JPS58427Y2 - コ−ヒ−ミル付きコ−ヒ−メ−カ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コーヒーミル付きコーヒーメーカーに関する
もので、特に、コーヒーミルが倒置されたタイプのミル
付きコーヒーメーカーに関するものである。

電熱式のコーヒーメーカーが出現して以来、家庭で手軽
に本物のコーヒーを楽しむことができる様になった。

しかし、コーヒー豆を挽くためのコーヒーミルは、コー
ヒーメーカーとは別個に販売されている。

最近、コーヒーミルをコーヒーメーカーに内蔵して一体
に製造したコーヒーメーカーが数種類市場に出まわるよ
うになってきた。

これら、コーヒーメーカーには種々の方式のものがあり
、例えば、挽き終ったコーヒー粉を抽出用のフィルター
へ移すのに煩雑な操作が必要であったす、ミル部のカッ
ターに熱湯が注水されてしまう等の種々の欠点がある。

これら、従来の欠点を除去するために、本出願人はコー
ヒーミル部が倒置されたタイプのコーヒーメーカーを考
案し、すでに出願した（実願昭５４１５３４１７号）。

この考案によれば、挽いたコーヒー粉を抽出用のフィル
ター（フィルターバスケット）で、直接捕集できるので
、コーヒー粉の捕集容器と抽出用のフィルターとを共用
できる利点か゛あると共に、ミル部が倒置されている為
に、コーヒー豆の収納および粉砕が容易となる利点もあ
る。

本考案は、上述の倒置式のコーヒーミル付きコーヒーメ
ーカーにおいて、コーヒー豆の粉砕が確実且つ容易に行
なわれるようにしたコーヒー豆の収納室の改良に係るも
のである。

本考案コーヒーミル付きコーヒーメーカーは、水タンク
と、この水タンクからの水を沸騰させる湯沸室と、この
湯沸室からの熱湯を挽いたコーヒー粉を収納したフィル
ターバスケットにドリップするようにし、更に、コーヒ
ー豆を収納する収納室と、この収納室から落下するコー
ヒー豆を粉砕する粉砕室をコーヒー豆の収納室より下側
に設けると共に、この粉砕室の開放端に粉砕用メツシュ
部材を着脱自在に設けたコーヒーミル付きコーヒーメー
カーにおいて、前記コーヒー豆の収納室に、少なくとも
１枚のバッフル板を該収納室の壁に傾斜させて形成する
と共に、該バッフル板の先端と前記収納室の底部壁との
間隔りがコーヒー豆の最長部分の寸法より多少大きくな
るように、前記バッフル板を配置したことを特徴とする
ものである。

以下、図面を参照しながら本考案を詳細に説明する。

第１図に本考案のコーヒーミル付きコーヒーメーカーの
横断面図（一部側面図の部分を含む）を図示する。

１はコーヒー ミル付きコーヒーメーカーの本体である
。

２は蓋であり、水タンク３およびコーヒー豆の収納室４
用の共通の蓋である。

図示の様な蓋構造によって水タンク３からの水蒸気がコ
ーヒー豆の収納室内に侵入しないようになる。

また、この蓋２の頂部にはフィルターバスケット５を少
し傾斜させて載置するための凹部６が形成されている。

既知のように、水タンク３に収容された水は、図示され
ていない導水パイプおよび単方向弁を通って、湯沸室へ
導かれ、ここで電熱器によって、沸騰し、湯パイプを通
ってコーヒー粉を捕集したフィルターバスケット５に注
がれる。

この注湯動作は所謂ドリップ式と呼ばれるもので、注湯
が断続して行われる。

また、７はコーヒーミル用のモーターであり、８は粉砕
室である。

図示の如く、モーター７および粉砕室８は倒置されてお
り、従ってカッター９も下側に向いている。

コーヒー豆の収納室４の底部は傾斜しており、傾斜面の
低い方の壁部には、コーヒー豆が粉砕室８へ導れるため
のパイプ１０が連結されており、このパイプの下端部は
上端部と同様に粉砕室８の上部壁を貫通している。

この様に構成することにより、収納室４内のコーヒー豆
がパイプ１０を通ってスムーズに粉砕室８に導入される
ようになる。

また、粉砕室８の底部開放面は着脱自在なメツシュ部１
１で覆われている。

このメツシュ部１１の下側にドリップ用のフィルターバ
スケット５を配置する。

このフィルターバスケット５の側壁（図面では左側）に
よって、インターロックスイッチ１２が押圧されるよう
にフィルターバスケット５を配置する。

１３は電源スィッチであり、本例の場合、このシーソー
スイッチの下方を押すことによって、コーヒーミルが作
動し、上方を押すことによってコーヒーメ・−カーが作
動する。

