手方向にランダムに染着能力差を有
しさらにかかる構成単糸の相互に交絡が付与されている
ので、染色した場合に濃淡の染差が極めてランダムに分
布しており、独特の霜降り調が得られるとともに、良好
な風合いが得られる。
なお、本発明で用いた交絡度を示すCF値とは次の方法
で測定される値である。
(CF値の測定方法):第3図に示すごとく、中心軸1
0周りを無抵抗で左右に回転可能な溝付定滑車2に試料
を滑らないように掛け、2個所に荷重3,4を掛ける。
荷重は試料の総デニール×0.42とする。
次いで外径0.601111の固定針5を糸条を構成す
る単糸間に実質的に直角に刺し固定する。
次に試料の左側にかけた荷重3に更に重量が試料の単糸
デニール×22である定荷重6を掛は試料が定荷重6に
まり交絡部が引掛って止まる所まで左側に移動させる。
次に荷重3に掛けていた定荷重6を外して右側の荷重4
に加えて掛は試料を定荷重6により右側に移動させ、交
絡部が針5に引掛かり自然に止まるようにする。
定荷重6による試料の移動速度は1crrL/secと
する。
前記方法による試料の右側への移動距離1(mi)を求
枢1)式によりCF’値を計算する。
前記操作を20回繰返して平均値として表示する。
さらになお、本発明においてポリエステル加工糸を構成
するポリエステルは、テレフタル酸またはその低級アル
キル誘導体(炭素数1〜4のアルカノールのジエステル
)とエチレングリコールとから、あるいはテレフタル酸
またはその低級アルキル誘導体とエチレングリコールお
よび少なくとも一種の他成分とから、またはビス−2−
ヒドロキシエチルテレフタレートまたはその低重合体か
ら、あるいはビス−2−ヒドロキシエチルテレフタレー
トおよび少なくとも一種の他の成分とから得られるポリ
エステル構成単位の少な(とも70%がポリエチレンテ
レフタレートであるポリエステルである。
この場合、第三成分としてはたとえばシュウ酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸、イソフタル酸、フタル酸、2・6−ナフタリンジ
カルボン酸、ジフェン酸などの芳香族ジカルボン酸、1
・2−シクロブタンジカルボン酸なとの脂環をもつジカ
ルボン酸、その他炭素、水素および酸素以外の元素を含
むジカルボン酸、たとえばイオウや窒素を含む構造式な
どで示される化合物、5−す) IJウムスルホイソフ
タル酸、5−メチルスルホイソフタル酸などまたトリメ
リド酸、ピロメリト酸などの多官能性化合物およびこれ
らの低級アルキル(炭素数1〜4)エステルあるいは炭
素数2〜10のグリコールエステル、ジエチレンクリコ
ール、フロピレンゲリコール、ポリエチレングリコール
、ブタンジオール、チオグリコール、P−キシリレング
リコール、1・4−シクロヘキサンジメタツール、2・
2−ビス(P−2−オキシフェニル)プロパン、2・2
−ビス(p−オキシエトキシフェニル)フロパン、その
他グリセリン、ペンタエリスリトールなどのポリオキシ
化合物、P−オキシエトキシ安息香酸、P−オキシメチ
ル安息香酸、グリコール酸などがあげられるが、いずれ
もこれらに限定されないことはいうまでもない。
またカーボンブラック、フタロシアニン、酸化チタン、
無水ケイ酸などの顔料、リン酸、亜リン酸、トリフェニ
ルフォスフェート、トリメチルフォスフェート、トリフ
ェニルフォスファイトなどのリン化合物などが添加され
ていてよい。
また本発明において用いられるポリエステルの溶融粘度
が著しく低い場合にはホウ素化合物、アルミニウム化合
物などを添加配合せしめて適当な溶融粘度を保持せしめ
ることもまた望ましいことである。
以下に実施例をあげて本発明を説明する。
実施例 複屈折27X10 ”、300デニール48フイラメ
ントのポリエチレンテレフタレート未延伸糸を延伸速度
500m/m、延伸ピン温度100℃、延伸倍率1.8
で不均一延伸して太細糸を得た。
この太細糸の太い部分の複屈折は28.5X10−3、
細い部分の複屈折率は115X10 ’ であり、不
均一延伸糸のU%は12.0%であった。
この太細糸をスピンドルピン方式の仮撚機を用いて次の
加工条件で仮撚加工を行なった。
このとき、巻取時に毛羽カウンターで毛羽数を測定した
ところ、56個72000mであった。
得られた加工糸に、空気流が糸道に直角に当たるタイプ
の交絡処理装置を用いて、加工速度105m/跪、交絡
処理装置入りの張力32下で圧空圧3.5kg/crA
で交絡付与処理をした。
こうして得られた加工糸のU%は6.0%、T指数20
、平均繊度157デニール、CF値は258であり、こ
の糸をウォータージェットルームで無撚無糊で製織した
ところ、毛羽による停台は0.3回/疋であり、極めて
良好な加工が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は糸条の太細の変化を示すウスターむらチャート
、第2図は同じく糸条の太細の変化を示すT指数チャー
トであり、第3図は交絡度の測定装置の概略図である。 A、A’:0%ベースライン、1:中心軸、2:溝付定
滑車、3,4二荷重、5:固定針、6:定荷重。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維軸方向に異なった断面積の分布を有するポリエ
    ステル糸条を仮撚加工して得られるU%が1.0〜10
    .0%、T指数が3〜30である太細糸条であり、かつ
    該糸条の構成単糸条が相互に交絡を付与されており、該
    交絡度を示すCF値が30以上であることを特徴とする
    糸条の長手方向に染着能力差を有するポリエステル加工
    糸。
JP51035158A 1976-04-01 1976-04-01 糸条の長手方向に染着能力差を有するポリエステル加工糸 Expired JPS5843493B2 (ja)

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JPS5018716A (ja) * 1973-06-23 1975-02-27

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