JPS5842550Y2 - 災害非常時用貯水タンクへの貯水循環装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、一般家庭において災害等の非常時に備えて飲
料水を貯溜しておくための貯水タンクへの貯水循環装置
に関する。

一般に、火災や地震等の非常事態に対処するために予備
の飲料水等を貯水する必要がある。

ところが、このように貯溜した水は、その水を長期間汲
み置いた状態にするとその新鮮さが失われ、飲料に適さ
なくなる。

したがって、毎晩上記貯水を汲み変えなければならない
等の不都合がある。

本考案はこのような点に鑑み、水道蛇口の開放によって
新鮮な水を貯水タンクに供給するとともに、同時に上記
貯水タンク内の水を排水し、飲料その他の目的に供し得
るようにした災害非常時用貯水タンクへの貯水循環装置
を提供することを目的とする。

以下、添付図面を参照して本考案をその一実施例につい
て説明する。

図中、符号１は本考案の貯水循環装置における、水道蛇
口２への装着を行なうコネクタ部であって、その一端に
は水道蛇口２への接続筒部３が設けられ、他端には排水
筒部４が形成されている。

また、上記接続筒部３と排水筒部４との中間部には、内
外２重管状に配設された第１の通水筒５および第２の通
水筒６が突設されている。

すなわち、上記接続筒部３と排水筒部４との中間部から
突設された大径の第２の通水筒６は、前記接続筒部３と
排水筒部４との連通をしゃ断する仕切壁７によって前記
排水筒部４にのみ連通するように構成され、また上記大
径の第２の通水筒６内に小径の第１の通水筒５が配設さ
れ、上記仕切壁７によって接続筒部３にのみ連通するよ
うにしである。

ところで、上記第１の通水筒５および第２の通水筒６に
は、先端を貯水タンク８に連結し得るようにした可撓性
ホース９が接続されている。

上記可撓性ホース９は、小径のホース９ａを大径のホー
ス９ｂ内に挿通内装し、ホース９ａと９ｂ間によって形
成された環状管路および小径のホース９ａ内の管路の２
管路を形成した２重ホースであり、上記小径のホース９
ａが第１の通水筒５に嵌装接続され、大径のホース９ｂ
が第２の通水筒６に嵌装接続されている。

なお、通水筒とホースとの接続は単にホースを外嵌させ
てもよいが、ホースに装着された接続筒を通水筒に螺着
する等のごく通常の手段によって行なうこともできる。

一方、上記小径のホース９ａの先端部は前記貯水タンク
８内に挿入されその底部近くで開口せしめられており、
大径のホース９ｂの先端は貯水タンク８のホース取付部
１０に螺子筒１１によって着脱自在に装着され、貯水タ
ンク８内に開口せしめられている。

しかして、接続筒部３を水道蛇口２に装着した状態で水
道蛇口３のコックを開けると、水道蛇口２から流出した
水は、接続筒部３、第１の通水筒５および小径のパイプ
９ａを経て貯水タンク８内に供給される。

したがって、上記貯水タンク８内に貯溜されていた水は
、新らたに貯水タンク８内に供給された水によって押さ
れて大径のパイプ９ｂ内に流入し、両パイプ９ａ、９ｂ
間の環状管路を通り、第２の通水筒６を経て排水筒部４
から排水され、その水を炊事用等の所要の目的に供する
ことができ、一方貯水タンク８内には新らしい水が貯溜
される。

なお、上記実施例においては、第１の通水筒５の径が第
２の通水筒６の径より小さく排水口部６内に配設された
ものを示したが、その逆の構成としてもよい。

本考案は上述のように構成したので、一般家庭に設けら
れている水道蛇口を利用して、そのコックを開ければ、
蛇口から流出した新鮮な水が貯水タンク内に貯溜されて
いる水と置換され、同時にその貯水タンクから流出した
水を所要の目的に供することができる。

したがって、貯水タンク内には常に新鮮な水が自動的に
貯溜されることとなり、毎日貯水タンク内の水を汲みか
えるようなことをする必要がない。

しかも水道蛇口への装着部が一体構造となっているので
、その形状もシンプルとなり外観もスマートなものとす
ることができ、また複雑な配管も必要でなく、家庭内で
の取り扱いもきわめて容易なものとすることができる。

そして、非常時には、可撓性ホースと大径ホースを貯水
タンクのホース取付部から取り外すだけで、貯水タンク
を何処へでも持ち運ぶことができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の災害非常時用貯水タンクへの貯水循環装
置の使用状態を示す一部断面図である。 ２・・・・・・水道蛇口、３・・・・・・接続筒部、４
・・・・・・排水筒部、５・・・・・・第１の通水筒、
６・・・・・・第２の通水筒、７・・・・・・仕切壁、
８・・・・・・貯水タンク、９・・・・・・可撓性ホー
ス、９ａ・・・・・・小径のホース、９ｂ・・・・・・
大径のホース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に水道蛇口への接続筒部を設けるとともに、他端に
   排水筒部を設け、その接続筒部と排水筒部との中間部に
   、上記接続筒部が連通ずる第１の通水筒と排水筒部が連
   通ずる第２の通水筒とを内外２重管状に配設し、可撓性
   を附与した大径ホース内に小径ホースを内蔵せしめた２
   重ホースの一方のホースを上記第１の通水筒に接続し、
   かつ他方のホースを第２の通水筒に接続し、さらに、上
   記小径ホースの先端を貯水タンク底部近傍に開口させ、
   大径ホースの先端をタンクのホース取付部に接続しタン
   ク内に開口せしめるようにしたことを特徴とする、災害
   非常時用貯水タンクへの貯水循環装置。