この場合、フィルターバスケット５が正しい位置に挿入
配置されない限り、このインターロックスイッチにより
電源スィッチが作動しないように結線する。

第２図は、本考案の要部拡大図である。

コーヒー豆の収納部４の下方部に傾斜面を有するバッフ
ル板２１を形成する。

このバッフル板２１はコーヒー豆導入用のパイプの入口
を十分に覆い、且つ底部壁とこの板の先端との間隔りが
コーヒー豆の最長寸法より少し大きい程度となるように
形成する。

上述の様な構造によって、コーヒー豆はバッフル板２１
の低い方、即ち、図面では右側へ押されるような状態で
収納される。

しかしながら、前述の様に、底部壁との間隔りがコーヒ
ー豆の最長寸法より少しだけ大きい寸法に選んでいる為
、コーヒー豆が抵抗なくこの通路を通過することが出来
ない。

この結果、コーヒーミルの運転停止時にパイプ１０を経
て粉砕室８へ多量のコーヒー豆が導入されることがなく
、ミルのモーター７が始動時に過負荷となることを防止
できる利点がある。

また、ミルを運転することによって、モーター７の微振
動で適量ずつこの通路およびパイプ１０を通って、粉砕
室８に導入される利点もある。

最適実施例では、この間隔りはコーヒー豆２個分程度の
長さであった。

また、バッフル板２１でパイプ１０の入口を十分に覆っ
たのでパイプ１０の出口附近に形成しである粉砕室のバ
ッフル板との相乗効果によって、粉砕されたコーヒー粉
がミルの運転時に収納室４に逆流するのを防止できる利
点もある。

もし、逆流したコーヒー粉が水タンク３に侵入した場合
には、コーヒーメーカーの作動に悪影響を与えてしまつ
。

更にまた、最初に簡単に説明した様に、ドリップ終了後
、フィルターバスケット５をコーヒー抽出容器（ガラス
ジャグ）より取外し、蓋２の凹部６へ片側が載る様に傾
斜させて載置することによって、まだ緩かいフィルター
バスケット５が蓋２に密着しないようになる。

この結果、後片付けのためにフィルターバスケット５を
蓋２より持ち上げても従来のように、蓋が一緒に持ち上
がり、途中で蓋が落下して周囲を汚損したり、火傷を負
うような事故が発生しない利点もある（第３図参照）。

本考案は上述した実施例のみに限定されず１、種々の変
更を加え得る。

例えば、コーヒー豆導入用のパイプ１０を省略して、収
容室４の底部の孔と粉砕室８の入口とを直結することも
できる。

バッフル板２１を本例では１枚形成していたが、これを
交互に複数枚形成することも可能である。

また、バッフル板２１の代りに、肉厚部分を有する突起
状体を形成し、この頂図を傾斜面とすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案コーヒーミル付きコーヒーメーカーの横
断面図、第２図は要部の拡大断面図、第３図は他の例を
表わす線図である。 符号 １・・・・・・コーヒーメーカ一本体、２・・・
・・・蓋、３・・・・・・水タンク、４・・・・・・収
納室、５・・・・・・フィルターバスケット、６・・・
・・・凹部、７・・・・・・ミル用モーター、８・・・
・・・粉砕室、９・・・・・・カッター、１０・・・・
・・パイプ、１１・・・・・・メツシュ部、１２・・・
・・・インターロックスイッチ、１３・・・・・・電源
スィッチ、２１・・・・・・バッフル板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水タンクと、この水タンクからの水を沸騰させる湯沸室
   と、この湯沸室からの熱湯を挽いたコーヒー粉を収納し
   たフィルターバスケットにドリップするようにし、更に
   、コーヒー豆を収納する収納室と、この収納室から落下
   するコーヒー豆を粉砕する粉砕室をコーヒー豆の収納室
   より下側に設けると共に、この粉砕室の開放端に粉砕用
   メツシュ部材を着脱自在に設けたコーヒーミル付きコー
   ヒーメーカーにおいて、前記コーヒー豆の収納室に、少
   なくとも１枚のバッフル板を該収納室の壁に傾斜させて
   形成すると共に、該バッフル板の先端と前記収納室の底
   部壁との間隔りがコーヒー豆の最長部分の寸法より多少
   大きくなるように前記バッフル板を配置したことを特徴
   とするコーヒーミル付きコーヒーメーカー